
圧迫面接…
就活のみならず転職の際にもそれは存在し、多くの求職者たちを悩ませてきました。
本日は僕の友人が第二新卒の転職活動で経験した圧迫面接の実態のお話をしながら、そこから学ぶべきこと、そしてその対処法を書いていきたいと思います。
本記事を書いてくれたのは僕ではなく数多の圧迫面接を受けてきた僕の友人になりますが、非常に参考になるところが多いので第二新卒で転職活動を行う予定の方は是非とも読んでみてください。
目次
そもそも圧迫面接とは?
転職活動の過程で私は「圧迫面接」を何社か経験しました。
私が経験した圧迫面接では、
・「鋭い!」「今後の自己分析に役立てられる!」もの
と、
・自分の信念など、大事なものを否定されるもの
の2通りがありました。
(10対1で面接など人数的な圧迫などもありますが、内容的には上記の2点でした。)
圧迫面接を受けるとちょっと悲しい気持ちになるかもしれません。
しかし、圧迫面接も考えようによってはさらなる自己分析を積むきっかけになる上に、「どういう価値観の会社に入るべきか」という難しい部分を掘り下げるという意味では価値のある経験を得られると思います。
ということで以下、私が考える圧迫面接の2つの種類についてお話ししたいと思います。
鋭い!系の圧迫面接
「それ鋭い!」と思う類の質問を厳しい口調でしてくる圧迫面接は、ぶっちゃけかなりためになります。
どういうものかというと、例えば以下のような質問があります。
「それ、この業界じゃなくてもいいんじゃないの?」
「それ、うちである必要ある?」
「本当にそれが志望理由なの?」
「他の業界や職種でもいいんじゃないの?」
といった内容のものです。言い方がキツイために圧迫感を感じることもあるでしょうが、聞いていることはただの志望理由の掘り下げであったりです。
鋭い!系の圧迫面接の対処法
これらは面接前に何度も自問自答して面接対策を行うことでスムーズに対処できると思います。
先方も柔軟性やストレス耐性を見るためなど、意図的に圧迫面接を行っているのです。
基本的には、理にかなった、納得のいく切り返しさえできれば高得点を狙えます。圧迫的な雰囲気の中で、堂々とスムーズに返せた時の通過率は非常に高かったです。
時には先方が「こういう業界(職種、企業)はどうなのか」などと圧迫風に提案してくるケースもあると思います。そういった場合も、先方の提案を真っ向から否定するのではなく、
「そういったことも視野に入れたい」
などと好意的に受け止めた上で、
「それでもこの業界(職種、企業)がいい!」
という理由を語るとよいでしょう。(そのためには徹底した自己分析や業界、企業研究は不可欠です)
決して圧迫面接だからといってがっかりしたり、嫌な感じを顔に出さない方がよいでしょう。柔軟性という点でポイントダウンです…
圧迫面接を受けたら…とにかく復習するべし!
うまく答えられなかったとしても、そこで答えられなかったことを必ず面接後にメモをして、以降の面接に役立てられると良いです。
「なぜ答えられなかったのか」
「(理由が給料や福利厚生だったとしても)なぜその職種や企業を選んだのか」
をもう一度掘り下げましょう。
給料だけで選ぶなら他でもいいのに、その会社をあえて選ぶ理由はなにかしらあるはずです。
とにかく徹底して復習、自問自答をすることを勧めます。
間違えた問題を復習するというのは、受験勉強や資格試験の勉強と一緒ですね!(その意味ではある意味たくさん面接を受けて、自分の苦手な「問題」を知りまくることも一つの手かもしれません。)
ちなみに私は転職活動時にこの方法で倍率500倍の本命の面接を突破し、無事内定をゲットしました。
根本的に価値観が合ってない!圧迫面接
こちらが2通り目の圧迫面接。
どちらかというと先ほどのパターンは普通の面接に近かったですが、今からお話しするパターンは正真正銘の圧迫面接になります。
例として、私が体験したケースをご紹介します。
事前にエージェントから「面接が特殊です」と聞かされ、特別に対面での面接対策を1時間ほどかけて行うほどの会社を受けた時の話です。
業界は教育関係。
私自身は、「人がスムーズに仕事をしたり、何らかの新しい能力を得て活躍できる場面を作る」ことに高いやりがいを感じると考えていました。それは今でも変わりません。
ただ、その会社の面接においてそれを話したところ…
「それであなたにとって何の得があるんですか?」
こう言われました。
確かに私の信念は利他的で、聞く人によっては綺麗事に感じるものかもしれません。
それでも、私自身としては自分の取り組みの結果、他の人が活躍できるという利他的なことでもやりがいを感じられると信じていました。
医療や教育なども、そういう信念があってこそ成り立つお仕事だと思います。教育関係のお仕事でこう聞かれたために特にガッカリしました。
私はその場で必死にひねり出し、「もしかしたら、自分が手助けして『あげたんだ』という意味で、ある種の喜びがあったのかもしれません」と本音に近い部分を答えました。
すると、
「支配欲があるんですね」
とバッサリ。
私は根本的な信念を否定されたようでとても心を痛めました。
このような、根本的な信念の部分で合わない会社は、入社してからもおそらく合わないことでしょう。
最初から合わなかったんだと素直に受け入れ、自分の本当に曲げたくない部分は曲げないことも大切です。
圧迫面接のフラグは転職エージェントの反応から見抜ける!
事前に圧迫面接の可能性を把握できればよりしっかり準備できると思います。
特に圧迫面接はエージェントの反応から見抜くことができます。
エージェントがわざわざ直接面談して面接対策を行うケースは「圧迫面接の可能性あり?」を疑っても良いと思います。(実際そうでした!)
「人手が足りてないわけではないが、なかなか内定を出さない」
「いい人がいれば採用する」
などとエージェントが語る場合、圧迫面接である可能性が特に高い印象です。
また、「この会社の面接は特殊で…」というのも圧迫面接フラグワードです。特殊という言葉でやんわりと伝えています。
逆に怪しい!「ワッショイ面接」
圧迫面接の一方で、ブラック企業フラグの「ワッショイ面接」というものもあります。こちらは圧迫面接とは違い、やたら求職者を持ち上げてくる面接のことです。これはこれで気持ちが良いですが、実は怪しいので以下、そのお話をしたいと思います。
これが「ワッショイ面接」だ!
とある「A社」の一次面接。とにかく温厚な面接官でした。
ただ、とにかく異様なほどに褒めちぎられまくり。
「元気でいいねえ」「素晴らしい回答ですねえ」「今すぐにでも来てほしいですねえ」「もう内定を出すつもりですよ」などなど。
私に対する質問も数問で、あとは褒めちぎりタイムでした。
正直、中小零細企業出身、社会人経験も2年で大したスキルもない私をそこまで褒めちぎる理由もないような気がしました。(謙遜ではなくマジで)
選考結果は無事通過。エージェントづてに聞いた評価も上々。
嬉しかったのですが、何かがおかしい…言葉にしようのない違和感がありました。(ざわ…ざわ…)
二次面接は例のごとくのちやほやタイムと、若手社員を交えた逆質問。
私が
「会社のやりがいはなんですか?大変なお仕事や覚悟しとけ!っていうことはありますか?」
などとあるある質問を聞くと
「えっ、あっ、えーっと…まぁ仕事というものはどんなものでも大変ですし…」
と濁す若手社員。
最後には、会社から歩いて近くの観光スポットみたいなところに案内されて、
「近くにこんな魅力的なところがあるのよ」と面接官に熱弁されました。(なんなんだ…)」
異様なほどの高評価。こちらからの質問を濁す社員。あと、あの謎の観光スポット案内。(笑)
とにかく言いようのない違和感がありました。
そこで私は某大手新卒ナビサイトで「A」社の求人情報を探ってみました。
というのも、そのサイトは各社のページの『採用データ』のうち、『採用実績』という欄から過去数年の入社人数と新卒離職者数を確認することができるのです。
地味に知られていない(?)けど絶対に見逃してはいけない情報だと思います。登録しなくても見ることができます!
とにかくそこで、私は「A」社のとんでもない情報を見てしまいました…
…!?
新卒採用者の30%が辞めている……!?
即座に転職エージェントに連絡を取りました。
エージェントに相談
上記の旨を伝えたところ、エージェントもその事実を知らなかったようで慌てている様子でした。
私「どうして離職率が30パーセント以上なんですか!?」
エージェント「これは……
……ちょっと聞きづらいことですね…(滝汗)」
(滝汗)が伝わってきました。そりゃそうでしょう(笑)
エージェントだからと言ってなんでも教えてくれるわけではないんだと知りました。
(それでももちろん、自分の人生を決める上での選択なので、聞くべきことは聞くべきだと思います)
エージェントは困っていましたが、一応聞いてみるとのことでした。
すると驚愕の返事が….
数日後、先方の人事からお返事が来たとエージェントから電話がかかってきました。そこで、思いもよらぬ返答が。
エージェント「先方の人事の方曰く、『3年前の離職率の高さの理由を知って、私さんにとってなんの意味や目的があるんですか?それがわからないのでお答えを控えさせていただきたい』とのことでした…」
……
……え!?
エージェントも、
「近年は減少傾向にあるみたいですので…どうか私さん、心配しないでください…」と。
『殿、お気を確かに』状態。笑
…いやいやいや、減少傾向にあるとはいえ、2016年卒が入社3年になる頃には3分の1が辞めてるかもしれないでしょ!エージェントだって、面倒ごとを避けよう感丸出し。
当然、私はこの会社の内定を辞退することにしました。
転職中の皆さんにメッセージ
圧迫面接は、私たちの心を「ざわ・・ざわ・・」させます。
いずれにせよ、面接で感じた違和感っていうのは大体当たります。
信念と合わない、感覚が違うというのはもちろんのこと、やたら感じが良いとか、やたらフランクというのも、どんどん疑ってかかった方が良いでしょう。きっとそうしないと人が入ってこない会社なのかもしれませんから…
圧迫に感じたとしても、ちょっと厳かな、節度を持った雰囲気の方が、ビジネスの場における自分をしっかりアピールできるはずです。
少しでも違和感を感じたらまず「自分で調べる」。
意外とエージェントがなんでも教えてくれると思ったら大間違いです。
自分が聞きにくいことは、エージェントも聞きにくいのです。
エージェントから聞いた残業時間の情報と、実際私が人事に直接聞いた残業時間の情報が異なっているケースもありましたからね。
皆さんが自分の足で素敵な会社と巡り会えることを祈ってます!
まとめ
以上、「第二新卒での転職活動で経験した圧迫面接体験談とその対処法!」でした。
同じ圧迫面接でも自分の身になる圧迫面接と、身にならない圧迫面接があることがわかりましたね。
また、やたら自分のことを持ち上げてくる会社は危ないということも同時に学ぶことができました。会社の内情がやばすぎてそれがバレたくないから求職者をおだててその気にさせるんですね…
圧迫面接よりもよっぽどワッショイ面接の方がブラックだと思いますね…
まあ圧迫面接にしろワッショイ面接にしろ、フラグは転職エージェントの態度いかんでわかるので怪しいと思ったらなんでも転職エージェントに相談してみることが重要です。
それにしても転職エージェントを利用しないで転職活動をしていたらと思うと恐ろしいですね….
面接で言われたことや面接で感じた違和感、恐怖を共有できる相手がいないのですから…
そうすると、何かあったらすぐに相談ができる転職エージェントというのは精神面でも非常に重要な存在であることは間違いありません。
第二新卒で転職するのであれば、転職エージェントには必ず登録をしておきましょう。
相談相手が増えるだけで安心感が増しますし、何よりその会社に怪しい部分があったらとことん調べてくれるのが嬉しいですよね。
第二新卒といえど1年や2年ほど会社に勤めているのであれば大手の転職エージェントを使えばそれなりに質が担保されており安心ですので、転職するのにまだ転職エージェントに登録していない!という方は是非とも大手の転職エージェントに登録しておきましょう。大手は安心感と信頼感が何よりも違います。
ちょっと僕も利用していたオススメの転職エージェントを紹介しておきますね。ただ、各社ごとに紹介される求人が違いますし、エージェントさんにも当たり外れがありますのでもし利用するならば必ず複数社は登録しておきましょう。ちなみに僕も友人も3社以上には必ず登録してましたw
僕のオススメは、リクルートエージェント、マイナビジョブ20’s、パソナキャリアです。
全て業界最大手になりまして、僕も全て使っておりました。ちょっと紹介しておきますね。
言わずと知れた大手転職エージェントのリクルートです。
まあ利用してみた感じ、求人紹介という面で見れば機械的すぎて正直微妙でしたが、王道ですので登録しておくに越したことはないと思います。
やはり業界トップを走っているだけあってアドバイザーの能力が極めて高く、選考対策資料も充実しているのがいいですね。求人紹介という面では確かに微妙でしたが、担当エージェントさんが優秀だったので僕もいろいろ相談させていただきました。
相談はこちらからどうぞ。
リクルートに追随し、今や広報力ではリクルート以上となったマイナビ。
僕が利用した感じだと、リクルートとは違って求人紹介を担当のエージェントさん自らやってくれるのでいい感じでした。
リクルートと並行してマイナビの人ともたくさん相談して、僕は選考も実際にここ経由でたくさん受けました。エージェントさんが自ら求人を選んでくれたおかげもあってか、選考は通りやすかった気がしましたw
希望の求人を見つけるって意味ではこっちの方がオススメですね。こちらもよければどうぞ。
僕が一番好きだったのはここですかね。
リクルートのように求人紹介が適当というわけもなく、マイナビと同等に僕に合わせた求人を紹介してくれました。さらに、恐らくパソナキャリア内で求職者の情報が共有されているのでしょう。担当エージェントさん以外からも求人の紹介が送られてきました。
担当エージェントさん自身も僕に合った求人を選んでくれますが、僕の経歴を見た別のパソナのエージェントさんも求人をいろいろ紹介してくれるので、登録していて飽きませんでしたね〜。ちなみに登録解除申請を行なっていないので未だにエージェントさんオススメの求人が届きますw
エージェントさんにもたくさん相談しました。今思えば迷惑かけたなあ…懐かしい思い出。
僕的にはパソナが一番オススメですので、複数登録するのはちょっと…って方もパソナには登録しておくといいと思います。会社の悩み事もたくさん相談できますよ。
あと、自分と同い年くらいの若いエージェントさんと本当に相談だけしたい!ってことだったらハタラクティブという転職エージェントサービスもオススメです。
何がオススメかというとなんとここ、ラインで気軽にエージェントさんと相談ができてしまうんですよね。
若い会社ですので若い社員が多く、そのせいもあってかエージェントとの連絡でラインを利用しているそうです。
本当に気軽に相談してみたい!というのだったらこちらも利用してみるといいと思います。求人の質はさすがに前者3社より落ちますが、手軽に相談という意味ではこちらがオススメです。
さて、以上が僕オススメの転職エージェントでしたが、転職エージェントは神様ではありませんので求人先の全てを知っているかと言われればそんなことはないのでそこは認識しておかねばなりません。
「エージェンはなんでも知っている…」
「エージェントに聞けば全てなんでも答えてくれる…」
決してそんなことはありませんので、ある程度は自分で調べ、自分で面接を受けた感覚を大事にすることが重要です。
結局最後に信じられるのは自分だけなのです。
エージェントを利用するのはいいですが、エージェントに頼りすぎて他力本願になってしまっても面接に通ることはできませんので、是非とも自分の力で選考を突破できるようにしましょうね。
ではでは、自分の力を信じて、皆様が無事転職に成功できることを心より祈っております。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
ちなみに、
①ブログには書けないようなさらに濃い話
②就活や転職をする際に、必ず知っておくべきこと
③僕が長い年月をかけて編み出した「感情マーケティングを応用した必勝面接術レポート」
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ではでは