
東芝のように、もはや大企業といえども安泰とは言えない時代が到来しています。
そんな中で自分の会社の経営状況はどうなのか?
自分の会社が倒産間近だったりしないのか?
会社員の皆さんは非常に気になるところだと思います。
そこで今回は、沈みゆく巨大企業からの緊急脱出に成功し、無事東証一部上場の大企業へと転職することに成功した経理アラサーリーマンの方に会社の経営を見極めるべきポイントについてお聞きしました!
この方は都内有名大学を卒業後、某大企業に新卒で入社し、それ以来ずっと経理畑で仕事をしてきました。
しかし、年齢が30に差し掛かってきたころ、自分の会社がヤバいことに気づき転職を決意。
見事業績の安定した大企業に再就職することができました。
自分の会社のどこを見てヤバいと判断し、転職を決めたのか?
どこで会社の経営状況を判断したのか?
今回はそんな沈みゆく大企業からの脱出に成功した転職経験者にお話を伺いながら、自分の会社の経営状況、ヤバさを見極めるためのポイントについてお話したいと思います。
目次
はじめに
こんにちは。
私は経理の仕事をしています。
経理の仕事を一言で説明すると会社の健康診断・管理です。
そんな私が会社の余命を悟り転職を決意するに至った4つのポイントを紹介していきたいと思います。
経理の方が経理の仕事のことを会社の健康診断・管理とかいうと説得力ありますよね。
では、実際に会社の余命を見極めるためのポイントを見ていきましょう!
粉飾スレスレの決算に手を染めたり、妄想を撒き散らす仕事が増えたら注意!
私が認識していた限り、弊社は東芝と違い法律は(一応)守っていました。
しかし固定資産の耐用年数を10年から30年に伸ばすのを認めさせるために会計士へお布施を払ったり、固定資産や有価証券の減損(損失処理)を回避するためにあの手この手の屁理屈をこねてばかりいました。例を挙げると私が担当していた子会社は債務超過でした。
単純に考えれば価値はゼロどころかマイナスです。普通に考えたら問答無用で減損なのですが会社としては損失を計上したくありません(できない)。
それではどうすればいいか?
ルール上、業績がV字回復するストーリーを説明し、会計士がそれに納得すれば一時的にですが減損は回避できます。そこでいい歳した大人達が知恵を出し合って会社を良くするのではなく会計士をだま…説得するために子会社の業績が急回復するあんなこといいな♪できたらいいな♪ストーリーをでっちあげるわけです。
議論を重ねた結果、毎年赤字を◯億円垂れ流していた子会社は3年後には◯十億円稼ぐ優良企業に急成長していました(あくまでパワーポイントの中だけのお話ですが)。会計士を説得したところで子会社の経営はもちろん改善しません。
このように経営が傾いてくると会社を良くするための仕事より、人を騙したり、妄想を撒き散らす仕事がどんどん増えていきます。
なるほど….
会社の経営自体を改善するのではなく、いかに会計士を騙すかのストーリーを考えるわけですね。
それは確かにその場しのぎにはなるでしょうが、抜本的な解決策にはなっていない気がします。
全て机上の空論なわけですからね。
肝心の会社の経営状態には目もくれず、架空のストーリーをでっちあげるための無意味な仕事が増えていく…
これでは状況はどんどん悪いほうへ行きますよね。
会社のエースだけでなく普通の経理マンが辞めていったら注意!
経理部にいると会社が抱えている爆弾をたくさん知ることができます(知りたくなくても知るはめになります。 )。
経営のヤバさが増していくにつれて優秀な先輩達だけでなく、経理部の私を含む普通の同僚達までもが会社を見限り、次々と辞めていきました。
経理マンはカナリヤのようにリスクに敏感です。
この記事を読んでいるあなたが勤め先の将来を占いたかったら経理の人に話を聞くのが1番です。
きっとあなたが知らない爆弾について色々教えてくれるでしょう。
会社がやばくなるとその情報はまずは会社のエースに届くもの。
なので会社のエースが危険をいち早く察知してさっさと転職していくというのはよくある話ですが、よく考えれば経理部の人は仕事柄直に会社の爆弾を知ることができますよね。
会社のヤバさについて知りたければ、経理部の人と仲良くしておくのがいいかもしれません。
会社のホームページに抽象的文言が多くなったら注意!
私が入社する前は採用HPにシェア◯◯%、具体的な強み、新しいビジネスの取組状況が掲載されていたんですが、経営が悪化するにつれて環境に優しい(具体的な記述なし)、地域の絆を創る、先輩の面倒見が良いのような抽象的な表現しか見られなくなりました。
具体的な数値で会社をPRすることができなかったので、抽象的な文言で会社をPRするということなのでしょうが、これは求職するときにも見るべきポイントかもしれませんね。
「アットホームで雰囲気の良い職場!先輩が優しい!」
なんていう抽象的な文言しか書いてないような求人票は要注意ですね。
会社の良さを具体的な数値でPRできないから抽象的な文言を付け加えるわけですからね。
要はアピールするところがないから適当なイメージの良さそうな文言を書いてはぐらかしているだけなんです。
ということで求職のときも抽象的文言が羅列してある企業紹介は要注意です!
就活生、転職者のみなさんも要注意ですね!
成果主義制度導入に名を借りた給料カットは会社の末期状態を表している!
これが転職の決め手になりました。
経営が傾いてくると会社はあの手この手で待遇を悪くしていきます。
無い袖はふれないというやつですね。
年金制度の改悪を上回るスピードで待遇の日々実感できるようになります。
成果主義導入と言えば聞こえは良いですが、実態はみんなで仲良く給料カットです。
普通以下の人達は給料大幅ダウン。
誰もが認めるエースは給料大幅アップ…ではなく給料少しダウン。
また成果主義を導入しても中にいる人達は変わらないので社風は依然として年功序列のまま。
おじさん達の理不尽に耐えながら我慢しても給料は増えないし、下手したら会社自体が無くなっているかもしれない。
これでは割に合わないと判断し私は転職を決意しました。
ここまで来たらもう転職の決め時かもしれません。
社員の給料が突如減らされるなんてよっぽどですからね!
東芝のボーナス56%カットまでくるとかなり露骨な気もしますが、給料カットを成果主義制度導入と称するのもまたいやらしいですね。
上記のうちどれか1つでも当てはまったら転職を考えよ!
以上、会社の余命を判断する4つのポイントについてお話してきましたが、いかがでしたか?
「自分の会社ヤバいんじゃないの…?」と改めて思うようになった方もいらっしゃるかもしれません。
上記の4つのポイントのうち、どれか1つでも当てはまったら転職を考えるのがベストです。
まあ、すぐには潰れないと思うので即転職!ということにはならないでしょうが、それでも備えあれば憂いなし、万が一の事態に備えておくことが重要です。
とりあえず転職サイトに登録しておいて、万が一の時にすぐに転職活動ができるように準備をしておくことは非常に重要です。
急に「転職したい!」と思ってもなかなかすぐに転職するのは難しいですからねえ…
すぐに転職しないにしても、まずはリクナビNEXTなどの大手転職サイトには必ず登録しておくことをオススメいたします。
何しろ日本最大手の転職サイトですし、求人数が違います。すぐには転職しないにしろ、登録しておくだけでリスクヘッジにもなります。
そして、リクナビNEXTには
グッドポイント診断という自己分析ツールがあるのですが、これが思いのほかオススメです。
まあ簡単に言うと就活の時に受験していた適職診断の転職バージョンなんですけど、これが結構当たります。
僕も受験してみたんですけど、15分くらい質問に答えるだけで僕の強みを分析し、診断してくれます。
例えば1つ例を挙げると、僕の強みは独創性でした。
いやー当たっていますねえ…
僕は人と違うことを常に追い求め、こうしてブログなどを書いて努力しているわけですから…
とまあ、こんな感じで転職活動の指針にもなりますので、転職を考えていなくとも今のうちに登録しておくことをオススメいたします。登録は下記リンクからできますので良かったらどうぞ。
あとは、転職市場価値診断ツールのミイダスなんかも登録しておくと面白いですねえ…
これは自分の市場価値がいくらなのかを年収ベースで診断してくれるツールなんですけど、若ければ若いほど高い市場価値が算出されるはずですよ…
ちなみに僕の市場価値は年収700万円相当でしたw 高い!
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とまあ、転職を考えていなくとも面白いツールは色々とあるわけで、今のうちに見ておくのはオススメです。
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ちなみに転職エージェントについては下記の記事にて詳しく解説しておりますのでご参考ください。
※関連記事
→【徹底比較!大企業への転職にオススメなエージェント4選】
→大企業を1年で辞めた僕が利用したオススメ第二新卒専門転職エージェント
さて、今回は会社の経営状態を見極めるためのポイントについて書いてきましたが、自分の身を守れるのは自分だけなんです。
会社が社員を守ってくれるなんて時代はとっくに終わりました。
仮に今の段階では社員を守っていても、いざ会社がヤバくなったら犠牲になるのは会社を支えていた社員たちなんです。
社員は会社におんぶにだっこするのではなく、どんな状況になろうと自分が逃げられるように手を打っておくべきなんです。
今の時代、組織にいても安心できないんですよ。
次に犠牲になるのはあなたかもしれないのです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
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