
銀行がAIを導入したことによる人員削減、それに伴う転職者の増加が最近話題になってますねー。
しかし、それでもやはり銀行は人気就職先ランキングで上位を独占しているようです。
銀行に未来がないことくらい、ちょっと勉強すりゃわかりそうなもんですけどね…
disではなく、ほんとこれから銀行の役割ってどうなっていくんでしょうね……。マジでわからない。
存在意義自体が消滅しつつあるわけで、経営努力でどうこうできる話でもないように思うけど。 https://t.co/799bsSaPoK— イケダハヤト@仮想通貨 (@IHayato) 2018年1月13日
ちなみに僕の母校は慶應大学なのですが、なんと!慶應大学生の間での人気就職先ランキング1位は銀行みたいです。
いやー…申し訳ないですが「後輩よ、もっと勉強しろ。」と言いたくなりますわw
今時銀行に行きたがるなんて本当にどうかしてると思うんですよね。
言っておきますが、僕の身の回りで銀行に就職した人はみんな不幸になっていますよ。みんな「自分だけは大丈夫!」と思い込んで銀行員になるのですが、悲しきかなそんなことはあり得ません。銀行員の仕事に日々を消耗させ、毎日社員の前で怒鳴られ、生きる屍のようになっていき、そして鬱病になるのです。いや、冗談じゃなくて本当にこういう人たくさんいるんですって….
キングコング西野さんもこんなブログを書いていましたね。
「安定した銀行」という思い込みが砂上の楼閣であることは最早明確なのに、当の学生とその親はそう思っていない。まさに昭和を抜け出せない日本の縮図。/慶應生の人気就職先ランキング1位が『銀行』って正気? : キングコング 西野 公式ブログ https://t.co/AgVEjqpeGs
— SeaSkyWind (@SeaSkyWind) 2017年11月6日
本当に正気とは思えませんね…
とはいえ、実際に慶應大学に通っていると、確かにみんなが銀行に就職したがる気持ちはなんとなくわかるものです。
ということで、本日は慶應大学のOBである僕が、「慶應生が銀行に就職したがる理由」を書いてみようと思います。
あくまで僕個人の見解なので異論あったらコメントなりツイッターなりで意見くださいw
慶應生はブランド志向である
僕は在学中にうすうす感じており、就職活動でそれは確信に変わったのですが、慶應生ってブランド超大好きなんですよね。
いやーそりゃ大学を選ぶ時点で日本の私立の雄である大学を選択しているわけですからその時点でブランド好きなのはわかりますけど、就職活動においてもそれは顕著でしたね。
例えば慶應三田キャンパスでは毎年、業界講演会というのが開催されます。
業界講演会っていうのは全塾ゼミナール委員会という学生団体が主催しておりまして、僕はその一端に位置付ける経済学部ゼミナール委員会の人間だったのでその辺の事情は詳しいんですが、三菱商事とか電通などの超人気企業が講演する会は学生が殺到して立ち見ですからね。
ミーハーな慶應生の中でこんなにエビとか飛行機に興味があるやついるのかよww
って感じでした。いや、まじで。
で、そんな自称商社志望の周りの人と話してみても、商社に行きたい理由ってみんなそんなにはっきりしているわけじゃないんですよね。例えばなんとなくかっこいいから…とか、給料が良いから…とかみんなそんなんですよ。
そして就職活動が始まると、そういったミーハーな理由で商社とか電通を志望している人は慶應生であろうとバッサバッサ落とされるわけです。
日本を代表する一流企業がそんなミーハー慶應生に内定を出すわけがないんですよねえ。
その結果、実際に商社などの超一流企業から内定を貰っている人は本当に商社の仕事にやりがいを感じ、本当の意味で世界でビジネスをやりたい!と思っている人たちばかりになるのです。
と、するとその他大勢の大した理由もないのに商社を志望していた慶應生たちはどうなるの?というと、そうです。そういったミーハーな理由で商社とか電通を志望していた慶應生の受け皿がメガバンクなのです。
いわばメガバンクは総合商社など一流企業から内定を貰えなかった慶應生の受け皿
受験だと、東大や一橋などの一流大学に合格できなかった人たちの受け皿が早慶じゃないですか。一流の頭脳は持っていなかったけれども、そこそこ世間体の良い早慶という大学には入学できた程度の学生、そんな学生が早慶の学生です。
総合商社などの一流企業を志望していたのに結局はメガバンクに入社する人って、言い換えれば東大を志望していたのに早慶に入学することになった残念な人たちと同じなんですよ。
つまり、総合商社や電通、各超一流メーカーには入社できなかった中途半端なミーハー慶應生が行きつく墓場、それがメガバンクなのです。
実際、メガバンクって就活だとちょうどいい難易度なんですよね。早慶程度の学歴であればそこそこのコミュ力があれば毎回の説明会に出席するだけで内定は出ます。それでも、コミュ力がないと受からないのでいくら早慶の学歴があろうと本当にダメな人は受かりません。
ちなみに、メガバンクの選考を受けるにあたって数多くの説明会が開催されるのですが、慶應生の間ではその説明会のことを「スタンプラリー」と呼んでいます。
どういう意味だかわかりますか?
すなわち、説明会に毎回出席して出席記録をつけていればメガバンクから内定をもらえるという意味です。
いや、これほんとなんですよ…
メガバンクの主催する説明会に毎回参加して意欲さえ見せれば、早慶以上の学歴であれば簡単に面接に受かって内定が出ます。いや、これまじですよ。
そんな状況ですから、特にヤリタイコトもないままなんとなく世間体が良いから、知名度があるから、有名だから、ブランドがあるから、という理由だけで一流企業を受け続け、一流企業には箸にも棒にも引っかからないから仕方なくメガバンクに入行するわけです…
そんなしがない就活生の集まる墓場が「メガバンク」なのです。
自分だけは特別だという謎の思い込み
そして、メガバンクに入行する人たちには共通の特徴があります。
それは、「自分は特別だから鬱病にもならないし離職しない」
という謎の思い込みです。
いやー、あれだけ半沢直樹やらで銀行の実態が取り上げられ、あれだけ鬱病になっている銀行員がいるのに、どうして自分だけが特別だなんて思いこむんですかねえ…
メガバンクに入社する人、みんなこう思ってるんですよ。電通で自殺した高橋まつりさんだって思っていたらしいですね。「自分なら大丈夫だ」って。
「自分なら大丈夫」という考えは非常に危ないんですよ。
ですが、多くの就活生はしっかりと自己分析ができていない、いや、というよりいくら自分のことを知ろうと思ってもそんなことはわかるはずもないので、「自分なら大丈夫」という自己暗示をかけてメガバンクに入行することを正当化するのです。
その結果、多くの新卒メガバンカーは入社数か月後から生きる希望を失い、死んだ魚のような目になる…
そして鬱病をこじらせ、会社を休職して貴重な時間を失う。
冗談じゃなくて、僕は周りの友人がこのような状況に陥っていくのをこの目で見てきたのです。それくらい、メガバンクという組織は不条理であり、働くべき場所ではないのです。
銀行に行けば汎用的なスキルを得られると思っている
あとこういう人も多いですね。何の理由もないのに、銀行に行けば転職に強い!汎用的な金融スキルが身につく!と思っている人。
そもそもこういう人ってなんで入社時点から転職のコト考えてるんですかね?アホじゃないですか?転職したいのならコンサルでも行けばいいじゃないですか。銀行員よりよっぽど転職に強いスキルを身に付けられますよ。金融スキルを身に付けたいなら証券会社にでも入ればいいじゃないですか。銀行員よりよっぽど有益な金融スキルを身に付けられますよ。
銀行員での業務内容こそ、他では使い物にならない企業内特殊熟練のたまものです。
毎日書類にハンコを押すだけの業務をしている人のどこがどこにでも通用するスキルを持っている人材なんですかねえ…
就活生の皆さんは肝に銘じておくといいですよ。
今の時代に銀行に就職する就活生はチャレンジャー
ってことで、銀行に就職しようとする就活生はチャレンジャーであります。
銀行から転職を考えてる、という人をバカにするツイートをたくさん見ましたが、この時代に銀行にあえて就職するというハイリスクな選択をした人は賞賛すべきではないでしょうか。起業なんかよりもよほどリスクとってる。やはり人生はリスクを取っていかないと!
— けんすう (@kensuu) 2018年1月15日
まあこういう思いを持っていくならいいですが、ただのミーハーな理由でメガバンクに行きたがる就活生の皆さんは是非とも今一度自己分析をして、業界研究をしたほうがいいですよw
今や無料就活サイトが充実している時代ですからねえ…
例えばUnistyleなんかでは無料登録をしておけばリアルな業界研究記事が読めますし、その他一流企業の内定者ESなども読むことができます。
ちなみにここは慶應生が創業した会社というだけあって、慶應生の嗜好をよく理解した記事が充実しています。僕も登録していましたし、内定者ESは使わなきゃ損ってくらい参考になるのでみなさんも是非利用してみるといいと思います。
他ではONE CAREERさんなんかもオススメですねえ…
知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、 こちらでも大手企業の内定者ES、選考情報、業界研究記事、 就活にまつわるコラムを全て無料で閲覧することができます。
特に選考対策の掲載企業数は4,000社以上、内定者ESも含むES掲載数は18,000件以上、就活体験談の掲載数は40,000件以上もありますからね…
他にも総合商社特集の記事などがアップされていますね。実際に商社の人事の方へも取材を行っているようでして、そこらへんのナビサイトよりもよっぽど詳しくまとまっています。
ちなみにONE CAREERでは記事を誰が書いているか明確なものが多く、 例えば就活界隈では有名なトイアンナさんとか、 借金玉さんあたりも記事を寄稿しています。トイアンナさんは慶應卒ですね。
わからない方はまあ、 ツイッターで検索してみてくださいw
ツイッターでも情報を発信しておりまして、 企業では珍しく中の社員さんがツイッターを利用して就活情報を呟いたりしています。
例えば僕がフォローしている人だとめいこさんなんかがいますね…
メガバン行ってる友人の話を聞くに、12〜3月(社会人3年目の終わり)は、下積みの地方支店から帰任するタイミング。
本店の管理系になることもあれば、グループの証券やリース会社に出向になることも。
話を聞いてると若手の仕事は面白そうだけど、ラクだから・安定だからモチベ保てるわけではなさそう。— めいこ@ワンキャリ編集部 (@meiko_oc) 2018年1月23日
メガバンに関する結構攻めたツイートしてます。
とまあ、そんな関係のない情報は置いておきまして、 とにかく一流企業志望の学生は是非とも登録して記事を読んでおくことをオススメいたします。
登録は下記リンクからできますのでよかったらどうぞ!
あとは就活ノートなんかも色々面白い記事を読めますねえ…これは就活生が企業の選考の実態を自由に記事にできるサイトなんですけど、就活生が書いているだけあって赤裸々に企業情報がわかって面白いですよw
まとめ
以上、慶應生がメガバンクに就職する理由を書いてきましたが、誇張ではなんでもなく、僕は今時メガバンクなんかに入行したら人生詰むと思ってます。
1社目というのはみなさんが思っている以上に重要です。
1社目に沈没船に乗ってしまうと、あなたの人生も沈没してしまうのです。
その事実をよく理解した上で、就活に臨みましょうねw
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
ちなみに、
①ブログには書けないようなさらに濃い話
②就活や転職をする際に、必ず知っておくべきこと
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ではでは
メガバンクって採用減らしていませんか?
コメントありがとうございます。
本当ですね。失礼いたしました。修正いたします。
確かに、クオンツなどの専門職ならまだしも、この時代にメガバンクに総合職で入るとかは狂気的ですよねぇ