【業界研究】出版業界の儲けの仕組みと営業職の仕事内容

不況とは言われながらも、なんかかんやで就活生には毎年大人気の出版業界。

本日は某出版社で営業職として働いている社員さんにお話を伺ってきましたので、出版業界の営業職について仕事内容と実態を書いてみようと思います。

ちなみに出版業界の就活状況に関してざっくりお話しますと、他業種の企業に比べて採用人数は圧倒的に少なく、倍率も圧倒的に高いです。

小学館、講談社、集英社などの首都圏大手出版社であってもせいぜい10~20人程度しか新卒を採用しておらず、大手以外の出版社は言わずもがな…といった感じです。

ちなみに講談社の採用サイトには応募者と内定者の数が記載されていますが、内定者数は毎年20人程度、倍率は毎年100倍だか200倍を記録しています。もはや運ゲーです。

こんな状況下にも関わらず、出版業界を夢見る就活生たちは「本が好き!」とかいう薄っぺらい理由で出版社を志望するのです。

 

いやいや、もっと現実を見ろよ。仕事内容きちんと知ってるのかよ。出版社の営業の仕事がどんなもんか知ってるのかよ。なんて社会人になった僕は思うのです。

 

とはいえ「どうしても出版業界に行きたい!」という就活生も多いことでしょう。

ということで以下、皆さんに出版業界の現実を知ってもらうべく、出版社の営業職の仕事の実態について書いていきたいと思います。

 

入社後研修

まずは入社後の研修内容から。

基本的には座学で出版業界についての概要を叩き込まれ、職場研修をします。この辺りは他の会社と同じような研修内容なのですが、特筆すべきは書店研修です。

書店研修とはなんぞや?と申しますと、要は本屋さんのアルバイトとして1週間ほど働くのです。

書店研修の仕事内容は棚入れとか客対応とか、本屋のアルバイトがするような業務を担います。

この書店研修を経てから、各々の職場へ配属されるわけです。

 

出版社の営業の仕事内容とは?

さて、ここからが本題みたいなもんですが、出版社の営業の種類を解説していきたいと思います。

出版社の営業には、主に書店窓口取次窓口の2種類の営業があります。強いていうならもう一つ、宣伝部(プロモーション部、広報部)も営業の色を持っていますが、まあ書店窓口と取次窓口の2種類の営業を知っていれば良いでしょう。

ということで以下、書店窓口と取次窓口の営業とはどんな仕事か?書いていきたいと思います。

 

書店窓口

書店窓口の営業は、超簡単に言うと、

 

「うちの出版社の本を置いてください!!!!」

 

というお願いを書店にしにいく営業です。

とはいっても都内のそこらへんの小さな本屋に片っ端から営業に行くのは効率が悪いので、書店の本部に営業に行きます。

例えば紀伊国屋の本部とか、ジュンク堂の本部とかですね。いろんな書店の本部へ月1回必ずアポを取って営業に行くわけです。その営業で、超簡単に言えば、「本を置いてください!」という話をするわけです。

どの店舗に何冊の本を納品するか?という点に関しては基本的にはお任せですが、力のある店舗、例えば紀伊国屋の新宿店には優先的に本を納品するとかそういった取り決めは行います。

 

要は、書店窓口の営業は本部と力のある店舗にだけ営業にいくわけです。そこで、「本を置いてください!」というお願いをすると。これだけ理解しておけば十分でしょう。

 

取次窓口

もう1つが取次窓口の営業です。

どこに対して営業をかけるかというと、本を出版社から書店に卸す取次業者へ営業をかけます。

 

「取次業者ってなんぞや???」

 

と申しますと、単純に言えば書店に本を納品する業者のことです。卸売業者とも言いましょうか。

出版社が書店に本を卸すわけではありません。出版社の代わりに書店へ本を卸してくれる業者、それが取次業者です。

つまり、

 

出版社→取次業者→書店

 

という流れで本が書店に並ぶわけですね。

 

で、本を書店に卸してくれるのが卸売業者なわけですが、「どの店舗にこの本を何部置くのか?」というのは出版社が決める必要があります。その部数を取次窓口の営業の人が取次業者へ報告するのです。

 

営業部内で、どの店に何部本を卸すのかを決定し、その決定事項を取次窓口の営業が取次業者へ伝えるわけです。

 

ちなみに、「マージンを取られるので取次業者はいらないのではないか?出版社が直で書店に本を卸せばいいのではないか?」という意見もあるようですが、全国の全ての書店を出版社の社員が回るのは不可能なので、その部分を取次業者にお願いしているわけです。

出版社が入り込めないような書店に、取次業者が行ってくれるわけですね。

 

営業のノルマ

ここまでお話しして、出版社の営業の仕事内容についてはなんとなく理解できたと思います。

お次に気になるのが、「この営業スタイルで営業のノルマがあるのか?」ということだと思います。

この点に関しては出版社によるとしか言いようがないのですが、営業ノルマがない出版社もあるにはあります。

 

「営業ノルマがない会社!!入社したい!!」

 

なんて考える方もいらっしゃるかもしれませんが、営業ノルマがないということは博打のような営業をしているということでもあります。

そして、営業ノルマのない出版社での働くモチベーションは、自分が仕掛けたから本が売れたという達成感とそれによる出世のみだったりします。

 

とはいえ、多くの出版社では営業職は成果給ですし、営業にシビアなところが多いです。

 

出版社の儲けの仕組み

営業について理解したところで、出版社の儲けの仕組みをお話しします。

本が書店に並ぶまでの流れは、

 

出版社→取次業者→書店

 

ということでしたが、では、本が売れたらその儲けはどこに還元されるのでしょうか?

超簡潔に言うと、1000円の本が売れたとしたら、

 

600円が出版社に

200円が書店に

100円が著者に

100円が取次業者に

 

配分されます。

こんなに単純ではないですが、ざっくり出版社が6割、書店が2割、著者が1割、取次が1割程度だと思っていただければいいでしょう。

この儲けの中から出版社や書店や取次は人件費だったりの経費を支払うわけです。

 

で、在庫リスクについてですが、在庫リスクは版元である出版社が全責任を負います。

すなわち、書店は一切在庫リスクを負わないわけです。もし置いた本が余ったら、書店は出版社に本を返品することができ、かつ全品返金保証があるのです。

この仕組みは委託販売制と言ったりしまして、売れなさそうな本でもどうせ返品できるからと、とりあえず書店が並べてくれるので文化的な本が外に出る足がかりになるとのことです。

 

それにしても、この仕組みは書店にとって超美味しいですよね…だっていくら本を仕入れても、売れなかったら返せば全品返金保証してくれるんですから。それでいて本が売れたら書店は2割のマージンをいただけるので、本が売れていた時代は儲かっていたわけです。

 

一方で在庫リスクを全部出版社が持つことを考えれば、経費を考えたらそんなに儲かってなさそうですね…

 

ちなみに、在庫を全部返品すれば全ての本のお金が戻ってくるので本屋はよく閉店をするわけですね。本屋をたたんで資金を全部回収すれば次の事業もできるわけです。

 

また、余談ですが再販売価格維持制度というのもありまして、これは本を売る価格はみんな一緒にするという制度です。

そのおかげでどこの書店に行っても中古本以外はどこも全く同じ値段で本を販売しているわけです。これはいい面も悪い面もありますが、出版社からしてみれば販促を考えるのが難しいですよね。

 

出版業界の今後

僕が色々な出版社の方とお話をする感じだと、どの出版社の方も、「不況だわー」と言っています。

 

 

ぶっちゃけ、今は雑誌がほぼ売れない時代なので定期収入がないわけです。昔は雑誌が定期的に売れていたのでそこからの定期収入があったのですが、今はありません。

ですので今は小説とかコミックスを単品で売るしかないわけです。売れたら出版社の命が延命されるわけですねw

 

ちなみに、ヒット作がある年と無い年でボーナスは2倍以上の開きがあるらしいです。

中にはヒット作がこのまま数年出なかったら、そのまま潰れてしまうような会社もあるみたいですね…

 

どういった本がヒット作になるかというと、今は薄い本が売れるようです。もしくはホリエモンが紹介するとか、又吉直樹が紹介するとか、有名人が紹介するとバカ売れするみたいですね。

自分の担当する本をヒットさせるために、出版社の営業マンはあらゆる知恵を絞って奮闘するわけです。自分の担当していた本をヒットさせることが、出版社の営業マンの一番のやりがいなのかもしれませんね。

 

出版社から内定を獲得するための方法

最後に、出版業界から内定を獲得するためにどうすればいいかをお話しします。

まず前提として、出版社を志望する就活生が本が好きだというのは当たり前の話であり、何も差別化にはなりません。

本が好きで、どんな本が好きか、なぜその本が好きなのかを面接で語らねばならないのです。特に面接終盤に近くにつれ面接官は偉い人になりますので、なぜ本が好きなのかは根掘り葉掘り聞かれます。

 

また、面接の前の段階である筆記試験も重要です。

大抵の出版社には独自の筆記試験がありますが、作文が書けないとまず受からないでしょう。

例えば集英社では三大話の作文が出題されます。キーワードが3つあって、そのテーマで作文を作りなさい。というものです。

ということで、作文対策が出版社に入社するためには必要不可欠となるわけです。

 

で、出版社から内定を獲得するための対策としては、出版社に内定した人のES、作文、履歴書を参考にするのが一番です。

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僕がちょっと見てみただけでも、講談社、集英社、 文藝春秋 、新潮社 、凸版印刷 、大日本印刷、 小学館、 カドカワ 、昭文社あたりの内定者ESと業界研究記事、選考テクニックは全て揃っていました。

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ということで以上、出版業界の営業職の仕事内容について、でした!

 

 

 

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。


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