メーカーの営業職で鬱病を発症し、会社を休職した私が新卒社会人へ伝えたいこと

(PR)当サイトは広告による収益を得ています

手が汚れていると錯覚してしまい、1時間以上もの間、石鹸で手を洗い続ける….

こうした無意味な行為を何度も繰り返してしまう症状のことを“強迫性障害”と言います。

本日は、新卒でメーカーに入社後、営業部に配属され、仕事のストレスから強迫性障害を発症し、後に鬱病となって会社を休職した僕の知人の鬱病体験談をご紹介したいと思います。

 

一昔前は電通の高橋まつりさんが自殺したことでも話題になりましたが、鬱病は多くの会社員が発症する可能性のある病気であり、事前予防は非常に重要です。

 

「自分だけは大丈夫!!」と、そんな考えは”大甘”です。そういう人に限って、鬱病になって会社に急に来なくなったりするのです….

特に今回ご紹介するように、営業に向いていない人間が営業に配属された時はもう悲惨です。

 

営業なんて向き不向きがはっきりと出る職種ですから、向いていない人にとっては地獄なんですわ…

 

かくいう僕自身も営業職に携わったことはありますが、毎日ノルマに追われているせいで、胃がキリキリしてくるんですよね。

 

そんなわけですから、「ヤバい!」と思った時はすぐに病院へ駈け込んで診断書を貰って、会社から休職の権利を勝ち取って傷病手当金を受け取ることが非常に重要になってきます。

 

「え?休職するなんて会社に対して申し訳ない」ですって?

 

そんな悠長なこと言ってるから鬱病になるんです。

 

鬱病になるのは、そのほとんどが優しい人、真面目な人、いい人ばかりです。

 

真面目でいい人でいるから、あなたは一番損してるんですよ?

 

鬱病になるまであなたを追い詰めたのは間違いなく会社です。悪びれることは無いのです。

 

労働者はあらゆる法律、権利で守られているのですからそれを利用しない手はありません。

 

ということで前置きが長くなりましたが、本日は強迫性障害を発症し、鬱病に悩まされながらも、病院と人事部に相談しながら会社の制度を上手く利用して、休職の権利を勝ち取った会社員のお話をしたいと思います。

 

正確に言うと、彼は僕の大学の同級生になりますね。

大学の時は優しくて良い奴だったのですが、鬱病時の彼は人が変わったようでした。

会社というのはここまで人を追い詰めるのかと、改めて考えさせられました。

 

みなさま心してご覧ください。

 

新卒で営業職に配属され、強迫性障害を発症。そして鬱病になるまで

まずは、彼がメーカーの営業部に配属され、鬱病を発症し、会社を休職するまでの経緯を見ていきましょう。

以下は彼からの寄稿文になります。

 

私は新卒でとあるメーカーに入社し、営業部へ配属されることとなりました。そして、1年目の冬から不眠に悩まされることとなりました。

しばらくは心療内科に通院しつつ働いていましたが、3年目になって会社を休みがちになり、鬱病になりました。

 

そもそも、元々は企画・開発がやりたくて入社した会社ですので営業への配属は不服でした。

それでも、「これも仕事だから….」と毎日の仕事を耐えていたのですが、耐えれば耐えるほど変に仕事を上手くこなしてしまう自分がそこにいました。

辛くても会社に行かなければならない現実を乗り切るために、深夜に録音したラジオを営業車の中で聴いたりして気を紛らわせていました。

 

頑張っていればいつかは楽になる…と、あるはずもない希望を抱いていたのかもしれません。

 

そんなこんなでなんとか仕事に耐えつつ、そのまま営業3年目に突入。

3年目にもなると、会社のこと、仕事のこと、社会のことがなんとなくわかってくるようになります。

そして、「自分が頑張れば頑張るほど、会社からは営業成績を上げることを強要させられる」という事実に気付き、「詰んだ」と思い、心が折れました。

休みがちになっていた頃から人事部と面談はしていたのですが、診断名が”強迫性障害”から”鬱病”に変わったあたりの面談で休職を勧められ、受諾しました。

当時の人事担当者が理解ある人物だった為、こちらは特に戦わずに済みました。ラッキーだったと思います。

 

…以上が、彼がメーカーの営業部に配属され、鬱病を発症し、会社を休職するまでの経験談でした。

 

真面目、優秀かつ良い人であったからこそ、過酷な営業の仕事を3年間も耐え抜くことができたんだなあ…と思わされるエピソードですね。

僕から見れば、新卒1年目の冬から不眠に悩まされるなんてのは明らかに職種不適合だと思うんですが、サラリーマンとしてのプロ意識・真面目さ故に、部署を異動するとか会社を休職するとかいう発想には至らなかったのでしょう。

 

日本のサラリーマンの間では、「我慢が美徳、頑張ればいつかは報われる」とよく言われますが、僕はこうした発想は古いと思っています。

 

仕事が合わないと直感的に感じたら、その直感はほぼ間違いなく正しいのです。

手遅れにならないうちに上司に相談するなり、人事部に相談するなりしたほうが良いと思います。

 

営業の仕事が辛いのなら、今すぐ逃げた方が良いのです。

 

3年目とはいえど、彼の場合は無事に休職を勝ち取れたわけですからまだ良かったですよね….休職するのが後一歩遅れていたら、どうなっていたことやら…

「ヤバイ」と思ったらすぐに周りに相談する、助けを求める、その重要を今一度認識させられるエピソードです。

 

※ちなみに強迫性障害とは、自分でもつまらないことだとわかっていてもそのことが頭から離れない、わかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまう病気のことです。

例えば家のドアが閉まっていたか不安、家の元栓が閉まっていたか不安だと感じる人は多いと思いますが、強迫性障害の人はそれを執拗に気にします。

手が汚いからと何時間も石鹸で手を洗い続けてしまう行為なども強迫性障害の人に特有のものです。もしそういった兆候があるならば、一度心療内科を診察したほうがいいかもしれません。

 

営業職に適性がなかった理由

さて、鬱病を発症させるまでの経緯を見てきたところで、彼はなぜ営業職に向いていなかったのか??その理由を見ていきましょう。

以下も彼からの寄稿文になります。彼なりに、「自分はなぜ営業職に向いていなかったのか?」を分析しています。多くの方の参考になる内容だと思いますので、ぜひご覧下さい。

 

一言で言えば、営業スタイルが心底肌に合いませんでした。

取引先の機嫌をとりつつ、こちらの要求を呑ませる。
どちらか一方ならまだいいのですが、この両立は正直者の僕にはキツかった。精神が引き裂かれました。

 

例えば、取引先に無償配布しているチラシやボールペンなどの販促物は、原則として取引先が店頭に設置しなければならない約束なのですが、それが履行されていないときは指摘しなくてはいけません。

そのとき、冷静に契約不履行を指摘するのではなく、

「お忙しいですが設置していただけませんか?そのほうがお店の売上にとっても得ですし。頼みますよ~笑」

などと言わなくてはいけません。

このように、取引先の機嫌をとりつつ、こちらの要求を呑ませるために愛想よく指摘をしなければいけないことは僕にとって非常にキツかったです。

 

また、営業部の雰囲気もイヤでした。

連勤や休日出勤を誇ったり、冗談の範疇で「死ね」「殺す」と言ったり、ガサツな体育会系が支配していました。

それでいて、彼らが完全なる悪人ならばまだ割り切れるのですが、都合の悪いことに彼らに悪気は全くありません。

嫌いな営業部のはずなのに、彼らを嫌うこともできず、ここでもまた精神が引き裂かれました…

 

例えば、

「電話を3コール以内に取らなかったら殺すからな(笑)」

「32連勤もして偉いな!」

というような一言は彼らにとっては冗談のつもりなのかもしれませんが、僕にとっては非常に辛かったです。

 

そもそも営業という行為自体が大嫌いです。こちらから何か要求をするとき、人に迷惑をかけているようで心苦しい。

以前、取引先の広い倉庫内で、自社商品がどこにあるか分からないということがありました。

取引先に一言質問をすればそれで済む話だったのですが、僕にはそれが出来ず、1人で1時間くらい探し回っていたこともありました…

 

いかがでしたでしょうか?

 

このエピソードを読んで僕が感じたことは、「ああ、彼は本当に良い人なんだなあ」ということです。

良い人で真面目な人こそが鬱病になりがちだ!という事実は冒頭にも書きましたが、まさにこのエピソードでそれが表れていると思います。

 

他人に迷惑をかけることが心苦しいと思う人は、営業に向いていないのです。

 

おかしな話ですよね。

 

今まで学校では「他人に迷惑をかけるな!」と教わってきたのに、いざ社会に出たら、他人に迷惑をかけないように行動すると自分が損をしてしまうんですから。

 

社会に出たら、多少他人にとって迷惑であろうとも、自分の利益になるように振舞ったほうがお得なのかもしれません。

 

取引先の広い倉庫内で自社商品がどこにあるか分からず1時間くらい探し回っていたというエピソードも、質問する勇気さえあればすぐに解決できたと思いますからね。

やたら他人のことを気遣ってストレスを溜める人よりも、多少わがままで神経の図太い人のほうが社会でうまくやっていきやすいのかもしれません。

 

日本では、「人に迷惑をかけるな!」と幼少期で教わりますが、インドでは、「お前は人に迷惑かけて生きているのだから、人のことも許してあげなさい」と教えるそうです。

 

日本でも、これくらいの心持ちで毎日の生活を送った方が良いと思いますね。

 

休職期間中に何をしていたのか?

次に、休職期間中に彼は何をして毎日を過ごしていたのか?見てみましょう。

こちらも彼から文章を寄稿していただきました。

 

転職活動や資格の勉強など、仕事に役立つことは何もしていないです。

本を読んだり映画を観たりライブに行ったり、鬱なりにヒマを満喫していたとは思います。友達と飲んだりもしてました。

仕事を思い出さない範囲で、何かを練習したり上達させることが精神衛生上必要だと思い、英語の勉強やピアノの練習をしていました。

一見夢のような生活ですが、毎日抗鬱剤と睡眠薬を飲み、健保の見舞金では足りず親に金を無心するなどキツいことも多かったです。

当時は辛かったですが、自分がいなくても社会は回ると痛感できたのは良かったなと思います。

 

「自分がいなくとも社会は回る」

 

営業で苦しんでいる人は、誰しもが肝に命じておくべき言葉ですね。

 

「お金を稼がなきゃならない」

「仕事をしなければならない」

「営業をしなければならない」

 

こんなのは全部、どーでも良いのです。長い人生で見れば、些細なことなのです。

 

実際、彼は休職後は仕事に役立つことなんて一切何もせず、毎日をのらりくらりと過ごしていたわけです。

それで健康な身体を取り戻せるのなら、その方が良いじゃないですか???

 

何も毎日を生産的な活動で埋めなくたって良いんです。毎日を活動的にしなければならない、仕事をしなければならない、人に迷惑をかけてはならない…そんな堅苦しい価値観を捨てれば、もう少し人生は楽になるはずです。

 

 

営業が辛すぎて「死にたい」と思い悩む新卒社会人たちへメッセージ

最後に、営業が辛すぎて「死にたい」と思い悩む新卒社会人ヘ向けて、彼からのメッセージを最後に伝えて本記事を締めくくりたいと思います。

 

「休め」、それが無理なら「逃げろ」です。

あなたが死んでも会社は続きます。別の人間を採用するだけです。迷惑なんてかかりません。ただ、あなたが死ぬと私は悲しい。死なないで欲しい。

というか、人を過労死に追い込む会社なんて存在する価値が無いのでガンガン迷惑かけて潰していけばいいと思います。

潰れると他の社員に迷惑がかかりそうですが、その社員もそんな会社にいるほうが不幸なはずです。

あなたがいなくても社会は回りますが、いないと悲しいので死なないでください。

 

また、自分に鬱病の兆候があると感じたら、とにかく我慢しないことが重要なので、軽い気持ちで良いので心療内科に行くことをお勧めします。

病院通いという事実により、いい意味で「落ちるところまで落ちた」と思えるので、気が楽になると思います。

 

予防については、真面目に働かないことが一番です。

給料が出てればこっちの勝ちです。会社の仕事は会社法人のものであり、あなた個人でも、上司のものでもありません。

金を稼ぎ、さっさと帰り、好きなことしましょう。

 

鬱病になって自殺してしまったりする人って、概してプライドの高い人が多い気がするんですよね。

電通の高橋まつりさんにしたって自分の頭の良さと体力に自信を持っていたようですが、結局は自殺してしまったわけですからね。

 

どんなにプライドが高かろうが体力に自信があろうが、人間は所詮人間なんですから、弱いところだってあるものです。

 

「自分だけは大丈夫!」

 

そんな風に思っている人に限っていざというときに病院にも行けず、会社にも相談できず、1人で悩みを抱えて鬱病に陥るのです。

 

自分に異変を感じたら、いくらプライドが高かろうがまずは病院へ行ってみる!誰かに相談してみる!逃げる!それを徹底することが大事だと思います。

 

我慢が美徳だというのは、幻想に過ぎません。

 

日本人は幼少期から「嫌なことから逃げてはいけない!」と教え込まれますが、そもそも「逃げる」ことは古来から最も有効な戦略です。

新時代の働き方を提唱した名著「ニュータイプの時代」には、次のような記述があります。

 

魏晋南北朝時代に編纂された有名な兵法書「兵法三十六計」の最後には、「走るを上と為せ」という項目があります。これはつまり、「逃走は最善の策である」という意味です。

 

すなわち、「逃げる」ことは古来から有効な戦略だったわけです。ところが日本人は「逃げる」ことがうまくできないため、第二次大戦でもミッドウェー海戦で壊滅的な打撃を受けたにも関わらず日本軍は徹底することができず、日本本土に原爆が落ちるという悲劇を迎えることになってしまったのです。

 

だからこそ、「ヤバそうだ」と思ったらさっさと逃げることは自分の身を守る上でも最適な戦略なのです。

 

そして、「どうしてもこの会社は無理だ…」と思うのなら、思い切って転職を検討してみるのもアリだと思います。

特に、最近は退職代行なんていうサービスも出てきましたので、退職自体には大して手間なんてかかりません。

 

そして何よりも、転職は人生を変えます。

 

そもそも、入社する会社によって働き方や仕事内容なんてのは180度変わります。

 

例えば僕のお話をさせていただくと、僕もかつては日系企業の営業職で毎日を消耗するしがないサラリーマンでした。

そこから一念発起してWeb業界に転職したのですが、マジで、働き方は180度変わりましたよね。

 

参考までに、Web業界に転職してからの僕の働き方はこんな感じです。

 

・社内連絡がチャットで済む
・リモートワークが可能
・好きな時に働いて好きな時に仕事を休める
・上司が部下に敬語(上下関係がほとんど無い)
・私服可
・給料も良い
・クリエイティブな仕事ができる

 

もうね、最高なんですよねw

これを感じているのは僕だけではありませんで、古い業界からIT/Web業界に転職してきた人は、みんなその働きやすさに驚愕しております。

 

 

 

こんなツイートもありますねw

ITエンジニアにしろWebマーケターにしろWebライターにしろ、IT/Web関係の仕事は若者にとって最高の環境だと感じています。

 

とまあ、例を挙げればキリがありませんが、こんな風に働き方を180度変えることができるのが転職の素晴らしいところです。

ですので、「今の会社がクソすぎる…」という方は、転職を一度検討してみても良いんじゃないかと思います。

 

興味のある方は、マイナビジョブ20sあたりの大手転職エージェントにとりあえず登録だけしておいて、他業界の情報を仕入れるだけでも良いと思います。

大手の転職エージェントであれば無理に転職を強要されることもないですし、転職エージェントさんに仕事の悩みを相談するだけでも気が晴れると思います。

 

僕なんか、マイナビジョブ20’sのエージェントさんに、

 

「僕の会社では資料を片手で手渡しするだけで怒鳴られるんですけど、これって異常ですかね…?」

 

という相談をしたこともありますw

もちろん、「異常です!!」という反応が返ってきましたよw

 

こんな風に、今の会社のおかしなところを相談して客観的に判断してくれる社外の人が身近にいるというだけで心強いものです。

こんなくだらない相談だけでも構わないと思うので、少しでも気になる方はとりあえずエージェントさんに相談だけでもしてみれば良いんでないかな?と思います。

 

特にオススメとしては、僕はWeb/IT業界への転職はマイナビジョブ20’sを活用して成功させましたので、20代の方であればマイナビジョブ20’sを利用されることを強くオススメします。

相談はこちらのページからできるので良かったらどうぞ。20代に特化したサービスですので僕ら若者向けの未経験OKの求人が多いですし、エージェントさんも若い人が多いので相談しやすいです。

 

休職、退職、転職…なんでも良いですが、その会社だけがあなたの居場所ではないのです。

 

嫌なことからは逃げる!!

 

これを徹底して、自分の身は自分で守っていきましょう。

 

ではでは、今日はこの辺で。

 

 

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。


ちなみに、

 

①ブログには書けないようなさらに濃い話

②就活や転職をする際に、必ず知っておくべきこと

③僕が長い年月をかけて編み出した「感情マーケティングを応用した必勝面接術レポート」

 

などは僕のメルマガにて公開しております。


メルマガ限定の情報なども流しますので、ご興味ある方は下記リンクより是非とも僕のメルマガにご登録していただければと思います。もちろん登録は無料です。

 

タコペッティのメールマガジンに今すぐ登録する!

 

ではでは

 

コメント

コメントを残す

*