日本製鐵、JFE、神戸製鋼….etc
このような日本の大手鉄鋼メーカーといえば、業績好調で、高給で、福利厚生も充実していて、職場環境もホワイトで….
と、こんなイメージをされる方も多いのではないでしょうか?
しかし、実際に鉄鋼メーカーで働かれている社員さん方からしてみれば、決してそんなことはないようです。
軍隊のような研修に、詰め文化、パワハラの嵐….
そんな現実が蔓延っているとのことです。
ということで今回は、某大手鉄鋼メーカーに約5年間在職していたという、ナベユスケさんにインタビューをして、その実態を根掘り葉掘り聞いてまいりました。
(ナベユスケさんのTwitterアカウントはこちらです。)
ナベユスケさんは工業高校を卒業後、新卒で大手鉄鋼メーカーに就職し、現業職として働かれていたということです。
これだけ書くと、「勝ち組じゃん!」なんて思ってしまいそうなものですが、現実はそう甘くはありません。
・軍隊のような行進の練習をさせられたり、
・根性焼きをさせられたり、
・髪を燃やされたり、
・上司から生ニンニク30個入りラーメンを食わされたり….
「戦時中!?」というツッコミが思わず飛んできそうなほどのパワハラに耐えながら、毎日を働いていたということです。
そして最終的には鬱病になってしまい、会社を退職することになってしまったんだとか…
とんでもない話ですよね….
ということで本記事では、ナベユスケさんのような被害者を増やさないためにも、
・大手鉄鋼メーカーの、軍隊さながらの鬼研修
・ナベユスケさんが経験した、大手鉄鋼メーカーのパワハラ体験談
・パワハラ職場から逃げ出す方法
これらについて、ナベユスケさんへの取材をもとにわかりやすく書いていきたいと思います。
今現在、大手鉄鋼メーカーで消耗されている方にとっては非常に参考になる内容だと思います。是非とも最後までご覧ください。
目次
大手鉄鋼メーカーに入社直後、軍隊のような研修を受ける
ナベユスケさんは工業高校を卒業後、推薦で大手鉄鋼メーカーへ就職することとなります。
大手ということもあり、就職直後は先生も親もみんなが喜んでいたそうです。
ナベユスケさん本人も、特にやりたいことはなかったということなので、大手に就職して当時は満足だったのだとか。
しかし、この選択が、後々の地獄を招くこととなるのです….
入社直後、ナベユスケさんに襲いかかった最初の難問は、「集団研修」でした。
その中身は、とても現代日本とは思えないほどの旧態依然とした内容だったのです。
内容としては、午前は座学、午後は体力訓練というカリキュラムで研修がスタートします。
座学自体は会社の歴史や現場の安全管理について勉強します。これ自体はどの会社でもよくあることです。
問題なのは、そのやり方です。
例えば、座学中に居眠りをしている新入社員がいた場合、連帯責任として班全員が腕立て伏せやジャンピングスクワットをさせられたということです。
入社直後に、新入社員同士で班を組まされました。
班を組んだ後は、そのメンバーで常に整列して移動することになります。まるで軍隊です。
そして、座学中に寝ている奴がいたら、連帯責任として班のメンバー全員が腕立てをさせられました。
私なんかはよく居眠りをしていたものですから、班のメンバーにはかなり迷惑をかけてしまいました…
ナベユスケさんは、このように語っておりました。
「戦時中!?」という感じですよね。
午後の体力訓練では、班ごとに走ったり、ブラジリアン体操をやったりしていたそうです。
声出しの練習もあり、声が小さかったらやり直しをさせられることもあったとか。
極め付けは、「自衛隊研修」です。
2,3日ほど、自衛隊の方々と一緒に行進の練習をしたということです。
完全に、「軍隊」ですよね。
このお話を聞いて、僕は「ドラゴン桜2」のこちらのコマを思い出しました。
まさに、こうした新入社員研修のやり方は、戦時中の軍事訓練の名残であると思います。
こうした軍事訓練に向いていなかったナベユスケさんは、研修の段階から睡眠障害に陥り、夜も眠れない日が続いたということです。
夜にしっかりと眠ることができないわけですから、座学の時間についつい居眠りをしてしまい、腕立て伏せをさせられる日が何度も続いたんだとか…地獄ですね…
こうした研修を2ヶ月ほど経て、現場に配属されることとなるわけです。
しかし、研修が終わって楽になるかと思いきやそんなことはありません。
配属後は、直属の上司からのパワハラに耐えなければならない、新たな地獄の日々が始まるのでした…
配属後、クソ上司によるパワハラの嵐
研修が終わったら、無事に現場へ配属されることとなります。
詳しくは書きませんが、ナベユスケさんの仕事は簡単に言えば工場のオペレーターです。
工場は24時間稼働しているわけですから、それを二交代制で監督・点検するという仕事です。
(※二交代制の工場労働の実態について詳しくは、こちらの記事をご参照ください。)
仕事自体は特に問題なく…ということだったらしいのですが、問題なのは周囲の人間関係です。
直属の上司が、生粋のパワハラ上司であったということです。
私が働いていた頃は、15時〜22時までの勤務を終えた後に上司とラーメンに行くという文化がありました。
上司は必ず奢ってくれますからそれ自体は良いのですが、問題なのはその対応です。
私は、上司に強要され、食べたくもない生ニンニク30個入りのラーメンを食わされました。舌が焼けそうになりながら、身体的苦痛を伴いました…
とんでもない話ですね…
生ニンニクを食べた翌日から数日は、ずっと身体が不調だったということですから、これはパワハラと言わざるを得ません。
また、こんなこともあったそうです。
天井クレーンの免許を取得しなければならなかったのですが、私の出来があまりにも悪かったので指導員に殴られたこともあります。
ヘルメット越しに殴られたのですが、それでもかなり痛かったです。
ハッキリ言って、教え方は下手だったと、今でも思います。
これもひどい話ですね….
お話を聞いている限りだと、「殴る」「蹴る」の暴行が日常茶飯事に行われている世界なのだなと思いましたよね…
さらには、社内は基本的には「詰め文化」だったということです。
クレーン教習の時には、はじめての運転だったにも関わらず、「なぜそんな簡単なことができないのか?」ということで、指導員からネチネチネチネチ嫌味を言われました。
「俺のを黙って見とけば良いんじゃ!仕事は見て学べ!」なんて言われるわけですが、そんなことを言われてもわからないんです…
一般的にわかりやすく例えるなら、教習所にたまに存在する「クソ教官」みたいな感じだったと思います。
ちなみに、当時の工場長は日常的に「死ね!」や「殺す!」などの粗雑な言葉を連呼していたようでして、それが嫌で会社を短期離職してしまう新入社員も後を絶たなかったとか…
ここまでお話を聞いていると、もう、カイジの地下労働施設のようにしか思えなくなってきました。
もうホントに、死と隣り合わせの世界ですよ….
さて、ナベユスケさんはこんな環境の中でもめげずに働いたそうですが、入社5年目、とうとう身体に限界がやってきます。
鬱病を発症することになるのです。
入社5年目、睡眠障害を発症。鬱病になる。
そもそも、ナベユスケさんは研修の段階から、夜に眠ることができなくなったそうです。
僕も経験はあるのですが、眠りたくても夜に眠れないって辛いですよね…
この状態のことを「睡眠障害」と呼ぶとのことです。
ただ、ナベユスケさんも当時は「睡眠障害」なんてワードを知るわけもありませんから、ただただ「自分が甘い」「眠れないのは自分の責任だ」という認識でいたということです。
夜にしっかり眠ることができず、場合によっては徹夜をして出勤するわけですから、仕事中にミスをしてしまったり、居眠りをしてしまう日々が続きます。
そんな様子を見ている上司からは、
「親の育て方が悪いんだろうなあ…」
なんて嫌味をネチネチ言われていたんだとか。
さて、それでも我慢して仕事を続け、いよいよ入社5年目に突入します。
入社5年目にもなってくると、社内ではもう中堅社員扱いです。求められる仕事量も増えてきます。
いよいよ精神状態もヤバくなってきたということで、満を辞して精神科へ行くこととなります。
その結果、「鬱病」と診断され、1週間ほどの休暇を得ることとなりました。
しかし、「鬱病」であることを報告したにも関わらず、会社の対応はひどいものでした。
上司の対応は全く変わることなく、相変わらず嫌味を言われるし、怒鳴られるし、「鬱病になんかなるのは気合が足りない!!ただ甘えているだけだ!」と言われる始末でした。
そんなわけですから、職場に復帰してもすぐに上司から怒鳴られて、また精神に変調をきたし、また休む…を繰り返す日々が続いたということです。
最終的には、このまま仕事を続けていくことは精神的に厳しいということで、退職を決意。上司に退職の旨を報告することとなります。
「申し訳ないんですけど、もう働くのは無理です!」と言って上司に報告しました。
しかし、一般的によくありがちな引き止めなどは何もありませんでした。
もう、呆れられていたのかもしれません…
ということで、大手企業には珍しく、辞めるのはスンナリいったとのこと。
退職後のナベユスケさんは、ニートをしながらまったりと、Webマーケティングの勉強をしたり、本を読んだりしているということでした。
大手企業がホワイトというのは幻想です。クソ職場からは、即刻逃げるべき
ということで以上!大手鉄鋼メーカーのブラック労働の実態について、ナベユスケさんの証言をもとに解説してきました。
ナベユスケさん自身は、大手鉄鋼メーカーを辞めて後悔しているなんてことは一切なく、むしろ
「もっと早く辞めればよかった」
とまで言っております。
現在は会社に束縛されることもなく、悠々自適に暮らしているとのことです。
実際、今の日本は特に働かなくとも生きていける社会なんですから、世間体を気にして無理にブラック職場で働く必要なんてないんです。
今回の事例のように、「大手企業だから安泰」「せっかく大手企業に入ったのだから、辞めるのは勿体無い」などなど、こんな常識に惑わされてはいけません。
いくら大手企業に勤めていようとも、職場環境がクソだったらその時点で仕事選びは失敗しているのです。
経営の神様であるピーター・ドラッカーは、人のキャリアについて、以下のように言っています。
もしも自分が今の会社に入社していなかったとしたら、あなたは今の会社に就職したいか?答えがNoなら、今の会社にしがみつく必要はない
この質問を自分に問いかけてみましょう。
要は、「自分が今から就活を始めるとして、今の会社に入社したいか?」ということです。
大半の方は、「ノー」と答えるのではないでしょうか?
つまり、この問いにイエスと答えられない限り、あなたは今の勤め先に満足していないということになります。
今の会社に入社するためにどれだけ頑張ったかとか、今の会社でどれだけ頑張って働いてきたかとか、そんなものは何の判断材料にもならないのです。
なぜなら、それはあくまで過去の話だからです。
まっさらな状態で、「今の会社に入社したいかどうか?」
これだけを考えてみましょう。
答えがノーなら、今の会社にいる理由はないんです。
近年の日本企業において、理不尽な上司の元で働き続けても仕事の成果が上がるわけがありませんし、給料が上がるわけでもありません。
「上司が理不尽で…」だの「職場がブラックで…」だの、そんな悩みに時間を奪われている暇があったら、もっと自分を生かせる環境にさっさと身を置けば良いだけの話なのです。
ちなみに僕自身は、クソ職場から逃げに逃げ、3回の転職を繰り返した結果、最終的にWeb業界という素晴らしい業界に巡り会うことができ、文字通り人生が変わりました。
Web業界は合理性を重んじる業界ですので、理不尽に頭ごなしに怒鳴りつけてくる昭和脳の上司なんて存在しません。
もちろん、軍事行動を重んずる研修もありません。
そんな職場環境なわけですから、日系企業にありがちな理不尽なしきたりや、謎の社内マナーもほとんどありません。
何かミスをした時でも、理不尽に怒鳴られることなんてありません。理路整然と、
「なぜミスをしたのか?」
「次にミスをしないためにはどうすれば良いのか?」
これらについて淡々と聞かれるだけです。
つまり、職場でストレスが溜まるということが一切ないのです。
参考までに、Web業界の良いところを以下のようにツイートさせていただきました。
Web業界はまさに新時代の働き方
・完全在宅OK
・いつ起きるもいつ仕事するも自由
・学歴不問
・就職・転職に履歴書がいらない
・給料もそこそこ
・論理的な人が多いのでコミュニケーションがスムーズ
・感情的に怒鳴られることがない
・DQNがいない最高すぎますね
— タコペッティ (@syakaisei) November 9, 2021
もう、最高ですよね…!
ということで、「理不尽な上司にうんざり!昭和脳の企業にうんざり!」という方は、僕のように転職を繰り返して、Web業界のような合理的で、社員をきちんと重んずる業界に転職するのが一番の解決策だと思うのですよ。
ポジショントークにはなってしまいますが、Web業界は若者にとって最高の環境だと思います。
僕は少なくとも、Web業界に転職してから人生が変わったと本気で思っています。
今はもう、いつどこで働いても自由の環境なので、目覚ましをかける必要もありませんし、会社からの電話にビクビクする必要もありません。
PC1台さえあれば、いつでもどこでも自由に働ける、最高の環境を手に入れることができたのです。
もちろん、自分に向いている業界に入社するのが一番ですので、別にWeb業界でなくとも構いません。
重要な点は、理不尽なクソ上司からは逃げて、もっと自分を生かせる環境にさっさと身を置くべきだということです。
今回のお話が、多くの方の参考になれば幸いです。
参考までに、未経験からWeb業界に転職する方法は以下記事に詳しく書いておりますので、興味のある方は是非ともご覧ください。
→未経験からWeb業界に転職する3つの方法(経験談も語ります。)
ではでは今日はこの辺で。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
ちなみに、
①ブログには書けないようなさらに濃い話
②就活や転職をする際に、必ず知っておくべきこと
③僕が長い年月をかけて編み出した「感情マーケティングを応用した必勝面接術レポート」
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ではでは