本日は、人材系のメガベンチャー企業から印刷大手JTCに転職し、地獄を見た話を書いていきます。
(※JTC=Japanese Traditional Companyの略称。伝統的な日系大企業のこと)
せっかく大手企業に転職して生涯年収は上がったはずなのに、人間関係や働き方がボロボロだと人は不幸になってしまうのです…
今回のお話は、Cさんという僕の大学の後輩のお話です。
彼は慶應大学を卒業後、人材系のメガベンチャー企業に新卒で就職。
メガベンチャーではそこそこ楽しく働くも、給料や福利厚生など待遇面に不満を抱き、大手JTC(伝統的な大手日系企業)へ転職します。
しかし、これが地獄の始まりだったのです…
具体的に、彼がベンチャー企業から大手JTCに転職して後悔した点はこちらです。
・ベンチャーでは周囲がみんな20代の同世代だったのに、大手JTCでは部署内に20代が1人だけ…
・ベンチャーではリモートワークが当たり前だったのに、大手JTCでは出社が強要される…
・ベンチャーでは仕事とプライベートを分けることが当たり前だったのに、大手JTCではプライベートまでもを束縛され、週に4回も飲み会に連れていかれる日々…
詳しくは記事に書いていきますが、これならわざわざ転職しないで、ベンチャーにいたままの方がマシでしたよね。
実際、Cさんは以前働いていたベンチャーが恋しくなり、出戻りをしたい旨を連絡もしたんだとか!
ただ、一度会社を退職してしまっては後の祭り。
結局、元のベンチャー企業に出戻ることはできず、大手JTCでそのまま働く羽目になってしまったのでした…
ということで前置きが長くなりましたが、以下、メガベンチャーから大手JTCに転職するも、後悔して鬱病になってしまった転職失敗談を書いていきいます。
今現在大手JTCで消耗されている方、あるいは大手JTCに転職しようかどうか迷っている方にとっては非常に参考になる内容だと思います。ぜひとも最後までご覧ください!
目次
なぜ慶應を卒業し、新卒で人材系のメガベンチャー企業に就職したのか?
まず、Cさんはなぜ、慶應を卒業してから新卒でメガベンチャー企業に就職したのでしょうか?
慶應生の多くは日系の大企業に就職します。彼のように、貴重な新卒カードを切ってベンチャー企業に就職する人は稀です。
その理由について、Cさんはこう回答してくれました。
「学生時代、ベンチャー企業でインターンをやっていたんです。
Webマーケティングの仕事を手伝っていたのですが、「将来はこういう仕事をしたい!」と思うようになりました。
元々、お金や出世にも全く興味がなかったので、「Webマーケティングのスキルを身につけて、自由に働きたい!」という思いを持つに至り、ベンチャー企業を中心に就職活動を開始しました。」
なるほどなるほど。
インターンでWebマーケティングの仕事に携わり、それがきっかけとなってベンチャー企業に憧れたというわけですね。
それこそ当時は、年収や待遇にはこだわらず、「自分のやりたい仕事をしたい!」「年収よりもプライベート!」という意識が強かったようです。
だからこそ、古臭い因習が根強く残る日系大企業ではなく、今をときめくメガベンチャー企業に就職したわけです。
さて、そんなこんなで無事に憧れのメガベンチャー企業に就職できた Cさん。
しかし、実際に働き始めると、ある1つの問題に悩まされることとなります。
それは、「お金」の問題です。
この問題について、詳しく見ていきましょう。
ベンチャー企業では、福利厚生も薄く、大手JTCよりも給料は安い。慶應の同級生を羨ましく思う日々…
「自分が慶應出身でなければ、こんなことは思わなかったかもしれません。
大手企業に就職した同級生たちの給料は、みんな自分より高かったんです。」
Cさんは、こう言っていました。
確かに、就職したメガベンチャーでの働き方自体は、 Cさんが理想としていた働き方そのものでした。
・入社直後からリモートワークが可能。働く時間も柔軟に変更できる
・周囲は自分と同年代の20代ばかり。風通しの良い職場環境
こんなところですね。
ただ、入社して時間が経てば経つほど、慶應時代の同級生との給料格差が気になってくるのです。
「周囲の同級生たちは、みんな大企業に就職しています。
一方で自分はメガベンチャー勤務といえど、給料は周囲と比較して足元にも及ばない…
相当実力がないと、自分の年収は500万円で頭打ちになってしまう….
また、就活の時は特に気にならなかったのですが、大企業の福利厚生を心の底から羨ましいと思うようになりました
格安の家賃で都内に住むことができたりとか、とにかく羨ましく感じました。」
Cさんは、メガベンチャーで働いていくうちに、「このままでは自分の年収は500万円すら越すことができない」と悟ったということでした。
一方で、そこそこのJTCにさえ就職できれば、40代で年収1000万円、福利厚生を含めればかなりの額をもらうことができます。
将来的に結婚や子育てをすることを考慮しても、メガベンチャー勤務には未来がないと考えるようになったのです。
また、Webマーケティングの仕事をやりたくてメガベンチャー企業に入社したのに、営業職に配属されたことに対しても不満を抱いていたそうです。
将来を見通せず、お金も稼げず、やりたい仕事もできない。
やりたい仕事に関しては妥協するにしても、どうせ営業をやるならもっと稼げる会社の方が良いということで、JTCへの転職を決意することとなります。
そんなわけで転職活動を開始し、Cさんは無事、印刷大手JTCのグループ会社への転職に成功しました。
印刷大手というと、凸版印刷や大日本印刷(DNP)を思い浮かべる方も多いと思いますが、まあその辺りをご想像いただければと思います笑
待遇面が非常に良かったということで、仕事内容や働き方などは特に考えずに入社を決めたということでした。
転職先は、30歳で年収700万円ほどをもらうことのできる職場でした。
これくらいの年収さえあれば、結婚して子育てもできるかなと思い、自分の向き不向きや仕事内容を一切考えずに、転職を決定しました。
と、Cさんは語ってくれましたが、今考えれば、これが地獄の始まりだったのです…
無事に印刷大手JTCに転職するも、入社2日目で絶望。リモートワークをしながらJTCでぬくぬく…は、夢のまた夢だった…
さて、大手JTCに入社したCさん、入社2日目にして早速絶望を感じることとなります。
第二新卒での転職ですから、JTCといえども集団研修などは存在せず、入社2日目にしていきなり部署に配属されることとなります。
そこでCさんは、衝撃の事実を目の当たりにするのです。
「20代が、自分1人だけ…」
なんと!配属された職場には、価値観を共にする同世代の社員が1人もいなかったのです!
そんな状況ですからもちろん、周囲と価値観が合うわけがありません。
20代の社員に囲まれていたメガベンチャー時代は、「仕事よりもプライベート」という価値観が当たり前でした。
しかし、ここではプライベートよりも仕事を優先させる社員が大半なのでした。
また、メガベンチャーではリモートワークが当たり前の環境でした。なんなら、Cさんは社会人になってからリモートワークが当たり前の環境で育っています。
しかし、ここでは上司から出社を強要され、働く場所の自由を完全に拘束されてしまうということでした。
ちなみに、面接の段階では、「週4ペースでリモートワークもできるよ!」と言われていたそうです。
しかし、現実は違いました。リモートワークをしている社員なんて現場に1人もいなかったのです。
制度上はリモートワークができる環境は整っているけど、上司が出社を強要してくる以上、リモートワークなんてできるわけがなかったということです。
そんなわけで、入社2日目から今に至るまで、年配の社員さんたちから細かい社内マナーや言葉遣いなどを詰められまくるという地獄のような日々を過ごすこととなるのです….
また、特にCさんが辟易していたという社内文化はこちらです。
“飲み会の場で、魚の身の一番美味しい部分をエライ人に向けるルール”
これには、話を聞いている僕も衝撃を受けましたよね。
さっき、JTCに勤務している大学の後輩と話していたんだけど
「飲み会の席では、魚の身で一番美味しい部分をエライ人に向ける」
というマナーがあるらしい
数あるJTCのクソマナーを聞いてきた僕だけど、この常識は初めて聞いた。改めて、JTCってクソだわ
Web業界しか勝たんね#JTC
— タコペッティ (@syakaisei) October 30, 2022
ついついこんなツイートもしてしまいました笑
例えば、飲み会の席に刺身の盛り合わせが運ばれてきたとしたら、
「ホタテとか貝の実を上司側に向けろ!」
と指摘されるらしいです
もうね、意味がわからないですよね…
こんなクソみたいな飲み会が、週に4回もあるとのことです。
上司からすると、「入社したばっかりだから、仕事について色々教えたるわ!」という親切心で部下を飲みに誘っているのでしょうが、僕ら若手社員からしたら迷惑の極みですよね…
その他にも
・エレベータボタンは若手社員が操作
・乾杯のグラスは若手社員が一番下
・細かな言葉遣いのミスを、いちいち指摘される
このような、メガベンチャー時代には気にもしなかったような因習・マナーがCさんの精神をどんどん蝕んでいきます。
もしもCさんが新卒でJTCに入社していたら、このような文化に対してそこまでの拒否反応はなかったかもしれません。
しかし、Cさんのファーストキャリアは新進気鋭のメガベンチャー企業です。いつでもどこでも自由に働ける令和式の職場環境から一転、急に昭和時代の働き方を強要されるわけです。そりゃ、ストレス溜まるでしょって話ですよね…
「JTCで働き始めた自分は、もう壊れそうになっていました。
結婚や子育てのことを考えて転職をしたはずなのに、もうそんなことを考える余裕も無くなって、自分のことだけで精一杯になりました。
今ではもう、年収や福利厚生なんてどうでも良いから、自由に働けるイマドキの会社に戻りたいという思い一心です…」
Cさんはお話の最後で、このように本音を漏らしておりました。
リモートワークをしながらJTCでぬくぬく…なんて幻想です。ストレスなく働きたいなら、イマドキの業界に転職しなさい
ということで以上!メガベンチャーから大手JTCに転職するも、2日目で後悔&絶望してしまった実体験談でした!
現在、Cさんはまだ試用期間中ということですが、すでに転職活動を開始しており、週4日勤務程度でいつでもどこでも働ける職場を探しているということです。
Cさんの親からは、「良い会社なんだから絶対に辞めるな!」と言われているらしいですが、ハッキリ言って親の意見は何も関係ありません。
「良い会社」なんて定義も、今の時代は人それぞれだからです。
いくら有名企業に勤めていようとも、いくら年収が高かろうとも、自分がその会社に満足していないのならば、その時点で仕事選びは失敗しているのです。
経営の神様であるピーター・ドラッカーは、人のキャリアについて、以下のように言っています。
もしも自分が今の会社に入社していなかったとしたら、あなたは今の会社に就職したいか?答えがNoなら、今の会社にしがみつく必要はない
この質問を自分に問いかけてみましょう。
要は、「自分が今から就活を始めるとして、今の会社に入社したいか?」ということです。
Cさんのように、JTCで消耗している多くの方は、「ノー」と答えるのではないでしょうか?
つまり、このドラッカーの問いに「ノー」と答える限り、あなたは今の勤め先に満足していないということになります。
今の会社に入社するためにどれだけ頑張ったかとか、今の会社でどれだけ頑張って働いてきたかとか、そんなものは何の判断材料にもならないのです。
なぜなら、それはあくまで過去の話だからです。
まっさらな状態で、「今の会社に入社したいかどうか?」
これだけを考えてみましょう。
答えがノーなら、今の会社にいる理由はないんです。
近年の日本企業において、理不尽な上司の元で働き続けても仕事の成果が上がるわけがありませんし、給料が上がるわけでもありません。
「職場が理不尽で…」だの「職場がブラックで…」だの、そんな悩みに時間を奪われている暇があったら、もっと自分を生かせる環境にさっさと身を置けば良いだけの話なのです。
ちなみに、この記事を書いている僕自身は、クソ職場から逃げに逃げ、3回の転職を繰り返した結果、最終的にWeb業界という素晴らしい業界に巡り会うことができ、文字通り人生が変わりました。
Web業界は合理性を重んじる業界ですので、飲み会でのマナーなんて気にしたこともありませんし、過酷なノルマもありません。
もちろん、昼休みは自由に取れますし、完全リモートワークなのでいつでもどこでも自由に働くことができますw
つまり、Web業界に入社してから、職場でストレスが溜まるということが一切なくなったのです。
参考までに、Web業界の良いところを以下のようにツイートさせていただきました。
Web業界はまさに新時代の働き方
・完全在宅OK
・いつ起きるもいつ仕事するも自由
・学歴不問
・就職・転職に履歴書がいらない
・給料もそこそこ
・論理的な人が多いのでコミュニケーションがスムーズ
・感情的に怒鳴られることがない
・DQNがいない最高すぎますね
— タコペッティ (@syakaisei) November 9, 2021
もう、最高ですよね…!
ということで、「理不尽な職場にうんざり!昭和脳の企業にうんざり!」という方は、Web業界のような合理的で、社員をきちんと重んずる業界に転職するのが一番の解決策だと思うのですよ。
何を隠そう、かくいうCさんもWeb業界に転職すべく、目下活動中です。
ポジショントークにはなってしまいますが、Web業界は若者にとって最高の環境だと思います。
僕は少なくとも、Web業界に転職してから人生が変わったと本気で思っています。
今はもう、いつどこで働いても自由の環境なので、目覚ましをかける必要もありませんし、会社からの電話にビクビクする必要もありません。
Web業界に転職すれば、PC1台さえあればいつでもどこでも自由に働ける、最高の環境を手に入れることができるのです。
もちろん、自分に向いている業界に入社するのが一番ですので、別にWeb業界でなくとも構いません。
重要な点は、昭和の働き方から脱却できない古臭い衰退産業からは逃げて、もっと自分を生かせる環境にさっさと身を置くべきだということです。
今回のお話が、多くの方の参考になれば幸いです。
参考までに、未経験からWeb業界に転職する方法は以下記事に詳しく書いておりますので、興味のある方は是非ともご覧ください。
→未経験からWeb業界に転職する3つの方法(経験談も語ります。)
ではでは今日はこの辺で。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
ちなみに、
①ブログには書けないようなさらに濃い話
②就活や転職をする際に、必ず知っておくべきこと
③僕が長い年月をかけて編み出した「感情マーケティングを応用した必勝面接術レポート」
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