日立製作所、ソニー、パナソニック、三菱電機、富士通、キヤノン、東芝….
このような日本の大手電機メーカーといえば、業績好調で、高給で、福利厚生も充実していて、職場環境もホワイトで….
と、こんなイメージをされる方も多いのではないでしょうか?
しかし、実際にこれらの大手電機メーカーで働かれている社員さん方からしてみれば、決してそんなことはないようです。
ということで本日は、ブラック企業大賞常連の某大手電機メーカーに入社し、わずか1年で退職してしまった実体験談を書いていきます。
僕は今まで、日系大企業に関するいろんな記事を書いてきましたが、今回のお話はダントツでヤバいと思っています。
今回は、経済地理YouTuberとしてご活躍されている、はたしゅんさんからお話を聞いてきました!
今日はタコペッティさん@syakaisei とお会いして、私が新卒で入社してしまった日系大手メーカー(ブラック企業大賞受賞🏆)のお話をさせていただきました!
タコペッティさんも普段から言っていますが、JTCに入ると特殊な企業文化により若手は大変苦労するので、その事実を伝え続けていきたいです! https://t.co/01fp77YMNO
— はたしゅん@YouTube経済地理Ch (@hatashuns) November 7, 2022
JTCというのは、“Japanese Traditional Company”の略でして、「伝統的な日系大企業」のことを言います。
はたしゅんさんはそんなJTCに、新卒で入社してしまったわけですね。
しかも、はたしゅんさんが新卒で入社したJTCは、ブラック企業大賞常連の日系大手電機メーカーだったのです。
その他の日系大企業とは一線を画する、パンチの効いたエピソードがバンバン飛び出してきました。
今日は、はたしゅんさん@hatashuns とお会いして、ブラック企業大賞常連JTCの実態をお聞きしてきました
■ 体育館に集合して「回れ右!」の練習をやらされ、失敗したら連帯責任として全員スクワットをする集団研修
■労災は認められず
■土日は近所の草むしり今まで聞いた中でも相当ヤバイ話でした
— タコペッティ (@syakaisei) November 7, 2022
ツイートもしてしまいましたが、他のどんなブラック企業よりもヤバいエピソードで満載でした
ということで以下、「ブラック企業大賞常連!大手電機メーカーの労働体験記」を書いていきます。
ちなみに、はたしゅんさんはこの会社を1年で退職してデジタル(Web)業界に転職し、現在はフリーランスとして自由気ままに働かれております。
彼がどのようにしてこのブラック企業から脱出し、フリーランスとして働けるようになったのか?この点についても最後に書いておりますので、
・ブラック企業に就職してしまって思い悩んでいる方
・JTCから脱出したい方
このような方々にとっても非常に参考になる内容と思います。是非とも最後までご覧ください!
目次
典型的JTCの大手電機メーカーに就職してしまった理由
まずは、そもそもなぜそんな会社にはたしゅんさんは就職してしまったのでしょうか?
「関西の大学に通っていたので、はじめは京都の大手メーカーなどを中心に就活をしていました。
しかし、京セラに就職した先輩がブラック労働で苦しんでいる様子を間近で見ていたので、“京都のメーカーよりも東京のメーカーの方がホワイトなのではないか…?”と思うようになり、東京の大手メーカーを中心に就活をするようになりました。」
はたしゅんさんの就活の軸は、「海外で働けて、若手から活躍できる」というものだったということです。
だからこそ、グローバルに事業を展開している日系の大手メーカー中心に就活をし、最終的には東京を本社にする某電機メーカーに就職することとなったのでした。
このお話だけ聞くと「無事に就活成功!」という感じがしますが、これが地獄の始まりだったのです…
はたしゅんさんの身にまず待ち構えていたのは、研修初日、人事のエライ人からの第一声でした。
「自分の頭で考えてはいけない」「ただ言われたことだけやれば良い」と、会社のロボットになることを人事部から強制される
無事に就活を成功させ、大手電機メーカーに就職したはたしゅんさん。
入社式が終わり、ワクワクした気持ちで集団研修に向かうも、人事のエライ人からの第一声に衝撃を受けます。
「君たちはこの3年間、自分の頭で考えてはいけません!」
は????
という感じですよね。
「自分の頭で考えてはいけない。」
就活の会社説明会で言われていたような、 「チャレンジ精神のある人材」「若手のうちから活躍できる」などのワードとは、全くほど遠い内容でした。
さらに、人事のエライ人は話を続けます。
「この会社での正しいやり方というのがあるのだから、君たちはこの3年間でそれを学ぶんです!」
「君たちは謙虚になって、ただ言われたことだけをやれば良いんです!」
自分はなんのために入社したのか??
本当にこの会社に入社して大丈夫だったのか?
そんな考えが頭をよぎります。
これにて、地獄の集団研修が開幕したのです…
自衛隊仕込み!体育館での軍隊研修が地獄すぎた…
その後、はたしゅんさんの身に待ち受けていたのは、体育館での研修でした。
メーカーの研修なのに、「なぜ体育館??」という感じですよねw
研修の内容としては、約1か月間、体育館に集合して「回れ右!」や「左向け右」の練習をやらされたとのこと。
【10年前に入社した日系大手企業(JTC)の研修】
・体育館でひたすら「回れ右」「左向け左」を揃える練習を繰り返す
・誰かが失敗した班は連帯責任で全員スクワット30回
・スクワットのカウントの声が小さいと追加で30回
・人事に「この研修おかしい」と言った新人を会議室に閉じ込め小一時間詰問
— はたしゅん@YouTube経済地理Ch (@hatashuns) April 8, 2022
この研修の内容については、はたしゅんさんも直々にこうしてツイートしておられます。
もう、なんの研修なんだって話ですよねw
ちなみに、本来は自衛隊の基地に泊まり込みで研修に行くはずだったのですが、この年はそれができなかったので、自衛隊のメソッドを導入した研修を自前で実施したということでした。
また、普段の研修でも何かにつけて連帯責任としてスクワットが強要されるようでして、
「1人でもテキストを忘れたら、連帯責任として全員がスクワット」
こんな感じだったようです。
何かにつけてスクワット、果たして、なんの会社なのでしょうか…
労災が認められない工場研修
さて、体育館での研修が終わったらお次は「工場研修」です。
「工場研修ならまあ、言われたことをやっていればなんとかなるだろ…」
と思いきや、はたしゅんさんは工場研修で腰を痛めてしまい、病院に行くこととなりました。
仕事中の怪我ですからもちろん労災が降りると思いきや、会社からは想定外の言葉が返ってきます。
「お前、それを労災にする気?そんなのは認めねえぞ。”週末にスポーツをしていて怪我をしました”と病院に言え!」
会社からは、このように言われたそうです。
もう、驚愕ですよね。
仕事中の事故であってもそれが認められず、全て揉み消す文化
何か不祥事があったとしても、それを社内で揉み消す文化が根強く残っているからこそ、ブラック企業大賞を受賞することができるのでしょう。
部署に配属後も、効率よく仕事をすれば怒鳴られる…
体育館での右回れ研修、労災が適用されない工場研修が終わると、ようやく部署に配属されることとなります。
しかし、任される仕事と言えば仕組み化すればすぐに終わるような雑用ばかり…
エクセルの作業効率を上げるためにマクロを組んだら、
「なんでそんなに楽しようとするの?楽はしちゃダメだよ。」
などと上司から指摘される始末。
人間は元来、楽をするために道具を発明し、成長してきたはずです。なのに、この職場では作業の効率化そのものを全否定されてしまうのです。
まさに、冒頭で人事部が言っていたように、
「この会社での正しいやり方というのがあるのだから、君たちはこの3年間でそれを学ぶんです!」
「君たちは謙虚になって、ただ言われたことだけをやれば良いんです!」
会社全体が、この思想に毒されていたのです…
新入社員から見ても非効率の極みのような業務ばかりなのに、改善提案もできず、作業の効率化を自分ですれば怒られる…
そんなわけではたしゅんさんは、「こんな会社に未来はない」と悟り、入社してわずか1年で転職をすることとなります。
Web業界に転職すべく、実績づくりを開始
とはいえ、新卒入社1年程度、未経験で転職というのはなかなか厳しいものがあります。
Web業界に転職するために、はたしゅんさんはWebマーケティングの実績づくりを開始することとなります。
電機メーカーからWEBベンチャーに転職するとき、経験なくて面接落とされまくったので、友人主催のイベント集客を手伝って無理やり実績作りました。
「独学でfacebook広告運用して数十名を集客」という成果話せるようになって面接通過しました。
自ら行動する人にとって、WEBの世界はイージーゲーム。 https://t.co/SOKPWp6cmb
— はたしゅん@YouTube経済地理Ch (@hatashuns) February 3, 2022
Webベンチャーに転職するにあたって、面接で話せる実績を作るために友人主催のイベント集客を手伝ったということです。
Web業界の人が好きそうな、 CPCやらCTRやらのワードを散りばめながら自己PRをしたということですから、いやー戦略的ですよねえ…
ということで無事、はたしゅんさんはブラック企業大賞常連の大手電機メーカーを1年で退職し、Webベンチャーへの転職を成功させるのです。
そして現在、はたしゅんさんはWebフリーランスとして毎日イキイキと働いております。
大手企業を脱出することで、はたしゅんさんは文字通り人生を変えることができたのです。
はたしゅんさん自身も、大手電機メーカーを辞めて後悔しているなんてことは一切なく、むしろ
「もっと早く辞めればよかった」
とまで言っております。
実際、今の日本は特に働かなくとも生きていける社会なんですから、世間体を気にして無理にブラックJTCで働く必要なんてないんです。
今回の事例のように、「日本を代表する大手電機メーカーだから安泰」「せっかく大手企業に入ったのだから、辞めるのは勿体無い」などなど、こんな常識に惑わされてはいけません。
いくら大手企業に勤めていようとも、職場環境がクソだったらその時点で仕事選びは失敗しているのです。
経営の神様であるピーター・ドラッカーは、人のキャリアについて、以下のように言っています。
もしも自分が今の会社に入社していなかったとしたら、あなたは今の会社に就職したいか?答えがNoなら、今の会社にしがみつく必要はない
この質問を自分に問いかけてみましょう。
要は、「自分が今から就活を始めるとして、今の会社に入社したいか?」ということです。
大半の方は、「ノー」と答えるのではないでしょうか?
つまり、この問いにイエスと答えられない限り、あなたは今の勤め先に満足していないということになります。
今の会社に入社するためにどれだけ頑張ったかとか、今の会社でどれだけ頑張って働いてきたかとか、そんなものは何の判断材料にもならないのです。
なぜなら、それはあくまで過去の話だからです。
まっさらな状態で、「今の会社に入社したいかどうか?」
これだけを考えてみましょう。
答えがノーなら、今の会社にいる理由はないんです。
近年の日本企業において、理不尽な上司の元で働き続けても仕事の成果が上がるわけがありませんし、給料が上がるわけでもありません。
「上司が理不尽で…」だの「職場がブラックで…」だの、そんな悩みに時間を奪われている暇があったら、もっと自分を生かせる環境にさっさと身を置けば良いだけの話なのです。
事実、はたしゅんさんもWebの世界に転職してからは、今では登録者1万人を超えるYouTuberとして活躍しておられます。こうなれたのも、自分の能力を活かせる環境に身を置いたからですよね。
ちなみに僕自身も、クソ職場から逃げに逃げ、3回の転職を繰り返した結果、最終的にWeb業界に転職し、文字通り人生が変わりました。
Web業界は合理性を重んじる業界ですので、理不尽に頭ごなしに怒鳴りつけてくる昭和脳の上司なんて存在しませんし、体育館研修なんてのも存在しません。(当たり前w)
参考までに、Web業界の良いところを以下のようにツイートさせていただきました。
Web業界はまさに新時代の働き方
・完全在宅OK
・いつ起きるもいつ仕事するも自由
・学歴不問
・就職・転職に履歴書がいらない
・給料もそこそこ
・論理的な人が多いのでコミュニケーションがスムーズ
・感情的に怒鳴られることがない
・DQNがいない最高すぎますね
— タコペッティ (@syakaisei) November 9, 2021
もう、最高ですよね…!
ということで、「理不尽な上司にうんざり!昭和脳の企業にうんざり!」という方は、僕のように転職を繰り返して、Web業界のような合理的で、社員をきちんと重んずる業界に転職するのが一番の解決策だと思うのですよ。
ポジショントークにはなってしまいますが、Web業界は若者にとって最高の環境だと思います。
僕は少なくとも、Web業界に転職してから人生が変わったと本気で思っています。
今はもう、いつどこで働いても自由の環境なので、目覚ましをかける必要もありませんし、会社からの電話にビクビクする必要もありません。
PC1台さえあれば、いつでもどこでも自由に働ける、最高の環境を手に入れることができたのです。
もちろん、自分に向いている業界に入社するのが一番ですので、別にWeb業界でなくとも構いません。
重要な点は、古臭い因習を強要する理不尽なクソ会社からはさっさと逃げて、もっと自分を生かせる環境にさっさと身を置くべきだということです。
今回のお話が、多くの方の参考になれば幸いです。
参考までに、未経験からWeb業界に転職する方法は以下記事に詳しく書いておりますので、興味のある方は是非ともご覧ください。
→未経験からWeb業界に転職する3つの方法(経験談も語ります。)
ではでは今日はこの辺で。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
ちなみに、
①ブログには書けないようなさらに濃い話
②就活や転職をする際に、必ず知っておくべきこと
③僕が長い年月をかけて編み出した「感情マーケティングを応用した必勝面接術レポート」
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ではでは