3年以内退職者続出!就活生が知っておくべき人材業界の現実

本日は、大手人材会社に3年間勤務した後、人材系フリーランスとして独立した方に記事を寄稿していただき、人材業界のリアルを語っていただきました。

本記事を寄稿してくださった方は僕も出演させていただいた人材系メディア「Q-SHOCK」を運営されているDARS(須田 )さんです。

ちなみに僕が出演している記事はこちらになりますw

 

須田さんには僕もよくお世話になっておりまして、須田さんの主催する通称「Q-SHOCK飲み会」にもよく出席させていただいておりますw

須田さんのTwitterアカウントはこちらになりまして、Q-SHOCK公式ホームページはこちらになります。

 

参考になると思いますので就活生の皆さんは是非ともご覧ください!

 

と、宣伝を終えたところで本題に入ります。

 

本日はそんな須田さんに記事を寄稿していただき、「人材業界のリアル」を語っていただきました。

 

夏以降の就活後半になってくると、

 

「自分も就活に苦労したので、その経験を活かすために人材業界で働きたい!」

「就活生のために新卒の支援をやりたい!」

 

なんて薄っぺらいことをのたまって人材業界を志望してくる就活生が後を絶たないわけです。

 

新卒の支援事業なんて人材業界の一部の側面だよ?就活アドバイザーなんて仕事、人材業界に飛び込んでもできないよ?給料そんなによくないし、長時間労働は当たり前だよ?

 

と、言いたいわけです。

 

てことで以下、大手人材会社に3年勤めた須田さんによる寄稿記事、「人材業界のリアル」です!

 

人材業界のリアル

大手人材会社に3年勤めた後、人材系フリーランスとして独立した私ですが、ありがたいことに就活生から「人材業界に興味がある」と様々なご相談を頂きます。

そこで感じるのは、あまりにも就活生が抱いている人材業界に対するイメージと現実に乖離があるという点。(人材業界だけでなく、業界問わずに仕事全体に対するイメージが現実と乖離がある学生が多いだけかもですがw)

今回は学生とのミスマッチが起こらないように、なるべく多くの事実を主観的に経験を交えながら書いていきますので、ぜひお読みください。

 

はじめに

人材業界と言ってもなにをしているかイメージが湧かないと思います。大学生の殆どが、就職活動をする時に初めて人材サービス(リクナビなど)に触れる機会ができ、ようやくそこで人材業界の存在を認知しますよね。

しかし、アルバイトを探す際に求人サイトや求人誌を見たりした経験は誰もがあるかと思います。あれも人材業界でのお仕事があってできているんです。意外と身近なものなんです。

そこで、大手人材業界で3年営業の経験を積んだ私が、人材業界での体験談を裏話も交えながらお話していきます。

 

私が人材業界に就職した理由

まず初めに、なぜ私が人材業界に入社したかをお話ししたいと思います。

私が人材業界に興味を持ったキッカケはリクルートという会社を知ってからです。

当時大学生の私は世間も何も知らない人間でしたが、親が自営業をしていることもあり、ゆくゆくは独立して仕事をすると心に決めていました。

そこで就職活動を直前に控え、独立している人、つまり社長が多い会社はどこだろうと調べてみるとリクルートの名前が出てきます。そして、リクルートの事業を見ると売上の半分以上が人材ビジネスで成り立っていました。

なので、人材業界に入れば独立できる能力が身につくのではないかという浅はかな考えで興味を持ちました。

 

そして人材業界の仕事が面白いのではないかと思ったのは、大学時代に経験していたインターンの時のこと。

当時某国会議員の学生インターンをしていて、「インターン生をもっと増やしたい」と秘書の方から相談を受けました。

そこで、合いそうな友人に何人か声をかけて、同僚を5人ほど作りました。

その時に仕事と人のマッチングで双方を幸せにするという小さな成功体験を積み、このようなことをもっと大きなスケールでしていきたいと考え、人材業界へ就職することを決意しました。

 

まとめると、「なんとなく成長できそう」「採用って面白い」という理由で人材業界へ就職したわけですね。

結構ゆるいですw

 

人材業界に入る人って、人それぞれ全然動機が違います。

しかし「安定していそうだから」という就活生にありがちな理由で人材業界を選ぶ人は少ないように思います。

私が入社した会社も東証一部上場で時価総額数千億円規模ですが、リーマンショック時には希望退職を募ったほどでしたからね…

 

入社1年目

さて、私が大手人材会社に入社してからの3年間を見ていきたいと思います。

1週間の研修を終えて、早速現場配属に。私が配属をされたのは、転職サイトの営業でした。超ざっくり仕事を説明すると、中途採用をしたい会社に転職サイトの掲載枠を売るお仕事です。

 

まず新人に課せられたミッションは、リテール(小口顧客)新規営業です。つまり、今まで会社同士のお付き合いが殆どなく、採用のニーズが殆どない会社に営業をかけていきます。

 

1日に3件前後のアポイント獲得をするために、テレアポを100件くらいするわけです。

 

いわゆるガチャ切り(「今採用やってません!ガチャ」「営業の電話はいりません!ガチャ」もたくさんあり、アポイントも殆ど取れません。100件かけて3件取れるくらい、つまり3%くらいが平均です。)

アポイントが取れれば、人事の方や経営者と商談ができますが、そこまで辿り着くのはなかなかしんどい。

 

これがまぁ地獄でみんな弱音を吐きます。

「こんなことをするために会社に入ったんじゃない」「これが私のしたいことではない」みたいな。

でもテレアポは新人の登竜門的な立ち位置になっており、免れることはできません。愚痴や弱音を休憩中に吐きながらも、気合いで頑張り続ける日々が続きます。

 

そこで身につく我慢強さや断られることに対する慣れは、よく言えば心の強さに繋がります(笑)

 

1ヶ月も経つと初受注をする同期が続々と現れ始め、私は同期内で80人中2番目に初受注が遅かったのです。4〜6月は会社の売上に何も貢献していなく、毎日のように誰かしらに「初受注はいつになるのか」とプレッシャーをかけられ、精神状態もよろしくありませんでした。

 

このようなプレッシャーに耐えることができず、退職を決断する同期も何人か出てきます。

 

結果が出ていない私は、メンタルやられながらも「このまま終わるものか」と思っていたので、毎日先輩社員にお願いをして営業ロープレを繰り返していました。その甲斐あってか、12月からは毎月のように営業目標を達成できるようになり、人見知りな私でもそこそこの売上を立てることができる営業マンになっていました。

 

入社2年目から入社3年目

入社2年目になると、初めての後輩が入ってきます。

そこで5名の新人のOJTを任せてもらう機会をもらいました。

今までの業務に加えて、大型顧客の引き継ぎ、そして5名のマネジメント。おそらくこの時が会社員人生で一番パツパツになりました。

後輩ができた以上、仕事に対する責任感は増し、「営業目標を達成しないとダサい」という価値観がより醸成されたことはよかったです。

 

責任感が増しすぎてしまったせいか、大型顧客に契約の更新でより大きな提案を持って行ったときのこと、商談が終わった後にプレッシャーから解放されて道端でゲロを吐くという事件も起こしました。それだけ本気で仕事をしていたことは今でもかなりの財産です。

入社2年目の後半からは大型顧客を担当する部署へ異動し、社内で彼女も見つけ、比較的順風満帆な会社員生活を送っていました。

しかし、3年目の時に、周りを見ていて、「将来こうなりたいな」と思える先輩が誰一人としていないことに気づきました。まぁ将来独立をしたいと考えていたら、社内にそういう人がいないのは当たり前ですよねw

今までそう思えた先輩が2名ほどいましたが、2名とも独立をするために退職をしていました。そこで急に私にも焦りが生まれ始めたのです。まずは環境を変えることだと奮起した私は、翌日上司に退職を告げました。

 

退職を決意してからの半年間

過去の退職者に聞くと、「退職交渉が最も今までの仕事で疲れる」と異口同音に言いますが、それがわかった半年間でした。

いくら前向きな退職であっても上司はすぐに納得をしてくれません。

週に数回面談を組み、マネージャーや部長陣と数を数えるのが面倒になるくらい話をしました。

面談の度に

 

「しっかり納得するまで考えたの?」

「それって会社を裏切ることじゃないの?」

「会社に恩は返したのか?」

「このタイミングで辞めるのは良い辞め方じゃない気がする」

「途中で投げ出すのは無責任じゃない?」

 

などなど、心に突き刺さる言葉を繰り返す上司。

話の最後には「退職は12月じゃなくて3月にしろ」と言われる始末です。

 

でも上司も根が悪いわけではないのです。何が問題かというと、”部下を退職させたら上司の評価が下がる”評価制度や風土です。(これはあくまでも仮説です)

 

日頃の退職交渉に疲弊しながらも業務を遂行する中、会社から与えられている目標は大幅に達成をしていた私は、社内でIR資料を閲覧するなどのネットサーフィンをしたり、自由に過ごしていました。

すると、いつも何も言わない上司なのに言ってくるのです。「退職するからって気が緩んでいないか」と。だってやることないもん。業務効率化して、自分の時間を取る分にはよかろうと思っていましたが、いつも言っていないことをこのタイミングで言ってくるかと。。

 

そんなこんなで退職前の嬉しい気持ちと退職前の面倒な交渉を抱えながら半年間を乗り切りました。

 

人材業界の仕事とは

さて、私の経験談はここまでにして、以下、人材業界の仕事内容について解説していきたいと思います。

人材業界の市場は大きく3つに分かれます。

 

人材派遣市場、求人広告市場、人材紹介市場の3つです。

 

最近ではwantedlyをはじめとした、ダイレクトリクルーティングツールやHRtechカンパニーも多く出ていますが、新卒で大量採用された新入社員が行う仕事は上記の3つに該当することが殆どです。

大手人材業界では実際に採用人数も多いです。アルバイトサイト「バイトル」を運営するディップも決算短信を見ると2018年4月に296名の新卒を採用しています。

 

なぜ人材業界はそんなにも多くの採用をするのか

大量採用された新卒社員は殆どが営業職に配属をされます。

「なぜそんなに多くの人間を採用するのか」答えは明確に2つあります。

以下、解説していきたいと思います。

 

人材ビジネスは超労働集約型ビジネスである

1つは、人材ビジネスとは超労働集約型ビジネスだから。

 

求人サイトを例に出すと、より多くの企業に掲載をしてもらうことで売上とサイトの価値が上がりますよね。となると、特化型ではない求人サイトの場合、全ての企業が顧客ターゲットになります。都内には170万の企業がありますので、その全ての企業がターゲットとなるわけです。

 

これだと少しわかりにくいので、アルバイトの求人サイトで考えてみましょう。

 

例えば、飲食店ってほとんどのお店がアルバイトを雇っていますよね。

 

あなたは1日の中でどのくらいの数の飲食店の前を通っていますか?

おそらくは数え切れないでしょうが、その全ての飲食店がアルバイト求人サイトのお客さんになりうるわけです。

 

その飲食店全てに対して網羅的にアプローチをしたいとなると、人材企業としては手足を使って動ける若い営業マン(つまり新卒)が欲しいですよね。

すなわち、世の中のありとあらゆる飲食店に営業をかけようとなると、とにかく大量の営業マンが必要になるわけです。そして、とにかく大量の営業マンがいればいるほど、売上は上がるわけです。

これが、人材ビジネスが超労働集約型ビジネスである理由です。

 

人材紹介や人材派遣も同様、特化型でない場合はターゲットになる顧客が多いためより多くの営業アプローチ、より多くの求職者との面談をすることで大きな売上をあげるビジネスです。

従って、人材業界全廃が超労働集約型のビジネスと言えるのです。

 

人材業界は退職する人間を見込んで採用をしている

2つめは、退職する人間を見込んで採用しているから。

人材業界は他業界と比較すると退職率は高いです。私が4年目になった時には80人の同期のうち半数ほどが退職をしていました。

銀行や商社に勤めている知人にこの話をすると驚かれますが、それが業界としては珍しくありません。以下、ここからはどういう人間が早期に退職をしていくかを私の主観で書いていきます。

 

3年以内退職者続出の人材業界、どんな人ほど辞めるのか?

理想と現実のギャップにやられた人

「雇用を多く増やして日本社会に貢献したい!」

「一人でも多くの人を笑顔にしたい!」

 

薄っぺらい覚悟でこういう言葉を就活の時に並べている人間ほど、早期退職をします。

なぜならこれを実現するに当たって、大企業の営業マンになってしまうとひたすら数を追い続けることから始まるからです。

特に新人時代は売上をあげるために、1日の電話件数やアポイント件数、そして見込み客数をずっと追い続けます。

そんなことしている間に「こんなはずじゃなかった」と疲弊してドロップアウトしていく人間もいます。

良く言うと、見切りの早い人。悪く言うと、根性なしに部類されるのがここです。

 

長時間労働に疲れた人

人材業界の仕事は正直めちゃくちゃ忙しいです。

例えば不動産屋をお客さんにすると土日出勤している彼らは平気で携帯に電話をかけてきたり、派遣スタッフがばっくれたというクレームが土日にきたり、急遽採用したいから早く見積もりを出せとクライアントに催促されたり。残業や休日対応なんていくらでもあります。

そうなるとプライベートの充実に重きを置く人にはやっていられない環境です。ここは業界の課題かもしれませんね。

 

一通り仕事に慣れて飽きてしまい、ステップアップをしたい人

新人からずっと同じような毎日を送っていると、慣れが生じて飽きが出てきます。人材業界にいると幸いなことに様々な企業や様々な働き手と知り合う機会が多いので、隣の芝生が青く見えることなんてよくあります。

そこで、ふと思うわけです。

 

「ずっとこのままでいいのか」と。

 

現在の仕事を変えるためには、他部署への異動or転職or独立しか道はありません。人材業界にいると、若いうちだからこそ転職ができることはバカでも身にしみます。

「いざチャレンジしよう!」と前向きに転職をする人間も多いように思います。

 

最後に

ここまでネガティブなことばかりを書いてきたように思いますが、この記事を見た人は是非人生の選択肢を広げるために、「Q-SHOCK」をご覧ください。

仕事はきついながらも楽しいものですが、Q-SHOCKでは楽しく働いている人を対象にインタビューを行なっています。

 

ではでは、皆さんありがとうございました。

 

 

 

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。


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