人材紹介営業を辞めたい全ての人へ。私が大手人材会社を3年で辞めた実体験談を赤裸々にお話しします

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本日は、大手人材会社を3年で退職し、現在はフリーランスとして活動されている須田さんに、「大手人材会社を辞めるまでの実体験談」を書いていただきました。

本記事を寄稿してくださった須田幸平さんは、大手人材会社に3年勤めた後、独立。

現在は人材系フリーランスとして活躍する一方で、人材系メディア「Q-SHOCK」を運営されております。

 

しかし、大手人材会社に勤務していた頃は、毎日が非常に辛かったということです。

 

■就活/転職アドバイザーという仕事に対する憧れは、幻想だった

■給料はそんなによくないし、長時間労働は当たり前

■同期のほとんどが入社3年以内に辞める現実

■まともなキャリアを歩みたいのであれば、人材紹介業からはどこかで足を洗うべき

 

こんな不都合な真実を、あますことなく書いていきたいと思います。

「人材紹介業に携わっているけど、早く会社を辞めたい…」と思い悩んでいる方にとっては、非常に参考になる内容だと思います。是非とも最後までご覧ください。

自己紹介

はじめまして。

人材系フリーランスとして活動しております、須田と申します。「Q-SHOCK」という人材系メディアを運営しております。

私は大手人材会社に3年勤めた後、人材系フリーランスとして独立しました。現在は特にストレスもなく、自由に働いております。

しかし、人材業界で営業職として働いていた頃は毎日が辛く、ストレスのあまり嘔吐することもありました。

ということで、今回は大手人材業界にて約3年間、営業職として経験を積んだ私が、

「大手人材会社を3年で辞めるまでの実体験談」について、裏話も交えながら赤裸々に書いていきたいと思います。

人材業界を辞めようか悩んでいる方、転職を検討されている方にとっては非常に参考になる内容と思います。ぜひ最後までご覧ください。

 

私が新卒で大手人材会社に就職した理由

まず初めに、なぜ私が人材業界に入社したかをお話ししたいと思います。

私が人材業界に興味を持ったキッカケは、リクルートという会社を知ってからです。

当時、大学生だった私は世間も何も知らない人間でしたが、親が自営業をしていることもあり、ゆくゆくは独立して仕事をすると心に決めていました。

そこで就職活動を直前に控え、独立している人、つまり社長が多い会社はどこだろうと調べてみるとリクルートの名前が出てきます。そして、リクルートの事業を見ると売上の半分以上が人材ビジネスで成り立っていました。

なので、人材業界に入れば独立できる能力が身につくのではないかという浅はかな考えで興味を持ちました。

 

そして人材業界の仕事が面白いのではないかと思ったのは、大学時代に経験していたインターンの時のこと。

当時某国会議員の学生インターンをしていて、「インターン生をもっと増やしたい」と秘書の方から相談を受けました。

そこで、合いそうな友人に何人か声をかけて、同僚を5人ほど作りました。

その時に仕事と人のマッチングで双方を幸せにするという小さな成功体験を積み、このようなことをもっと大きなスケールでしていきたいと考え、人材業界へ就職することを決意しました。

 

まとめると、「なんとなく成長できそう」「採用って面白い」という理由で人材業界へ就職したわけですね。

今思えば、こんなゆるい理由で人材業界に入社してしまったのが良くなかったんですが…

 

人材業界は景気の浮き沈みによって業績が左右されるので、決して安定している業界とは言えません。

事実、私が入社した会社も東証一部上場で時価総額数千億円規模ですが、リーマンショック時には希望退職を募ったほどでした。

そんな業界に新卒で足を踏み入れてしまった時点で、私は相当なリスクを既に負っていたんですよね…

 

入社1年目、テレアポ地獄を経験する

さて、私が大手人材会社に入社してからの3年間を見ていきたいと思います。

まずは1週間の研修を終えて、現場へ配属に。

私が配属をされたのは、転職サイトの営業でした。超ざっくり仕事内容を説明すると、中途採用をしたい会社に転職サイトの掲載枠を売るお仕事です。

 

新人に課せられたミッションは、リテール(小口顧客)新規営業です。つまり、今まで会社同士のお付き合いが殆どなく、採用のニーズが殆どない会社に営業をかけていきます。

 

1日に3件前後のアポイント獲得をするために、テレアポを100件くらいするわけです。

 

いわゆるガチャ切り(「今採用やってません!ガチャ」「営業の電話はいりません!ガチャ」もたくさんあり、アポイントも殆ど取れません。100件かけて3件取れるくらい、つまり3%くらいが平均です。)

アポイントが取れれば、人事の方や経営者と商談ができますが、そこまで辿り着くのはなかなかしんどい。

 

これがまぁ地獄でみんな弱音を吐きます。

「こんなことをするために会社に入ったんじゃない」「これが私のしたいことではない」みたいな。

しかし、テレアポは新人の登竜門的な立ち位置になっており、免れることはできません。愚痴や弱音を休憩中に吐きながらも、気合いで頑張り続ける日々が続きます。

 

そこで身につく我慢強さや断られることに対する慣れは、よく言えば心の強さに繋がります(笑)

 

1ヶ月も経つと初受注をする同期が続々と現れ始めました。ただ、私は同期内で80人中2番目に初受注が遅かったです。4〜6月は会社の売上に何も貢献しておらず、毎日のように誰かしらに「初受注はいつになるのか」とプレッシャーをかけられ、精神状態もよろしくありませんでした。

 

このようなプレッシャーに耐えることができず、退職を決断する同期も何人か出てきます。

 

結果が出ていない私は、メンタルやられながらも「このまま終わるものか」と思っていたので、毎日先輩社員にお願いをして営業ロープレを繰り返していました。その甲斐あってか、12月からは毎月のように営業目標を達成できるようになり、人見知りな私でもそこそこの売上を立てることができる営業マンになっていました。

 

入社2年目から入社3年目。プレッシャーに押し潰され、道端で嘔吐。退職を決意

入社2年目になると、初めての後輩が入ってきます。

そこで5名の新人のOJTを任せてもらう機会をもらいました。

今までの業務に加えて、大型顧客の引き継ぎ、そして5名のマネジメント。おそらくこの時が会社員人生で一番パツパツになりました。

後輩ができた以上、仕事に対する責任感は増し、「営業目標を達成しないとダサい」という価値観がより醸成されたことは、今考えるとよかったです。

 

責任感が増しすぎてしまったせいか、大型顧客に契約の更新でより大きな提案を持って行ったときのこと。

商談が終わった後にプレッシャーから解放されて道端でゲロを吐くという事件も起こしました。ただ、それだけ本気で仕事をしていたことは今思えばかなりの財産ですけどね。

入社2年目の後半からは大型顧客を担当する部署へ異動し、社内で彼女も見つけ、比較的順風満帆な会社員生活を送っていました。

しかし、3年目の時に、周りを見ていて、「将来こうなりたいな」と思える先輩が誰一人としていないことに気づきました。

今まではそう思えた先輩が2名ほどいたのですが、2名とも独立をするために退職をしていました。

そこで、急に私にも焦りが生まれ始めたのです。まずは環境を変えることが重要だ!と奮起した私は、翌日上司に退職を告げました。

 

退職を決意してからの半年間も、地獄だった

過去の退職者に聞くと、「退職交渉が最も今までの仕事で疲れる」と異口同音に言いますが、それがわかった半年間でした。

いくら前向きな退職であっても上司はすぐに納得をしてくれません。

週に数回面談を組み、マネージャーや部長陣と数を数えるのが面倒になるくらい話をしました。

面談の度に

 

「しっかり納得するまで考えたの?」

「それって会社を裏切ることじゃないの?」

「会社に恩は返したのか?」

「このタイミングで辞めるのは良い辞め方じゃない気がする」

「途中で投げ出すのは無責任じゃない?」

 

などなど、心に突き刺さる言葉を繰り返す上司。

話の最後には「退職は12月じゃなくて3月にしろ」と言われる始末です。

 

でも上司も根が悪いわけではないのです。何が問題かというと、”部下を退職させたら上司の評価が下がる”評価制度や風土です。(これはあくまでも仮説です)

 

日頃の退職交渉に疲弊しながらも業務を遂行する中、会社から与えられている目標は大幅に達成をしていた私は、社内でIR資料を閲覧するなどのネットサーフィンをしたり、自由に過ごしていました。

すると、いつも何も言わない上司なのに言ってくるのです。「退職するからって気が緩んでいないか」と。

でも、やることないもん…業務効率化して、自分の時間を取る分にはよかろうと思っていましたが、いつも言っていないことをこのタイミングで言ってくるかと。。。

 

そんなこんなで退職前の嬉しい気持ちと、退職前の面倒な交渉を抱えながら、残りの半年間を乗り切りました。

 

なぜ人材業界はこんなにもブラックなのか?

さて、私の経験談はここまでにして、以下、なぜ人材業界はこんなにもブラックなのか??について私なりの見解を解説していきたいと思います。

答えは明確に2つあります。

以下、解説していきたいと思います。

 

人材ビジネスは超労働集約型ビジネスである

1つ目の理由は、人材ビジネスとは超労働集約型ビジネスだからです。

超労働集約ビジネスの場合、勝手に商品が売れていくメーカーとは違い、社員が働き続けなければ売上を維持することができません。だからこそ、社員の労働環境はブラックになりがちなのです。

 

なぜ人材ビジネスが超労働集約型のビジネスモデルになってしまうのか?飲食店アルバイトの求人サイトの例で考えてみましょう。

飲食店のほとんどはアルバイトを雇っていると思いますが、1つ質問です。

 

あなたは、1日にどのくらいの数の飲食店の前を通っていますか?

 

おそらくは数え切れないでしょうが、人材ビジネスの観点から考えれば、あなたが通った全ての飲食店がアルバイト求人サイトのお客さんになりうるわけです。

 

その飲食店全てに対して網羅的にアプローチをしたいとなると、人材企業としては手足を使って動ける若い営業マンが欲しいですよね。

すなわち、世の中のありとあらゆる飲食店に営業をかけようとなると、とにかく大量の営業マンが必要になるわけです。そして、とにかく大量の営業マンがいればいるほど、売上は上がるわけです。

これが、人材ビジネスが超労働集約型ビジネスである理由です。

 

人材紹介や人材派遣も同様、特化型でない場合はターゲットになる顧客が多いためより多くの営業アプローチ、より多くの求職者との面談をすることで大きな売上をあげるビジネスです。

従って、人材業界全体が超労働集約型のビジネスと言えるのです。

超労働集約型のビジネスの場合、そのコマとなる営業マンは文字通り馬車馬の如く働かされます。

要は、常に営業をかけ続けて、常に働き続けなければ利益を維持できないビジネスモデルなのです。だからこそ、人材業界ではブラック労働が蔓延してしまうというわけです…

 

人材業界では、退職前提で採用をしている

2つ目の理由は、そもそも人材業界は退職前提で営業マンを採用しているからです。

人材業界は他業界と比較すると離職率は高いです。私が4年目になった時には80人の同期のうち半数ほどが退職をしていました。

銀行や商社に勤めている知人にこの話をすると驚かれますが、それが業界としては珍しくありません

退職を前提で多めに採用をするからこそ、社員の1人や2人退職したところで会社側としては想定通りなのです。

だからこそ、ブラックな労働環境が蔓延し、改善もされないのです。これがメーカーや商社と違うところですよね。

そして、ここからはどんな人間が早期に退職をしていくのか?私が今まで見てきた例を挙げつつ、紹介していきます。

 

3年以内退職者続出の人材業界、どんな人ほど辞める傾向にあるのか?

理想と現実のギャップにやられた人

1つ目は、理想と現実のギャップにやられた人です。

 

「雇用を多く増やして日本社会に貢献したい!」

「一人でも多くの人を笑顔にしたい!」

 

薄っぺらい覚悟でこういう言葉を並べている人間ほど、早期退職をします。

なぜなら、この理想を実現するためにはひたすら数を追い続けなければならないからです。営業をし続けなければならないからです。

特に、新人時代は売上をあげるために、1日の電話件数やアポイント件数、そして見込み客数をずっと追い続けます。

そんなことしている間に「こんなはずじゃなかった」と疲弊してドロップアウトしていくのです…

よく言うと、見切りの早い人。悪く言うと、根性なしに部類されるのがここです。

 

長時間労働に疲れた人

2つ目は、長時間労働に疲れた人です。

人材業界の仕事は、正直めちゃくちゃ忙しいです。

例えば、不動産屋をお客さんにした場合、土日出勤している彼らは平気で携帯に電話をかけてきます。派遣スタッフがばっくれたというクレームが土日にきたり、急遽採用したいから早く見積もりを出せとクライアントに催促されたりすることもあります。

残業や休日対応なんていくらでもあります。

そうなると、プライベートの充実に重きを置く人にはやっていられない環境です。ここは業界の課題かもしれませんね。

 

一通り仕事に慣れて飽きてしまい、ステップアップをしたい人

3つ目は、一通り仕事に慣れて飽きてしまい、ステップアップをしたい人です。

これは比較的ポジティブな退職理由ですね。

新人からずっと同じような毎日を送っていると、慣れが生じて飽きが出てきます。人材業界にいると幸いなことに様々な企業や様々な働き手と知り合う機会が多いので、隣の芝生が青く見えることなんてよくあります。

そこで、ふと思うわけです。

 

「ずっとこのままでいいのか」と。

 

現在の仕事を変えるためには、他部署への異動or転職or独立しか道はありません。人材業界にいると、若いうちだからこそ転職ができることはバカでも身にしみます。

「いざチャレンジしよう!」と前向きに転職をする人間も一定数はいるように思います。

 

総合的に判断して、人材業界はブラックです。辞めた方が良いです。

最後に結論です。

総合的に判断して、人材業界からは早く逃げた方が良いです。現時点で人材業界にお勤めなのであれば、消耗する前にさっさと辞めたほうが良いということです。

 

正直な話、人材業界に就職する人たちの多くは

「求職者のためになりたい!」

「人と接するのが好き!」

のようなキラキラした志望動機で入社するわけですが、入社後はみんな理想と現実のギャップに苦しみ、低賃金&長時間労働に消耗して会社を辞めていくんですよね。

 

実際に働いていて思うこととしては、人材業界は分が働くべき場所ではなく、自分がとことん利用するべき場所であると感じます。

 

利用者側からしてみれば、人材紹介会社の運営する転職サイトや転職エージェントサービスなどは全て無料で利用できますし、素晴らしいサービスです。

しかし、その裏で我々営業マンは、馬車馬の如く働かされているわけです。

そう考えると、人材業界に入社するのではなく、人材業界を利用して優良企業に入社する方が自分のキャリアにとってはプラスになると思います。

 

特に、今の時代は転職も当たり前の時代です。

 

人材紹介営業で自分の人生を消耗させてしまってはいけません。

 

自分のキャリアについて徹底的に考えた上で、自分のやりたいことを見つけ出して、自分にとって本当に向いている仕事へ転職するのが良いと思います。

スティーブ・ジョブズは、スタンフォード大学卒業式の講演でこう言っています。

 

「今やろうとしていることは、本当に自分のやりたいことだろうか?まだそれを見つけていないのなら、探すのをやめてはいけない。安住してはいけない。」

 

と。

 

自分の人生について、自分のやりたいことについて、まずは徹底的に考える、その上で、人材業界のサービスを使い倒して自分に合った企業に入社する、これこそが正しい順番であると思うのです。

 

まとめ。自分に本当に合ったキャリアを見つけよう

以上!須田さんからの寄稿記事でしたが、いかがだったでしょうか?

ちなみに、僕自身もかつてはコテコテの日系人材会社の営業職として毎日を消耗させておりましたが、須田さんのおっしゃる通り、人材系サービスを使い倒して、自分に合った仕事を見つけた結果、人生が変わりました。

具体的には、僕はWebマーケティング職に転職することで、完全自由なライフスタイルを手に入れることができました。

 

参考までに、現在の僕の働き方はこんな感じです。

 

■いつ起きても、いつ働いても良い!完全自由な毎日
■PC1台さえあれば、いつでもどこでも働くことができる
■完全週4日労働、完全リモートワーク
■上司からの命令にビクビクすることもない、ストレスフリーな毎日

 

もうね…ハッキリ言って最高ですよね…

今はもう、会社の仕事のために朝早起きしなければならないなんてことはなくなりましたし、会社の仕事がイヤだと思うこともなくなりました。営業先からの電話にビクビクすることもなくなりました。

 

文字通り、営業職からWebマーケティング職に転職して、人生が変わったのです。

 

僕が営業職からWebマーケティング職に転職して人生が変わった話については以下記事に詳しく書いておりますので、興味のある方はこちらも合わせてご覧ください。

日系企業の営業職からWebマーケティング職に転職して人生が変わった話

 

ではでは、今日はこの辺で

 

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。


ちなみに、

 

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