先日、建材メーカーの営業職を2年で辞めた20代男性が僕の会社に転職してきました。
「なぜ建材メーカーの営業職を辞めたのか?」、その理由を彼に尋ねてみると、まあ〜建材メーカーの仕事は古臭いし、泥臭いし、労働時間は長いし、ブラックそのものだということでした…
彼の親が建設会社を経営しており、将来的には家業を継ぐ目的で建材メーカーに就職したということだったのですが、就職したのは全くの間違いであったと、彼はボヤいていました。
ということで本日は、そんな建材メーカー営業職のブラック労働に耐えることができず、新卒で入社した建材メーカーをわずか2年で退職した僕の同僚の実体験談をお話ししたいと思います。
週6出社でプライベートの休みがない現実、セクハラとパワハラが蔓延する職場環境、飲み会の場では殴られることも…
そんな過酷な建材メーカー営業職のブラック労働の実態と、彼の転職体験談について、具体的に見ていきましょう!
目次
建材メーカーの営業職ってどんな仕事?
まずは、
・建材メーカーの営業職ってどんな仕事なのか?
・どんな仕事をやっていたのか?
について彼に聞いてきましたので、細かく解説したいと思います。
(もちろん、すべての建材メーカーがこの営業スタイルではないと思いますので、そこはご参考程度に。)
彼のやっていた営業は、一言で言えば既存100%の法人営業です。
引き継いだ既存のお客さんに対して、ルート営業でメーカーの資材を売る….簡単に言うとこれが彼の営業の仕事です。
扱っていた商材は建築資材に関するものならなんでもアリで、壁のボードだったり、キッチンなどの住宅設備であったり、建築物の構造体の木材であったり、住宅に関するあらゆるものを企業に売っていたそうです。
自前で取り扱っている商材もあれば、パナソニックやLIXILなど大手建材メーカーから仕入れた商材を卸し売りすることもあったり、こだわりの檜などを地元の中小企業から仕入れて販売することもあったそうです。
営業先としては、地元の設計会社、建築事務所、ゼネコン、ハウスメーカーなどです。
要は、住宅に関係する建築資材であればありとあらゆるものを売っていたということですね。
営業方法としては、会社から支給された車を運転して、お客さんのもとへ足繁く通っていたということでした。
営業マンが実際に建築資材を運ぶことほとんどなかったようで、受注が決まったら後日、配送センターの人が建築資材を取引先へ届けてくれていたそうです。
と、ここまでが彼のやっていた建材メーカー営業職の簡単な説明でした。
これだけ聞くと、「なんだか楽しそうな仕事じゃん!!」と思うわけですが、どんな仕事も仕事内容だけ聞けば楽しそうに思えるものです。
次は、建材メーカー営業のブラック労働の実態、理不尽さについて詳しく見ていきたいと思います。
建材メーカー営業の何がきつい?どこがブラックだった?
建材メーカー営業の最もキツかった点を彼に尋ねると、第一に返ってきたのが
「労働時間」
という回答でした。兎にも角にも、こういう業界は不合理の極みなのでとにかく労働時間が長いんですよね。
具体的に言うと、彼の職場では始業時刻は8:30なのに、
「朝6:30には来い!!!」
と問答無用で言われていたということでした。
要は、始業時間よりも2時間も早く出社して毎日働いていたということなんですよねw
無論、朝早くから労働していたとしても残業代が支給されるわけはありません。
それでいて、基本的には夜は22時まで働いていたということです。
もうね….これはブラック業界あるあるなんですが、単純に労働時間が長すぎるんですよね。
朝6:30から夜22時まで勤務がデフォで、残業代も出ないなんて拷問ですかそれ!
さらにタチが悪いのは、基本的には週6で出社しており、週の休みは日曜日の1日しかないということでしたw
そしてもちろん、こういう業界には飲み会がありがちです。
週末、休日に上司やクライアントから飲み会に呼ばれることも多く、会社からも
「基本的には休日も電話に出られるようにしておけ!」
と言われていたそうです。
月曜日から土曜日までは朝の6:30から夜の22:00まで普通に仕事をして、さらには土曜の夜や日曜日にも飲み会…
自分の時間がとにかくない、とにかくプライベートまで全てを侵食される、そんな状態が2年も続いたということでした。
そしてさらに、労働時間が長いだけならまだ良いのですが、こういう業界はパワハラが横行する業界です。なんと!彼はクライアントに殴られたという経験もあったとか。
営業先の飲み会で、クライアントに殴られる
取引先と飲みに行くことも仕事の一貫のようでして、特にゼネコン関係の人はチンピラっぽい人も多かったらしく、飲み会の場で殴られたこともあったということでした。
クライアントから急遽飲み会に呼ばれて、酔っ払った人たちの相手をして、訳もなく殴られたりしていました。
特に、中小企業の社長さんにはサンドウィッチマンの伊達のような風貌をした人が多く、中身も外見そのまんまなのでガチで脅されたりしていました。
彼の証言そのままを引用させていただきました。
サンドウィッチマンの伊達のような風貌をしている人が多いってのはちょっと笑ってしまいましたねw
そんな人たちと週6ペースで一緒で、いつ電話がかかってくるかもわからないなんて、そりゃあ辞めたくもなるわな…って思いますよね。
また、よく飲み会に行っていたクライアント先の同期の女の子は昔ながらのセクハラをたくさんされており、すぐに辞めてしまったようです。
例の、サンドウィッチマン伊達似の中小企業の社長が女の子にお触りをしていたらしいです…
まさに、パワハラとセクハラのオンパレードですよね。
こんなんじゃ、若者は誰だって辞めるだろ!って感じです。
モチベーションも湧かず、自分のプライベートも持てず、このままじゃ自分の人生は終わってしまう….ということで、彼はWeb業界へ転職することを決意するのです。
Web業界へ転職し、プライベートを干渉されない世界へ
ということで彼は、兎にも角にも「建材メーカーでは自分の自由な時間を持てない!」ということで、プライベートを干渉してこない業界へ転職しようと思い立ちます。
「プライベートを干渉してこない業界とはどこか?」と言えば、合理的な働き方ができる上に完全リモートワークが可能なWeb業界です。
冷静に考えて、個人のプライベートを会社が干渉してくるなんておかしな話なんですが、日系企業の多くではそれがまかり通ってしまうんですよね。
こういった状況は早く変わって欲しいものです…
もう一つの理由としては、利益水準が高く、伸びているイマドキの業界にはIT/Web業界が多いということで、Web業界へ転職することを決意したということでした。
ということで、彼は建材メーカーを退職し、上京して未経験からWeb業界に転職することを志します。
転職活動の進め方としては、未経験なわけですから流暢なことは言ってられません。
ありとあらゆる転職エージェントに登録して、とにかく気になる求人にエントリーをして、面接を受けまくったということです。
未経験では大企業が雇ってくれる可能性は低いので、とにかくWeb業界の小さい会社を受けまくって、とりあえず面接に行くということを実践したようです。
20代で未経験からWeb業界の転職ですから、スキル云々の話というよりかはむしろ
「なんとなく合いそう」
「コイツと一緒に仕事したいな」
と思われれば勝ちです。
ですのでとにかく、建材メーカーの営業職として鍛え上げたノリと勢いで面接を勝ち進んだとのことでした。
彼の言う通り、Web業界の中でもそれなりに小さく、ベンチャー気質のある会社ならノリと勢いで内定をもらえるなんてこともよくあります。
そんなわけで、まさにノリと勢いだけで、僕が勤めているWeb広告代理店へ転職を決めて、今は僕の同僚となっております。
Web業界へ転職し、対面営業の無意味さ、クレーム対応の理不尽さに気づく
そして現在、彼は僕と同じWeb広告代理店にてWeb広告の営業マンとして働いています。
彼がWeb業界に転職して驚いたこととしては、「お客さんからのクレーム対応がほとんどない」ということでした。
老舗の日系企業からWeb業界に転職してきた同僚、
「今までは仕事の大半がクレーム対応だったが、Web業界にきてからは常識的なお客さんが多いのでクレーム対応の仕事が減った」
と言っていた
Web業界は合理的なので、理不尽な仕事で手を煩わせることがないのが良いよね
— タコペッティ (@syakaisei) May 24, 2021
実際のところ、建材メーカーでは仕事の大半が取引先からのクレーム対応だったようです。
これは別に彼の仕事が適当だったからとかそういうわけではなく、取引先の質の問題だったということでした。
言ってしまえば、建材メーカーの営業マン時代の取引先はチンピラまがいの人が多かったらしく、とても常識が通じるような人たちではなかったということでした。
一方でWeb業界のお客さんは常識的な人が多く、いわれのないクレームを受け付けることがほとんど無くなったようです。
クレーム対応が無くなっただけで、日々の仕事のストレスがだいぶ改善されたんだとか…これが合理的な働き方を重んじるWeb業界の良いところですよね。
そしてさらに、彼はWeb業界に転職して、対面営業の無意味さに気づいたということです。
コロナの時代と言っても、建材メーカーではまだまだ対面営業が主流だったようで。遠い地域までわざわざ車を運転して出かけていくこともよくあったんだとか。
Web業界ではオンラインのリモート営業なんて当たり前ですから、営業も合理的に、労力をかけずにやっているというわけです。
さらには完全リモートワーク可能でいつ働くのもどれくらい働くのも自由なわけですから、建材メーカーの営業職時代と比べると夢のような生活がそこには待っていたというわけです…
やっぱり、Web業界は良いですね。
今の若者にとって、Web業界はまさにオアシス的存在だと思います。
とはいえ、Web業界も良いところばかりではありません。
デメリットとして、「Web業界は常に新規顧客を追っかけてなきゃいけないのは辛い」と、彼はこう言っています。
確かに、建材メーカーの営業では既存顧客の相手さえしていれば利益が出るわけですから、常に新規営業をかけて、常に新しい案件を獲得していかなければならないWeb業界はそれはそれで厳しいかもしれません。
老舗の日系企業からWeb業界に転職してきた同僚、
「Web業界は確かに自由だけど、常に新規案件を獲得しなきゃならないのが辛い。前の業界では、既存のお客さんの相手さえしていればよかった」
と言っていた
確かに、Web業界は自由なのは良いけれど、成果を常に出さないといけないのは辛いところよね
— タコペッティ (@syakaisei) May 24, 2021
「自由の代償は成果である 」とはよく言ったもので、Web業界で完全リモートワークで自由に働くというのは聞こえは良いですが、常に成果を上げ続ける必要があるというのは肝に命じておくべきでしょうね。
ということで以上!「建材メーカーの営業がブラックでキツすぎて2年で辞めた実体験談」でした。
僕のブログではいつも言っていますが、老舗の日系企業の働き方は大半の日本の若者には合っていません。
長時間労働、無意味な飲み会、理不尽なクレーム対応、電話文化、プライベートへの干渉….こんな文化は全て、僕ら20代には合っていないと感じています。
一方で、建材メーカー営業職の彼も、僕も、古臭い日系企業からWeb業界へ転職したことで文字通り人生が変わりました。
Web業界は、理不尽に怒鳴られることも、無意味な飲み会も、長時間労働もほとんどなく、全てが自己責任で、合理的で、自由な業界です。
本記事でWeb業界に興味を持った方、ご参考までに未経験からWeb業界に転職するためのノウハウを詳細に書いた記事をこちらに貼っておきますので、是非ともご覧ください。
→【決定版!】短期離職を3回も繰り返した僕が未経験でWeb業界に転職した方法
タイトルの通り、僕は20代で既に短期離職を3回も繰り返しておりますが、それでもWeb業界に転職して自由なライフスタイルを手に入れることができました。
新進気鋭のWeb業界では過去の経歴なんて気にされませんので、過去にどういう企業に勤めていようが、短期離職を何回していようが、公平にその人の人物像と熱意、スキルを評価してくれます。
「今の仕事が辛い…」とお悩みの方は、是非ともWeb業界へ転職して、自由な生活を手に入れてみてはいかがでしょうか?
ではでは、今日はこの辺で。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
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