
本日は、「とりあえず公務員になれれば良い!」という思いだけで国税専門官に就職し、地獄を見た話を記事にしていきます。
「公務員になれば人生は一生安泰だ!」と信じる人が多いですが、肌に合わない仕事を続けていると、人は不幸になってしまうのです….
今回のお話は、国税専門官として働いているKさんのお話です。
Kさんは、大学卒業後に就職浪人をして国税専門官に就職。
ようやく念願の公務員になれたのは良いものの、国税専門官の仕事内容は他人を疑い、調査し、相手を詰めたり説得したりするもの。
Kさんにとってこれはかなりのストレスでした。
休日は無気力状態となり、メンタルをやられてしまい、休職にまで追い込まれてしまいました。
現在はWeb業界の経理職への転職を成功させ、幸せに働かれているようですが、国税専門官の仕事をしていた頃は毎日が本当に辛かったということです。
ということで本日は、
・Kさんが国税専門官に就職し、後悔した理由
・嫌がられはすれど、感謝されることはない国税専門官の過酷な仕事内容
・国税専門官にオススメの民間の仕事
これらについて、Kさんへのインタビューをもとに詳しく解説していきます。
「国税専門官の仕事が辛い…」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください!
目次
国税専門官になったきっかけ
まずは、Kさんが国税専門官として働くことになったきっかけを見ていきましょう。
一言で言えば、「親の言いなりになったから」ということでした。
Kさんは、公務員を目指した理由を次のように言っています。
物心ついた時から、「公務員に行け!」と親が言っていました。
だから、就職の時は何も考えずに公務員を受験しました。
そこで唯一受かったのが、“国税専門官”だったんです。
特段自分にやりたいこともなかったので、そのまま国税専門官に就職しました。今思えば、これが間違いの元だったんですが…
国税専門官は公務員の中では採用人数が多いので、非常に受かりやすいとのことです。
ということで、「公務員に行け!」という親の意見の言いなりになって何も考えずに国税専門官になったKさん。これが後悔の始まりでした….
法人部門に配属され、訪問先の社長と税理士から詰められる毎日…
国税専門官としてKさんが配属された部署は、「法人部門」でした。
具体的な仕事内容としては、脱税疑惑のある会社の社長と税理士に会い、「税金を払え!」と言う仕事です。
これだけだと非常に簡単な仕事に思えますが、訪問相手は経営者と税理士です。
百戦錬磨の社長と税理士が相手ですから、若い国税専門官は彼らから舐められます。
Kさんは言います。
相手が社長と税理士ということもあり、基本的には頭が良い人が多いです。
だからこそ、調査には骨が折れますし、嫌味を言われることも多いです。
例えば、
「こういった仕事は国税の人にはわからないでしょうけどねえ…」
などと嫌味を言われたこともあります。
また、「この若造が!」と怒鳴ってくる人もよくいます。
そういう人たちを相手に仕事をしなければならないので、非常に辛いものがあります。
ただ、そういう人たちに限って不正をしているので、しっかり調べなければならないのですが….
ちなみに相手先としては、製造業、土木建築関連の会社が多いとのことです。
だからこそ、サンドウィッチマン伊達似の風貌のイカツイ社長が多く、殴られはしないけれども胸ぐらを掴まれたりすることもあったんだとか。
めちゃめちゃエグい仕事ですよね…
さらにKさんを悩ませたのは、この仕事は嫌がられはすれども感謝されることは絶対にない仕事だということです。
嫌がられはすれど、感謝されることはない日々….
国税専門官の仕事は、“嫌がられはすれど、絶対に感謝されることはない仕事”だと、Kさんは言います。
訪問調査初日は、相手の社員さんもお茶を出してくれたりと気を遣ってくれます。
しかし、内心では「早く帰れ!」と思っているんだろうなと、ついつい考えてしまいます…
皆さんニコニコはしていますが、「実際はこう考えているんだろうなあ….」とか、ついつい思ってしまうんです。
Kさんは、この仕事を続けるにつれて、人間不信になる自分がどんどん嫌になっていったということでした。
そりゃあ、相手の嘘を暴くために必死に調査し、訪問し、相手を問い詰めるわけですから、仕事が嫌にもなりますよね….
その結果、Kさんは仕事が終わって家に帰っても何もする気が起きず、帰って寝るだけの毎日となります。
精神的に疲れ果て、風呂に入る気力すらなく、寝るだけの毎日。
掃除する気力も無くなり、部屋もどんどん汚くなっていったということでした。
そして、Kさんはこう思います。
“公務員の安定を捨ててでも、この仕事から早く抜け出したい”
と。
国税専門官の仕事は、言ってしまえば相手と喧嘩することが仕事です。
どれだけ知識量が増えようが、どれだけ人間観察の目が鍛えられようが、相手とやり合うことには変わりありません。いわば、相手の揚げ足取りの仕事です。
向いている人には良いのでしょうが、Kさんにとってこの仕事は地獄でした。
次第にメンタルを病んでいき、ついには休職にまで追い込まれることとなってしまいました。
ただ、人間とは不思議なもんで、休職するとどんどん体調は良くなっていきます。
気持ちに余裕が出てきたKさんは、「なるべく人の役に立つ仕事がしたい!」「感謝される仕事がしたい!」という思いで、転職活動を始めることとなります。
Web系企業の経理職に転職することを決意
公務員を辞めることを親に相談しても、どうせ「世の中は甘くない!」などと言われるのがオチなので、Kさんは知り合いに誰にも相談することなく、1人で転職活動を開始します。
とは言っても、大学を卒業してから公務員の仕事しか経験したことがないKさん。
未経験でどのような仕事に転職すれば良いかがわかりません。
そこで、まずは自分のスキルと、希望の会社の条件の棚卸しをします。
・企業の決算書を読むのは得意
・体育会系の職場は避けたい
・他人を疑って問い詰めるような仕事は嫌だ
・何かを作り上げることや処理していく仕事が好き
・時間と場所に縛られず、リモートワークで自由に働きたい
こうして自分のスキルの棚卸をした結果、KさんはWeb業界の経理職への転職を志すこととなります。
自分は国税専門官の仕事を1年間やってきましたので、企業の決算書を読むのは得意です。
自分の経歴と得意分野を活かすためにも、経理職が自分に最も合っていると思いました。
しかし、かといって古い日系企業の経理職では、体育会系の文化を強要されかねません。
ですので、リモートワーク環境が整っていて、新しい働き方ができそうなWeb業界の経理職に絞って転職活動を始めることにしました。
同じ経理職といえど、業種が変わるだけで働き方は180度変わります。
例えば、土木建築関連の経理職であれば出社が前提の古臭い働き方を強要されることになると思います。
しかし、Web業界の経理職であれば、リモートワークも可能な自由な働き方をすることができます。
ということで、Kさんは“Web業界の経理職”に絞って転職活動を開始し、フラットな社風のWeb業界の経理職への転職を成功させました。
現在は、基本的にはリモートワークで、ストレスのない自由なサラリーマン生活を実現させているということです。
「公務員になれば一生安泰!」なんて幻想です。ストレスなく働きたいなら、イマドキの業界に転職しなさい
ということで以上!「国税専門官の仕事がブラックすぎて、1年で休職に追い込まれた実体験談」でした。
いくら公務員だろうとも、いくら年収が高かろうとも、いくらその仕事が安定していようとも、自分がその仕事に満足していないのならば、その時点で仕事選びは失敗しているのです。
経営の神様であるピーター・ドラッカーは、人のキャリアについて、以下のように言っています。
もしも自分が今の組織に就職していなかったとしたら、あなたは今の組織に就職したいか?答えがNoなら、今の組織にしがみつく必要はない
この質問を自分に問いかけてみましょう。
要は、「自分が今から就活を始めるとして、今の組織に入りたいか?」ということです。
Kさんのように、公務員の仕事で消耗している多くの方は、「ノー」と答えるのではないでしょうか?
つまり、このドラッカーの問いに「ノー」と答える限り、あなたは今の勤め先に満足していないということになります。
公務員になるためにどれだけ頑張ったかとか、今までどれだけ頑張って働いてきたかとか、そんなものは何の判断材料にもならないのです。
なぜなら、それはあくまで過去の話だからです。
まっさらな状態で、「今の組織に入りたいかどうか?」
これだけを考えてみましょう。
答えがノーなら、今の組織にいる理由なんてないんです。
「職場が理不尽で…」だの「職場がブラックで…」だの、そんな悩みに時間を奪われている暇があったら、もっと自分を生かせる環境にさっさと身を置けば良いだけの話なのです。
ということで、「理不尽な職場にうんざり!」という方は、Web業界のような合理的で、社員をきちんと重んずる業界に転職するのが一番の解決策だと思うのですよ。
参考までに、Web業界の良いところを以下のようにツイートさせていただきました。
Web業界はまさに新時代の働き方
・完全在宅OK
・いつ起きるもいつ仕事するも自由
・学歴不問
・就職・転職に履歴書がいらない
・給料もそこそこ
・論理的な人が多いのでコミュニケーションがスムーズ
・感情的に怒鳴られることがない
・DQNがいない最高すぎますね
— タコペッティ (@syakaisei) November 9, 2021
もう、最高ですよね…!
何を隠そう、KさんだってWeb業界の経理職に転職して幸せになれたわけです。
もちろん、自分に向いている業界に入社するのが一番ですので、別にWeb業界でなくとも構いません。
重要な点は、自分に合っていない職場からは逃げて、もっと自分を生かせる環境にさっさと身を置くべきだということです。
今回のお話が、多くの方の参考になれば幸いです。
参考までに、未経験からWeb業界に転職する方法は以下記事に詳しく書いておりますので、興味のある方は是非ともご覧ください。
→未経験からWeb業界に転職する3つの方法(経験談も語ります。)
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
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