大手証券会社の仕事がキツすぎて、1年で辞めた実体験談

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大手証券会社というと、過酷な労働環境をイメージされる方も多いと思います。

ということで本日は、新卒で大手証券会社に入社するも、たった1年で会社を辞めてしまった社員の実体験談をお話ししたいと思います。

大手証券会社の過酷な仕事内容、会社を辞めた理由、そして転職活動のお話まで、事細かに記載していきたいと思います。

 

・証券会社にはどういう人間が向いているのか?

・説明会では語られない、証券会社の闇とは?

・新卒で入社した証券会社を1年で辞めても、転職は可能なのか?

 

全て赤裸々に、ノンフィクションで書いていきます。

今現在、大手証券会社にお勤めの方にとっては非常に参考になる内容だと思います。是非とも最後までご覧ください。

 

※本記事は証券会社に勤めていた私の友人からの寄稿記事になります。寄稿していただいたそのままの文体になっておりますので、ご了承ください。

はじめに

初めまして。

自分は早稲田大学政治経済学部政治学科卒という日本でも名立たる出身を経ながらも「井の中の蛙」となり、大いに就活に失敗した男である。

本日はそんな私の人生談を語ろうと思う。

 

私の就活体験談

大学のサークル時代に人と人とのつながりを作ったり、信頼を得られることにやりがいを感じたため、社会的な役割の大きい金融業界を目指すことになった。

とは言え、自分の就活対策は非常にこすい(ずるがしこい)もので、まともな対策とはとても言えなかった。

 

ESは先輩方のものを拝借して自分に即して書き換えて提出したし、WEBテストは学内で出回っていたエクセルファイルの解答を用いて、1人は答えを検索する人、1人は問題文を読み上げる人、1人は答えを入力する人といった風に、複数人で役割分担してテストに挑んだ。

 

学歴もまあまあある方だったので、とりあえず1次選考で落とされることはほとんどなかった。ただテストセンターだけは自分自身でどうにかするしかなかったため、それだけは対策を行った。

 

面接はサークル時代に学んだことを中心に話した。人付き合いについてであったり、人からの見られ方であったり、努力についてであったりと、サークル自体は部活に近く大変なことが多かったため、面接官ウケする話はそこそこ出来た。

 

選考では圧迫面接もあった。最初のコミュニケーションでちょっと髪が伸びていた自分に

「なんだねその髪型は!写真と全然違うじゃないか!」

と言われたのは今でも鮮明に覚えている(笑)

圧迫面接は自分の矛盾や社会人として甘いと思われる部分を突っ込まれ、冷や汗垂らしながら何とか乗り切った。

そういった圧迫面接も経ながら、5次面接あたりで内々定を頂いた。

その後も就活を続けたが、結局受かった企業はなく、消去法のような形で証券会社に入社することになった。

 

大手証券会社に入社後の仕事内容

朝7:30に出社。

社内のソフトを使って、前日の世界の株式市場、為替市場の動き、社内向けの市場レポートに目を通し、お客さんにどんな話をするか練ったり、自分がその日にどう動くかを確認する。

出社前には日経新聞に一通り目を通しておき、最新ニュースをチェック。

8:20から、課ごとに朝礼を行い、コンプライアンス上の共有事項と1日のスケジュール確認、その日上げられる数字の見込み発表を行い、8:30~9:00に営業開始となる。

新入社員の営業は顧客の新規開拓である。営業方法としては、電話営業か外回りで飛び込みである。

電話営業は1日電話をかけ続けると、平均150~200件ほど。

話を聞いてくれるお客様はそんなに多くないので、1日でそれだけの件数をかけることができてしまう。

募集物と呼ばれる「売らないといけない新商品」がある場合は300件かけることもあった。

電話で興味がありそうな顧客がいたら、アポ取りに行ったり、その場ですぐに自宅に急行して商品の説明にお邪魔することもある。

新卒募集のHPを見るとそこかしこで見られる「顧客本位」というワード。

だがそこは証券会社、予算達成率・成績がとにかく問われる世界である。これは想像以上であった。

顧客本位でなくても、予算達成ができていれば最悪許されてしまうし、逆に数字ができていなかったら何をやっても認められないのだ。

数字を上げるためには、「自分が提案する商品はきっとお客様の役に立つ」と信じなければならない。全国の普通の証券営業の方々はそうなのかもしれないが、少なくとも自分はそれができなかった。

 

また、そもそもとして証券会社の人間の話に懐疑的な人が非常に多く、なかなかこちらの話を聞いてくれない。

特に高齢の方はバブルを経験しているので、株というキーワードに嫌悪感を示す人がほとんどである。

かといって、そこまで投資に嫌悪感のない若い人はまとまった資金がないため数字にならず(日中働いていてコンタクトが取れないのもあるが)、法人は意思決定者に会うことができない。

この状況下で新規開拓営業をするのはなかなか困難である。

想像してみてほしい。実際に自分がお客様の立場で、証券営業の人から突然電話がかかってきたり、インターフォンを鳴らされたりしたらどう思うだろう?

 

退職を決意した決定的理由

そんなわけだから、当たり前だが根性なしには勤まらない業界である。

与えられたノルマ(予算)を必ずやり遂げる信念や気持ちの強さが問われる。

昨今叫ばれている「残業を減らす」といった効率化以前の問題である。何も結果として残せないのにそんなことを言っていられるような環境ではないのだ。

ただ、最近は残業時間がどんどん短くなっているので、「短時間でいかに予算を達成するか?」という労働生産性の点では、以前よりも大変な状況がより増しているように思う。

ノルマなんて気にせずに、いい加減にヘラヘラやって社内窓際族として生きていくこともできなくはないが、周りの人間とのギャップに居づらさを感じることは間違いない。

 

そして、上司から机を蹴られたり、紙をはさむボードを机に叩きつけられたり、支店内にいる全営業の前で怒鳴られたりしても、毎日平気で過ごせる図太さが必要だ。

 

だが社会を甘っちょろく考えていた自分にそんなものがあるわけない。

ひどいときには成績について問い詰めてくる課長の前で、目の前が真っ暗になり、吐き気を催してそのままトイレへ駆け込んだこともあったり、初の一人暮らしによるホームシックとも相まって、毎朝出社前にメソメソ泣いていたくらいなのだから。

 

「これは精神的に長いこと続けられないな」

 

と、入社半年くらいで薄々感じていた。

また、退職を決意したもう1つの理由としては、自分が取り扱っている投資性商品がお客様の役に立つと、当時信じ切れなかったためもあった。

日本の金融資産の90%を占める預金、お客様の多くが「安心」と信じている預金から、リスク性のある金融商品にお金を移させて平気なのか?全く信じられなかった。しかも、個人客だと60歳以上の高齢の方も多い。せっかく貯めていたお金が水泡に帰したらどうなるのか…。

取引によっては数億が一度に動くこともある。自分の知り合いでは、3億円を株式に入れてそれが1億円になったと笑いながら言っている人もいた。

成績は販売したときの手数料によるので、その後の資産がどうなっても自分の成績にマイナスがつくわけではない。

もちろん、

①大きな損失があった場合に優良顧客との取引が無くなることがある点
②商品を解約されて資金を他の金融機関へ移されると成績にマイナスがつく点

この2点は損失になりうるが、基本的には1人でいかに大きなお金を動かせるかが勝負となる。そんな大きなお金を動かす度胸も責任も1年目の自分には全くなかった。

 

社会人になって考える、企業選びに失敗した理由

そもそも、就活対策をまともにやらなかったのが一番の原因である。

当時の就活は4月にいわゆる「面接解禁」だったが、自分はサークルが忙しいのを言い訳にして、3月中旬から就活を開始、自分のやりたいこと、やりたくないことなどろくすっぽ考えずに、周りが受けている企業を手当たり次第受けていた。

金融業界、と一言で言っても銀行、信託銀行、証券会社、生命保険、損害保険、リースなど枚挙にいとまがないのにもかかわらず、である。で、その中で最もきついと言われる証券会社を選んでしまったわけだ。

 

もちろん、

「証券業界はキツイ、絶対にお前には向いていない」

と何度も友人から言われていた。

 

しかしなぜか

 

「入ったらなんとかなる」
「自分でもどうにかなる」

 

と思っていた。

会社の実態を知らず、社会を甘く見ていたとも思うし、たかだか大学時代の成功体験で、根拠のない万能感が当時の自分にあったのは事実である。

 

もし仮に、

 

「自分は証券会社に入って、あんなことやこんなことを成し遂げたい!」

 

という強い動機付けがあったのであればまた違ったかのかもしれないが、少なくともそういった明確な目標がない状態で入社したのがまた良くなかった。

 

1年で短期離職をするも、ホワイト企業への転職に成功

ということで、自分は会社を辞めてから転職活動を開始した。仕事を続けながら転職活動をするなんてのは時間的にも体力的にも無理だったからだ。

転職活動期間は奨学金の返済があったため、アルバイトをしつつの、二足のわらじ状態であった。長くは転職活動を続けたくなかったのと、いつ辞めても迷惑がかからないように、短期で働いても問題がないイベントスタッフ、イベント設営のバイトで食いついないだ。

転職サイトはリクナビNEXT、転職エージェントはマイナビジョブ20’s利用した。

リクナビNEXTは企業探しと選考を進めるために利用し、マイナビはエージェントサービスとして利用した。

これらのサービスは転職する上では欠かせないと思うので転職を考える方は利用してみてほしい。

 

上記のような転職サービスで紹介される企業は名立たる企業ばかりであったが、入社1年、大して営業成績も良くなかった自分を拾ってくれる企業などそうそうなかった。

ESを書いて面接、という新卒の就活とほぼ同じ流れなのだが、ESは約50社提出して、面接まで通ったのは10社ほどである。

「営業は嫌だなぁ」という思いから、企画職やプロモーション職、また異業種も一通り出してみたが、ことごとくはねられた。

 

面接に進めたのは、結局前職と同じ金融業の営業職だけである。「第二新卒」という枠で出さなかったのも問題があったかもしれない。「中途採用」枠は即戦力となる人材が求められる傾向が強いと感じた。

その中でも唯一、「これはやってもいいな」と思えたのが、社会人第二の人生を歩むことになる「来店型保険ショップ」である。この会社はとんとん拍子で選考が進み、前社を辞めて2ヶ月で転職することができた。

 

転職自体は上手くいったと思っているが、その理由としては

 

「仕事をする上で嫌なこと」

 

を明確にしたためだと考えている。

 

当時の自分の嫌なことは「外回り営業」「自分がお客様の役に立つと信じられない商品を売ること」であった。

仕事は我慢してなんぼかもしれないが、自分の良心に反したり、続けるのに耐えられない環境にあえて手を出す必要はない。

また、今回拾ってもらえた会社はとにかく人を欲していた。金融業に限らず異業種からも人を集めていたようで、そこへ自分が飛び込んだだけであった、というのもとんとん拍子で選考が進んだ、転職が上手くいった理由の一つとして少なからずある。

とは言え、自分がこれまで経験した金融業を活かすことができ、自分が嫌なことはやらなくていい会社が、たまたま募集をしていたのだから、何かの縁、巡り合わせはあるものなのだなぁと今では思う。

 

現在の私の「仕事」

現在は来店型保険ショップに勤めている。

お客様が自分から不安を抱えて足を運んでくる、という点でも、お客様探しに苦労していた自分からして見ればなんとやりがいのある仕事か!

また来店されたお客様に特定の保険を売るわけではなく、幅広い商品ラインナップの中からお客様に一番合う商品を提案する点も、大いにやりがいを感じる。

保険に困っている、不安を感じているお客様に安心感を届けられる点、保険はきちんとお客様のニーズと資産状況に合っていれば、いざというときにきっと役に立つ点は、前職の証券会社勤務のときにはないものだと感じる。

劣るのは給料面である。こればっかりは仕方がない。来店型保険ショップはビジネスモデルとしても新しく、その収益は大企業の比較にならない。更に、同じ金融機関ではあるが、「お客様のため」という風土が強い会社なので、営業成績の給料への反映のされ方は大きくない。とにかく稼ぎたい人には向いていないと思われる。

 

今後の証券業界の展望

私は証券会社から転職したが、証券会社そのものを非難しているわけではない。自分の仕事の志向が合わなかっただけのことである。

むしろ今の社会保障の現状――公的年金制度が現状のままだと立ちいかなくなり、政府がNISAやiDeCoの促進を図るなど、自己責任のもとでの老後の資産形成の必要が迫られている現状で、証券会社の社会的役割は今後ますます大きくなっていくと考えている。

さらに現在、金融業界全体で改革を迫られており、今後「顧客第一の業務運営」がますます求められるようになる。

これは講談社現代新書の「捨てられる銀行」シリーズが詳しい。証券会社(に限らず金融業界)はその在り様の変化を求められており、各メディアから注目されている。

 

 

ちなみに証券会社勤務なら、お金に関しては何も困らない。

基本給も高い上に、営業成績が上がればそれだけボーナスに上乗せされるのだ。自分の知り合いは、営業成績トップの26歳で1000万円、35歳の課長で1300万円であった。

世間の言う「勝ち組」には間違いない。こういった証券会社勤務もひとつの生き方である。

 

最後に。

色んな会社でいろんな働き方が日本、また世界にはあります。視野を広く持って、諦めずに色々見てください。読者の皆様の「生き方」「働き方」に合う会社が現れることを心より願っております。

 

最後に。お金のために割り切れないなら、証券会社は今すぐ辞めるべき

以上、「大手証券会社の実態と転職体験記」でした。

大手証券会社の仕事は本当にエグいですねえ…

自分が勧めたくない商品を進めなきゃならず、かつノルマを達成できなきゃ本気で詰められるなんて本当に苦痛ですよね…

 

上司から机を蹴られたり、紙をはさむボードを机に叩きつけられたり、支店内にいる全営業の前で怒鳴られたりしても、毎日平気で過ごせる図太さが必要だ。

 

こんなことをされるようなら本当に精神がおかしくなりますよ….

うつ病になって会社を休職して、再起不能になった人間を僕はたくさん見てきていますが、そんなのは本当に人生の損失です。

 

また、

 

退職を決意したもう1つの理由としては、自分が取り扱っている投資性商品がお客様の役に立つと、当時信じ切れなかったためもあった。

 

これもめちゃめちゃ共感するところです。

ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論という面白い本があるのですが、この本によると、お客様を損させるような商品を無理やり売りつける証券営業マンの仕事は、「脅し屋の仕事」に分類されるとのことです。

 

 

「お金のためだから…」と割り切れる人なら良いですが、彼のような良い人の場合はそう割り切ることもできないですから辛いですよね…

ハッキリ言いますが、「その商品を売ることで世の中が良くなる!」と信じることができない営業マンは、その仕事に向いていないと思います。

 

営業で最強の武器になるのは、話術でも心理テクニックでもありません。使命感です。

 

 

正直不動産に登場するカリスマ社長も、こう言っていますね。

 

そんなわけですから、ブラック労働がキツすぎて鬱病になりかけてるとか、自社の商材が信じられないとか、そういう人は転職した方が良いんです。

 

実際、証券会社の彼も1年で会社を辞めて転職して幸せになりましたし、僕自身も1年未満で会社を辞めて転職して幸せになりました。転職で、人生は変わるんです。

 

えっ?まだ1年目じゃ自分の転職市場価値は低い?

 

いえいえ、そんなことありませんよ。新卒で証券会社に入社できたという時点で皆さんの市場価値は高いのです。彼が書いている通り、証券会社で培われるスキルって汎用的で貴重なスキルですから。

嘘だと思うのなら、ミイダスで自分の市場価値を診断してみてください。無料で今現在の自分の転職市場価値、年収相場を算出することができます。

ちなみに僕の市場価値は年収700万円相当でしたw 高い!

 

 

こんな感じで、自分の市場価値を年収ベースで計測することができます。興味のある方は是非ともこちらのリンクから診断してみてください。自分の年収相場を機械に診断してもらうのは面白いですよw

 

「オレは会社では使えない人間とばかり思っていたけど、他の企業では十分に評価される人間なんだ…」ということが理解できると思いますよ。

 

ちなみに、この記事を書いている僕自身は、このようなクソ会社から逃げに逃げ、3回の転職を繰り返した結果、最終的にWeb業界という素晴らしい業界に巡り会うことができ、文字通り人生が変わりました。

Web業界は合理性を重んじる業界ですので、クソ商品をムリヤリお客に押し付けることなんてありませんし、そもそもノルマのために昼休み返上で働かなければならないこともありません。

昼休みは自由に取れますし、完全リモートワークなのでいつでもどこでも自由に働くことができますw

 

つまり、Web業界に入社してから、職場でストレスが溜まるということが一切なくなったのです。

 

参考までに、Web業界の良いところを以下のようにツイートさせていただきました。

 

 

もう、最高ですよね…!

 

ということで、「ノルマに追われる生活はもううんざり!」という方は、Web業界のように合理的で、お客様のことを第一に考え、社員をきちんと重んじてくれる業界に転職するのが一番の解決策だと思うのです。

 

ポジショントークにはなってしまいますが、Web業界は若者にとって最高の環境だと思います。

僕は少なくとも、Web業界に転職してから人生が変わったと本気で思っています。

今はもう、いつどこで働いても自由の環境なので、目覚ましをかける必要もありませんし、会社からの電話にビクビクする必要もありません。

PC1台さえあれば、いつでもどこでも自由に働ける、最高の環境を手に入れることができたのです。

 

もちろん、自分に向いている業界に入社するのが一番ですので、別にWeb業界でなくとも構いません。

重要な点は、社員を大事にしない、カネのことしか考えていないような業界からは逃げに逃げて、もっと自分を生かせる環境にさっさと身を置くべきだということです。

 

今回のお話が、多くの方の参考になれば幸いです。

 

参考までに、未経験からWeb業界に転職する方法は以下記事に詳しく書いておりますので、興味のある方は是非ともご覧ください。

未経験からWeb業界に転職する3つの方法(経験談も語ります。)

 

ではでは今日はこの辺で。

 

 

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。


ちなみに、

 

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