皆さんは、「FIRE」という4文字を聞いたことがあるでしょうか?
ウォールストリート・ジャーナルの『貯蓄と倹約が最優先:40歳引退を狙う米国の若者』によれば、米国では「FIRE(Financial Independence, Retire Early=経済的自立と早期退職)」という生き方が若者から支持を集めているとのことです。
この生き方には僕も大いに共感でして、僕が会社で労働している理由はたった一つ、「早期に純資産で2億を稼ぎ、経済的自立を達成し、会社員を辞めたいからです。」
事実、僕も就活当初は、
「ホワイト企業こそ至高!とりあえず大手のまったりホワイトなBtoB優良メーカーに入れば人生安泰!」
とこう考えていました。
しかし、ホワイトなBtoB優良メーカーに入社できたのも束の間、このままでは一生労働者であるということに気づき、僕はわずか入社1年で会社を退職したのでした。
(僕がホワイト企業を退職した経緯については、こちらの記事(新卒でホワイト大企業に入社した僕が1年で会社を辞めた理由)に詳細を書いてあります。)
よくよく考えればBtoBメーカーって終身雇用制の元で長く働くのに適していますが、労働から脱しようと思ったら全く適していない業界だったんですよね。
この会社にいたら確かに一生安泰でしょうが、一生労働者として生きることになるんだろうな、と思った瞬間に労働意欲が失せましたよね。
で、僕がこのような思考に至った経緯として、「改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)」の影響があります。
この本は全米でベストセラーになった古き良き名著ですが、ここに書かれているお金持ちの哲学は今もなお通ずるところであります。
事実、我が家ではこの本をバイブルにしておりますし、僕自身もお金持ちになって経済的自立を達成するため、この本に書いてある理論を元に日々奮闘しているところであります。
ってことで本日は、金持ち父さんから学ぶ、アーリーリタイヤを実現するための仕事選びの基準について書いてみたいと思います。
「一生労働者として働くのは嫌だ!経済的自立をして、早く労働から卒業したいんだ!自由に暮らしたいんだ!」
そう考える就活生の皆さんは、是非本記事を読んでみてください。
目次
いくら稼げるかではなく、何を学べるかで仕事を選べ!
まず、仕事選びにおける金持ち父さんの教えは端的に言うと、
「いくら稼げるかではなく、何を学べるかで仕事を選べ!」
ということです。
どういうことかと言えば、例えば僕の場合は新卒でBtoBのホワイト優良メーカーに就職したわけですが、そこで学べるものは主に製品知識と会社の知識、そして社内人脈でした。
ずっとその会社に勤めるのならばそれらの知識を得るのでいいのでしょうが、逆にいえばそれらの知識を学んだところで他の業界では全く生きないし、むしろ会社への依存を強めることに他ならないのです。
事実、医者や弁護士や会計士など、かつて高給取りと言われていた仕事も、すでに先達が多く飽和状態で、期待しているほどの高収入が得られない現実が世界的に進行しているのです。
貧乏父さんの例でいけば、教員であった貧乏父さんは専門性を極めれば極めるほど、給料は上がるものの、選択の余地はどんどん狭まっていったそうです。
そりゃーそうですよねえ…教員としてのスキルが高くても、教員から一歩外に出れば何もできないわけですから…
その一方で、元教員でもお金持ちの人もいるわけです。現代で言えば林修先生とかですかね。そういった人は、教育の分野だけでなくその他の技術も持ち合わせているから莫大な額を稼げるわけです。
そういった人々は、教える能力だけでなくセールスやマーケティングの能力も持ち合わせており、交渉術に長けているからこそ他の分野でも活躍できるのです。
だからこそ、様々な分野のノウハウを身につけることが重要なわけです。
専門職のシナジー(共同作用)とも言うように、様々な分野の知識の重ね合わせが、お金を呼び込むのです。
では、「いくら稼げるかではなく、何を学べるかで仕事を選べ!」という主張を理解できたところで、実際にお金持ちになったロバート・キヨサキ氏の職歴を見てみましょう。
金持ち父さんの教えを受けたロバート・キヨサキの職歴
金持ち父さんの教えを受けたロバート・キヨサキ氏は、まずはニューヨークの米国商船大学校へ進学しました。
これは、国際貿易について学ぶためでした。
卒業後は海兵隊に入隊し、士官、パイロットとしてベトナム戦争にで出征しました。
これは、リーダーシップについて学ぶためでした。
そして、帰還後はゼロックスに入社しました。
これは、営業について学ぶためでした。
営業でトップ5の指に入った後、自分でビジネスを起こし、労働しないと生活できないラットレースからの脱出を果たしました。
このキャリアアップは僕らも見習えるところでして、労働から卒業するために会社へ入社し、その分野をマスターしたら次の職場へ移り、それを繰り返し、いけると思ったところで自分のビジネスを起こし、労働から卒業するのです。
日本の例で言えば、大手企業から内定をもらいながらも新卒で地元のホームセンターに年収240万円で就職し、その後転職を4回経験し、今や副業年収2000万円になった副業サラリーマンのmotoさんが参考になるでしょう。
まさしく、motoさんはラットレースから抜け出すため、お金持ちになるため、大手企業の内定を蹴り、将来を見据え、学ぶためにキャリアアップの転職を繰り返していったのです。
就活生にも是非読んでもらいたい記事よね。【就活】年収1,000万リーマンが新卒で年収240万の地方ホームセンターを選んだ理由 https://t.co/Uh6iS2oxYN
— moto (@moto_recruit) 2019年1月4日
専門的な仕事を持つと、貧乏になる
さて、冒頭にもちょっとお話ししましたが、上記の例とは正反対で、例えば医者や弁護士、大手メーカーの社員、小学校の教員など、そこでしか通用しない専門的な仕事ばかりやっていると、貧乏になることが知られています。
なぜなら、それらの職業はすでに先達が多く飽和状態である上に、その業界でしか通用しないノウハウなので、その組織に生涯所属することでしか給料を得られなくなるからです。
事実、僕も新卒で大手のBtoBメーカーに事務職として入社しましたが、入社してから最初の2年間ほどは会社の仕組みをひたすら学ぶ研修プログラムが組まれていました。
すなわち、僕が勤めていたような昔ながらの日系大手メーカーは、1社に骨を埋めることを前提に人材育成がプランされていたのです。
まあ、これは長期雇用慣行が維持されているうちは社員にとってとても良いのですが、僕の目標はお金持ちになって労働から卒業することですし、長期雇用慣行はいずれ崩壊する、そもそも今後10年後くらいに雇用という概念が崩壊し始める、と僕自身思っているので、この会社は違うな、と思ってすぐに会社を辞めたのでした。
結論。いくら稼げるかではなく、広い知識を身につけるべく、仕事を選べ
さて、最後に結論としてですが、「改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)」から学ぶこととして、専門を鍛えるのではなく、いくら稼げるのかでもなく、広い知識を身につけるために仕事を選べ!ということです。
この辺の具体的な仕事選びの方法については「転職の思考法」という本が非常に参考になるのですが、例えば具体的に言うならば、下記を満たすような仕事を選べばアーリーリタイヤに一気に近づけることでしょう。
価値のある技術を身につけられる仕事を選べ
価値のある技術というのは、例えば営業スキル、マーケティングスキル、プログラミングスキルなどですね。
特に筆者であるロバート・キヨサキ氏は営業とマーケティングを重要視しておりまして、筆者がゼロックスに入社したのも、交渉術、コミュニケーション術、営業ノウハウを学びたかったからだと主張しております。
これに関しては僕も概ね同意でして、例えば美味しいハンバーガーを作れたとしても、美味しいラーメンを作れたとしても、潰れる店はたくさんあるわけです。
それは、営業とマーケティングを理解していないからです。
逆に言えば、マクドナルドのハンバーガーのように、そこまで美味しくはなくとも、営業力とマーケティング力さえあれば勝ち残ることができるということです。
実際、ブログやYouTubeだってそうですよ。
めちゃめちゃ面白くて価値のある情報を発信している人でも、営業とマーケティング力がなければ誰にも知られずに埋もれてしまうわけです。
素晴らしい文章を書く小説家でも食えなくなるとかなんとか言われるわけですが、それは営業とマーケティング力が足りないからなわけです。
従って、営業やマーケティングなどの、価値のある汎用的な技術を身につけることのできる仕事を最初に選ぶというのは、アーリーリタイヤを達成するための第一歩と言っていいでしょう。
人脈を身につけられる仕事をせよ
これも価値ある技術と同じくらい重要であると思います。
どの会社や業界にも、人脈だけで仕事を引っ張ってこれる人がいます。
仮に部署異動をしたり会社を辞めたりしても、自分に仕事をくれる人。このような人脈があれば、いざという時にも食っていくことができ、経済的自立を達成できる可能性が高まるわけです。
例えば直近で上場した会社の経営陣を見てみれば、そのほとんどが大学の仲間や会社の同期で固められているパターンが非常に多いです。
こうした繋がりこそが人脈、すなわち人的資産なのです。
こうした人脈、人的資産を身につけられる会社はどこか?職業はなんなのか?を考えて仕事を選ぶことも重要になってくるでしょう。
このように考えると、経済的自立を目標とするならば、リクルートや富士ゼロックス、P&Gなどの営業やマーケティングに強い会社には入る価値がある会社と言えるでしょう。
まとめ。僕も学ぶために労働します。
最後にまとめです。
現在、僕は営業職ですが、ぶっちゃけ僕は営業には向いていません。
しかし、それではダメなのです。
ロバート・キヨサキ氏だって、最初は営業ができなかったようです。営業が苦手だったようです。しかし、ゼロックスに入社し、営業のトップ5に入るくらいの営業スキルを身につけることができたのです。
誰だって最初はうまくいきません。
演説の天才、リンカーンだって、初めての演説は緊張で喉がカラカラになってしまったと言います。
アーリーリタイヤ、会社員としての労働からの卒業、経済的自立の達成という目標を達成するためには、日々努力をし、学び続けなければならないのです。
ということで、これから就職活動を始める予定の大学生の方々、はたまた既に働かれている会社員の方々、もしも皆さんが経済的自立を達成し、アーリーリタイヤを目指すならば、僕が今までお話ししてきたような観点で会社を選ぶのが良いと思います。
ではでは、今日はこの辺で。
※最後に、本日の記事を執筆するにあたって参考にした、「改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)」と「転職の思考法」のアマゾンリンクを貼っておきます。興味のある方は是非お読みください。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
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