年下の社員のことを呼び捨てにする職場って日本にとても多いと思います。
例えば、上司が部下のことを「お前」と呼んだりとかですね。「いやいや、僕には名前があるんですけど…」なんて思ってしまいますよね。
ハッキリ言いましょう。
令和にもなって、年下の社員のことを呼び捨てにしたり、上司が部下を「お前」呼ばわりしてくる職場は終わっています。
ちなみに、かくいう僕もかつては老舗の日系企業に勤めており、上司からは「お前」呼ばわり。仕事も命令口調でやらされていました。
当時は特に何も思わなかったですが、Web業界に転職してからというものの、そのような呼び捨て文化は百害あって一利なしと、改めて認識するようになりました。
老舗の日系企業で消耗していた頃はわからなかったですが、Web/IT業界など伸び盛りの業界では上司が部下を呼び捨てにするなんてことは基本的にはあり得ません。
そもそも、多様性を重んじる令和の時代において、「年上だから偉い!」「年下だからタメ口!」なんていう文化そのものがオワコンなのです。
ということで本記事では、
・年下を呼び捨てにする職場がオワコンの理由
・年下を呼び捨てにしてくる職場から逃げて、楽な働き方できるようになった僕の実体験談
・年下を呼び捨てにしない職場をどのように見つけるのか?
これらについて僕の実体験と、良品計画のV字回復を記した『無印良品の教え』という本を元に、わかりやすく解説していきたいと思います。
呼び捨て文化が浸透している古臭い職場にお勤めの方にとっては、非常に参考になる内容だと思いますので、是非とも最後までご覧ください!
目次
僕は、年下を呼び捨てにする文化の大企業を1年未満で短期離職しました
まず初めに、僕の体験談からお話しします。
僕の経歴だけ簡単にお話ししておくと、都内の私立中高一貫校を卒業した後、慶應の経済学部をストレートで卒業。卒業後は日系の大手メーカーに新卒で就職しました。
しかし、僕は日系大企業特有の古臭い企業文化に耐えきれず、わずか10ヶ月で会社を短期離職することになってしまいました。
「古臭い企業文化とは何か?」と申しますと、それについてはいろいろあるのですが、今回取り上げたいのは「年下を呼び捨てにする文化」です。
一例を挙げると、上司が部下のことを「お前」と呼び捨てにする文化がまず挙げられます。
「お前!この資料作っといてー!」
「お前はなあー、ここがダメなんだよ!!」
などなど、例を挙げればキリがありませんが、20代の僕にとって、初対面の人間から「お前」呼ばわりされることには非常に違和感を覚えました。
確かに、漫画「課長島耕作」などのサラリーマン漫画では、上司が部下を「お前」呼ばわりするシーンがよく掲載されております。
こんな感じで、上司が部下のことを「お前」呼ばわりするだけならいざ知らず、部下のことを虐めることを生きがいにしている上司だってこの世にはいることでしょう。
島耕作は勇ましいので上司に対してこのように楯突くわけですが、所詮これは漫画です。現実世界でこんなことを言えるわけがありません。
さらには、これは昔の漫画です。今や時代が違うのです。
事実、最近では中日ドラゴンズの応援歌から「お前が打たなきゃ誰が打つ」という歌詞が不適切であるとして、この歌詞が削除されました。
また、現在はビジネス系インフルエンサーとして活動されているやまもとりゅうけんさんも、新卒で入社した会社で「お前」呼ばわりされ、会社を辞めたとツイートしておられます。
新卒の頃、初対面の先輩社員に「お前」呼ばわりされ、
なんでお前にお前と言われなあかんねん
と思い会社を辞めた僕としては、
いくら年下でも初対面では必ず敬語です。
にしても、いきなり「お前」ってヤンキーかよ。
僕は育ちが良いのでそゆの無理で〜す
— やまもとりゅうけん|史上最も勝ち組フリーランスを輩出した男 (@ryukke) June 12, 2020
こういった例から見てきても、年下という理由だけで部下を「お前」呼ばわりしたり、呼び捨てにする文化は、今の時代はもう古いのです。
もっと例を挙げれば、僕がかつて勤めていた日系大企業では他にも細かいルールが多数存在しておりまして、「年次が1番下の人間がエレベータボタンを操作する」なんていう社内ルールや、「メールのCCは役職のエライ順」なんていう社内ルールもありました。
どれもこれも、ハッキリ言ってクソでしたね…
その他にも、日系の老舗企業では役職者を立てるだけの意味不明なルールが多く存在しており、そういったルールが若者を生きづらくさせているのではないか?と考えさせられます。
人を役職名で呼ぶ職場なんて令和の時代にないだろと言おうと思ったけど取引先の日系金融機関は結構な確率で私宛のメールに
名前 役職名 様
と送ってくるので、ちょっとこいつ頭おかしいんちゃうかといつも思っていたけど、たぶんあれはその人たちの企業内では人を役職で呼ぶ風習があるんやろうな。 https://t.co/KZM9stxJiK
— クロノスの商人 (@ChronoMerchant) November 9, 2021
こんなツイートをしておられる方もいらっしゃいますが、多くの日系企業では上司を役職名で呼ぶ風習があるとともに、部下を呼び捨てにする悪しき文化が蔓延しています。
僕はこうした古臭い文化に耐えられなかったので、わずか数ヶ月で大企業を退職したというわけです。
年下を呼び捨てにする職場が、オワコンな理由
年下を呼び捨てにする職場の具体例を見てきたところで、次は「なぜ年下を呼び捨てにする職場はオワコンなのか?」という理由に迫っていきたいと思います。
そもそも、職場の風通しが悪い
1点目は、そもそも職場の風通しが悪くなるという点です。
良品計画のV字回復を記した『無印良品の教え』という本には、このように書かれております。
目下の人を呼び捨てにすると、コミュニケーションは一方的になりがちです。
一方的なコミュニケーションでは、部下が気づいた問題点や課題、苦情がトップに上がっていかないという弊害を生みます。双方向のコミュニケーションが成立する状況があってこそ、はじめて現場の重要な情報が上がってくるようになります。
無印良品を運営する良品計画では、上司を「部長」「課長」と呼ばないそうです。
なぜなら、「社内の風通しが悪くなるから」ということです。
これは非常に共感するところでして、僕がかつて勤めていた大企業でも、コミュニケーションは一方的で、社内の風通しは非常に悪かったです。
上司に話しかけるにも、いちいち立ち上がって上司のそばに寄って
「○○課長、ただいまお時間よろしいでしょうか?」
などと挨拶をしてお伺いを立てなければなりませんでした。言いたいことを臆すことなく言える企業文化かと言われれば、全くそんなことはありませんでした。
そして、そんな文化だからこそ、僕ら若手社員はどんどんと指示待ち族になっていきます。
部下が指示待ち族になる
『無印良品の教え』という本には、続けてこのように書かれております。
よく言われることですが、このような組織には限界があります。
トップダウンの組織は部下が自主的に働かない風土になってしまい、部下は指示待ち族となり、上司の叱責を恐れてミスやトラブルを隠ぺいするようになります。
いやー、これもとてもよくわかりますね…
まさに、呼び捨て文化の職場で働いていた頃の僕は、完全なる指示待ち族でした。
会社としては、「若手社員は何事にもチャレンジしなさい!」などと綺麗事を言ってくるのですが、実際には上司の許可なく動けば怒られます。
そうなると、最終的には上司の許可がないと動けない指示待ち族に成り下がってしまうんですよね….
「上司に対しても、きちんと意見を言うようにしよう!」といくら上から言われたとしても、上司が部下を呼び捨てにするような上下関係の根強い文化ではそんなことできるわけがないんですよね…
生産性のない慣習が多数生まれる
そして極め付けは、そういった呼び捨て文化から、生産性のない慣習が多数生まれるということです。
事実、僕がかつて勤めていた大企業でも、生産性のない無駄な仕事がたくさんありました。
・無意味なメール文化
・ハンコ行列
・会議のリハーサル
・社内の電話応対
などなど…詳しくは「大企業を1年で辞めた僕が感じた大企業のムダな仕事6選」という記事に書いているので是非とも読んでいただければと思います。
そして、こうした文化は元を辿れば、部下を呼び捨てにするような上下関係文化から生まれているところが大きいです。
令和のこの時代、上下関係をガチガチに縛るのはもう古いです。
相手が上司であろうが部下であろうが、立場を対等にすることで初めて活発なコミュニケーションが生まれるのです。余計な慣習も消え去るのです。
ちなみに良品計画では、かつては提案書に必要な社内決済ハンコの数が8つもあったそうですが、相手を「さん」付けにする文化が浸透したことで、ハンコの数が3つまで減ったそうです。
(ハンコの数が3つでも多い気はしますがw)
僕自身は、年下を呼び捨てにする職場から逃げたら、一気に楽な働き方ができるようになりました
ということで、年下を呼び捨てにする職場はオワコンです。
そもそも、年下を呼び捨てにする職場は上下関係がガチガチなことが多いので、何より働きにくいです。
そういうのが好きな体育会系気質の人なら良いですが、そうではない人にとっては地獄だと思います。
無印では上司を「さん」付けで呼ぶとのことだけど、そもそも上司が部下を呼び捨てにしたり、上司を役職名で呼ばなければならない会社からは今すぐ逃げた方が良いと思うわ
昔ながらの体育会気質の会社の可能性が高いし、コミュニケーションが一方的で、社内政治にばかり気を使わなきゃならない…
— タコペッティ (@syakaisei) November 9, 2021
ついついこんなツイートもしてしまいましたが、少なくとも僕は、上司を役職名で呼んだり、部下を呼び捨てにしてくる企業から逃げることで、人生は一気に楽になりました。
僕は新卒で入社した日系メーカーを退職した後、最終的にはWeb業界に転職しましたが、Web業界では上司が部下に対しても敬語です。「さん」付けです。
Web業界ではそもそも、年次という概念がありません。
年下であろうと部下であろうと関係なくフラットに接してくれますし、年下だからタメ口、年下だから雑用を任せる、といった文化が一切ないのです!!
詳しくは、「26歳未経験で営業マンからWeb業界に転職して驚いた5つのこと」という記事にて書いているので興味のある方はご覧いただければと思うのですが、上下関係のない組織はこんなにも楽しいものなのか!!と思いますよね。
Web業界はまさに新時代の働き方
・完全在宅OK
・いつ起きるもいつ仕事するも自由
・学歴不問
・就職・転職に履歴書がいらない
・給料もそこそこ
・論理的な人が多いのでコミュニケーションがスムーズ
・感情的に怒鳴られることがない
・DQNがいない最高すぎますね
— タコペッティ (@syakaisei) November 9, 2021
こんなツイートもしておりますが、僕はガチガチのお堅い日系企業からWeb業界に転職して、本当に良かったと心の底から思っております。
まあ、別にWeb業界でなくとも構いませんが、少なくとも「年下を呼び捨てにする文化がある企業からは逃げる」ということを徹底するだけでも、人生は一気に楽になると思いますよ。
僕が新卒で入社した日系大手メーカーを短期離職し、Web業界に転職した方法につきましては以下記事に詳しく書いておりますので、興味のある方はこちらも合わせて読んでいただけると嬉しいです。
ではでは、今日はこの辺で
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
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