政府が労働者の副業を後押ししている中、未だに多くの企業では副業を禁止しています。
丸紅のように社内副業を推奨する企業も中にはありますが、それでも副業の推奨は社内に留まり、社外副業が許可される様子は依然としてありません。
社外副業を推奨してほしいですね。
丸紅「社内副業」義務付け 勤務時間の15%、新事業促す: 日本経済新聞 https://t.co/WZdc81I08R
— タコペッティ (@syakaisei) 2018年3月31日
この現状下において、自らのブランディングに成功し会社からの独立に成功した多くのインフルエンサーたちは
「イマドキ社外副業を禁止するなんて古い!」
と主張しています。
確かに世の中の流れは副業推奨かもしれませんし、労働者の立場からしてみれば副業をやって本業とダブルワークをしたほうがより効率よくお金を稼げるに決まっています。
だからこそ上記の記事のように、政府も副業解禁を後押ししているのでしょう。
しかし、僕は思うのです。
どんなに政府が副業解禁を推し進めようと、法律を整備しない限り企業は副業を許可しないし、副業がバレた会社員が会社をクビになるというのは当たり前だと。
そもそも企業側からしたら、社員が副業をして力をつけてしまうことは大きなリスクなのです。
ということで以下、どんなに政府が副業解禁を推し進めようと、どんなに労働者が声を上げて副業のメリットを主張しようと、企業が副業を認めるわけがないし、社員が副業で力をつけることは会社にとって大きなリスクになるという理由をお話ししようと思います。
目次
労働者が副業で稼ぐ力を持つことは、企業にとって不都合である
前提条件として、雇われの労働者が副業で稼ぐ力をつけてしまったら、それは雇い主側の企業にとって極めて不都合なんです。
雇い主である企業と雇われの労働者の関係を今一度考えてみれば、労働者と企業との関係は対等ではないということが分かると思います。
雇い主である企業の方が立場が上で、雇われ労働者の立場は下です。
労働者は雇い主である企業側の指揮命令に必ず従わなければなりません。
企業が労働者に業務命令を出し、労働者がそれに従います。もし労働者が業務命令に対して反抗するようであれば、それはクビにされても致し方ないことでしょう。
労働者は、常に企業よりも立場が下なのです。
労働者は上からの命令を受けたらどんなにそれが理不尽であろうと従わなければなりません。
そんなわけですから、企業と労働者のこうした上下関係が崩れてしまうような事態を、雇い主である企業側は望んでいません。
そして、こうした上下関係が崩れてしまうような事態、それこそが副業で稼ぐ力を身につけた社員が出現するという事態です。
労働者が副業で稼ぐ力を身につけ、ブランド人にもなろうものなら、それは企業にとって大きなデメリット
「クビでも年収1億円」という本には、会社員の給料以上に副業で稼いでしまった筆者が会社に呼び出され、説教を受け、「副業を辞めなければクビだ!」と言われるシーンが掲載されています。
このケース、非常に興味深くて、筆者の小玉さんは副業で本業が疎かになるどころか、むしろ本業で好成績をあげ、会社に利益をもたらしています。
それなのに、副業がバレたらクビを宣告されるのです。
なんかおかしいと思いません??
副業が禁止される理由は色々叫ばれていますが、多くの経営者が主張する理由は「本業が疎かになるから。」です。
この主張を真に受けるならば、「本業が疎かにならなければ副業をやっていい!」ということになります。
しかし、現実は違います。
本業で成績を上げて会社に利益をもたらしたとしても、副業がバレれば社員はクビになるのです。
とすると、企業が副業を禁止する理由は1つしかありません。
それは、「企業に属する個人が稼ぐ力を身につけてしまったら、企業側が困るから。」
この理由につきます。
日系大企業経営者が副業をdisる理由は、
「副業をやると本業に割くエネルギーが減って我が社の業績が下がる」
ではなくて、
「副業をやると会社に対する忠誠心がなくなって自分が尊敬されなくなる」
でしょうね。 https://t.co/vBkPXEshU2— PuANDA (@shoichirosm) 2018年2月10日
例えば「クビでも年収1億円」では、筆者は会社の取引先に対してメルマガを配信して儲けを出してしまうというエピソードが記載されています。
これは会社が最も恐れていることでして、個人のブランドが会社よりも大きくなってしまった結果、個人が会社の利益を損なう可能性があるのです。
ここまでくると、会社は個人を止めることはできません。
なんせ、「クビでも年収1億円」の筆者が副業で稼ぎ出す金額以上の給料を会社は払えないからです。
そう考えると、1人で事業を興したほうが稼げるわけですから個人は会社を辞めるという選択肢を取るわけです。事実、クビでも年収1億円の筆者は会社を辞めていますね。
そうなると、企業にとっては損失です。かなりの痛手です。
すなわち、
※社員が副業をする
→社員が会社以上のブランドを身にまとってしまう
→会社は社員を引き留めておくほどの待遇を用意できない
→結果、社員は会社を辞める
このような事態が発生してしまうのです。
つまり、副業で力をつけた社員が大量発生すると、企業と労働者という上下関係のパワーバランスが崩れ、労使関係が崩壊してしまうのです。
これこそが企業が副業を禁止する真の理由です。
事実、「クビでも年収1億円」の筆者だって会社辞めてますからね。そんな優秀な社員が辞めてしまうのは会社にとって大きな損失でしょう。
ですので、投資だって本当のところなら企業は規制したいはずです。
だって、投資も個人が大金を得て、会社を辞めてしまう1つの要因になりますから。
多くの会社において、資産形成のための投資活動等は慣例として「副業には当たらない」とされている。しかしながら企業倫理の観点から「投資活動」を禁止できないだけで「副業として投資活動を禁止したい」と思っている人は意外と多い。つまり俺より金持ちになりそうな行動を認めたくないというわけだ。
— 投資カービィ(1.58歳) (@big_loss_punter) 2018年2月10日
ということで、企業が副業を禁止する真の理由は、「一社員が企業以上の稼ぐ力とブランド力を持ってしまうと労使関係が崩れてしまう。それを企業側が恐れているから。」ということになります。
副業がバレた会社員の末路
さて、企業が副業を禁止する真の理由がわかったところで、実際に副業がバレてクビになった会社員の例を見てみましょう。
副業がバレて会社をクビになった小玉歩さん
先ほども紹介しましたが、やっぱり1番有名なのは「クビでも年収1億円」の筆者ですよね…
この本は年収1億円を稼ぐまでに至った筆者がどのように考え、どのような手法で副業で成功を収めるかについて書かれていますが、同時に会社員時代のエピソードも多数収録されています。
本業で会社にいくら利益をもたらそうが、副業がバレた瞬間にその社員はお役御免、裏切り者なのです。
会社のドス黒さ、企業社会の真実がリアルに描かれており、副業がバレてクビになるまでの会社の対応も事細かに記されています。
よかったら皆さんぜひ読んでみてください。
ブログがバレて、そのブログを会社の資産にされてしまった人のお話
小玉さん以外の話ですと、個人ブログで稼いでいるのが会社にバレて、そのブログを会社の資産にされてしまったという方もいらっしゃいます。
残念ながら元記事は削除されてしまったためお見せすることはできませんが、簡潔に内容を説明すると、社員の個人ブログを会社が私物化したという恐ろしい話です。
その社員は勤め先の会社と同業種の内容でブログを書いて稼いでいたため、会社側が自社の事業に使えると踏んでそのブログを社有化したわけですね。
「俺のモノは俺のモノ!お前のモノは俺のモノ!」
という企業のジャイアニズムが垣間見えるエピソードです。
せっかく個人ブログで稼いでいたのに、会社にそれがバレたらその個人ブログを没収され、会社の私物にさせられる。
もうとんでもない話ですよね…
「ブログで稼ぐな!」と主張するだけではなく、「一社員であるお前が副業のブログで稼ぐなんて許せん!!そのブログは会社のモノだ!会社の利益だ!」ということです。
了見が狭いというかなんというか….企業の方が立場が強いという利用して個人を潰すという、なんとも考えさせられるエピソードです。
副業ブログがバレて、自分のブログが社員の前で公開処刑される
その他の例ですと、ブログが会社にバレて、自分のブログが会社で公開処刑されたというエピソードもあります。
こちらも元記事が削除されてしまっていたのですが、恐ろしい話ですよね…
「副業の個人ブログで稼いでいるなんて会社側は許さん!!お前のブログを社内で後悔する!これが嫌なら、もう二度と個人で稼ごうなんて考えるな!」
ということです。
恐ろしいですね…
僕も明日は我が身ですわ…
その他の例としては、副業がバレて会社をクビにはならないまでも、会社を裏切ったとみなされ、執拗に会社からイジメを受けて結局は退職につながった、なんて例もあります。
ちなみに副業がバレた社員の末路は悲惨である。最悪で懲戒解雇。仮に会社に居残れたとしても会社組織に反逆する奴は裏切り者だ。毎日シュレッダー仕事だけをやらせるなど、精神的苦痛を与える。そして、自主退職に追い込む。組織に反逆する者は徹底的に追い込む。それが会社組織。
— タコペッティ (@syakaisei) 2018年3月8日
副業をして自分で稼ぐ力を身につけるなんていう、企業と労働者のパワーバランスを変えてしまうような裏切り社員のことを会社は許しておかないのです。
まさに辛い世の中ですね…
とはいえ、副業をやらないのはアホ。副業OKの会社に今すぐ転職すべき
とはいえ、だからといって副業をやらないのはアホなんですよ。
逆に言えば、副業は社員が会社員という名の奴隷から脱出するための唯一の手段です。
副業をしなければ、一生労働者として企業から搾取され続けることになるのは間違いありません。
まあ「一生労働者でいい!」と思うのならそれで良いのですが、僕は嫌なのでこうしてブログを書いたりYouTubeをアップしたりして自分のブランドを構築して、小銭を稼いだりしているわけです。
仮に会社に副業がバレたとしても、会社にバレるくらい副業が大きくなっているということはその時点で既に成功を収めているということと同義ですから、クビになっても痛くもかゆくもないでしょう。
まあとはいえ、現段階で副業禁止の会社に勤めているなら、多くの方にとって会社に隠れて副業を始めるのは怖いことでしょう。
副業が禁止されている会社で副業を始めるなんてのは、隠れキリシタンになるみたいなもんです。
今まで見てきたように、副業がバレたらクビか、それ相応の償いをしなければならないわけです。
だからこそ、「副業が会社にバレるのは怖い…でも、副業はやりたい…」と考えている方々は、今すぐに副業OKの会社に転職をするべきなんですよ。
「副業OKの会社ってどうやって見つければ良いの??」なんて質問も出てきそうですが、今は良い時代です。副業解禁企業を一覧化した記事があります。
→【2021年最新】副業解禁企業の全てを一覧化(カオスマップ付き)
こちらの記事、2021年度版の副業解禁企業一覧がカオスマップ付きで載っていてすごいです。
参考までに、記事に掲載されていたカオスマップを引用させていただきます。
すごいですよねw
大手が多いですが、自分のキャリアとスキルに自信があるという方はこの中から転職先を見つけてみても良いかもしれません。
こうした記事や情報を参考にしつつ、副業OKの企業に直接アプローチをして転職してみるというのも良い選択だと思いますよ。
事実、僕も副業禁止の日系老舗企業から副業OKのWeb広告会社に転職をした結果、人生が変わりました。
副業OKもさることながら、会社に勤めながら自分の法人を立ち上げるのもOK、さらには完全リモートワークを実現させ、週3〜4日だけ働くという働き方を実現させることができました。
参考までに、僕の現在の働き方は次のような感じです。
■副業は完全OK。自分の会社も経営している
■いつ起きるのもいつ寝るのも自由
■いつ働いてもいつ休んでも、労働時間も完全自由
■読書三昧で趣味のブログとYouTubeを日々更新する生活
■仕事はあるものの、完全リモートワークなのでストレスは全く溜まらないし、いつやっても良い
■どこで働いてもどこに住んでも良い
と、一応会社の仕事をしてはいるものの、セミリタイアとなんら変わりのない毎日を送っていますw
むしろ、ストレスを溜めず、好きな人と好きなことをして日々お金を稼いでいるので、全く仕事をしていないセミリタイア人よりも健康的なくらいですw
このように、副業OKの自由な社風の会社にさえ転職できれば、人生はまるで変わるのです。
とはいえ、そうは言っても
「そんな美味しい会社どこにあるんだよw」
という疑問を持たれる方も多いと思います。
もちろん、この疑問に対する回答は既に用意しております。
それはズバリ、Web/IT系の会社に転職することです。
ご存知の方も多いと思いますが、Web/IT系の会社はイマドキの会社が多いので、古いしきたりに縛られない自由な社風のところが多いです。
副業OKどころか、完全リモートワーク可能だったり、上下関係がほとんどなかったり、出社時間も退社時間も自由だったり、そんな会社が多いです。
だからこそ、「副業がバレてしまわないかどうか心配…」という方は、Web/IT系の会社に転職すれば全ての問題が解決するんじゃないかと思っております。
もちろん、全ての人がWeb/IT系の仕事に向いているとは限りませんので、その辺りはリクルートが実施しているグッドポイント診断などの性格検査の受診をしていただき、ご自身の向き不向きを見極めていただければと思います。
「未経験じゃ転職なんてできないんじゃないの…?」と思われる方も多いかもしれませんが、Web業界の転職自体は未経験だろうがなんだろうか関係ありません。
僕も、「働きたくない!」という思い一心で20代に短期離職を3回も繰り返してしまった社会不適合者ですが、未経験からWeb業界に転職することはできています。
その結果、副業で稼ぐスキルを身につけることもできましたし、時間を気にせずに毎日を自由に生きることができるようになりました。
未経験からWeb業界に転職するためのノウハウを詳細に書いた記事と、Web業界への僕の転職体験談はこちらに貼っておきますので、興味のある方は是非とも読んでみてください。
→【決定版!】短期離職を3回も繰り返した僕が未経験でWeb業界に転職した方法
ということで以上、副業がバレてクビになるのは当たり前だけど、副業やらないのはアホだよ!というお話でした。
皆さんも副業OKの会社に転職して、副業で荒稼ぎして、労働者から抜け出しましょう!
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
ちなみに、
①ブログには書けないようなさらに濃い話
②就活や転職をする際に、必ず知っておくべきこと
③僕が長い年月をかけて編み出した「感情マーケティングを応用した必勝面接術レポート」
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