大企業に入社すると、入社したその瞬間から過酷な出世争いが始まります。
せっかく大企業に入社したのだからどうせなら出世したい!と思うのは新入社員の性。
ということで今回は、「新入社員が出世するために1年目にやるべきこと」というテーマで記事を書いてみます。
実際に出世した役員さん方が口を揃えて言っていたこと、僕が先輩から教わった出世するためにやるべきこと、それらを踏まえて書いてみたいと思います。
そして出世できるかどうかの大前提として、
「仕事ができるか否かは全く関係ない。」
ということは最初に強調しておきます。
出世に必要なのは、
「上に気に入られること」
「社内の重要人物との人間関係が円滑であること」
の2種類しかありません。
どんなに仕事ができなくたって、周りに気が遣えて社内の重要人物との人間関係が円滑な奴は出世していくもんです。それを踏まえて見ていくことにしましょう。
ちなみに、あくまで終身雇用、年功序列の日系大企業向けの出世するための秘訣ですからね。
外資とかベンチャーには該当しないと思うのであしからず。
では、新人が出世するために1年目にやるべきことリスト、見ていきましょう!
目次
同じ部署の誰よりも早く出社し、毎日掃除をしろ
出世した役員が口を揃えて仰るのがこれ。
出世した役員さんの1人はこう仰っています。
「おれはどんなに飲み会で潰されようが、毎朝必ず部署で一番に出社していた。今思えばこれが自分が出世できた一番の秘訣だ。」
朝早く出社するのと出世するのとは一見なんの因果関係もなさそうですが、上の人はこういった細かいところをチェックしているのです。
「おっ、あいつ昨日の飲み会で潰されたのにこんなに朝早くから出社しているのか….見上げたやつだな。」
朝一番で出社すれば、こう思われること間違いなしです。
朝一番に出社して何をやるの???
と皆さんは思われるかもしれませんが、朝一番にやることは部署内の掃除です。
仮に部署が綺麗に掃除されてあろうと、掃除をする姿勢というのが大事なのです。
たとえ上司が見ていなくとも、新人のあなたが毎日部署の掃除をしているという情報はどこからともなく上に伝わるものです。組織ってそういうもんです。
そうなると、「あいつは朝一番に出社して部署の掃除を毎日している、エライ!」
という評価に繋がってきます。
ちなみに、部署の同期が
「毎朝の掃除大変だね。変わろうか?」
などと提案してきたとしても、絶対に譲ってはいけません。
同期と交代で掃除などしたら、上からのあなたとその同期の評価は並列になります。
新人の同期が朝に掃除をしないのに、あなただけは毎日欠かさず朝一に出社している、その情報のみがあなたが出世するために必要な情報なのです。
同期と一緒に毎朝掃除しても、評価に違いはありません。
あなただけが毎朝一番に出社して朝の掃除を行うのです。
そうすることであなたの評価は差別化され、出世に一歩近づくのです。
振られた仕事をこなす順番は仕事の重要性ではなく、誰に振られた仕事かで判断せよ
新人のあなたは雑用も含め様々な仕事を振られると思います。
そんなとき、色々な人から数多くの仕事を頼まれ、どの仕事を順番にこなせば良いのかわからなくなってしまうときがあると思います。
サラリーマンは同時並行に色々なタスクをこなさなくてはなりません。
そんなとき、仕事をこなす順番を決める際にポイントとなるのは、誰にその仕事を頼まれたかです。
例えば、同じ新人の同期から頼まれた仕事があったとします。
こんなものは後回しで構いません。
一方で、上司から社内資料の作成を頼まれていたとします。
ほかのどの仕事よりも先にこの仕事をこなしましょう。
基本的に、社内の重要人物に頼まれた仕事から順番にこなしていくのがコツです。
仮にその人の立場が今は平社員であっても、じきに出世しそうな人物からの仕事依頼であれば仕事をこなす優先度は高いです。
だって、自分の出世のときにその人が味方になってくれるかもしれないですからね。
出世するためには仕事をこなす順番は仕事を頼まれた順番ではありません。
誰に仕事を頼まれたか、そして誰が社内での重要人物なのか、それを踏まえた上で重要人物から降られた仕事を先に片づけていきましょう。
そうすればあなたの評価も上がること間違いなしです。
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とにかく社内資料を読み込め
社内資料というのはあなたがその会社で仕事をする上では非常に重要な資料になってきます。
その会社のこと、部署のこと、製品のこと、全てあなたが仕事をする上で必要になってきます。
特に、どの棚にどの資料があるかを把握しておくだけであなたは重宝されます。
先輩から「あの資料どこにあったっけ?」と聞かれた時に
「ああ、その資料ならそこの棚にありますよ。」
と即座に応えることができれば評価も上がること間違いなしです。
こいつよく勉強してんな~、ってなりますから。
仕事をする上でも会社の資料をよく読み込んでいれば役に立つことも多いはずです。それは仕事の出来不出来にも関わってきます。
その会社特有のシステムを熟知せよ
日系大企業だと、ちょっと不合理な社内制度、システムというのが多くあると思うんです。
そんなとき合理的な新人だと
「こんなシステム、制度があって何になるんだ。不合理極まりない。」
と不満を漏らすこともあるかもしれません。
しかし、それが不合理であることは社内の誰しもがわかっているものなのです。
誰もがそのシステムが不合理であることはわかってはいますが、あえてそれを誰も口に出さず、うまくやっているのが日本の会社なのです。
そのシステムはたとえどんなに不合理であろうと、先人の方々が長い年月をかけて築き上げてきたものです。
そして、大概の場合においてそのシステムを根幹から変えるにはかなりの労力を要します。
不合理な社内システムを合理化するほうが、時間と労力を有する分、より不合理であったりするのです。
そんなときあなたがやらねばならないことは、
「このシステムは不合理だから変えましょう!変革しましょう!」
などと革命家のごとく叫ぶのではなく、その社内システムをよく理解し、そのシステムに則って合理的に仕事を行う術を身に付けることです。
郷に入れば郷に従えとはよく言ったもので、その環境に入ったならば、そこでの習慣ややり方に従うのが賢い生き方なんです。
仮にあなたが「うちの会社のこういう部分はこうこうこういうところで不合理だと思います。このように変えてみてはいかがでしょうか?」
と提案したところで周りの反応は
「そんなことはわかってるよ….」
という反応でしかありません。
とにかくその会社に入った以上は波風を立てずにその会社のやり方に従い、仕事をするのが最も賢い生き方なんです。
退社の前に必ず同じ部署の社員全員に「何かお手伝いすることはございませんか?」と聞いて回れ
朝一番で出社したあなたは、一番早く退社してよいということでは全くありません。
新人は残業するほど仕事がないとは思いますが、周りの先輩から学ぶことは多くあります。
それに、新人がいち早く退社するのは周りからの心象も悪いです。
帰るときは必ず周りの社員に
「何かお手伝いすることはございませんか??」
と聞いて回りましょう。
そうすることで周りの社員も上司も、「おっ、あいつやる気あるな」と思いますし、何かお手伝いすることがあればそれはあなたの糧にもなります。お手伝いすることが何もなければ社内資料でも読み込んでおきましょう。
とにかく、周りが仕事をしている中で新人のあなたが颯爽と定時で帰宅するというのは非常に心象が悪いです。
定時になっても帰らず仕事を吸収するという姿勢を回りに見せるべく、周りの社員さんが残業しているならそのお手伝いを、お手伝いもすることがないなら社内資料を読み込む、それがあなたが出世するために行うべきことです。
こういうことを書くとよく
「欧米だと~」
とか反論してくる人がいるんですが、僕は日本企業の話をしているのです。
そんなことを言う人は日本企業に向いていないので欧米に行きましょう。
飲み会では必ず幹事をやれ、そして最後まで残れ
まあ新人ですと歓迎会以降は必然的に幹事をやることになるとは思いますが、そこでの立ち回りというのは非常に重要です。
1次会のみならず、2次会の場所もきっちりと抑えておきましょう。
そして、新人は絶対に最後まで残っておかねばなりません。
「終電が~」とか「明日の仕事が~」とかは関係ありません。
周りの社員が残っているなら新人のあなたが残るのは絶対です。
上司に付き合って終電が無くなれば上司は大概タクシー代を出してくれますし、オールでカラオケをやるにも大概上司はカラオケ代を負担してくれるもんです。
組織ってそんな風にできています。
新人のあなたが上司や先輩よりも先に飲み会を失礼するのは非常に心象が悪いです。
どんなに遅かろうが周りに付き合わねばならないんです。
そしてあなたは朝一番に出社しなければならないんです。
それが出世するために新人が行わなければならないことです。
最後に、新入社員が絶対に呼んでおくべき本を紹介しておきたいと思います。
「入社1年目の教科書」という本です。
いち早く「将来活躍する新人」になるための具体的な行動の仕方や仕事への取り組み姿勢について書かれています。かなり参考になるので新入社員の皆さんは是非お読みください。
以上、「出世したい日系大企業の新入社員が1年目に行うべきこと」でした。
少々古臭いかもしれませんが、これくらいの気概をもって会社に入らないとだめです。
僕はここまでの気概がなかったので会社を辞めたにすぎません。
ちなみに、出世を気にしないのならここまでやる必要も無いと思いますが、少なくとも評価には関わってくるところなのである程度のところはしっかりやりましょう。
ではでは、新入社員の皆さんは出世目指して頑張ってください!
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ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
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