「新人研修はムダや!」
「新人研修、座学ばっかりで意味ねえ….」
「グループワークばっかりやって何の意味があるの?」
こう思う新入社員も多いことでしょう。
中小企業では速攻で現場配属されるパターンが多いですが、大企業では短くても一カ月、長ければ一年間程度かけて新人研修を行うことが多いです。
一般的に、というか間違いなく仕事力が付くのはOJTに他ならないので新人研修は座学ばっかで机上の空論だからムダだ!という主張はそれはそれで正しいと思います。
ブログで飯食ってるイケダハヤトさんなんかは完全に大企業の研修を意味がないと切り捨てていますからね。
確かに独立しようと思ったら大企業の研修が全く意味がないというのは間違いないですw
ただし、その企業で仕事ができる人になり、功績をあげ、出世することが目的だって人にとっては新人研修って超重要だと思うので今回はその話をしたいと思います。
なんでわざわざ長い期間を設けて赤ん坊のような新人に教育を施しているのかをしっかり考えてみましょうね。
それが将来の会社の利益に直結するからなんですよ。
それを大企業はわかっているからこそ多額のお金を投資して新入社員を長期間かけて調教…いや、研修するわけです。
うまくそのレールに乗っかれば新卒で大企業に入れる人のスペックならば簡単に仕事ができるようになって、出世できてしまうんですよ。
今日は大企業の研修をうまく利用して出世するための秘訣を書いてみようと思います。
研修はうまく洗脳されたもん勝ちですよ!!
ちなみにぼくはそんな大企業の研修をしっかり受けたもののそのレールからドロップアウトした人間ですがw
【前提】研修で成長はできない
「研修が充実している会社に行きたい!」
「成長したい!」
と就活生はよく主張します。
しかし、そんな考えは間違いです。 研修で成長はできないというのは前提です。
どの一流社員でも、どこで自分は成長できたかと聞かれればそれは間違いなくOJTだと答えるでしょう。
僕だって300人近くの同期と一緒に研修を受けましたが、記憶に残って成長できたと思えるのは間違いなく現場で仕事したときですからね。
もし研修費に応じて市場価値の高いスキルが身に付くなら研修に莫大なお金をかけている某電機メーカーなんか人が育ってしょうがないでしょうけど、実際は社外に出たら使い物にならないスキルしか持っていない社員しかおりませんからねw
ってことで、
研修では市場価値の高いスキルは身につかない!
市場価値の高いスキルが身に付くのは実際の仕事においてである!
というのは大前提です。
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それでも研修は重要
成長できなかろうと、研修は重要です。
それはExcelとかWordのスキルを研修で学べる!といった目先のスキルの話ではなく、その会社に骨を埋めて出世するために必要な目に見えないスキルを学べるので研修は重要なのです。
逆に、その会社で出世する気のない人にとって研修はあまり重要ではないかもしれません。
とにかく、研修を最大限に活用するために、うまく洗脳されるために、研修で重要な点を見ていきましょう。
同期との絆を深めよ
研修ってムダだと思えるグループワークとか飲み会とかたくさんあるじゃないですか。
総合商社だって大手金融機関だって、グループワークで模造紙に班の意見をまとめて発表するなんて茶番劇やってるんですよ。
僕の会社だってそうでした。
「一見こんなことやって何になるんだ….」とか思うかもしれないんですけど、研修で同期とグループワークを行い、意見をまとめて発表するという作業は将来的には会社にめちゃくちゃ利益をもたらしてくれます。
さらに新入社員はこれを真面目にやっておくことで5年後10年後くらいにめちゃくちゃ仕事がデキる人間になっている可能性があるんです。
だから会社の人事部もあえてグループワークを取り入れているんですね。
グループワークの目的はズバリ、「同期との絆を深めるため」です。
発表内容とかはどうでもよくて、同期との絆を深めてもらうことが研修での大きな目的です。
グループワークって回によってメンバーを入れ替えたりするじゃないですか。
これを何回もこなすことで必然的に同期の顔と名前も覚えますし、グループワークでの仕草から同期の性格と特徴も覚えられますよね。
そして夜の飲み会で親睦を深めて、より一層同期との絆は深まります。
同期の絆が深まることは会社にとっても良いことですし、あなた自身が仕事をする上での良いことなのです。
それは何故か?
会社での仕事をするうちにわかってきますが、同期と一緒に仕事をする機会というのは予想以上に多いものです。
また、他部署に何か問い合わせをしたいと思うことも予想以上に多いものです。
そんなときに同期との仲が良いと、非常にスムーズに連絡を取り合え、仕事を行うことができます。
例えばどの部署の人も連絡を取ることが多い部署といえば、人事部とか総務部あたりではないでしょうか?
もし人事部や総務部に仲の良い同期がいれば、困ったときに気軽に連絡できますよね。
「電話機壊れたんだけど直してくれない??」と総務部に連絡したり、
「説明会で使ってた資料見せてほしいんだけど~」と人事部に連絡したり、
こういう連絡をするとき、同期との仲が悪い、もしくは知らなかったりするとそれだけで時間のロスになります。
まあこんなのは些細な例ですけど、5年後10年後、もっと大きなプロジェクトを進めようとなったときに同期仲が良いと仕事はかなり円滑に進むこと間違いなしです。
大企業での仕事って人間関係が全てですからね。
同期であろうと先輩であろうと、人間関係が良い社員というのは必然的に仕事ができてしまうものです。
ということで、研修のグループワークや飲み会でできるだけいろんな同期と顔見知りになっておき、お互いの顔と名前を一致させておくと数年先の長いスパンで見ればめちゃくちゃ会社に利益があるわけです。
社員にとっても利益があります。
僕の会社の場合は同期300人くらいでしたけど、中には1000人とか同期がいる会社もあると思います。
それほどの大企業になってくると同期全員と親睦を深めるなんてことは不可能かもしれませんが、同期の数というのは財産の数でもあります。
研修であなたがより多くの同期と仲良くなればなるほど、あなたが将来困ったときに救ってくれる同期の数も多くなりますし、あなたの出世の手助けをしてくれる同期もいるかもしれません。
とにかく、研修で同期との絆を深めることはあなたが仕事をできるようになるための条件でもありますし、将来大きなプロジェクトを動かして出世するための布石でもあるのです。
ということで、グループワークと飲み会を真面目にこなし、研修で同期との絆を深めよ!というのが1つ目のポイント
研修はその会社の仕組みを知る最初にして最大のチャンス
その会社で生き残り、出世していくためには誰よりも社内特有のシステムを熟知することが必要になります。
社内システムをよく理解し、そのシステムに則って合理的に仕事を行う術を身に付けることはその会社で仕事がデキる人間になる大前提なのです。
郷に入れば郷に従えとはよく言ったもので、その環境に入ったならばそこでの習慣ややり方に従うのが賢い生き方なんです。
大企業の研修では、長期間かけてその会社特有のシステム、会社の歴史、成り立ち、仕組み、役員紹介、部署紹介….などの説明が行われます。
こんな説明は新入社員にとって面白いわけがないので大多数は眠くなります。
が、社内のことを理解するにはうってつけの時間でもあります。
ここでうまく社内情報について整理をして、社内の仕組みを抑えておけば、いざ部署に配属されたときに仕事を行うのが非常にスムーズになるのです。
どんなに仕事がデキても、社内特有のルールに則って仕事をしなければそれは仕事がデキない人だと見做されます。
仕事がデキる中途社員が大企業で苦労するのなんかはこのへんだと思います。社内のルールをわかっているのとわかっていないのでは仕事の進め方に天と地ほどの差が出るんですよね…
生え抜きの人が中途の人よりもなんだかんだ社内の仕事をうまくこなしてしまうのって、社内ルールに精通しているかしていないかの部分が大きいと思うんですよね。
まあ中途のお話はともかくとして、出世するためには社内ルールに熟知してそれに則って仕事をこなしましょう。たとえそれが不合理なルールであったとしてもです。
ちなみに、不合理なルールがあると思うならどうしてそのルールができたかの起源を探っていくのなんかもなかなか面白いですよ。
そのルールができた当初は合理的であったけど、時代が経つにつれて不合理になっていったルールなんてたくさんありますから。
社内ルール、システムの構築の過程には多くの先人の社員たちの努力、しがらみ、葛藤があるものです。そういったところも研修で学んで会社について詳しくなっていくと、また見えてくるものもあると思います。
ということで、研修でその会社の全てを知れ!というのが2つ目のポイント。
ビジネスマナー研修は適当に流しとけ
グループワークやら座学やらは真面目に受講しないといけないですが、ビジネスマナー研修に関してはそこまで真面目に取り組まなくて良いというのが僕の見解です。
何故なら、練習でのビジネスマナーと本番でのビジネスマナーは全く異なるものであるからです。
例えば、名刺交換のやり方をビジネスマナー研修で教わると思いますが、正直名刺交換なんぞ部署によって一生しない人もいますし、名刺交換のやり方がまずかったから取引がパーになった、なんて話も聞いたことがありません。
それに、どうせここで練習しておいたところできっと本番は失敗するでしょうから、失敗したときに学べば良いのです。
僕も研修で学んだビジネスマナーはほとんど覚えていないですけど現場で失敗したビジネスマナーはかなり記憶に残っていますからねー
あと、電話応対も研修で練習すると思うんですが、これも会社によって、部署によって、さらに言えば人によって対応の仕方は全く異なってきますので、実際に部署に配属されてから失敗しながら自分なりの電話応対のやり方を学んでいけばいいと思います。
例えば部署によっては始めに「お電話ありがとうございます!」と言うのを徹底する部署もありますが、特に言う必要もない部署もありますからね。
研修で学んだ電話応対なんか部署に配属されてからは全く役に立たないなんてことも多いです。
やはり、机上の空論ではなく実際にやってみて学ぶのが一番です。
メールの書き方もそうです。
研修で学んだメールの書き方が一言一句本番の仕事で活かされるかというと、そうでもありません。
業界特有の言い回しとかもありますし、やはりそういうのは現場の仕事で覚えていくのが一番です。
例えば、「拝受しました。」なんて単語、これは仕事でデータを受け取ったときなんかによく使われる言い回しですが、この言い回しが一切使われない業界もあるみたいですからね~
「拝受しました」という言い回しって日立製作所から生まれた「日立語」というものであり実は正式な言い回しではないのですが、最近は大企業界隈ではこの言い回しを使うことが一般になっているようです。
こういうのって研修じゃ多分学ばないですからね。
僕も日立語については部署に配属してから学びましたからねw
日立製作所と関係のない会社もつられて日立語を使用していることも多かったですねw
こんなふうに、業界特有の言い回し、慣習なんかもあるのでビジネスマナーは新人のうちは現場で失敗しながら覚えていくのが一番であると僕は思います。
ということで、マナー研修に関してはそこまで気を張らなくてよいというのが僕の持論です。
まとめ
以上、出世するために研修で気を付けるべきことのお話でした。
最後にまとめますと、研修で達成すべきことは「同期との絆を深めること」「会社について、社内システム、ルールについて熟知すること」の2点です。
今すぐには役に立たなくても、「同期との絆」「社内システムの熟知」の2つのスキルは数年後にはあなたがその会社で仕事をする上でかけがえのない財産になっていること間違いなしです。
仮に転職をすることになったとしても、この2つのスキルは大きな武器になります。
是非とも研修でこの2つのスキルを身に付け、洗脳を受けて会社に染まり、出世街道を駆け上りましょう!
最後に入社1年目に読むべき本を紹介しておきます。
「入社1年目の教科書」という題名そのまんまの本なのですが、かなりオススメです。研修が終わったら是非ともこちらの本を読んでおきましょうー
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
ちなみに、
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