メガバンクって高学歴の就活生に人気ですよね。
事実、僕も2016年に慶応の経済学部を卒業しましたが、身の回りの多くの同級生たちがメガバンクに就職を決めておりました。
最近はメガバンクの人気にもちょっと陰りが見えてきたようですが、それでも直近の就職先人気ランキングでメガバンクは上位に名を連ねています。
ネットやメディアでいろいろ言われようともやっぱり大企業ですからね。入ってしまえば安泰なわけですから、就職先としては人気なのでしょう。
ただ、そうは言っても大企業に合わない人間は一定数存在するものです。中には、せっかく就職した大企業を短期離職してしまう人間だって存在します。
特に最近では、三菱UFJフィナンシャルグループをわずか1年10ヶ月で短期離職して、それをネタにツイッターで炎上を仕掛けるネット芸人なんて人種も現れています。
「高学歴貧困層なので笑ってください」というアカウントがそれですね。
彼は三菱UFJフィナンシャルグループを短期離職したことをネタにして、いっときはバズりツイートを連発しておりました。
こちらが当時のツイートのスクショです。
5000リツイートに1.4万いいねと、バズり倒しています。
このツイートの通り、彼は早稲田大学を卒業後、三菱UFJフィナンシャルグループに就職するも短期離職してしまったという人間です。
そして現在、彼が何をしているかというと、ウーバーイーツの配達員で生計を立てております。
ああ…将来有望な三菱UFJグループでエリートサラリーマンとして働いていたのに、いっときの感情でわずか一夜にしてウーバーイーツ配達員に転落…人生とはなんと儚いものでしょうか…
と、煽ってきて恐縮ですが、実際のところ大企業を短期離職する気持ちは僕もよーくわかります。だって、僕も新卒で就職した大手メーカーをわずか10ヶ月で退職しているからです。
高学歴貧困層くんは1年10ヶ月も働いているんだから十分マシです。1年も大企業で働けている時点で立派だと思います。僕なんか、1年も持たずにドロップアウトしてるんですからw
さて、ここで共通点が浮かぶわけです。僕も高学歴貧困層くんも同世代の若者で早慶卒で、ファーストキャリアとして大企業を選んでいます。ところが、2人とも大企業を短期離職してしまった。
これはひとえに、若者にとって大企業がいかに働きにくいかを示していると思うのです。
事実、僕はブログやツイッターにて、大企業の働きにくさ、理不尽さを日々主張し続けています。
会社に新しく転職してきた人、前職は誰もが知っている大企業に勤めており、なんで辞めたのか聞いたら
「ハンコを押し忘れて、ハンコを押してもらうために新幹線で本社まで戻った経験があります。無駄すぎると思ったので辞めました。」
という返答が返ってきて、やっぱ日系大企業オワコンだなって
— タコペッティ (@syakaisei) November 7, 2019
大企業に勤めていた頃、働き方改革の波が押し寄せていてなるべく残業しないようにという呼びかけがあったのだけど、先輩社員らは
「残業が無いと家で何をすれば良いかわからない…」
とボヤいていて、心底こうはなりたくないって思ったよね。
仕事以外にやることがないって人生受け身すぎません?
— タコペッティ (@syakaisei) April 22, 2021
…以上のツイートの通り僕はアンチ大企業なわけですが、恐らく高学歴貧困層くんも同じようなことを思って三菱UFJフィナンシャルグループを短期離職することを決意したはずです。
ということで本日は、高学歴貧困層くんに「三菱UFJフィナンシャルグループを辞めた理由」について記事を寄稿してもらいました。
ツイートではマナブ先生やイケハヤ先生にそそのかされて辞めたと言っていますが、内心では様々な葛藤があったはずです。
・高学歴貧困層くんはなぜ早稲田を卒業してメガバンクに就職したのか?
・メガバンクで働いている時、どのような葛藤があったのか?そして、なぜ退職することを決意したのか?
・メガバンク勤務というエリートコースを捨て、なぜウーバーイーツ配達員というキャリアを選んだのか?今後の人生はどうするつもりなのか?
等々、こんなテーマで記事を書いていただきました。
「大企業で出世するという道を捨てて、ウーバーイーツ配達員としてストレスなく働く人生だってアリなんだよ」
「大企業で働くことだけが人生じゃないんだよ」
彼の実体験談を通じて、こんな主張を、本記事でご理解していただければと思います。
今現在、メガバンクなどの大企業で消耗している人は多いと思います。何も大企業で働くだけが人生じゃないんです。会社を辞めてウーバーイーツ配達員として自由気ままに生きていったって良いんです。
生き方の指針として、多くの方の参考になれば幸いです。
では、以下は彼からの寄稿記事になります。見ていきましょう!
※見出しの質問内容に対して、高学歴貧困層くんが回答するという形式になっています。
目次
なぜメガバンクグループ(MUFG)に行こうと思ったのですか?
まず金融業界を見ていたのは、なんとなくかっこいいのと給料が良さそうだったからです。
銀行はブラックそうだけど、自分の見ていたクレジットカード業界はホワイトと言われていて、金融業界の待遇の良さ・ネームバリューと、ホワイト企業のいいとこ取りができると思いました。
「フィンテック」「キャッシュレス」といった分野にハマっていて、最新のキャッシュレス動向についていける企業で働きたいと思ったのも事実。
志望動機でも、「MUFGは日本のフィンテックを支える存在だと思っているので入りたいです!」的なことを喋っていました。
具体的な仕事内容含め、どんな仕事をしていたのか教えてください
入社したのはMUFGの中でも三菱UFJニコスというカード会社。
配属されたのは信用管理部門と言われる、カードの限度額などを管理している部署でした。
1年10ヶ月程度で辞めているので、経験した部署は一つだけです。
より詳細には、カードの限度額を引き上げるチームと、引き下げるチームの2つを経験しました。
限度額を引き上げるチームでは、「限度額を上げてほしい!」といったお客様の要望を受けて、本当に限度額を引き上げていいかどうかを審査していました。
中には「納税のために数億円を支払いたい!」みたいなお客さんもいて、金持ちすげーと思いました。
限度額を引き下げるチームでは、リボ払いなどの返済が滞っていて「こいつヤバくね?」というお客さんの限度額を下げたり、最悪の場合カードの会員資格を取り消すという仕事をしていました。
中には数百万円以上の借金を抱えている人もおり、社会の闇を見てしまいました。
なぜ辞めようと思ったのですか?どこがブラックでしたか?
フィンテック企業とは名ばかりで、激古体質の昭和企業だったからです。
何をするにも上司やそのまた上司のハンコが必要なのはもちろん、FAXを使っていたのは本当に驚きました。
しかもFAXは1人で送ることができず、調査役と呼ばれる上司の立ち合いがないと送信できなかったりしました。
カードの基幹系システムや、業務に使うPCのOSも古かったりして、エンプロイーエクスペリエンスとは程遠い企業でした。
もちろん飲み会では上司に注いで回ったり、休みの前後には「おやすみいただきます!」と言って回る規則などもあり、まさに「昭和」でした。
採用HPだけを最新っぽくして「フィンテック企業」を名乗るのは詐欺と言っていいと思います。
なぜ転職ではなく、ウーバーイーツ配達員を選んだのですか?
プライベートの変化もあり、鬱っぽくなってしまったというのが大きいです。
学生時代もメンタル不調傾向があり、「週5でフルタイムで働けるかな?」と思っていました。
とりあえず働いてみないと分からない、と就職してみましたが、やっぱダメだったか、という感じです。
身体・精神的に働けなくてはどうしようもないので、転職は諦めました。
辞める前から副業で行っていたウーバー配達の仕事はかなり好きだったし、生活コストが低かったことから最低限だけ稼げればいいやと考え、ウーバー配達専業になりました。
最初はエンジニアを目指そうかとも思いましたが、結局チームで働くことになりそうなのが嫌で諦めました。
ブログで生活できるくらい稼げるようになるっしょ、と思っていましたが、なかなか稼げずただのウーバー専業配達員となっています。
大企業勤務からウーバーイーツ配達員になって良かったと思いますか?
良くなかった点と、良かった点があります。
良くなかった点としては、先ほども少し述べたように、そもそも鬱になって会社を辞めていて、今もメンタルがすぐれない点です。
ウーバー配達はスーパーフレックス制と呼ぶべき超柔軟な働き方ができる反面、生活を規定するものがなくなります。
昼夜逆転のニート生活を送ってしまい、メンタルが余計崩壊している気はします。笑
一方で良かった点としては、挑戦したかった「情報発信」という分野に全力で取り組めている点です。
元々思考の世界に入るのが癖で、Twitterで暴れることが好きでしたが、いまは全力で暴れられています。
ブログ・ツイッター は今はそこまでお金にはなっていませんが、続ければ何かインパクトのある制作物が生まれると思っています。
ぶっちゃけ、ウーバーイーツ配達員ってどのくらい稼げるんですか?
自分は自転車で配達していて、月の売上は20万円前後です。
ウーバー配達員は個人事業主なので、ここから税金や年金などを自分で申告して払います。
自転車でも朝から晩まで配達しまくってる人はもっと稼いでるし、バイクや軽貨物だと月60万円ほど売り上げている人もザラです。
自分のように意識低い系チャリ配達員だと、週5〜6で稼働しても売り上げ20万円前後に落ち着くと思います。
副業で土日だけの場合、月4〜5万くらいは稼げると思います。
アカウント停止されたら終わりなので、専業はオススメしません。
ウーバーイーツ配達員を辞めて企業勤めに戻ろうとは思わないんですか?
何度も書いてしまい恐縮ですが、そもそもメンタル不調で人間的に働けないみたいな側面があるので、そこが改善されれば就職する可能性はあります。
タコペッティさんが散々押しているWEBマーケティング分野にも興味があります。
ブログPV月2万、売り上げ〜数万円、Twitter総フォロワー1万人といった実績を評価してくれる御社があれば是非雇ってほしいです。
金融などお堅い仕事はもうしません。
昭和系企業で働き続けられる人は狂ってると思います。
今後の人生はどうしようと思っていますか?
結婚願望がなかったり、かなり無気力人間ではありますが、なにかしら生きがいを見つけてQOLを高めていきたいです。
東南アジア移住も興味あって、実はマレーシアの仕事に受かったりしてたのですが、コロナで流れました。
「60歳まで働いて退職金云々」みたいな一般ルートには戻れませんが、「これはこれでおもろい人生だったな」と思える人生にしたいです。
ブログなど情報発信の活動も頑張っていきたいので、この記事を読んだ方は是非ツイッターやブログを訪れて応援していただけると幸いです!
現在は「つちやみ」という名前でツイッターとブログをやっています。
ツイッターアカウントはこちら
ブログはこちらになります。
まとめ。古臭い昭和系日系企業はやっぱりオワコン
以上!高学歴貧困層くん、並びにつちやみさんからの寄稿記事でした!
ここからは読んだ僕の感想になりますが、やっぱり古臭い昭和系日系企業はクソだと思いましたね。
特に、
飲み会では上司に注いで回ったり、休みの前後には「おやすみいただきます!」と言って回る規則などもあり、まさに「昭和」でした。
この辺はめちゃめちゃ共感しましたね。
僕も大企業に勤めていた頃はこれが当たり前の文化でした。
もっと言うなら、僕の場合は「グラスの傾け方」とか「ビールの注ぎ方」とか「注ぐ順番」とかもっと色々な規則がありましたね….
・役職の偉い人順に注ぐ
・ラベルが見えるように注ぐ
・持ち方は右手で瓶を持ち、左手は添えるだけ
こんな感じで飲み会のマナーを一生懸命覚えた記憶があります。文面を読んでいるだけでも嫌な思い出が蘇ってきますw
そして、ラストの方に
そもそもメンタル不調で人間的に働けないみたいな側面があるので、そこが改善されれば就職する可能性はあります。
タコペッティさんが散々押しているWEBマーケティング分野にも興味があります。
ブログPV月2万、売り上げ〜数万円、Twitter総フォロワー1万人といった実績を評価してくれる御社があれば是非雇ってほしいです。
という記述がありましたが、当時の僕もまさに
「自分はメンタル不調で人間的に働けない、社会不適合者だ…」
とこう思っていましたw
そんなわけですから僕も大企業を10ヶ月で短期離職して、その後はなんと2回もの短期離職を繰り返してしまったわけです…
まさに、つちやみさんは僕と同じような道を辿っている気がするんですよね…
僕は短期離職を繰り返し、つちやみさんはウーバーイーツ配達員として生計を立ているということ、これは形こそ違えど、メンタル不調で他人とコミュニケーションを取って社会的に働けていないという意味では同じことであると思います。
とはいえ、僕自身は転職を繰り返して最終的にWeb業界へ就職することとなり、そこで気付くんですよね。
「ああ、自分が社会不適合者だと思っていたのは、実は日系企業不適合者だったんだ」
と。
僕は大企業を10ヶ月で辞め、その後2回の短期離職を経た後、2019年にWeb/IT業界に転職したのですが、それ以来、僕は自分が会社員に向いていないと感じることはなくなりました。
というのも、Web/IT業界は一般的な日系企業と何かも常識が違うのです。
具体的には、僕の勤めている会社では
・入出退勤時間自由(いつ働いてもいつ休んでも良い)
・完全リモートワーク可
・私服可
・上司が部下に対しても敬語
といったことが常識です。これらは全て、日系企業では非常識とされる働き方でした。
入出退勤時間自由、リモートワーク可、私服可、上司が部下に対しても敬語….
重要なことなので2回も書いてしまいましたが、これはまさに僕が理想としている働き方です。このような働き方を始めてからはや1年弱、日系企業ではすぐにストレスを溜め込んで短期離職してしまっていた僕でも、Web業界ではストレスなく仕事をすることができています。
マジで、今まで僕は自分のことを会社員に向いていない人間だと思っていたのですが、ただただ古い体質の日系企業に向いていなかっただけだったということがわかりました。
僕は、会社員に向いていない社会不適合者ではなく、ただの日系企業不適合者なだけだったのです。
(この辺のお話については、26歳未経験で営業マンからWeb業界に転職して驚いた5つのことという記事に詳しく書いておりますので興味ある方はご覧ください。)
ですので、つちやみさんもWebマーケティング業界に興味があると書いておりましたが、僕個人としても日系企業に合わない人間は合理的な働き方が実践できるWeb業界に就職してみれば、人生は変わるんでないかな??と思います。
これはあくまで僕の持論なので全てを間に受けることは辞めてほしいですが、少なくとも、Web業界のように合理的でストレスなく働ける企業に就職すれば、「企業で働く」という見方もある程度は変わるんでないかな?とは思っています。
参考までに、
・未経験からどのようにWeb業界に転職すれば良いのか??
・Webマーケターになるためにどんな勉強をして、どんな転職活動をすれば良いのか??
そんな諸々のお話については以下記事に詳しく書いておりますので、興味のある方はご覧いただけますと幸いです。
→未経験からWebマーケターに転職するためにやるべき3つのこと
ではでは、人類にとって働きにくい昭和の日系企業からはおさらばして、自由で合理的な働き方を実現させるべく、頑張っていきましょう!
以上、「MUFGを短期離職してウーバーイーツ配達員に転落した高学歴貧困層w なぜ大企業を辞めてウーバーイーツ配達員に転職したのか?」でした!
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
ちなみに、
①ブログには書けないようなさらに濃い話
②就活や転職をする際に、必ず知っておくべきこと
③僕が長い年月をかけて編み出した「感情マーケティングを応用した必勝面接術レポート」
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ではでは
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