ADHDを抱えながらも大企業から内定を貰った学生の就活体験談

本日はADHDを抱えながらも見事大企業から内定を貰うことに成功した就活生のお話をしようと思います。

ADHDみたいな一見して病気に見えない病気を抱えている学生って多いと思うんですけど、そういう学生の行動、言動は周囲から理解されにくいため彼らは就活では苦労しがちです。

それでも、周りに自分がADHDということを吹聴することもなく、数多のハードルを乗り越え、見事大企業から内定を獲得することに成功した就活生は存在します。

 

本日はADHDを抱えながらも見事大企業への就活を成功させた僕の友人の就活体験談をご紹介したいと思います。

自分はADHDなんじゃないか?と疑っている学生さんも、既にADHDだと診断されている学生さんも、是非本記事を参考にして就活をしていただければと思います。

 

では、以下体験談になります。

 

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目次

実はADHD(注意欠陥・多動性障害)でした

初めまして。

今回記事の投稿を依頼されたタコペくんの友人です。私は大学生活を含めこれまでの人生を通して何かとトラブルが多く、周りの人と自分を比較して思い悩む時もありました。

 

それでも世間一般に比べれば成績優秀で良き友人に恵まれ、幸せな生活を送れていたのでまさか自分が障害を抱えているとは思いもしませんでした。私のADHDが発覚したのは就活が終わった後ですが、就活を通じて感じた苦労の数々がADHDに起因するものだったのだと今になって思います。はっきりいって今の就職活動はADHDを抱える人たちにとってとても残酷です。ただ同時に就職活動は避けて通れない道でもあります。

 

今回、大手企業の内定を勝ち取った私の経験、無意識に行っていた対策の数々がADHDを抱える人たちの参考に少しでもなれば、そしてADHDへの理解に少しでもつながればと思い記事を書かせていただきました。

 

ADHD (注意欠陥・多動性障害)とは

一言でADHDといっても症状は大きく分けて不注意性と多動性と衝動性の3つがあります。

それぞれの症状は以下の通りです
LITALICO 発達ナビより引用。

 

不注意性

・忘れ物が多い
・何かやりかけでもそのままほったらかしにする
・集中しづらい、でも自分がやりたいことや興味のあることに対しては集中しすぎて切り替えができない
・片づけや整理整頓が苦手
・注意が長続きせず、気が散りやすい
・話を聞いていないように見える
・忘れっぽく、物をなくしやすい

 

多動性

・落ち着いてじっと座っていられない
・そわそわして体が動いてしまう
・過度なおしゃべり
・公共の場など、静かにすべき場所で静かにできない

 

衝動性

・順番が待てない
・気に障ることがあったら乱暴になってしまうことがある
・会話の流れを気にせず、思いついたらすぐに発言する
・他の人の邪魔をしたり、さえぎって自分がやったりする

 

これらを見て気づいた方もいるかもしれませんが、一つ一つの症状というのは誰にでもあるようなものです。

ぼくの場合症状のことを友達に話しても、

 

「それよくあるじゃん!」

 

ってまず言われます。

あと忘れ物が多かったり、片付けができなかったり、気が散ったり、落ち着きがなかったり、ということ自体は普通の子供だったらよくあることですよね。これがADHDかどうか、見分けがつきにくい一番の要因だと思います。症状そのものは誰にでも起こりうる、ただそれが大人になってもなくならなかったり、かなりの頻度で起きたりする、それがADHDです。私の場合軽度のADHDで、不注意性の症状が多く出ていますが、多動性や衝動性の症状も出ています。またこれらの症状の出方は個人差がありますし、その時の体調にもよります。もちろん緊張やストレスといった精神的に負担がかかる状況での方が出やすいです。

 

自分のADHDが発覚したきっかけ

社会人の友人がADHDであったということを知らされ、それをきっかけに自分もふと思い立ち、精神科にかかってみたところ発覚しました。友人がかかったことをきっかけにADHDについて調べ、それを幼少期からの自分の失敗経験と照らし合わせた結果疑いを持つようになったというのがきっかけです。

 

ADHDの診断について

精神科に行って幼少期から今までの自分の行動についての質問に答えていくのが基本です。

幼少期に関しては覚えていないこともあるので、診断の際は両親の話や小学生の頃の成績表があるとより正確に診断ができます。実はADHDかそうでないかの基準というのはあいまいで症状の程度もかなり個人差があるため、医師によって診断基準が異なります。
中には小学生の時に成績表がないとADHDの診断は出さないという医師もいるようです。

私の場合は当てはまる項目が多かったため、医師にADHDの可能性が高いという診断を受けました。ただ私生活に特別支障が出ているわけでもないので弱めの薬を飲んで様子見をしています。ちなみにかかった費用は保険適用内で薬も含め、1回の診察で4500円くらいでした。

 

就活が始まるまでの自分を振り返って

今になって振り返るとADHDの症状は幼少期から散見されていました。それらを箇条書きであげていきたいと思います。

 

話聞いてるのか?へらへらするなとよく注意される

小学校の頃から、学校の先生や塾の先生によく「お前、話聞いてるか」と注意され、大学3年の時の授業で教授から言われたこともあります。他人の話を聞いているつもりでもぼーっとしているように見えるみたいです。

また、小学校の頃は先生に叱られている時にまじめに聞いていたつもりなのに「へらへらするな」と注意されてました。

 

落ち着きがない

昔から「口を閉じろ」「貧乏ゆすりをするな」と学校の先生や同級生に注意されてきました。

今は意識してこの2つを抑える努力をしています。また家の中で一人の時は基本的に歩き回っていますし、長時間座っていると爪をかんだりいじったり、まわりをキョロキョロ見渡したりという仕草が無意識に出てしまいます。大学の友人に「腕とか変な動き多いし、食べ方も汚い」と言われたこともあります。

 

物を失くす・忘れる・片づけられない

小学校の頃から失くしたものを数えたらキリがありません。海外に行ったら一度失くしたものなんてまず返ってきませんから日本に生まれて本当に良かったと思います。

具体的なエピソードとしては、小学校の時は友達と公園で遊んでおもちゃを失くす。学校や塾の宿題をしばしば忘れる。高校の時にはお気に入りのシャーペンを失くしても大丈夫なように3本買ったのに気づいたら3本とも無くなっている。大学に入ってからはiPhone, iPodtouch, iPadを1個ずつ失くし…というふうにエピソードはいくらでもあります。正直物を失くしすぎて自己嫌悪におちいったこともあります。もちろん昔から自分の部屋は物が散乱してます。

 

時間を守れない

約束は守りたいのになぜかいつも10分くらい遅刻してしまう。実はこれもADHDの方によくみられる症状らしいです。着いたら塾の授業が始まっている。中高では部活や授業の時間に遅れて怒られる。大学では出席しなければいけない授業に遅刻して教授から怒られる。ぼくはこんなことがよく起きていました。

 

思い付きの発言や行動で周囲を困らせる

私は昔からイタズラ好きな子供でよく怒られていました、人の物をこわしたり、友達をケガさせたり。それでも子供の内はある程度許されるし叱ってくれる人もいますが、年齢を重ねるにつれて、こいつは空気が読めない、意味が分からない、変なやつだという印象を持たれてしばしば人間関係でトラブルを起こすようになりました。

大学では異性の友人に知らず知らずのうちにちょっかいを出して、気づいたら口を全くきいてくれない、サークルの先輩たちに無意識の内に失礼な発言や行動を繰り返して説教をされる、などといったことがありました。

 

ケアレスミスが多い

小さい頃からどんなに簡単なテストも満点を取ったことがほぼありません。昔から計算ミスや思い違いが多かったです。日常生活では食べこぼしやズボンやリュックのチャックが空いているということがそれなりの頻度で起きます。大学に入ってからは自分主催の飲み会で会計をミスして金額が不足する事態が3回もありました。

 

計画がたてられない

小さい頃から学習計画がたてられませんでした。勉強は思いついたことを短い時間で集中的にやることが多かったです。大学に入ってから研究計画を立てるのが本当に苦痛でした。

 

就活における数々の困難

ここまで読んでわかると思いますが、他の人と比べるとなかなか問題が多いです。

時間は守れない、落ち着きはない、計画や段取りはうまくできない、空気は読めない、忘れ物を繰り返す...就職活動を開始してしばらくはこういった傾向が強かったので当然苦労します。ここでは私が直面した数々の苦労を上げていきたいと思います。

 

時間が守れない

会社主催のイベントに無断で遅刻した瞬間、落とされる企業もあるくらいですから時間はかなり重要です。

ただ私は参加したセミナーや面接をすべて加味すると多分遅刻した数のほうが多くなると思います。参加する気はあるし時間に余裕を持って行動しているつもりなのになぜか10分程度遅れてしまうことがとても多かったです。時間ギリギリになって焦るあまり、スーツにスニーカーで面接に行ってしまいしかも10分遅刻するっていうことがあったり、セミナーや面接の時間を30分勘違いしてしまったりということもありました。

 

注意事項を見落とす

面接開始10時からとか書いておきながらよく見ると注意事項に20分前集合厳守とか書いてあったりするじゃないですか。私はそういうのをことごとく見落としていました。成績表とか、ESとは別に履歴書を持参しなきゃいけないことを当日面接会場で知ることもありました。

 

忘れ物がひどい

予約票は印刷し忘れたり、家に忘れたりでほぼ手元になかったです。筆記用具を忘れて隣の人から借りたり、メモ帳を忘れてテキトーな紙にメモを取ったりすることも多かったです。

 

自己分析が進まない

物事を整理して言語化していくことが苦手で、自分の今までの経験を思い出しながら、どう考えてどう行動したのか、自分はどういう性格なのか、どういう職業なのか、と様々なことを考えているうちに他のことに気がそれたり、頭が混乱して何を考えていたのか忘れたりして、時間が過ぎていました。

 

ESの締め切りが守れない

例えば3月29日に提出期限が設定されていたとして、23時59分までだったり12時だったり、それまでに成績表の入力とwebテストの受験も済ませなきゃいけなかったり、手書きのものだと必着だったり消印有効だったり、その期限までに済ませるべきことが企業によってまちまちなので当然私はそれらを見落としたり勘違いしたりします。

多分、この日までにこの企業とこの企業のESを終わらせて...みたいな感じでちゃんと計画が立てられればいいんでしょうけど、そもそも物事を整理して言語化することが苦手な上に計画性が全くないのでESを書き始めるのはいつもギリギリだし書き始めてもなかなか進みません。

それに勘違いが重なり気づいたら提出期限が過ぎていたとか、webテストが受験できなかったとかそんなことが何度もありました。結局1次募集に間に合った企業は5社程度で、2次募集や3次募集で提出することが多かったです。

 

適性検査で出る適性があてにならなかった

ADHDの方全員に当てはまるかはわかりませんが少なくとも私はそうでした。これは地味にきつかったです。

リクルートの就職エージェントを利用して適性検査を受験したときに、「コミュニケーション能力があって、行動力があって、ロジカルシンキングに長けているので、提案型の営業とかコンサルタントといった仕事に適性がありますよ」と言われたのですが、段取りを組むのが苦手でリーダーシップに欠ける上にその場で整理してわかりやすく説明することがどうしてもできなかったので、これらの職種はことごとく早い段階で落とされました。

以降は実際の選考の場であった苦労について書きたいと思います。

 

協調性がない、他人の話を聞かない、空気が読めないといった印象を持たれる

特に多くの企業の1次面接で課されるグループディスカッションにおいてこれは致命的です。私は集中力を保って他人の話に常に注意を向ける、その場の流れを踏まえて整理して発言をする、ということが苦手でした。

例えばグループディスカッションでは、場の流れを無視して思い付きで発言して周りから質問や反論をされ深く考えてもいないのでうまく返すこともできずに印象を悪くする、少しの間ぼーっとしているうちに周りの議論に着いていけなくなる、といったことがありました。

さらに個人面接では面接官の質問の意図がわからなかったり質問の内容をド忘れしたりで的外れな回答をし、逆質問で思い付きの意図のわからない質問をして面接官の表情を曇らせていました。

また、OB訪問や座談会、質問会といった選考に多少なりとも関わるようなイベントでは、社員さんの発言を聞きながらメモを取り、その発言を踏まえたうえで質問を考える必要があります。やはり物事を整理するのが苦手な私はメモが雑になってしまったり取り忘れてしまったり、思い付きで脈絡のない質問をしてしまったりすることが多かったです。

 

予想外の質問が来るとどうしようもなくなる

面接の場で予期せぬ質問が来ることってありますよね。誰でも大変だとは思うのですが、私は特に苦労しました。

まず、注意力が足りないせいか露骨にうろたえてしまいます。そして何度も言うように物事を整理せずに思い付きで発言してしまうので当然支離滅裂な回答や他の質問の回答を繰り返したりしてしまいます。支離滅裂な回答に対してはさらに突っ込んだ質問が飛んできます(どういうことですか?それは〇〇ということですか、など)。当然うまく答えられるわけもないので面接官の印象は悪くなります。

 

細かいマナーを忘れる

何も面接官と向かい合っている時だけが選考ではありません。会社に入って控室に行き面接を終えて会社から出るまで、常に気を配ってなければいません。

オフィスに入ってすぐの受付の人に挨拶をしない、待機場所や控室で回りをキョロキョロする、面接中に指をいじったり口を開けていたりする、面接後に友達との談笑で不容易な発言をする、などといったことを私はしていました。

 

ADHDを抱えながらどのように就活していたか

就職活動をしていた当時、自分の欠点を補うために意識して行っていたことが結果的にADHDの対策につながっていたと思うのでここではそれらについて書いていきたいと思います。もう一度言いますが就職活動をしていた時は症状が軽いこともあり自分がADHDだなんて思いもしませんでした。私はどうにか自分で対処することができましたが、症状は人それぞれなので場合によっては薬物療法や障がい者手帳の取得を検討してください。
基本的には失敗経験を積み重ねること、そのために就活を早く始めることが最も有効な対策だと思います。私は去年の10月から就活を開始し計40社近く受けました。はじめてすぐはESをうまく書けず、前の章で述べたような失敗も繰り返し、ESか1次選考で落とされていました。ただ先輩や友人に助けてもらい何度も面接や座談会などで社会人の方々と接するうちに、自分の失敗の傾向を把握して対策を練り、また方針を固めた上で就活することができ、最終的に6月の上旬に大手企業から内定をもらうことができました。

ここからは自分が様々な場面で心掛けていたことを列挙していくので参考にしていただければと思います。

 

ポジティブで居続ける

目の前で起きたことはとらえようでどうにでもなります。特にADHDの人はミスが多いのでちょっとしたことで落ち込んでいたらどうしようもなくなると思います。気持ちを切り替えて次のことを考えるようにしてました。

例えば企業のセミナーに遅刻したときは、

 

「本選考じゃなくてよかった」

 

志望度の高い企業の選考に落ちた、選考をブッチしたときは、

 

「きっと私はこの企業には合わないんだ、合わない企業に就職して苦しむよりは落とされる方がまし」

 

というふうにとらえていました。

 

とにかく楽しむ

これは中々難しいですが大事です。

特に私を含めてADHDの人は興味のあることに没頭する傾向があると思うので、私はとにかく色んなバックグラウンドの人と会って話をしてその人の事情を知ることが好きでそれが就活における何よりの楽しみでした。ですからESで思いつめたらとりあえずセミナーに行って隣の人に話しかけてその人とLINEを交換して、就活へのモチベーションを保ってました。

 

大事な物はいれる場所を固定する、かばんは同じものを使う

忘れ物や失くしものを防ぐためです。私はケータイは左ポケット、定期は右ポケット、財布はかばんの1番手前のスペース、という風にしてました。

そうすることで無くなったことにすぐ気づけるからです。かばんを固定するのも似たような理由で荷物の移動を最小限に留めることは忘れ物防止につながります。就活のイベントがある日もない日も常にビジネスマン向けのリュックサックを使っていました。

 

セミナーも面接も5月からはクールビズスタイルで行く

時間がいつもギリギリになりがちだったので遅刻を防ぐ意味でも省けるものは省いてしまおうという意図です。

そもそも社員さんが軽装なのに就活生がジャケット着ているって光景の方が私は違和感を感じます。クールビズで行くと落とされるということはまずないですし、それくらいで落とすような企業には落とされてもいいや、くらいの心持ちでいました。

 

前日までに荷物を準備する

印刷すべき予約票、履歴書や成績表といった予定はスマホのカレンダーで管理して必ず前日に通知させるようにしていました。

なぜか昔から手帳がつけることができないのでスケジュールはスマホで管理しています。どうしても忘れたくないセミナーは前日に通知をして忘れても思い出せるようにしてました。

 

遅刻する時は連絡を入れる

それでもなお時間が守れないことはあります。そういう時は必ず連絡をいれましょう、大体許されます。

 

自己分析、志望業界、ES対策など

これらに関しては最初の頃は友達と先輩にほとんど頼ってました。自分の考えていることを言語化したり、わかりやすく文章化することが自力では無理だったからです。具体的な方策について以下で書いていきます。

 

自己分析は他人に叩いてもらった

知り合いの先輩(知り合いに人事をやっている人がいればそっちの方がいい)に手伝ってもらって、まず自分の過去の経験(中高含めて学生時代がんばったこと)を話して、この時どういう行動を取ったのか、なぜそのような行動を取ったのかという質問をして私がそれに答える、という問答を繰り返しました。

そうすることで自分がどういった客観的にどういった思考特性や行動特性があるのかということが把握できました。

 

段取りを組んで志望業界を絞った

数ある企業の中からどういった企業を自分が受けるべきか見定めるのって、整理が苦手なADHDの人にとって結構大変なことだと思います。私は3月に志望業界を変えることにして、さあどこを受けようかとなった時に、どうすればいいかわからなかったです。

そんな時に友達が助けてくれました。2~3年後に、どういった人たちと、どういったスキルを身に着けて、どういった働き方をしてたいか、というところから一緒に考えてくれて結局IT業界を中心に受けることを決めました。

 

ESは添削してもらう

大学の就活相談コーナーとか知り合いの先輩を利用していました。わかりやすい文章を自力では書けなかったので最初のうちは頼っていました。一度感触のいいESができてしまえばある程度使いまわせるので、何回か添削してもらった後は自力で書いていました。

 

ESはまず書きたいことを書き出す

ADHDの人は頭で整理しながら自分の伝えたいことを言語化していくのが苦手ではないかと思います。

私は実際にそうだったので、ESにとりかかる時は前後の文脈を考えずに、まず書きたいことを書けるだけ書き出すということをしてました。その後、結論→簡潔な理由→詳細な理由という風に話を進めることを意識してESをまとめるようにしてました。

 

倍率が高すぎる業界ははじめから受けない

面接にすら行けない企業には出しても無駄だろうという考え方です。

本命の企業の選考が始まるまで練習でいくつか面接を受ける必要があるのでインターンとかであまり興味のない業界にも出すと思います。ただ主にBtoCのメーカーとかESの時点でかなり絞られる企業には出しませんでした。労力をかけなければ通らない上に、添削があるとはいえ自分のESは極端に出来のいいものでもないので、それだけのリスクを背負う意味もないと思ったからです。

ESとかWebテストを受けなくても面接まで行けるベンチャー企業を1月、2月の間はたくさん受けて、それ以降はESがあったとしても学歴フィルターで面接まではいける企業を受けていました。

 

グループディスカッション対策

正直、ADHDの人にとっては下手すりゃ一番の鬼門じゃないかと思います。

私は自分なりの対策で5月以降はほとんど突破することができました。もちろんある程度数をこなすことは重要です。自分がどのように振る舞うべきなのかいうことは何回かやらないとわからないものです。以下に心掛けていたことを書いていきます。

 

書記とファシリテーターは避ける

ずっとグループをリーダーとして引っ張って結論を導き発表までやるのが理想だと考え、それを目指してましたが途中から段取りとか考えるのがとても苦手であることに気づき、メモも雑なのでこの2つは避けて、主にアイディアマン?に徹するようにしてました。

グループディスカッションの時って就活生なぜかみんなアグレッシブで、勝手に話をはじめて段取りを決めてくれるし、大抵誰かがどっかのタイミングで自分に話を振ってくれるので様子見をしつつ議論の穴とかを見つけて言うことをしっかり考えた上でタイミングを見計らって発言するようにしてました

 

発言は最小限に留める

思い付きで発言すると間違いなく協調性がないようにみえてしまうので、よく考えた上で結果に結びつくような発言をすることを心掛けました。

 

他人の発言には必ずリアクションを取るようにする

これも協調性を出すためです。普通に振る舞っていたら話を聞いていないように見えてしまうので、誰かが発言している時に相槌を打ったり、ほめたりということは必ずやるようにしていました。

 

議論の流れがわからなかったら確認する

議論の内容がわからなくて的外れな発言をしてしまうことを避けるためです。

「今何について議論してるの?」
「(ホワイトボードを指さしながら)ここってどういうこと?」

とよく質問してました。

人の話を聞かないやつだ、という印象を持たれるリスクはありますが、わからないことを素直に聞く人、(仮に議論の穴を確認によって見つけられれば)考える力のあるやつだ、という印象を与えられるメリットがあるので、特にADHDの人はやるべきだと思います。

 

個人面接対策

もちろん数をこなすことは重要です。面接でどのようなことを聞かれるか、どういう風なエピソードや志望動機を話せば人事に刺さるか、逆質問では何を聞くべきかそういった部分は数をこなしてこそ身につくことだと思います。

その中で心掛けていたことは以下の通りです。

 

志望度の高い企業の面接は午後に入れる

なるべく志望度の低い企業の面接を午前中に入れて、志望度の高い企業の面接に遅刻しないようにしてました。それでも午前中になってしまった時はこれでもかというくらい時間に余裕を持って(1時間前くらい)面接会場に行くようにしてました。

 

前日までに準備をする

当日の自分に期待してはいけません。

「面接対策何もしてなかったけど面接通ったわww」

とか言ってる友達が周りにいるかもしれませんがそんな人を参考にしてはいけません。少なくとも私に関してはその場で物事を整理して発言するなんてことできませんでした。

大体の企業は学生時代がんばったことと志望動機くらいしか聞いてこないので、少なくともこの2つに対しての返答と想定される質問は考えるようにしてました。

友達に志望動機をどのように伝えるといいか相談したこともあります。逆質問も最低2つは準備して臨んでいました。IR情報に目を通して、会社としての経営方針とか戦略について疑問に思ったことを質問していた気がします。

 

質問の意図がわからなかったら聞き返す

質問の意図がわからないまま、もしくは質問を聞き逃したまま、的外れな回答をするくらいなら聞き返した方がましです。

「それは○○ということですか?」

とよく面接官に聞いていました。答えづらい質問が来た時に時間をつくって落ち着かせる効果もあります。

 

嘘をつかない

私は志望度さえも正直に答えてました。

今の内定先にも「御社の志望度はかなり高いです」くらいしか言ってません。注意力が足りないせいか嘘をつくとすぐにぼろが出てしまうので、そうなるくらいなら素直さとか誠実さを押し出していく方がいいと感じたからです。結果的にこれが他の人との差別化につながっていた面はありました。ただ正直、息を吐くようにうそをついたり話を盛ったりできる人がうらやましいです。

 

ADHDでよかったなと思うこと

正直不利に働くケースの方が多い気がしますが、以下のことは間違いなくメリットとして働きました。

 

ほぼ間違いなく顔を覚えてもらえる

間違いなくこれが最大のメリットです。面接官の方は一日に何人もの学生を面接します。ですから良くも悪くも相手の印象に残らなければ何もはじまりません。

私はADHDのせいか仕草や話し方が他の人と違うようで、昔からやたら顔を覚えられやすかったです。

就活中はセミナーで必ず質問していたということもありますが、一度会った(セミナーで1分程度話したとかそういうレベル)だけで間違いなく社員さんに顔を覚えられてました。

 

ポジティブ思考になった

失敗を犯す頻度が尋常じゃないので、普段から失敗してもあまり気にしないようにしてました。

特にADHDの人は就活中、それが選考結果という形で表れてしまうので普段以上にミスが目立ってしまうと思います。私は30社落ちたくらいからもはや選考に落ちることを何とも思わず、すぐに気持ちの切り替えができるようになっていました。

 

最後にメッセージ

ADHDの人たちって自分でも気づきにくいし、それがわかったとして、家族含めてまわりにADHDがどんなものか理解している人が少ないので結構大変だと思います。

私も実際家族に話したら、あまり話を聞いてもらえず少しがっかりしました。ADHDの診断を受けて、それを他人に話すかどうか悩む方はいると思いますが、私は少なくとも内定先には隠すつもりでいます。

 

正直今の内定先の人事がADHDに対して正しく対処する知見を持っているとは思えないのと、特に今生活に支障があるわけではないからです。

 

日本は良くも悪くも他人に合わせることや空気を読むこと、真面目に物事に取り組んで姿をみせることがよしとされていて、ADHDの人たちにとっては暮らしづらい世の中だと思います。

アメリカの俳優でも日本の芸能人でも自らが発達障害であることを告白している人がいますが、ADHDに対する理解が広まり、ADHDもある種の個性に過ぎないのだと認めてくれる社会になってほしいと思います。

 

最後に、ADHDの人たちって普通の人より、行動力があったり、発想力があったり、好きなことを極めることが得意だったり、何か長所を絶対に持っているはずです。それを見つけて伸ばせばきっと社会から必要とされて楽しい人生を送れると思うので前向きに生きていきましょう。

長々とお付き合いいただきありがとうございました。

 

まとめ

以上、ADHDを抱えながらも大企業に就職を成功させた就活生のお話でした。

最後に彼が言っているように、ADHDに対する理解が世の中に広まるといいですね。

 

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ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。


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ではでは

 

コメント

  1. 通りすがり より:

    こんにちは、私もADHDとアスペルガー症候群を併発している東大生です。
    記事の方は個人面接よりグループディスカッションの方が鬼門だったそうですが、私の場合はグループディスカッションの方が得意で、個人面接のほうが苦手でした。
    というのも、グループディスカッションの方が時間の使い方が決まっているため、自分の中で定型化できれば役割を固定しやすかったからです。また私は必ず書記を取りに行くようにしていました。あまり喋らなくてもいいのでADHD特有の不要な発言を減らせるだけでなく、「ここってこういうこと?」という確認もしやすい(口頭で表現しにくいことも図などを使って表しやすい)ので、肝心なタイミングでだけ発言するということも可能だからです。
    一方で個人面接は発達障害特有の目が合わないなどを発揮してしまうのでやっぱり鬼門でした……
    同じADHDの中でも得意不得意は人によって違うと思いますが、こういうタイプもいるということを、参考まで聞いていただけると幸いです。

    1. takopetty より:

      >通りすがりさん

      コメントありがとうございます!

      なるほど。
      ひとえにADHDと言っても人それぞれ元々持っているものも違いますし、症状も違いますし、何が得意か苦手は分かれるんですね。
      勉強になります。ありがとうございます!

  2. カズ より:

    バイトもうまくいった試しがないです…。
    バイトの経験はどうでしたか?
    また、社会人として会社で仕事をこなしていくことに対する不安はないのでしょうか?

    1. takopetty より:

      コメントありがとうございます。
      寄稿者様からコメントいただきましたので、以下掲載いたしますね!

      ご質問ありがとうございます。記事を寄稿した者です。

      バイトは家庭教師を2年ほどやっていましたが特に問題はなかったです。
      毎回遅刻をし事前準備もしない有様でただその場で楽しく勉強することだけを考えてやっていました(笑)、相手先の子供がうつ病明けで、しかも寛容で大ざっぱな家庭だったので逆にキッチリしてないのがよかったのかもしれません。
      ただぼくのADHDを抱える友達でレストランでバイトしてた子は、接客も厨房での調理もやらされるハードな職場で上司も厳しくうつ病を発症しました。複数のタスクや他人への細かい心配りが要求されると大変なのかなという気がします。

      会社での仕事に対してもちろん不安はあります。自分が、人並みに気を配ったり計画を立てることができない上に遅刻や忘れ物が多い人だということがわかっているので(笑)
      一方で、物怖じせずに行動できる・他人に意見が言える、といったADHDならではの長所もありますし、これまでの人生多少苦労した分人並み以上の精神力はあるので社会人生活も時間はかかるかもしれませんが慣らして長所を発揮できるようになればどうにかなるはずだと楽観的に考えています。

      あなたの具体的な状況、境遇はわかりませんが、その上でアドバイスさせていただくと、まずはバイトを含め様々な場面での失敗を振り返り自分に何ができて何ができないか把握することが大事だと思います。そして一つ一つ自分なりの対処法を築いていけばいいと思います。つらいこともあるかと思いますが日々楽しく過ごしてください

  3. mai より:

    こんにちは。
    ちょうど今私は就活中で、偶然この記事を拝見しました。

    私もADHDの自分の特性を理解しながらなんとか努力してはいるのですが、ESの締め切りが間に合わなかったり、有料地図アプリと通知を使って早めに到着しても迷って結局遅刻してしまったり、防ぎきれないミスが多すぎて自分が嫌になって落ち込むことが多いです。

    記事を読んでまさに自分の体験と似てるなぁと思い、私には改善出来なかったことも改善方法も書いておりわかりやすく実践できそうなので、私にとってとても参考にできそうです!
    このようなADHDの就活のアドバイスの記事はなかなかないので、この記事を作っていただいて感謝しています。
    私も長所を生かしてポジティブに前向きに就活を進めていきたいと思います!

    今日から社会人だと思いますが、頑張ってください。心から応援しています。

    1. SHO より:

      記事を寄稿した者です。
      私の書いた記事が参考になっているようでうれしい限りです。
      そういう風に毎日自分なりに細かい改善策を考えていくことが遠回りなようで一番の近道だと思います。ミスした時いかに気持ちを切り替えるかは就活に限らず人生のあらゆる場面で重要です。その心持ちを貫くことさえできれば就活はきっとうまくいきます!応援してます!

  4. あああ より:

    まだ見ているかわかりませんがお聞きしたいです。
    ただいま就活中ですが内定はまだありません。
    まずエントリーシートを出すまでが鬼門です。ポジティブが故に物事を先延ばししてギリギリになって書いて案の定書かずに終わるといった流れが6月から続いておりほぼ企業を受けていません。
    自己分析をしようにも発達障害であるためどれが本当の自分が分からず、まさしく記事の通り適性検査があてにならないと言った状況です。
    ADHDの長所としては、楽観的、独創的、好きなことにはまっすぐであることだと考えているのですが、自己PRとしてこれらの特徴を自分の持ち味として良いのでしょうか?
    発達障害を自覚している自分からすると、これらの長所はただの障害であり人生の足かせでしかありません。ただ自身の長所といえる部分はまさしくこのADHDの特徴である部分でもあり自己PRがうまくできないというジレンマがあります。
    投稿者さんは一体どのような自己PRをしていたのか教えていただきたいです。

    1. SHO より:

      記事を寄稿したものです。
      私は就活の際、行動力・発想力・粘り強さを大学時代の経験を交えながら
      自身の長所として述べていました
      (発想が出るまで粘り強く考え続けてチームの成果に貢献したとかいうことは述べていた)。
      私は面接では事実にもとづいたことしか
      述べなかったので、あああさんも正直に自身の長所を述べればいいと思います。

      ものはいいようです。
      自己PRや学生時代に力をいれたことは、出来事の内容以上にしっかりと整理して
      相手に納得感を与えるような伝え方をすることが大事だと思います。
      ですから、うそがつけない私は自分の中で一番しっくりくる話題を選びました。

      私も大学4年生の時は就活して1つも内定がなかったです。
      ・わざと留年して就活をやりなおす
      ・大学院(MBA、ロースクール、文系修士など)に進学する
      といった選択肢もあります。自分自身の長所や短所・何が得意かを
      把握できれば人生どうにかなります。
      持ち前の前向きさでぜひ乗り切ってください。

  5. より:

    私は高校三年生のADHDです。この記事を見て、適性診断の結果が全く同じで笑ってしまいました。笑

    私は凄く真面目に人の話を聞いてるように見えるのに、一言も耳に入っておらず全く別の事を考えてる。という事が小学生の頃から多々ありよく困惑させてしまっていました汗

    今私は受験生で大学進学をするのですが、卒業後の就職について凄く思い悩むところがあります。まさしく記事に書いていたように、自分が何に向いているのかがよく分からない。といったところで本当に困っています笑

    大学進学をする。というのも最近決まりました。

    親と先生を凄い混乱させてしまっている毎日です。
    正直就職しても遅刻は一年に3回はするだろうしきっとこれからもたくさんの人に迷惑をかけるな。ともう分かってしまっているので複雑な気持ちです…笑

    私も今までよく、天然だ。と言われていたのですがただの発達障害でした。笑笑
    学生のうちは個性やキャラで通じるけど社会人になったらそうもいきませんよね汗

    こわいな〜…

  6. いま就活生です より:

    少し気持ちが救われた気がしました。
    頑張ります。

  7. 428 より:

    adhdと診断された上で、就活するときに面接で「私はadhdです」って言っても言わなくてもいいとおもいますか?
    いった場合、不利になると思うので。

    1. しょう より:

      記事を寄稿した者です。基準はADHDによってどれだけ日常生活に支障をきたしてるかだと思います。1度社内のカウンセラーにまわりに明かすべきか相談したことがありますがやはりADHDを理解している人自体が少ないので、精神障害者、普通には仕事ができない人という印象を持たれると言われました。もし障がい者手帳を持っていてかつ日常もままならないレベルなら明かして障がい者雇用を目指した方がいいでしょうが、健常者と同じように仕事をしたいのであればADHDと明かさずに行くべきかと思います。

  8. リドナー より:

    大手の内定を得たその後が気になります。自分も内定がある状態なのですが、バイトでミスもよくあるので普通に働いていけるのか不安に思っています。
    筆者の方はほかの人と同じように仕事をこなしているのでしょうか。

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