航空会社総合職の研修内容と初期配属の仕事内容を就活生に教えよう

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本日はとある航空会社に勤める某社員にお話をお聞きしてブログに書ける範囲でその仕事内容と実態を聞いてきましたので、以下その内容を書いてみたいと思います。

航空会社の仕事内容って、コンプライアンスの厳しさからあまり世に出回ることはないんですよね…

世界を股にかける仕事というと聞こえはいいですが、意外とその内部は閉鎖的だったりするのです。

航空会社の中でも例えばANAは就活生人気企業ランキング1位の座を獲得していたりもしますが、皆さんは航空会社総合職の仕事内容をきちんと理解しているのでしょうか?

 

ということで、仕事内容を理解するためにも航空会社に行きたい就活生諸君は是非ご参考ください!

 

航空会社から内定を貰う方法

航空会社は皆さんご存知の通り内定を貰うのが非常に難しい業界ですが、正直な話、航空会社から内定を貰うための具体的な方法論というものはありません。

強いていうなら、志望動機のところで

 

「チャーター便を新たに作り、定期便でない路線を新たに作りたい」

 

などと、実現可能性は置いておいて入社してやりたいことを具体的に面接で主張できている学生は選考を突破しやすかった気がします。

 

ちなみにチャーター便というのはペットチャーターなどが有名ですが、定期便が運行していない路線にお客のニーズに合わせて運航される不定期便のことです。

 

チャーター便
=特定の目的を満たすために共用されている交通機関、輸送機関の一部または全部を借りきること。正式には専属輸送という。

 

要するに独自のチャーター便の路線を自分で作りたいということですね。滅多にないものだからこそ、特別なチャーター便を作りたかったということです。

ちなみに定期路線でない便は年に5本くらいあるのですが、思ったよりは少ないと思われると思います。

普段訪れることのできない土地に訪れることができるのもチャーター便なわけですから、それを自分で作れるというのはかなりのやりがいになりますよね。

ということで、そういった志望動機の熱い部分が面接官の心に残れば、内定を貰える可能性は大いにありうると思います。

 

航空会社の研修内容

次は研修についてお話しします。

航空会社の研修の内容は普通の会社とは異なり、実務的な研修は一切やりません。

 

すなわち、普通の会社で必ず実施する名刺交換や電話応対などのマナー研修をほとんど行いません。

そもそも、名刺自体を新入社員時に貰いません。社外の人と関わる機会がほとんどないためですね。

では、研修で何をやるかといえば、ひたすら会社の歴史、過去にあったこと、事故などを懇切丁寧に勉強します。

高卒大卒関係なくグループを組み、航空会社の歴史や哲学、コンプラなどを勉強します。

巷でよく話題になるブラック研修とは全く無縁で、怒鳴られることは一切ありません。仮に怒られたとしても、そこはみんな頭が良いので理路整然と怒られることとなります。

研修は一週間もかからず終わり、そのあとは空港なりの各自の職場にいってOJTで仕事をすることとなります。

 

1年目の仕事内容

さて、お次は1年目の仕事内容について。

航空会社の1年目の新人時代の仕事内容は大きく分けて4つです。

空港、コールセンター、ディスパッチャー、貨物の仕事になります。

これは4大初期配属と言われているのですが、新入社員はまず現場を学べという精神の元、空港、コールセンター、ディスパッチャー、貨物の現場仕事に携わることとなります。

ここの初期配属については入社前に希望を言うのですが、うまくいけば希望の部署に配属されます。

では、4大初期配属について説明します。

 

コールセンター

多くの新入社員が最初に配属されるのがコールセンター。

運賃の知識が必然的に身につくため、初期配属をやり直すならコールセンターに行きたいと主張する社員もおります。

コールセンターの業務は名前の通り、ひたすら電話を取り続ける仕事です。

ちなみに本来コールセンターの仕事は子会社の仕事であり、本社の人間がコールセンターの仕事をするのは初期配属の時のみとなります。

 

それはさておきコールセンターの仕事でまず何を勉強するかといえば、運賃の知識を覚えて、端末調査のやり方覚えて、英語の対応の仕方などを全て学びます。

この中でも最難関の事項は運賃です。

運賃ルールは国交省が提出して決めるものですのでどこの航空会社もそんなに変わらないのですが、とにかく国内の運賃ルールが難しい!

国内の運賃ルールを頭に叩き込み、1日60~70回くらい電話に出続けるわけです。

そして、具体的な電話応対の内容についてですが、

 

「どちらのほうがマイルがより溜まるの?」

「どの便を予約したらキャンセル料が安いの?」

 

などの質問に適宜答えていくこととなります。

ちなみに皆さんも経験があると思いますが航空会社への電話は大抵待たされるため、お客さんは電話に出る時点で怒っています。

航空会社への電話は台風のときは待ち時間が80分。何もないときでも30分くらいは待たされます。

その中で相手に不快の念を与えないようにコミュニケーションを取ってお客様の質問に答えることが重要になってくるわけですから、そこにはかなりのノウハウが必要になってきます。

 

また、コールセンター自体は実は空港ではなく別の場所に存在します。

空港内にコールセンターがあると思っている方も多いですが、コールセンターは普通のオフィスビルにあり、そこで社員が一日中座って8時間電話に対応しています。

コールセンターは日本各地にあり、中央センターに電話が転送され、その後各地のコールセンターに振り分けられます。

電話は基本ずっと繋がりっぱなしであり、「取る」ボタンがあってそれを押すと電話に繋がる形になります。

国内か国際か、どちらの電話を応対することになるのかという話ですが、基本的には初期配属で国内か国際かで勤務地が変わることはありません。

2年間ずっと同じ飛行機の電話を取ることになります。1日8時間でそれが2年なので、若手社員のかなりの期間を電話応対が占めることになります。

 

まあ、電話を取ることがやりがいになるかどうかですね。面白がれたら勝ちだと思います。

ちなみに2年間のキャリアとしては、はじめに一般客の電話を取り、2年目あたりから優良会員の電話を取るようになります。

優良会員のお客様からの電話は世界一周旅行の策定であったりと難しい質問が多いので、1年以上はキャリアを積まなければなかなか答えるのが難しいのです。

 

空港スタッフ

こちらは皆さんよく見かける仕事だと思います。

飛行機に乗るときにお客様を整列させたりする、あの仕事です。

 

ちなみに空港の仕事はコールセンターの仕事より遥かにきついです。なぜなら、シフト制でマンパワーギチギチの状態だからです。

有給も取りにくく、シフトがきつすぎて朝6:30出社なんてこともざらにあります。

業務内容としては荷物の整理とか、チェックインの方法がわからない人に説明したりとか、チケットを忘れた人を助けたりとか…

 

そのようにみなさんが空港業務と聞いて思い浮かぶような現場仕事を行います。

空港はその場その場で個人が戦うイメージですね。

 

貨物

航空貨物の管理や書類管理などを行います。

メーカーで言うとロジスティクス部みたいなイメージですね。

船で届けていたら遅い貨物。例えばペットなどは船で届けたら飢えて死んでしまいますよね。そのように船で取り扱えない貨物を扱います。

国内ならまだしも国際だと何時間も運んでられないような早く届けなければならない貨物を取り扱うわけですね。

 

ディスパッチャー

ディスパッチャーというのは運行を管理する業務のことです。日本語では「運航管理者」ですね。飛行機がどこを飛ぶのか決定する人たちのことです。

気象情報や機体の整備状態、乗客や搭載貨物の重量などあらゆる情報をまとめ、航空機が目的地にたどり着くためのプランを策定します。

これは専門的な仕事ですので、やりたいと思った人がいく感じがありますね。

ちなみに空港とディスパッチャーは夜勤が発生するため、不規則な生活になります。朝2時に起きたのに遅刻が確定するなんてこともよくありますからねw

 

2年間の初期配属が終われば、本格的な総合職の業務へ

初期配属の2年間が終わってからは、専門的な業務を行うこととなります。

法人営業だったり、スケジューリングの仕事になります。まあ本配属は世代によってもまちまちですが、法人営業配属になる社員はやっぱり多いですね。

 

まずは法人営業について説明すると、具体的にはその辺の会社に行って、法人向けのパッケージを売ることが仕事になります。

例えば旅行会社や政府に営業へ行くわけですね。

飛行機の座席を売りつつ、そこにデフォルメされているサービスを売るわけです。例えばホテルパックなどを込みで売ります。

出張専用の運賃、システムなどを売ることもありますね。

エリート社長連中に営業をするわけですから、それこそ頭のキレが必要とされるエリートの職種となります。

 

もう1つ、多くの総合職社員が配属される部署はスケジューリングの部署です。

具体的には機長さんと副機長さんのスケジュールの管理をします。例えば時刻表を作ったりしますね。

シフトパターンに関しては上が作っているので、それを当てはめていくイメージです。

パイロットは意に添えないことがあったらストライキになるため、基本的に彼らの言い分を聞いてスケジュールを作ります。そうするとパイロットの信頼関係もできるわけです。

優しくコミュニケーションを円滑に取って、大体500人分のシフトを組むことになります。

機材ごとにシフトを組まなければならないため、これだけ大人数なのです。

コミュニケーション力がうまい人ができる仕事だと思います。

また、営業とスケジューリングの仕事以外では機内食の開発の仕事なんかもありますね。一蘭のラーメン、吉野家の牛丼を搭載したのも機内食開発の方の仕事です。

 

まとめ

ということで以上、知られざる航空会社の仕事内容でした!

ちなみに転職事情のお話をすると、転職してくる人もいるそうです。商社から転職してくる人は多いんだとか。

ただ、転職で航空会社に来る人はいますが、出て行く人はほとんどいないようです。

航空業界以外は使い物にならないスキルしか身につかないため、潰しが効かないようですね。

転職を前提にしてキャリアアップを考えたり、起業などを考えたりするなら向かない業界かもしれませんね…

 

ってことで以上!航空会社の知られざる仕事内容でした!

 

ちなみに、航空会社のさらに詳しい選考のお話についてはONE CAREERが詳しいので航空会社志望の就活生諸君は是非とも見ておきましょう。

 

 

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ではでは今日はこの辺で。

 

 

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。


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