空港グランドスタッフの仕事がブラックで2年で辞めた実体験談

空港グランドスタッフ…

それは空港に勤務し、利用客に対するさまざまなサービスを提供する仕事。

主な業務はチェックインカウンターでの航空券の発券や荷物の受け取りなどを行う「搭乗手続き」と、乗客をスムーズに誘導する「搭乗案内」の2種類に分けられまして、おそらくは皆さんも飛行機に乗るときはお世話になったことがあるでしょう。

 

一見すると華やかに見えるこのグランドスタッフの仕事、実を言うと内情はとてつもなくブラック。

 

ところが、その華やかさからグランドスタッフへ就職希望する女性は跡を絶ちません。

ということで本日は、実際に空港グランドスタッフとして2年間の勤務経験を持つありすさんに空港グランドスタッフの実態に関する記事を寄稿していただきました。

ありすさんのブログはこちら(TOEIC940の元グランドスタッフのブログ)になりますので、今回の記事でありすさんにご興味を持った方はこちらも是非ご覧ください!

ではでは、見ていきましょう!

 

自己紹介

こんにちは、ありすと申します。

30代前半の会社員女性で、すでに6回の転職歴があります。

それぞれの仕事内容もバラエティーに富んでおりまして、

 

空港グランドスタッフ
→販売
→海外ブランドの輸入代理店営業アシスタント
→零細商社営業
→(無職)
→大手で派遣社員
→現在:外資系企業で輸入担当

 

とこんな感じです。

特に空港グランドスタッフのお仕事は一般のお仕事とは異なる部分が多いので、今回はその部分をクローズアップしてお伝えしたいと思います。

 

グランドスタッフの仕事に就いた理由

まずはグランドスタッフの仕事に就いた理由をお話ししたいと思います。

グランドスタッフの仕事に就いた一番の理由は、得意な語学を活かしたかったからです。

単に語学を活かすといっても色々ありますし一般企業でも叶えることは可能とは思うのですが、私の場合は特に口頭で使用する形で語学を使いたかったんですね。

なぜなら、単純に会話で語学を使う方が自己満足できてやりがいが感じられるから笑

 

これを満たす仕事として考えたときに、空港での国際線のグランドスタッフの仕事を考えました。

また私の場合、日本語英語プラスもう一言語話せまして、その言語もできれば使いたいという欲張りな気持ちもありました。

実際に私が入社した会社では英語ともう1言語を話すことが活かせる環境だったので、そこに強いモチベーションがあったことは確かですね。

 

余談ですが、グランドスタッフになる人は航空業界に強い憧れがあったり、空港の雰囲気がとにかく好きとかいう人も一定数いるのですが、私の場合は正直空港が好きとか航空業界への憧れとかは少ないほうだったと思います。

ただ一般的にイメージが良い(あくまでイメージ)職種ではあるので、そこは悪くないとは思いました。

 

グランドスタッフの仕事内容

次に、具体的なグランドスタッフの仕事内容についてお話ししたいと思います。

私が所属していたのはヨーロッパ系の航空会社担当のチームでした。

 

基本的にはグランドスタッフの仕事は出発業務到着業務に分かれます。

簡単に言うと、出発業務はいわゆるカウンターでのチェックイン(搭乗手続き)や搭乗ゲートでの旅客対応業務。

到着業務は到着便からの乗継便がある方の案内や、未着の手荷物のある方の対応などになります。

 

私は出発業務と到着業務の両方とも経験しましたが、主に出発業務の経験が長かったので、出発に関してもう少し詳しくお話ししますね。

 

出発業務の仕事内容

出発業務は常に時間に追われての仕事なので、みんなせかせかしててけっこうピリピリです笑

定時運航を阻む要因はいくらでもあるのに、「定時運航させて当たり前」という雰囲気なので、中々の重圧なんです。

 

一日の流れとしては、早番の場合は7時前には出勤してまずはオフィスで細々とした準備をします。

便の出発時間によってシフトが組まれるので、航空会社によって出勤時間は様々です。遅番では確か14:30出勤とかでした。

 

オフィスに決まった席はないので出勤した社員から適当にシステムの前に座って、その日の便の予約状況をみたり、ちょっとした色々な事務作業をやります。

電話がかかってくることもあるので取って対応したりもありますし、やることがなくて喋っているだけの人もいたり…という感じです。

 

そして時間になるとその日のアサイン(それぞれの担当配置)がホワイトボードに決められ、オフィスでブリーフィング(短時間の打ち合わせ)を行います。

 

ブリーフィングではコントローラー(その便のチェックイン現場でのリーダー)からその日の便の予約状況や注意すべき事項など、全員で共有しておかなければいけないことについて申し送りがあります。

 

ブリーフィングが終わったらオフィスからチェックインカウンターに移動です。

 

新人はなるべく早めに行ってセットアップを積極的にやることになります。

 

各チェックインカウンターにバゲージのタグをセットしたり、チェックインカウンターに各種備品のセットをしたりします。

早めに来ているお客さんがもうウロウロしていたりするので、そういった方の対応などもありますね。

 

カウンターオープンの時間がきたら、全員持ち場についてチェックイン開始です。

 

チェックインが残り少なくなってくると、搭乗口での業務に移ります。

チェックインしまくっていると喋りまくりでヘトヘトになってくるのですが、せかせかとゲートに移動して(時間がない時は走って移動も)搭乗口でも仕事は続きます。

 

ゲートでは主にアナウンスでお客様を呼び出しして、対応することが多いです。

何らかの理由で搭乗券を差し替える必要があったり、預けた荷物に禁止物(大抵はライターなど)が入っているため搭乗口まで来てもらって立会いのもと取り出してもらう必要があったり、そういった場合が多いですね。

 

また優先搭乗をスムーズにできるように、お子様連れのお客様のパスポートチェックを事前に済ませておいたり、優先搭乗があることを案内しておいたりします。

 

搭乗開始時刻には主にゲートリーダー、サブ(アナウンス担当)、その他のスタッフに役割が分かれます。

 

搭乗開始後、ゲートリーダーは全体の流れを見て、サブが主に搭乗アナウンスをしながらゲート内での業務をサポートします。

 

その他のスタッフはお客様が時間通りに搭乗してくれるように呼び掛けたり、列を整理したりして、搭乗開始後は改札のところでパスポートチェックをします。

 

搭乗残り数が減ってくると、スタッフはトーキーと呼ばれる無線機をもって、まだ搭乗口に来ていないお客様の搭乗を促して便名や搭乗締め切り間近を叫びながらお客様を探しに散らばります。

スタッフが走り回って探した結果無事お客様が全員搭乗したら、最終の乗客リストをゲートで印字します。

 

リストが出たら、ダッシュで機内のクルーに渡して、ようやくドアクローズです。

 

そしてボーディングブリッジが外されて飛行機がプッシュバック(トーイング車によってバックして駐機場から出ます。飛行機は自分ではバックできないため)したら、グランドスタッフの搭乗口での仕事はここでようやく終了です。

 

あとはオフィスに戻って勤務終了まで少しの間事務的な作業などをして、時間がきたら勤務終了です。

 

グランドスタッフの給与、福利厚生、残業時間などの実態

まずグランドスタッフは、だいたいどこの会社も入社時は契約社員でのスタートです。

もちろん違うところもあると思うのですが、パターンとしては契約社員でのスタートというところがかなり多いです。

私の在職していた会社の場合、身分は時給制の契約社員、1年更新で5年が契約満期でした。(当時)

勤務2〜3年目(はっきりとは忘れました)に長期雇用社員への登用試験を受ける資格が生まれるので、試験を受けて登用されれば無期雇用の社員になれます。

ただ、その無期雇用の社員も正社員ではなく、さらにその次にある登用試験を受けて合格すればようやく正社員なんです笑

どれだけ正社員にしたくないんだっていうw

 

正直なところ登用試験を受ける人もそんなに多くはないですが、周りを見ているとやっぱり男性が優遇されていたり(滅多に男性スタッフがいないので、なんだかんだで男性は有利になります)、仕事面の能力がそうでもないけれど上の人に気に入られている人が有利だったりするので、うーんという感じですね。

 

みんな登用試験の資格が生まれる頃にはモチベーションが無くなっています。

 

給料は時給制で、私の職場は時給1,200円でした。

月によって当然変動があるのですが、モデルケースとしては、

時給1,200×20日=額面給与192,000円くらい

になります。

 

手取りだと16〜17万くらいだったかなと思います。

これは私のいた会社の例で、グランドスタッフとしてはまぁましなほうかもしれません。

もっと低いグランドスタッフの会社は余裕であると思いますよ。

 

余談ですが、わたしの会社は住民税を特別徴収にしてくれなかったので、天引きされずに後から自分で払わなければならず、これを考慮していないと後々辛いことになります。

もちろん2月など勤務日数が少ない月の翌月のお給料は少ないです。

 

交通費は空港に通える範囲に住めばまず全額出ます。

 

その他福利厚生ですが、皆無に等しいです。

 

一部の日系を除いて寮や家賃補助は無いですし、手取り17万くらいのところから家賃を払うと結構厳しいです。

 

女性だとある程度セキュリティ等きちんとした家に住まないといけないですし、成田近辺は田舎の割に空港需要で家賃はそこまで安くもないんですよね。

あくまで私の会社の場合ですが、食事手当というのとクリーニング手当というのがありました。

食事手当は毎日出るわけではなく、忘れてしまったのですが何か出る条件があって、早番の時に700円くらい出ていたような・・・

 

あとクリーニング手当は月に2500円くらいですが、出ていました。

 

残業は、基本的にはありません。

特にイレギュラーなく便が飛べば、毎日きっちり帰れます。

もちろん、便がキャンセルしたり遅延した場合はその限りではありません。

私も夜中まで働いたことがありますが、時給制なので働いた分は当然残業代は出ます。

なので逆に無駄に残業するような文化はないですし、そんなことしたら怖い先輩にメッチャ怒られますのでそんなことをしたがる人もいませんw

 

グランドスタッフのブラックエピソード(つらいところ)3選

次は、空港グランドスタッフの仕事で特に私が辛いと思った点を3つあげてみます。

 

女性職場であること

ありきたりなことですが、やはり女性の職場というのは辛いです。

グランドスタッフには男性はほとんどおりませんので、9.5割〜10割は女性です。

女性ばかりだとやっぱり気を使います。私がいたのは外資系なのでサバサバした人が多い方ではあったのですが、それでもやっぱり女の職場でした。

外資でもそうだったので、「日系の会社ではたぶんもっと大変なのでは?」と思います。

離職率が高い中で辞めずに残っていくのは気が強い人が多いので、お局的な先輩にはみんな本当に異常なくらい気を遣ってました笑

仕事柄常に時間に終われますし、みんなどんどんチャキチャキで早口になっていくので、普段から怖いです。

 

不規則な勤務形態であること

やはり朝と晩のシフトの繰り返しですので、体力は消耗していきます。

夏はまだいいのですが、真冬なんてまだ真っ暗な中に早起きして出勤しなければなりません。

もちろん超寒いし、空港についてもまだ空は暗いまま…

冬の早番が私は本当に嫌いで、「私はこの寒い真っ暗な時間に無理やり起きて一体何をやってるんだろう?世界一不幸なんじゃないか?」とか思っていました笑

そうかと思うと「昼過ぎに出勤して終電で帰る」というのもミックスされるので、体内時計とかあったもんじゃないです。もちろんその不規則にもそれなりに慣れるのですが、やっぱりしんどいと思います。

 

友人と疎遠になること

これは私がすごく感じたことなんですが、一般業界の友人とは疎遠になるのでそこが結構辛かったです。

 

土日は関係ないシフトの仕事なので、土日休みの会社員の友達と会いたければ自分が合わせるしかありません。(ただ土日に休み希望は出しづらいです、みんな欲しいので笑)

また、成田空港勤務の場合は空港近辺に住むのが実質マストなので、都内の友人には物理的距離でどうしても会いにくいですよね。

もちろんそれでも都合がつけば行くようにするのですが、結局予定が合いづらいとなるとよほど仲良くないとだんだん呼ばれなくなったりします。

人にもよるかと思いますが、「航空業界で働くと友達がいなくなる」というのは航空あるあるですね。

 

グランドスタッフの仕事を辞めた理由

グランドスタッフの仕事を辞めた理由としては、長く勤務し続けるビジョンが自分の中で持てなくなったためです。

勿論、入社した当初は長期雇用の社員になることを考えていました。

けれど働いていくうちに、入社前から分かっていたつもりのマイナス面が辛くなってきました。

主に挙げるなら、女性ばかりの職場でのストレスや、不規則な生活での体力の消耗、そして大変な労働の割に給料含めた待遇が低いこと(そして上がる見込みがない)です。

 

当時は20代前半でしたが、これをずっと続けていく、というビジョンがどうしても持てなくなりました。

 

仕事自体は大変だけれどやっぱり他の仕事には無いやりがいはあったので、辞めたく無い気持ちもありました。

 

ただ私の場合はストレスで体調もかなり悪くなってしまったので、限界がきたという感じでした。

 

当時は若かったのでうまく気持ちを切り替えたり、ストレスコントロールをすることができていなかったんですよね。

生真面目で完璧主義な性格の人は正直向いていないと思います。
体を壊すのがオチです。

あと、あまりの離職率の高さにモチベーションが削がれるというのもありますね。

会社としても人気職種で募集すれば若い女の子が応募してくるから、人材は使い捨てみたいに思ってるのかなーと感じるようになりました。

人を育てるという概念はほぼ皆無です。

私の場合はそんな感じで長く続けるビジョンが持てなくなり、体調の悪化がトドメとなって退職したという感じです。

 

また、誤解を恐れずにいうと、仕事を辞めた理由の中の要素として周りの人のレベルが低いと正直感じたこともあります。

はっきり言って、まじめな高学歴女子にはグランドスタッフはオススメしません。
(そもそもなりたがらない人が大半だと思いますが)

 

なぜかというと、グランドスタッフになる人はキャピキャピ女子女子した人がやっぱり多くて、話す話題といえば彼氏とか男の子とかの恋愛の話か、ディズニーの話くらいだったりすることもあります笑

 

私は当時体調が悪くて恋愛どころでは無いので恋愛の話は入れないし、私はディズニーに行ったことすら無いのでそのコミュニティではなんなら変人みたいな扱いでした笑

これは入社時期が近い人にどんなタイプの人が多いかにもよります。(入社時期が近い人と行動を共にすることになるため)

 

私の場合同期はおらず、入社時期ひとつ前の先輩たちと常にご飯休憩含め行動を一緒にすることになるのですが、上記のような人が多かったです。

みなさん華やかな美人さんですし良い人たちなんですが、話は正直合わないと思っていました。

 

時々私みたいな属性の、英語が得意で仕事に活かしたいからグランドスタッフになったような人もいて、英文学の話で盛り上がった後輩とかもいましたが、かなりレアです。

 

性格が合いそうでも入社時期が違う先輩だと一緒に行動することが少ないので、あまり一緒にいる人を選べないです。

 

なんだかんだで高学歴女子もいましたし(明治大卒とか上智卒とかいました)、私と違ってうまくやっていたかもしれないのですが、職場でレベルの高い会話?とかはできない可能性が高いので、その辺りは認識していた方がいいのかなと思います。

 

まとめ

以上、ありすさんに記事を寄稿していただき、空港グランドスタッフのブラック実態について見てきました。

やっぱり、一見すると華やかに見える仕事というのには裏があるんです。

 

時給1200円、福利厚生なし、正社員になるためには3年以上勤めて登用試験を2回も受けなければならないなんてどう考えてもコスパ悪すぎじゃないですか…

それでいてシフト制の不規則な勤務形態、女性職場での辛いストレス、話の合わない同僚….

 

どう考えてもただただ「楽しそうだから!」「憧れの仕事だから!」「やりがいのある仕事だから!」と言って安直に就いて良いような仕事ではないんですよねw

 

僕はこちらの記事(会社選びに失敗して短期離職する意識高い就活生の4つの特徴)にも書いておりますが、「やりがい(笑)」とか「憧れ(笑)」みたいなワードで仕事を選んではいけません。

自分の生活や給料のことを一切考えず、やりがい(笑)だけで仕事を選ぶと痛い目に合うのです。

 

高学歴であるなら尚更、自分の今までの努力に見合った報酬をいただける仕事に就くようにしましょう。

 

ということで以上、「空港グランドスタッフの仕事がブラックで2年で辞めた実体験談」でした!

 

 

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。


ちなみに、

 

①ブログには書けないようなさらに濃い話

②就活や転職をする際に、必ず知っておくべきこと

③僕が長い年月をかけて編み出した「感情マーケティングを応用した必勝面接術レポート」

 

などは僕のメルマガにて公開しております。


メルマガ限定の情報なども流しますので、ご興味ある方は下記リンクより是非とも僕のメルマガにご登録していただければと思います。もちろん登録は無料です。

 

タコペッティのメールマガジンに今すぐ登録する!

 

ではでは

 

コメントを残す

*