
本日は新卒で入社した小会社に見切りをつけ、職歴わずか1年で子会社から大手企業の親会社へと転職を成功させた実体験談を記事にしたいと思います。
子会社は親会社の奴隷とはこのブログでも常々主張しているところですが、彼は第二新卒で転職を成功させることにより子会社から親会社へと階級を一段飛び越えることに成功しました。
ちなみに、子会社の待遇の悲惨さにつきましてはこちらの記事(子会社への就職がオススメできない理由を就活生に教えよう)にて現実を記載しておりますのでご参照いただければ幸いです。
一般的に、新卒で子会社に入社してしまうと日本の階級社会の上層に立つことはほぼ不可能になります。
なぜなら、そもそも日本の経済市場では一部の大企業がマーケットを牛耳っており、子会社をはじめとする大多数の中小企業は大手の下請け孫請けの関係だからです。つまり、下請け孫請けの仕事で能力を磨いてもそこのレベルでとまってしまい、上にビルドアップしていくシステムそのものが無いのです。
しかし、子会社階級から親会社階級に移る方法がたった一つだけ存在します。
それは、若くて市場価値の高いうちに転職をするということです。
今やいい時代でして、大手企業であろうと第二新卒枠での求人を募集している企業が多くあるのです。
そして本日は、とある子会社から東証一部上場の大手企業へと第二新卒で転職を成功させた会社員の方に転職実体験談を寄稿していただきました。
彼はどのようにして子会社から大企業親会社への転職を成功させたのか?そしてなぜ転職をしようと思ったのか?
見ていくことにしましょう!以下、彼からの寄稿文になります!
目次
子会社の仕事内容と不満
初めまして。
僕はマーチくらいのレベルの大学卒。新卒で大手素材メーカーの子会社(建築資材メーカー)に入社しました。
ニッチな商品でトップシェアを誇っており、元々『シェアの高いBtoBメーカーで働きたい』という想いがあったため内定時はそこそこ満足していました。
しかし
①子会社故のコンプレックス
②年収の上がらなさ
③建設業との密接な関係
といった理由から、新卒の5月には「もう無理、転職したい…」と考えていました。
特にきつかったのは
③建設業との密接な関係
です。
基本的に建設業は超体育会。高級住宅地で23年間生活し、お坊ちゃん学校に7年間通ったひ弱な僕は、ヤクザもどきの社員や職人が恐くて仕方無かったです。
建築資材メーカーの営業実態はメーカーとは名ばかりのただの建築業者でした。
また、会社は完全週休2日制ですが、工事現場は毎日24時間動いてます。
僕は営業でしたので会社用のスマホを持っており、土日深夜関わらず電話がかかってくる恐怖が堪りませんでした。
ということで以下、メーカーの子会社ゆえのコンプレックス、子会社の待遇の悪さ、建築資材メーカーの営業の実態を書いていきたいと思います。
子会社ゆえのコンプレックス
まず第一にコンプレックスを感じるのが、新卒の新人研修ですね。
8社くらいで合同で新人研修を行うのですが、同期の親会社の奴らが
「あいつらはどうせ子会社だし…」
と裏で言っていたりして、そこで子会社社員であることのコンプレックスを感じてしまいました。
あとは親会社の同期とも仲が良かったので昇給体系などを聞いたりもしたのですが、その違いに愕然としましたね。
昇給の上がり幅が全然違くて、年齢給は子会社と親会社で1.5倍もの格差がありました。
その上、親会社の社員と自分の学歴がそこまで変わらないことにコンプレックスを覚えたりもしました。
親会社の社員が早慶とか旧帝の学歴ばかりであれば諦めもつくのに、自分と同程度の学歴である駅弁とかマーチ出身の社員も多く、同じレベルの大学出身なのにどうして会社の違いだけでここまで待遇に差がつくのかとコンプレックスに思ったものでした。
また、親会社に対するコンプレックスだけでなく、大学の同級生に対するコンプレックスもありました。
僕の大学の同級生はマーチレベルの割に優秀でして、日立とかNTTとかの大手一流企業に行きました。その中で自分は建設会社の下請け…自分は何をやっているんだろうと、虚しくなったこともありました。
年収の上がらなさ
僕の在職していた子会社は一部上場企業の子会社なのに、計算すると40代で額面月収が30万円行かないのです。
これは正直やばいと感じましたね。福利厚生は良かったのですが、基本給が安すぎてこれからの将来が不安になりました。家賃補助は東京で13万円ほど出るのですが、それでもきつさを感じましたね….
建設業との密接な関係
僕は営業で建築資材をゼネコンやサブコンに売っておりました。
ぶっちゃけどこのメーカーが作っても変わらない商材なので、やっていて達成感もありませんでした。
注
*ゼネコン
=元請負者として各種の土木・建築工事を一式で発注者から直接請負い、工事全体のとりまとめを行う建設業者のこと。所謂スーパーゼネコンは大林組、鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店の5社。*サブコン
=ゼネコンの下請などとして、土木・建築工事の一部を請負う建設業者のこと。ゼネコンの下請け業者の一員として現場に乗り込み、施工管理を担当する。具体的には冷媒配管工、ダクト工、消火配管工、ガス配管工、衛生配管工、保温工など。
納品先の建設現場でトラブルがあったらすぐに電話があり、毎日のように呼び出されていました。
現在はオリンピック需要もあり商材が売れるので、トラブルやクレームもその分増え、対応に追われていました。
ちなみに主なクレーム内容は製品の傷、資材の納品ミスなどです。
製品に傷があってもわざわざ客先に出向く必要はないと思うのですが、片道2時間ほどかけて現場まで出向き、写真を撮って傷をチェックして、対面でお客さんに謝罪しなければなりませんでした。
その他には組み立ての立会いを眺める業務や、資材搬入トラックの誘導もやっていました。
なんで自分は大学を出てまでトラックの誘導をやっているんだろう…と虚しくなりましたね…
転職を決意した理由
転職を決意した理由は3つありまして、
①大手勤めで威張りたい
②エセメーカーではなく、ちゃんとしたメーカーで働きたい
③会社用携帯に怯えない生活をしたい
この3項目に尽きます。
上記2項目はほとんど子会社コンプレックスによるものですが、「会社用携帯に怯えない生活をしたい」というのは切実でした。
建設現場では365日ずっと工事が行われており、深夜に現場でトラブルがあると何時であろうと電話がかかってきます。
だから僕は深夜工事がある日はいつ電話がかかってこないかと震えながら眠りについていたものでして、それが本当にストレスフルでした…
どのようにして転職を成功させたのか
なんとしても大手のメーカーに入ってドヤりたかったので、
僕が転職成功のために努力したことは3つあります。
それは、
①英語学習
②企業研究
③筋トレ
です。
一つ一つお話ししていきたいと思います。
英語学習
とにかくもっぱら英語の勉強をしていました。
結果として
1.TOEIC820点
2.英検準一級
に合格することができました。
実務で英語を使う機会は殆んど無い上に周りにはこれ以上のスコアや級位を取得している人がゴロゴロいる
面接では、
「君、そこそこの大学を出て、英語も結構できて、
なんてことも言われました。
ちなみに僕以外で内定をもらっていた人もTOEIC800点を超
皆さんも転職を成功させたかったら、TOEICの点数を上げるこ
企業研究
とりあえず求人数が多そうだったDODAへ応募して、
『若手の面接はやる気が重要視される。』
ということをエージェントさんに言われました。
ただ、『やる気あります!』とアピールするのでは具体性もなく、
そのため、僕はノイローゼ手前まで企業研究を繰り返し、
新卒の時は面接について何もわかっていませんでしたが、
逆質問もメーカーで培った経験と知識を元に質問したので、
筋トレとファッション
これはギャグではなくかなり大事です。
仕事とはハードなものであり、日本企業はどこも強烈な縦社会。
そう、企業は『強い漢』を求めているのです。
新卒時の僕は髪の毛が長く、
しかし社会人になってから筋トレにドはまりし、
面接のときも髪を切りジェルで固め、
印象が良くなるだけでなく、自分自身かなり気合いも入るので、
実際、新卒の時も思いましたが「見た目」はやはり重要です。会社員になってからも見た目の重要さを再認識したので、良い靴と良いネクタイ、そして良いスーツを身につけていきました。
実際の面接の際も『爽やかな感じだね』『アメフト部っぽい』
筋トレをして見た目に気を配った結果、大手企業から内定をもらうことができました。
利用した転職エージェント
因みにエージェントはDODAを使ってました。この1社しか使用していないので詳しくレビューはできませんが、
特に一番大きかったのは退職手続きですね。
子会社で疲弊している若手社員に言いたいこと
子会社というとやはり親会社とは明確な待遇の差があり、
しかし、そこで妥協してしまったら負けです。
僕のように「子会社で働くのが辛い!なんで4大まで出て、こんな待遇で働かなきゃならないんだ!」と思うのであれば、転職の二文字は頭に入れておいたほうがいいと思います。
実際に転職しなくても、リクナビNEXTなどの転職サイトを見るだけでだいぶ気が休まりますよ。
転職サイトを見るだけでは耐えられなくなったら転職の時です。直感で良いと思った会社にとりあえず応募しましょう。
まとめ
以上、子会社から大手の親会社への転職を成功させた実体験談でした!
彼も言っていましたが、子会社の待遇は悲惨なんです。
例えば僕が今まで書いた記事の中でも、
→「子会社からの出向社員は見た!日立製作所の営業現場の実態」
→「子会社への就職がオススメできない理由を就活生に教えよう」
などの記事にて子会社の待遇がいかに悲惨か、子会社が永遠に親会社の奴隷である理由などを執筆してきました。
子会社にお勤めのみなさんは、自分の立ち位置を再認識し、このまま働いていて自分は本当に幸せなのか??ということを一度立ち止まって考えてみる必要があるでしょう。
そして、彼も言っていましたが、とりあえず転職サイトに登録しておいて、耐えられなくなった時にすぐに転職活動ができるように準備をしておくことは非常に重要です。
急に「転職したい!」と思ってもなかなかすぐに転職するのは難しいですからねえ…
子会社の待遇に不満があるのなら、すぐに転職活動ができるように準備だけでもしておくべきなのですよ。
転職するしないにしても、まずはリクナビNEXTには必ず登録しておくことをオススメいたします。
何しろ日本最大手の転職サイトですし、求人数が違います。すぐには転職しないにしろ、登録して眺めているだけでも面白いです。また、彼も言っていたように眺めているだけでは飽き足らなくなった時が転職の時でしょうねw
そして、リクナビNEXTには
グッドポイント診断という自己分析ツールがあるのですが、これが思いのほかオススメです。
まあ簡単に言うと就活の時に受験していた適職診断の転職バージョンなんですけど、これが結構当たります。
僕も受験してみたんですけど、15分くらい質問に答えるだけで僕の強みを分析し、診断してくれます。
例えば1つ例を挙げると、僕の強みは独創性でした。
いやー当たっていますねえ…
僕は人と違うことを常に追い求め、こうしてブログなどを書いて努力しているわけですから…
とまあ、こんな感じで転職活動の指針にもなりますので、転職を考えていなくとも今のうちに登録しておくことをオススメいたします。登録は下記リンクからできますので良かったらどうぞ。
あとは、転職市場価値診断ツールのミイダスなんかも登録しておくと面白いですねえ…
これは自分の市場価値がいくらなのかを年収ベースで診断してくれるツールなんですけど、若ければ若いほど高い市場価値が算出されるはずですよ…
ちなみに僕の市場価値は年収700万円相当でしたw 高い!
ってことで、上記のようにあなた自身の市場価値を是非とも下記リンクから診断してみてください。自分の年収相場を機械に診断してもらうのは面白いですよw
とまあ、転職を考えていなくとも面白いツールは色々とあるわけで、今のうちに見ておくと面白いですよw
ということで、子会社勤務の方も子会社勤務でない方も、転職したい方も転職したくもない方も、ご参考になれば幸いです。
ではでは今日はこの辺で。
(転職エージェントに関する詳しい記事は下記をご覧ください)
→大企業を1年で辞めた僕が利用したオススメ第二新卒転職エージェント
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
ちなみに、
①ブログには書けないようなさらに濃い話
②就活や転職をする際に、必ず知っておくべきこと
③僕が長い年月をかけて編み出した「感情マーケティングを応用した必勝面接術レポート」
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ではでは
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