本日は、新卒で入社した小会社に見切りをつけ、第二新卒で子会社から大手企業の親会社への転職を成功させた体験談を記事にしたいと思います。
ただし、親会社の転職といっても、同グループの親会社に転職したわけではありません。
グループとは全く別の大手企業の親会社に転職したということです。
なぜかといえば、グループ会社内での転職は基本的には茨の道だからです。
転職先で人事情報が共用される可能性が高いですし、転職活動の情報も社内で筒抜けになります。たとえ転職に成功できたとしても、職場に居づらくなる可能性があります。転職に失敗したとしたら…もっと悲惨です。
そんなわけですから、「子会社から親会社に転職したい!」と思うのであれば、今の会社とは全く関係のない大手企業の親会社への転職を目指すのが一番というわけです。
さて、本記事を寄稿してくださったのは、大手素材メーカーの子会社から、全く別の大手BtoBメーカーへの転職を成功させたKさんです。
Kさんは私の友人の弟です。某MARCHを卒業後、新卒で大手素材メーカーの子会社へ就職しました。
しかし、入社後に待ち受けていたのは、
・大手企業のグループ会社とは名ばかりの泥臭い仕事の数々
・携帯電話に怯える日々
・子会社と親会社で実に1.5倍もの給料格差
・働けども働けども、上がらぬ子会社の年収…
こんな実態でした。
この会社にずっと勤め続けても人生は良くならないと判断したKさんは、入社1年目のうちから転職活動を開始。
努力の甲斐あって、無事に大手企業の親会社への転職を成功させることができたのでした。
ということで、本記事では
・Kさんが抱えた子会社コンプレックス
・Kさんが経験した、子会社と親会社の差別の実態
・Kさんが大企業親会社への転職を成功させた具体的な方法
これらについて見ていきたいと思います。
「子会社で働くなんて、プライドが許さない…!」
「仕事内容は変わらないのに、なぜ子会社というだけで給料がこんなに安いんだ…」
このような悩みを抱えている方にとっては非常に有益な内容だと思います。是非とも最後までご覧ください!
※以下、Kさんからの寄稿記事になります。
目次
子会社の仕事内容と待遇に不満を感じ、転職を志すまでのエピソード
初めまして。
私はMARCHレベルの大学卒で、新卒で大手素材メーカーの子会社(建築資材メーカー)に入社しました。
ニッチな商品でトップシェアを誇っており、『シェアの高いBtoBメーカーで働きたい』という想いが元々あったため、内定時はそこそこ満足していました。
しかし
①子会社コンプレックス
②上がらない年収
③建設業界の体育会的な仕事環境
これら3つの理由から、入社1年目の5月には「もう無理、転職したい…」と考えていました。
特にきつかったのは
③建設業界の体育会的な仕事環境
です。
基本的に建設業界は超体育会です。
ひ弱な私にとって、ヤクザもどきの社員や職人は恐くて仕方無かったです。
そもそも、私の入社した会社は建築資材メーカーだったはずなのですが、実際はただの建築業者でした。
また、会社は完全週休2日制ですが、工事現場は毎日24時間動いています。
土日深夜に関わらず、会社携帯にはバンバン電話がかかってくるのです。それが恐怖で堪りませんでした…
ということで、まずは
①子会社コンプレックス
②上がらない年収
③建設業界の体育会的な仕事環境
について詳しく書いていきたいと思います。
子会社コンプレックス
まず第一に、私が感じた子会社コンプレックスについてお話しします。
私が初めて子会社コンプレックスを感じたのは、新入社員研修の時でした。
8社合同で新入社員研修が行われたのですが、同期の親会社の奴らが
「あいつらはどうせ子会社だし…(笑)」
と裏で言っているのを聞いてしまいました。その時に、自分が子会社社員であることのコンプレックスを感じてしまいました。
また、親会社の同期からは昇給体系を聞いたりもしたのですが、その違いに愕然としましたね。
昇給の上がり幅が子会社とは全然違くて、年齢給は子会社と親会社で約1.5倍もの格差がありました。
その上、親会社の社員と自分の学歴がそこまで変わらないことにもコンプレックスを覚えたりもしました。
親会社の社員が早慶・旧帝大の学歴ばかりであれば諦めもつくのに、マーチ・駅弁出身の社員も多かったのです。
私も某MARCH卒ですので、「同じレベルの大学出身なのに、所属する会社の違いだけでなぜここまで待遇に差がつくのか…」とコンプレックスに思ったものでした。
また、親会社に対するコンプレックスだけでなく、大学の同級生に対するコンプレックスもありました。
僕の大学の同級生はマーチレベルの割に優秀でして、日立とかNTTとかの大手一流企業に行きました。「その中で自分は建設会社の下請け…」「自分は何をやっているんだろう…」と、虚しくなったこともありました。
上がらない年収
子会社コンプレックスだけならまだ良いです。問題なのは、年収が低く、将来的に上がる見込みもないという事実でした。
私の在職していた子会社は、大手素材メーカーの子会社です。
にも関わらず、40代で額面月収が30万円にも到達しないという有様でした。
これは正直やばいと感じましたね。
福利厚生は良かったのですが、基本給が安すぎてこれからの将来が不安になりました。家賃補助は東京で13万円ほど出るのですが、それでもきつさを感じましたね….
建設業界の体育会的な仕事環境
私にとって最もきつかったのはこれです。
新卒1年目で営業職に就きまして、建築資材をゼネコンやサブコンに売っておりました。建築資材とは、木材とか生コンクリートとかの類です。
ぶっちゃけ、どこのメーカーが作っても中身は変わらないコモディティ商材です。
ですので、営業していて達成感もありませんでした。
私にとって最も恐ろしかったのは、納品先の建設現場でトラブルがあったらすぐに電話があり、毎日のように先方から呼び出しを食らっていたことです。
トラブルやクレームも日常茶飯事なので、営業時間中は常にその対応に追われていました。
ちなみに主なクレーム内容は「製品の傷」「資材の納品ミス」などです。
製品に傷があってもわざわざ客先に出向く必要はないと思うのですが、片道2時間ほどかけて現場まで出向き、写真を撮って傷をチェックして、対面でお客さんに謝罪をしなければなりませんでした。
その他には、組み立ての立会いを眺める業務や、資材搬入トラックの誘導などの業務もやっていました。
率直に、「なんで自分は大学を出てまでトラックの誘導をやっているんだろう…」と虚しくなりましたね…
自分の人生を変えるため、転職を決意
そんなわけで、私は入社1年目で転職を決意しました。
転職を決意した理由は大きく3つありまして、
①大手勤めで威張りたい
②エセメーカーではなく、ちゃんとしたメーカーで働きたい
③会社用携帯に怯えない生活をしたい
この3つになります。
①と②は子会社コンプレックスによるものですが、「会社用携帯に怯えない生活をしたい」というのは切実でした。
建設現場では365日ずっと工事が行われており、深夜に現場でトラブルがあると、何時であろうと電話がかかってきます。
深夜工事がある日は、いつ電話がかかってこないかと震えながら眠りについていました….
それが本当にストレスフルで、早くこの状況から抜け出したいという思いがありました。
大手企業の親会社にターゲットを絞り、転職活動を開始
なんとしても大手のメーカーに入ってドヤりたかったので、
私が転職成功のために努力したことは大きく分けて3つあります。
それは、
①英語学習
②業界・企業研究
③筋トレ
です。
一つ一つ具体的に解説していきたいと思います。
英語学習に全力で取り組み、アピール材料に利用
第一に取り組んだのは、英語の勉強です。
私の志望していた大手BtoBメーカーの多くは海外売上比率の大きいグローバル企業です。英語ができるというのは大きな強みになります。
そして、英語力は努力を客観的に測れる唯一の指標です。
私は、自分が努力できる人間であるということを面接官にアピールするため、TOEICで800点以上を取得することを目標に勉強を開始しました。
結果として
1.TOEIC820点
2.英検準一級
に合格することができました。
大手には英語が堪能な社員が多いといえど、面接では意外なほどに誉められました。
「君、そこそこの大学を出て、英語も結構できて、
なんてことも面接官から言われました。
ちなみに、私以外に内定をもらっていた人もTOEIC800点を超
皆さんも、転職を成功させたかったらTOEICの点数を上げるこ
ちなみに、ビジネス系YouTuberとして有名な田端信太郎さんも、「年収を上げたいなら、とにかくTOEICのスコアを上げてください!」とTwitterやYouTubeでいつも主張しておられます。その通りだと思います。
業界研究・企業研究を徹底的にやる
次に、業界研究と企業研究を徹底的にやりました。
上場企業を受験するわけですから、直近5年分の有価証券報告書と決算短信を読み込み、業界におけるその企業の強み・競合・リスク・置かれている状況などを事細かに分析し、役員にプレゼンできるレベルにまで持っていきました。
正直、他の求職者は忙しくてここまではできないと思います。「他の求職者と自分は違うんだぞ!」ということをアピールするためにも、徹底的に企業分析をしました。
利用した転職エージェントは、マイナビジョブ20’sです。
若手向けの求人数が多いことがとにかく重要だと考えていたので、こちらに登録していました。
エージェントさんからは、
『20代の若手の面接は、やる気が最重要視される。』
ということを言われました。
ただ、『やる気あります!』とアピールするのでは具体性もなく、
そのため、僕はノイローゼ一歩手前まで企業研究を繰り返し、TOEICを勉強し、
また、1年未満とはいえメーカーで営業を経験している身です。その経験と知識をもと
新卒就活の時は何もわかっていませんでしたが、現場の仕事を自分で経験し、企業研究も徹底的にやっていると、相手の企業のこともしっかり理解できるようになってくるものです。
新卒就活の時ほど苦労せずに、スイスイと面接を通過していきました。
筋トレで身体を鍛え、オシャレなファッションに身を包み、見た目に気を配る
最後にお伝えしたいのがこちらです。これはギャグではなく、かなり大事です。
仕事とはハードなものであり、日本の大手メーカーはどこも強烈な縦社会です。
そう、日本の大手企業は『強い漢』を求めているのです。
新卒時の私は髪の毛が長く、
しかし、社会人になってから筋トレにドはまりし、
面接のときも、髪の毛はジェルで固め、
印象が良くなるだけでなく、自分自身かなり気合いも入るので、とてもオススメです。
実際、新卒の時も思いましたが「見た目」はやはり重要です。社会に出てからも見た目の重要さを再認識したので、良い靴と良いネクタイ、そして良いスーツを面接で身につけていきました。
すると、実際の面接でも『爽やかな感じだね』『アメフト部っぽい』
割と本気で、私が大手メーカーから内定をもらえたのは筋トレとファッションに力を入れて、見た目に気を遣ったことが大きいと思っています。
最後に。子会社で疲弊している若手社員に言いたいこと
最後に。子会社で消耗している若手社員の皆さんに私からメッセージです。
子会社というと、やはり親会社とは明確な待遇の差があり、
しかし、そこで妥協してしまったら負けです。
私のように「子会社で働くのが辛い!なんで4大を出て、こんな待遇で働かなきゃならないんだ!」と思うのであれば、「転職」の二文字は必ず頭に入れておいたほうがいいと思います。
ちなみに、同グループの親会社に転職するのは全くオススメしません。
なぜなら、そんなことをすれば社内の人間に転職活動をしていることがバレてしまいますから、職場に居づらくなります。
仮に親会社へ転職できたにしろ、転職先で気まずい思いをするのは間違いありません。
そもそも、グループの親会社への転職は中堅社員になって、仕事で実績を出せるようになってから初めて考えるべきです。
20代の若手社員であれば、真っ当に転職エージェントを活用して、全く別の会社を狙って転職活動をした方がリスクリワードは高いと思います。
そして、オススメの転職エージェントとしては、マイナビジョブ20’sがオススメです。
大手なので安心できますし、求人の全てが20代に特化しているというのが魅力的です。大手企業の求人もたくさんありますし、大変お世話になりました。
私はこちらの1社にしか登録していなかったので他の転職エージェントさんの事情はわかりませんが、ES添削をはじめとして、質疑応答・逆質問の添削や、模擬面接までもを対応してくださいました。
特に、一番助かったのは退職手続きですね。
無料登録だけやっておいて、求人だけ後で見てみるというのも可能ですので、気になる方はとりあえず無料登録だけでもしておくと良いんでないかな?と思います。
こちらのページから無料登録ができますので、気になる方はよかったら見てみてください!
結論。子会社は奴隷です。鶏口となるとも牛後となるなかれ
以上、子会社から大手の親会社への転職を成功させたKさんの実体験談でした!
Kさんも仰っている通り、子会社の待遇は悲惨です。
同じような学歴なのに、所属組織が違うだけで給料/待遇が180度異なるなんて、とてもじゃないですが耐えられないですよ….
中国の古典「史記」には、
「鶏口(けいこう)となるとも牛後(ぎゅうご)となるなかれ」
という諺が出てきます。
この諺の意味するところは、「強い勢力のあるものにつき従うより、たとえ小さくても独立したものの頭(かしら)となれ!」ということです。
これを今回のお話に置き換えるならば、「強い勢力に付き従っているだけの子会社に就職するよりも、小さくても良いから独立している会社に行け!」ということです。
Kさんは子会社コンプレックスがあったので大手企業の親会社に転職したわけですが、別に大手企業でなくとも、長いものに巻かれずに独立して事業を行なっている会社であればどこでも良いと思います。
例えば、日本には非常にニッチな分野でトップシェアを誇っている優良企業が山ほどあります。
そういった会社に目をつけて転職活動を行うのは非常に頭の良い戦略でしょう。
もしくは、僕のように「誰からも雇われたくない!自分のスキル1本で食っていきたい!」という方は、イマドキのWeb/IT企業に転職するでも良いと思います。
方法こそ色々ありますが、1つ確かなことは、「子会社から今すぐ逃げるべき」という事実です。
「鶏口(けいこう)となるとも牛後(ぎゅうご)となるなかれ」
この諺を胸に刻んで、転職活動を頑張っていきましょう。
ではでは、今日はこの辺で。
※ちなみに、僕自身も転職を繰り返すことで、最終的にはWeb業界に転職し、自由な働き方を手に入れることができました。
僕が日系企業の営業職から逃げて逃げて、Webマーケティング職に転職して人生が変わった話については以下記事に詳しく書いておりますので、興味のある方は是非とも合わせて読んでみてください。
→日系企業の営業職からWebマーケティング職に転職して人生が変わった話
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
ちなみに、
①ブログには書けないようなさらに濃い話
②就活や転職をする際に、必ず知っておくべきこと
③僕が長い年月をかけて編み出した「感情マーケティングを応用した必勝面接術レポート」
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ではでは
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