イケダハヤトさんはみなさんご存知のように自他共に認める日本トップのプロブロガーであり、月収は500万円ほどとも言われています。
僕もなんだかんだ言ってイケハヤさんのブログは好きでよく読んでいるのですが、そんな中で先日、こんなリプライをいただきました。
タコペッティさんは、アンチイケハヤと見る。
そんなに嫌ならブログに嫌な所を書いて下さいよ。 https://t.co/TvnHXpa5FF— ゆ〜やん⚾ (@Yu_yan42) 2017年10月16日
失礼を承知で言いますが、もしよろしければ、以下のテーマについてブログで書いて頂けませんか?
①某高知ブロガーのアンチな部分。
②地方移住について
③選挙で投票すべき党としてはいけない党とその理由について— ゆ〜やん⚾ (@Yu_yan42) 2017年10月16日
どうやら世の中にはアンチイケハヤさんが多いようでして、僕もその1人と思われていたようです。
僕としてはイケハヤさんの考えには共感すべきところはありますし、全てがアンチなわけではありません。
特に生き方に関しては尊敬しています。
ただ、就活、転職という観点で見ると「何言ってんだこの人…」と思うことが少なくないので、本日はそのことについて書いてみようと思います。
題して、就活生、会社員がイケダハヤトのブログを信じてはいけない理由です。
目次
イケダハヤトさんは世の中の全員に自分の理論があてはまると思っている
まあ色々突っ込みたいところはありますが、イケハヤさんに1番突っ込みたいのはこれ。
この人、あたかも自分の理論が世の全員に当てはまるかのように主張するんですよね。
たまたま自分がうまくいったやり方が、あたかも世の万人全員に通用するかのように主張して、あたかも同じことを世の万人がやれば成功できるかのように主張します。
炎上商法をやっているイケハヤさんだから仕方ないかもしれませんが、この人の理論に当てはまる人はごく僅かの人間しかいません。
イケハヤさんの独自理論には色々なものがありますが、有名な独自理論の具体例をあげると、
「地方に住むと年収が上がる」
「東京は住むところではない。地方に住むべき」
「大企業はクソ。若者はベンチャーに行くべき」
「転職をすればするほど市場価値が上がる」
なんかが有名なイケハヤ理論になります。
何も言わずともお分かりかと思いますがこんなの一部の人にしか当てはまりませんってw
特に、就活転職に関するイケハヤさんの記事に関しては全て間違っているとしか思えませんので、本日はイケハヤさんの就活、転職、キャリアに関する主張のどこがダメで、どうして間に受けてはいけいけないのかを説明したいと思います。
就活生の皆さん!イケダハヤトさんの言うことを真に受けたらそれこそ人生を消耗させてしまいますよ!
根拠の無い大企業否定論
イケハヤさんはおそらくファーストキャリアが大企業で、おそらく嫌な思いをしたのでしょう。従って、やたらめったら大企業の悪いところばかりを例にあげます。
でも、大企業といっても世の中には何千社もありますからね??その全てがイケハヤさんの言うような大企業とは限らないでしょう。
まあ確かにイケハヤさんの言う通り、独立が前提だったら大企業に行くべきではないかもしれません。
しかし、世の大多数の人は独立なんてしたくないのです。組織の歯車として生きたい人だって大勢います。
例えば僕の友人で、どう考えても独立してやっていけば大成しそうな人なのに、「安定して生きたいから。」という理由で安定した大企業に入社した人はいます。
自分の一生を組織人として終える気なら、それこそ大企業に行ったほうがいいです。
全員が発信力をつけて生きるとは限らないし、大企業におぶさって慎ましく生きるべき人もいるのです。
そういった人々のことを考えずに、一律に若者全員がベンチャーに行くべき!大企業はクソ!というのはちゃんちゃら違うと思うのです。
大企業、素晴らしいじゃないですか。
ちなみに大企業に行くべきメリットについてはこちらの記事にて記載しておりますので、ご参照ください。
僕も大企業を1年で辞めてベンチャー企業に転職しているので双方のメリットは痛いほどわかるんですが、イケハヤさんは大企業の悪い面ばかりを発信して良い面はあえて隠しているんですよねw
「新卒はベンチャーに行くべき」という無責任な言動
大企業否定論に関連して、若者はベンチャー企業に行ったほうがいい!なんて主張もしてますね。
イケハヤさんと同様に僕は大企業もベンチャー企業も経験していますが、どっちも長所がありますし短所もありますよ。
そして大企業に向いている人も、ベンチャーに向いている人も、それぞれ両方いるんです。
人には向き不向きがありますから…
人の向き不向き、大企業とベンチャー企業のそれぞれのメリットデメリットも明示せずに、一律に大企業はクソ!若者はベンチャーへ行け!という主張はちゃんちゃらおかしいと僕は思うのですね。
ちなみに僕は大企業とベンチャー企業両方経験しているので、それぞれのメリットデメリットも書いています。
若者のためを思うなら、双方のメリットデメリットを提示した上でこういった若者ならこういった企業に向いている!まで示してあげるべきなのですよ。
文才があるのでイケハヤさんの主張を信じて大企業を蹴ってわけのわからないベンチャー企業に入社して不幸になる学生、多いと思うんですよね。
まあ、そういった学生に情報リテラシーがないと言えばそれまでですが…
会社を辞めれば世の中の全員が幸せになるという間違った幻想
イケハヤさんは主張しています。
「会社を辞めて不幸になりました」みたいな人には、ほんっとーに会ったことがないんですよ。
と。
本当にそうですか???
僕の周りにはいますけどねー。会社を辞めて不幸になった人。
上司と喧嘩して勢いよく会社辞めたはいいけど、いざ辞めたら以前の会社の居心地の良さがわかってまた戻りたいと言ったりとかw
鬱病になって会社辞めたけど収入がなくなって、結局辞めなければよかった…となった人とかw
イケハヤさんの周りにいないだけで、会社を辞めて不幸になった人なんてたくさんいると思うんですよね。
ていうか、会社を辞めて不幸になった人は発信しないからわからないのでしょうね。
当たり前ですが会社を辞めて成功した人、幸せになった人だけが発信しているのでそりゃ会社辞めて幸せになった人の話しか知らないだろうよと。
人知れずにイケハヤさんら会社を辞めて成功した人の言説を信じ会社を辞め、人知れず不幸になった人は大勢いることでしょう。
ですが、彼らは発信をしないので会社を辞めて不幸になったことは世の人々に気づかれることはないのです。
そうして、会社を辞めて幸せになった話だけが世の中に蔓延し、おれもおれもと真似をして会社を辞める無鉄砲な若者が大量発生するのです…
いずれ、会社を辞めて不幸になった話も書きたいですね~。僕の周りには大勢いるのでいずれ書いてもらいましょうか!
転職すればするほど市場価値が上がるという、転職市場に逆行する根拠薄弱な謎理論
最後に僕が言いたいのはこれ。
イケハヤさんは毎年季節の変わり目に
「秋になった!会社辞めよう!」
と言って過去記事をあげるのが定番なのですが、その記事の中で
これからは「転職をしたことがないと、不利になる」時代が来ると思っています。
いい年して一社でしか経験積んでないとか、ちょっと微妙ですよね……。
と言っています。
正直、僕からすると「ハア?何言ってんのこの人?」と思わずにはいられません。
例えばデータ見てみましょうか。転職をして年収が上がった場合と下がった場合のどちらが多いか。
*転職者、就業者のうち前職のある者で,過去1年間に離職を経験した者(出典:2012年「労働力調査」総務省統計局より)
これを見ると、どの年齢層を見ても転職をした時に「前の仕事より収入が減った」割合が高いことがわかります。
特にこのブログのコンセプトである20代に限っては、転職して収入が減った割合が最も大きいですよ。
転職すればするほど市場価値が上がる時代なんてありえません。
いつの時代も、日本ではジョブホッパーは評価されないのです。
日本企業、っていうか日本組織の特徴からして、日本では組織に忠誠を尽くしてくれる誠実な人間が評価されるのです。
特に、中途採用においては転職回数で制限を設けている企業が非常に多くあります。その多くは転職1回していたらアウトとかそんなもんです。
つまり、転職で成功できるのはせいぜい1回まで。転職2回目以降は如実に書類審査が厳しくなるので、年収が上がる企業に入社するのは至難の技。
そんな事情も伝えずに安易に会社を辞めろ!と言い、ひたすら転職を勧めるのはどうかと思うんですよねえ…
転職したら市場価値と年収が下がるなんて当たり前の話なんで、イケハヤさんも教えてくれればいいんですよねえ…
イケハヤさんが自分のブログで紹介している市場価値診断ツールあるじゃないですか。確かに面白いので僕もよく使ってるんですけど、ミイダスってやつ。
これで調べてみれば転職回数が多くなるほど年収が下がるってのは明らかなんですけどね~
ちなみに僕はこれでいろんな経歴を入力して市場価値を調べて遊んだりしているのですが、面白いので皆さんも自分の市場価値を調べてみるといいですよw
僕のブログを読んでくださる方々だったらまだ転職したことのない若い方々が多いと思うので、きっと高めの市場価値で診断されるんじゃないかな?
ちなみに僕は画像の通り、想定年収700万円と診断されました。高いw
まあ、このツールは普通に面白いので皆さんも是非やってみてください。
話が逸れましたが、ともかく転職すればするほど市場価値が上がる時代がやってくるなんてまずありえませんよ。
イケハヤさんの言うことを信じて無駄に転職して、自分の年収を下げてしまう犠牲者が現れないことを僕は切実に祈っております。
本当にその会社に不満があるとか、どうしてもやりたいことができたとか、転職すれば必ず年収が上がる!とか確固たる理由がない限りは転職しないほうが絶対にいいんですよ。
まあ真のブラック企業で鬱病寸前とかだったらすぐにでも辞めて転職したほうがいいですが…
鬱病になって人生を消耗させている人はたくさんいるので安直に会社辞めるな!とは言いませんが、そこそこ満足してるなら転職はやめましょう。
まとめ
以上、イケハヤさんのブログを読んでいて突っ込みたいところを書いてきました。
まあ世のプロブロガー全般に言えることですが、彼らの言っていることは極端なので、鵜呑みにしたら痛い目見ますよ!ってことです。
プロブロガーって極端なことを言って注目を集めないとやっていけない商売だからこそ極端なことを言って注目を集めるわけだし、そもそも成功者だからこそ言いたいこと言えるんですよね。
イケハヤさんは山奥にこもってブログを書くことに向いていたからこそ成功したわけで、その他大多数の人が同じことをして成功するとは限りません。いや、ていうかイケハヤさんに憧れて会社辞めて山奥にやってきた大多数の人は失敗してるでしょw
今の時代、色々な人の意見をすぐに手に入れることができます。便利な反面、情報を取捨選択しなければならない情報リテラシーも求められる世の中になってきています。
皆さんも何が自分にとって必要な情報か、この情報は本当に正しいのか?しっかりと見極めるようにして、ブロガーによって人生を狂わされないようにしましょうね。
また、今回のお話についてはYouTubeにてもっと詳しくお話ししておりますので、それもご覧になりたい方はこちらをご覧ください。
僕はある意味イケダハヤトさんのファンですので、YouTubeでもイケダハヤトさんについてめっちゃ語ってますw よかったらご覧くださいw
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ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
ちなみに、
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