政府は27日、新型コロナウイルス禍による学生の就職難を和らげるため、卒業後3年間は新卒扱いするよう経済界に要請したとのことです。
大学卒業後3年以内なら全員が新卒扱いで就職活動ができるようになるのであれば、僕ら若手会社員は年齢や経歴にとらわれることなく自由に就職活動ができるようになると思います。
詳しくは、2020年10月27日付のこちらの日経新聞の記事をご覧ください。
大学卒業後3年間は新卒扱いになるとしたら、若者にとって2つのメリットがあるだろうな
①大学卒業後に即就職する必要がなくなるので、就職留年をする必要もなく、大学卒業後の選択肢が広がる
②会社を気軽に短期離職できるようになる人生の選択肢が広がってとても良いhttps://t.co/aTU1nE05gE
— タコペッティ (@syakaisei) October 31, 2020
今までは、
「新卒で就職できなきゃ人生終了」
「新卒で入社した会社を1年未満でやめてしまえば、二度と元のレールに戻ることはできない…人生の負け組」
このような考えが当たり前でした。
しかし、大学卒業後3年以内なら全員が新卒扱いで就職活動ができるようになれば、僕らは「大学を卒業した後に就職しなければならない」という固定観念に囚われることはありません。
大学を卒業して海外放浪をしたって構いません。起業したって良いし、新卒で入社した会社をすぐに短期離職したっていい。そんな寛容な時代が到来していると思うのです。
ということで本日は、もしも大学卒業後3年間は新卒扱いになるとしたら、大学を卒業したての若者にとってはどんなメリットがあるのか?について考えてみたいと思います。
目次
大学卒業後に即就職する必要がなくなるので、就職留年をする必要もなく、大学卒業後の選択肢が広がる
「大学卒業後は新卒で就職しなければならない」という固定観念はなくなり、大学卒業後の進路が一気に広がるのが1つ目のメリットだと思います。
一昔前は、
・新卒ブランドは最強!
・新卒で就職できなきゃ大企業にはもう二度と就職できない
こんな考えが当たり前だったわけですから、なんとしても新卒で就職しなければならないと、就職留年は当たり前、誰しもが新卒での就活に躍起になっていたわけです。
しかし、卒業後3年間はいつでも新卒扱いで就活できるなら話は違います。
・大学卒業後に就職せずニートになったっていい
・大学卒業後に就職せずに海外放浪をしたっていい
・大学卒業後に起業をしたっていい
卒業後3年間はいつでも就職できるという安心感があるのですから、「新卒就職」という1つの価値観にとらわれることなく、自分のやりたいことを若いうちに挑戦することができます。
人生100年時代の名著「ライフシフト」には、人生には空白期間を設けることが重要であるという記述があります。
今までは「教育」「仕事」「老後」という3つのステージが人生の基本でしたが、人生100年時代の今、現役時代にずっと労働をし続けるというのはあまり現実的ではありません。
大学を卒業してただひたすらに労働に精を出し、そのまま老後を迎える…
こんな画一的な人生設計なんてもはやありえない昨今ですから、大学卒業後すぐの若いうちに自分のやりたいことを思う存分できるというのは人生においてかなりのメリットであると思います。
なあに、大学卒業後3年間は新卒でいつでも就職できるわけですから、いくら失敗したって良いんです。
「卒業後3年間はいつでも就職できる」という安心感。これこそがセーフティネットとなり、会社に就職して働くというつまらない選択肢を排除し、若いうちにいくらでもやりたいことをできるわけです。
会社を気軽に短期離職できるようになる
さて、次のメリットは、会社を気軽に短期離職できるようになるというメリットです。
今までは、新卒で入社した会社を半年とか1年やそこらで短期離職しようものなら、二度と元のレールに戻ることができないというのが当たり前でした。
事実、僕は新卒で入社した大企業をわずか1年未満で退職しましたが、第二新卒での転職活動には死ぬほど苦労しました。
新卒ではどこに応募したとしても書類は通過したのに、第二新卒になった途端に書類の通過率は半分になり、やっと面接にたどり着いても
「なぜ以前の会社をわずか1年未満で短期離職してしまったのですか?」
と厳しい質問を投げかけられる始末….
今までは新卒で入社した会社を短期離職して経歴に傷がついてしまうようなもんなら、第二新卒での転職活動はグッと厳しくなってしまうのが現実だったのです。
しかし、大学卒業後3年は新卒扱いなら話は別です。
僕らはいくら短期離職をしても新卒扱いで就職できるのです。
ですので、「この仕事は自分に向いていない…この仕事は嫌だ」と思えばすぐに短期離職をして次の仕事を見つけるという選択が可能になるのです。
極論を言うなら、「短期離職し放題」ということです。
自分に向いていない会社や仕事を即座に辞め、次々と転職をしていき、自分に本当に向いている仕事を見つけるという作業が今まで以上に容易になるのです。
「石の上にも3年」
なんていう諺はもう古いんです。
石の上にも3年の間に、向いていない会社をさっさと短期離職しまくって損切りして、自分に本当に向いている仕事を見つける、こうしたキャリアプランこそが今後の社会の主流になると思います。
ちなみに、短期離職が合理的な理由については下記記事にて詳しく解説しておりますので、興味のある方はご覧ください。自分に向いていない仕事をさっさと損切りして自分に向いていそうな仕事に就くことはキャリアプランにおいて合理的な選択なんですよ。
自分に向いていない会社を短期離職することが合理的な理由を解説する
自分に向いている適職を大学卒業後3年の間で見つければ良い
こうした制度が実現すれば、自分に本当に向いている適職を大学卒業後3年以内に見つけるというのが主流になるでしょう。
とりあえずは若いうちにいろんな仕事を試してみて、向いていなかった仕事はすぐに辞めて、自分に向いている仕事を探せば良いんです。
実を言うと、若いうちに転職を繰り返した人は高年収になるやすいという事実があります、
これは、「残酷すぎる成功法則」という本にもデータで示されております。
20代で短期離職を繰り返すと年収が上がる理由について詳しくはこちらの記事に詳しく書いておりますので、興味のある方はこちらの記事をご覧ください。
ちなみに、僕はというと社会人3年目までに既に3回の短期離職を経験しています。
慶應義塾大学の経済学部を卒業し、新卒で大手メーカーに就職するもわずか1年未満で退職
2社目に就職したベンチャー企業もわずか3ヶ月で退職
3社目に就職した営業会社もわずか1年弱で退職
こんなクソみたいなキャリアですが、4社目にしてようやく自分の性に合った会社に巡り会うことができ、年収も上がりました。
現在、僕はWeb業界にて働いていますが、週4日勤務で正社員、完全リモートワークでいつ働いてもいつ休んでも良いという最高の環境で働いております。
それでいて、大手メーカー時代よりも多い給料をもらい、副業もやり放題…
こんな生活を手に入れることができたのも、僕が向いていない仕事をさっさと辞め、転職を繰り返してきたからです。
ただし、こうした転職のやり方は今までの日本社会では良しとされてきませんでした。何故なら、「新卒ブランド」という固定観念があったからです。
しかし、大学卒業後3年以内は新卒扱いになるという今回の制度が実現すれば、僕のように嫌な会社をどんどん短期離職していって、自分に向いている働き方、会社を見つけるというのは今まで以上に容易になることでしょう。
ということでこれからは、向いていない仕事を3年も続けるなんて価値観はもう古いんです。
嫌な会社はさっさと辞めて、いろんな仕事を試し、自分の好きなことをやる、そんな挑戦と失敗を若いうちにたくさんやっておきましょう。
ということで本日は以上です。
なお、
「じゃあ具体的に短期離職をしたとして、次の転職活動はどうするのか??」
「そもそもどうやって自分に向いている仕事を見つければ良いのか??」
みたいな話は下記関連記事に書いておりますので、詳しくは下記記事をご覧ください。
自分に向いていない会社を短期離職することが合理的な理由を解説する
ではでは今日はこの辺で。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
ちなみに、
①ブログには書けないようなさらに濃い話
②就活や転職をする際に、必ず知っておくべきこと
③僕が長い年月をかけて編み出した「感情マーケティングを応用した必勝面接術レポート」
などは僕のメルマガにて公開しております。
メルマガ限定の情報なども流しますので、ご興味ある方は下記リンクより是非とも僕のメルマガにご登録していただければと思います。もちろん登録は無料です。
ではでは