転職エージェントって色々ありますが、中には悪質なブラック企業を紹介してくるブラック転職エージェント会社もあります。
本日は、ブラック転職エージェント会社から悪質な求人を紹介され、貴重な時間を消耗してしまった僕の友人から記事を寄稿していただいたので、ご紹介しようと思います。
僕自身は有名どころの転職エージェント会社しか使ったことがなかったので知らなかったのですが、世の中にはこんなブラック転職エージェント会社もあるのか….と勉強になりました。
ということで以下、「中小零細!ブラック転職エージェント会社を利用してしまった体験談」の寄稿文になります。転職エージェントを利用する際は気をつけてくださいね!
目次
私の転職理由、志望業界
軽く私のプロフィールを紹介します。
【わたしについて】
現在24歳の「第二新卒」。映像制作会社勤務。
【転職理由】
適応障害になった(こちらの記事参照)&年収面に不満があったため。
【志望業界】
なんかわかんないけど堅実そうな職場(当時)
しかし当初は情弱だったので特に選びもせず、大手から小さなエージェント会社まで幅広く登録してみた私。
…今思えばこれが、「転職活動において無駄な時間」となったのです。
そこで今回は、私が経験した中小零細転職エージェントの悲劇をお伝えしたいと思います。
現職中の方は、なるべく効率よく転職活動をしたいもの。私の体験談を反面教師にしつつ、余計なエージェントに登録しないで効率よく転職活動を進めていただければと思います。
私が実際に体験したクソな零細転職エージェントの実態
そもそも、零細エージェントにはどうやって出会うのかについてお話ししたいと思います。
一部の有名ナビサイトでは、自分の情報を登録すると「スカウト」として様々な転職エージェントからの面談のお誘いを受けることがあります。リクナビNEXTとかビズリーチとか有名ですね。
中には聞いたことない会社のエージェントからもお誘いがかかることもあります。
ナビサイトによってはそれらのエージェントにランクをつけたりしているので、
「Sランクエージェントからのプレミアム面談のお誘い」「エージェント会社ランキング第7位!プレミアムスカウト」(←微妙だろ)
…なんてやたらゴージャス(?)なお誘いが届くことがあります。
転職活動を始めたばかりだった私は、情報収集がてら「Sランクエージェント」だと語る「A社」と試しに会ってみようと思いました。Sランクならさぞ詳しそうだし、安心かなぁと安易な考えでした。
Sランクエージェント「A社」の実態
*A社のプロフィール
・CMでもおなじみの大手のスカウトサイト経由で連絡がきた「Sランク(笑)」エージェント。
・自称有名PR会社「S」の子会社。
Sランクエージェント会社との面談は夜9時からのスタート。
ハンサムだけどほんのりうさんくさそうな30代ぐらいのエージェントが出てきました。
やったら長い規約と契約書みたいなのにサインをさせられました。
他はどんなエージェントに会ってますか?と聞かれたので、多分たこぺくんのブログでも紹介されている、信頼できる第二新卒向けのエージェントの名前を挙げたところ
「うーん、ここ微妙ですよ。求人イベントで同席したことあるけど、ゴミみたいな求人ばっかり」
とボロクソ。オイオイ、そんなこと言っていいのかよぉ!
と愚痴を言っていてもしょうがないので早速「残業が少なくて、お堅い業界が良い!」「これまで映像制作会社で散々な目に遭ったのでもう懲り懲り!」と熱く伝えたところ、
「あなたのような面白経歴人材が、お堅い業界に入れるわけがないでしょう(失笑)」
と一蹴されました。
・・・まぁ一理あるのですが、「面白経歴人材」って何よ。
さらにエージェントは続けます。
「まずあなたのような面白経歴人材が、一部上場企業に入るのは無理です!しいて言えば上場ベンチャーの人事とかなら入れないこともないんじゃないでしょうか」(今思えば上場ベンチャーの人事さんに失礼な気もします)
なんとなく「上場企業カッコいいな」と思っていた私は、
「じゃあ、上場ベンチャーの人事のお仕事はあるんですか?」
と尋ねたところ、目を輝かせて「ありますよ!!!!」とのこと。
そして、何かを言いたげなエージェント。
…一呼吸置いてエージェントは「もう一つ、提案したいことがある」と切り出しました。
「あなたのキャリアを活かせる選択肢として、ウチの親会社であるPR会社「S」に入りませんか?」
え?PR会社?
こちらは散々「お堅い業界がいいの!」と言ったのに、突然の提案に驚き。ましてPR会社じゃあ、今までの仕事とほぼ一緒。
※PR会社:企業の広報・戦略的に仕掛けるPRを行う会社だそうです。
・・・というか、まさか自分の会社に引き込もうという考えなの?!(汗)
その後、私は遠巻きに「PR会社には興味がない」ということを伝えましたが、「少し歩いたところに親会社のオフィスがあるから見てってよ」とのこと。
その時すでに22時45分過ぎ。もう用事は済んだからさっさと上場ベンチャー人事を紹介してよ〜帰らせてよ〜と思いながら親会社に案内されました。
するとそこには……
フロアを埋め尽くす、死んだ魚のような目で仕事をしている社員たちが。
(嘘でしょ今23時…)
「綺麗なオフィスでしょ、ここでね……うんぬんかんぬん」
さも屋上庭園でデートしているかのようにエージェントは熱く囁きます。(オエー
面談の後、何度か求人が送られてきましたが正式な求人票ではなくwantedlyのURLのコピペばっかり!しかも内容は全てPRか、もう懲り懲りな映像制作会社ばっかり!
一体あの長い面談は何だったのか…
もちろんその後、A社から上場ベンチャー人事部の求人が届くことはありませんでした。
服装で人を判断する、「B社」の実態
*B社のプロフィール
・ナビサイトのスカウトから面談申し込み。例の如く「プレミアムスカウト」。
・多分そこそこ知名度あり。第二新卒専門。
こちらのエージェントとの面談には映像制作会社のお仕事帰りに行ったので、がっつり私服で行くことに。
ちなみに私の私服は世に言うちょっとクリエイティぶってる感じ、IT企業にいそう系の感じです(笑)(←聞いてない)
面談は20時からだったのですが、「チャラそう」なエージェントが登場。後々調べたら社長だったことが判明。志望業界を聞かれたので、例の如く「残業が少なくて、お堅い業界が良い!」と熱く伝えたところ、
「昨日お堅い業界でおなじみの●●社の人に会ったんですけどねえ、もう最悪ですよ。いいんですか。お堅いなんてのはうんぬんかんぬん……」
と1社を引き合いに出し、私の志望業界や、その時受けていた会社をボロクソに非難。
オイオイ、そんな言わないでくれよ…
お堅い業界を徹底的にボッコボコにされ、ちょっとだけ凹んだところで面談開始。
さて、私も前回たこぺくんに評してもらった通り世間的にみたら明るい感じの人なので、その振る舞いと服装を見て私の希望をあまり聞くでもなく
「あなたみたいな感じの人にピッタリの求人があるんですよー★ちょっと待っててくださいねー★」
といなくなりました。
そして戻ってきて、何十枚かの求人票を手渡してきました。えっ、その場で私の適職わかっちゃうの?汗
帰宅後しっぽりその求人を、口コミサイト(Vorkersとか、会社の口コミとか)を見ながら吟味。
ぜ、全部ブラックIT企業じゃんか・・・
明らかに雰囲気から「新進気鋭(?)のIT企業向きの人間」と判断されたのでしょう。
確かに見た目はIT企業にいそうかもしれませんが、いくらなんでも私の希望そっちのけでブラック企業ばっかり紹介。ひどいじゃないか!
その他、紹介された求人に全部落ちて音信不通になったエージェント(地味に大手のところです)とか、我ながらいろんなエージェントに会いに行ったなあ…笑
中小零細エージェントの利用はダメ!ゼッタイ!
…ということで私の零細エージェントバトルをご紹介させていただきましたが、やはり零細エージェントの紹介する求人ははっきり言って「微妙」です。
そういう言い方は失礼かもしれませんが、たこぺくんのブログを熱心に読み、頑張って就活しようと思っている人が満足するような求人は少ない、というか無いです!
そもそも、自分が採用する側の立場だったとして零細エージェントに求人をお願いするでしょうか。
やはり大手の、よく名前のしれた、人が集まりそうな転職会社に求人募集をお願いするのではないでしょうか。
ここからは私の予想ですが、零細エージェントは大手と比べて安いお金で求人募集代行を行なっているのではないかと思います。必然的に、人事にお金をかけられない怪しい会社が集ってしまうのではないかと思います。
ちなみになぜだか知りませんが、この手の零細エージェントが寄越してくる求人は大体同じ会社です。どういう仕組みなのかはわかりませんが、やたら多くの転職会社に情報を載せているところは口コミサイトの評価も微妙です。
(口コミサイトを過信しろ!とは言いませんが、やはり実際に働いている人の意見は貴重です。)
転職エージェントとの接し方、見極め方
零細エージェントにボコボコにされたり、誘導される中で、エージェントとも「しっかり準備した上で」コミュニケーションをとることが必要だと学びました。
以下、エージェントとの面談前に必ず肝に命じておいてください!
(超大事)自分の志望はしっかり決めておくこと!
エージェントに相談したところで、A社のようにエージェントのいいように誘導されてしまう可能性があります。
ただ希望を決めておくだけでなく、「何がNGなのか」を決めておくことをお勧めします。
(超大事)「年収」「やりがい」など自分の中の優先順位を決めておく
よく転職エージェントに「あなたの転職における優先順位をつけてください。」と言われることがあると思いますが、それは本当に大事です。
ここで失敗すると、あんまりグッとこない求人ばかり紹介されることになります。
(超大事)エージェントの面談時は必ず「自分の行きたい業界・業種」に合わせた服装を
美容室でどんな雑誌が置かれるかは、その人の「服装」や雰囲気から察するそうです。(ちなみに私は毎回arが置かれます。おフェロ雌ガールに見えるのか…)
エージェントも同様で、服装や雰囲気からその人の適性を判断することもあるでしょう。ですので、かっちりした職業を目指すならしっかりスーツを決めて、髪型を整え、フランクでチャラい職場を希望するならナウな私服を決め込むとよいでしょう。
IT企業がいいなら、IT企業っぽい格好で。(笑)
ちなみに、わかりやすい怪しいエージェントの見抜き方としましては…。
面談時間が夜遅いエージェントは疑え
自分がエージェントの立場だったとして、夜中の20時だの21時だのに面談したいと思うでしょうか。絶対に大変です。やる気もなくなります。求職者への愛情だって薄れてしまうのではないでしょうか。現職の方はしっかり有給なり半休を取って、人道的な時間帯に面談に行くことをお勧めします。
というか、人道的な時間にしか面談をやらないエージェント会社をおすすめします。
他社エージェントやナビサイト経由で受けた企業をdisる会社は疑え
エージェントがどうやってお金を儲けているのか考えれば、disりたくなる気持ちもわかりますが…
他社エージェントやナビサイト経由の求人をdisるところは自分のところで内定を取らせるのに必死なだけです。冷めた心でスルーしましょう。
結論・オススメの転職エージェント
かといって大手なら間違いないかというと、必ずしもそうではないと思います。
皆さんがよく知っているエージェントでも、流れ作業な感じのサポートや、コンピューターの自動検索でマッチングした求人ばかり紹介してくるところもあります。
また、エージェントの会社内で選考を行っているところでは、受けたい会社に求人票が直接届くことなく落とされるというケースもあります。
※エージェント会社内選考で落ちた会社が、別の会社経由でスカウトが来たなんてこともありました!
どんだけ社内選考が厳しいんじゃ!(怒)
ある程度求人の質にも満足できて、エージェントさんもしっかりサポートしてくれるエージェントとして、私はマイナビジョブ20’sをお勧めしたいと思います。以下、マイナビジョブ20’sがオススメな理由を書きます。
愛を感じる!
様々なエージェントを使用しましたが、マイナビジョブ20’sさんには本当にお世話になりました。
よく電話で相談に乗ってくださるし、とにかく愛情を感じます(笑)!
各社の面接ごとに対策講座みたいなのをやってくださり、一緒に志望理由や転職理由を考えてくれます。意外とそういう会社少ないですよ!
私の担当エージェントさんは本当にあったかい人でした。
色々わがままを言ったり、途中で希望が変わったり様々でしたが、私の内定のために本当に一生懸命になってくださったなあと思っています。ありがたい( ; ; )
担当エージェントが自分の手でセレクトした求人を紹介してくれる
求人も担当エージェントさんが自分の手で選んでいるものですので、こちらの希望に沿ったものをしっかり厳選してくださっている印象です。
マイナビジョブ20’s経由の求人で、「あ!いいな!行きたいな!」と思える想定外の会社と出会えたのも事実です。
しかも当初全く想定していなかった業界、業種のお仕事でしたが、マイナビジョブ20’sのご紹介やお話を通して魅力を感じられるようになり、応募しました。
いつぞやのA社のように無理強いしてくることもありません。
エージェント会社内選考で落とされることが少ない!(多分)
こちらも私の実感ですが…
本当に行きたい!と思った会社の書類通過率は高めだったような気がします。
(本当に行きたい!な会社は、ただエントリーボタンをポチるだけじゃなく、エージェントさんに直接アピールすることも大事です。)
最後に
A社のエージェントは、第二新卒で中小零細映像会社出身の私に上場企業は無理だと熱弁していましたが、私は決してそんなことはないと思います。
現に私は最終的に、上場企業(メーカー・コンサル)2社、学校法人1社の内定を獲得することができました。
ですので、零細エージェントにぶち当たってボコボコにされても、めげずに頑張ってくださーい!
まとめ
以上、僕の友人から寄稿してもらった「中小零細転職エージェントの利用体験談」「転職エージェントの利用法、見極め方」でした!
それにしても人材業界って質低いんですねえ…
記事読む限りでは非常識人の人たちばっかりじゃないですか。
やっぱり転職エージェントとかそういう人生に関わるイベントに関することは大手使わなきゃダメですわ。大手は安心感と信頼感が違いますからね。
ちなみに彼女がオススメしていたマイナビジョブ20’sはもちろん大手です。評判も良いので利用してみる価値はあると思います。
利用はもちろん無料です。公式ページはこちらになりますので、「今の仕事が辛い…」という方は相談だけでもしてみると良いと思いますよ。
ではでは、若手社会人の皆さん、中小零細転職エージェントに騙されずに転職頑張ってくださいね!
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
ちなみに、
①ブログには書けないようなさらに濃い話
②就活や転職をする際に、必ず知っておくべきこと
③僕が長い年月をかけて編み出した「感情マーケティングを応用した必勝面接術レポート」
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