「SES営業を早く辞めたい…人売り営業なんてもうやりたくないよ…」
本日はこんな悩みをお持ちの方へ向けて、SES会社の営業に嫌気が指し、会社を1年未満で短期離職してしまった実体験談を書いていきたいと思います。
今回のインタビューに協力してくださったのは、たまご/WEBマーケ初心者さんです。
彼女はファーストキャリアとしてSES会社の営業職を選択するも、SES営業の理不尽さ、過酷さに耐えきれず、会社を1年未満で辞めてしまったという女性です。
現在はWeb業界に転職し、企業のWebマーケターとして幸せに働かれているということですが、SESの営業をしていた頃はまさに毎日が地獄のようだったと、振り返っております。
ということで本記事では、彼女へのインタビューを元に、「ファーストキャリアとしてSESの営業職を選択するも、地獄を見た実体験談」について書いていきます。
・1日100件がノルマのテレアポ地獄
・せっかくアポを取ったのに、自社に優秀なエンジニアがいないため、受注に繋がらないという悲しい現実
・それでいて、新規開拓ができないとボーナスが0という理不尽な待遇
まさに、「SES営業で消耗するくらいなら、アルバイトの方がマシ!」という過酷な実態を、赤裸々に記していきたいと思います。
今現在、ブラックSES営業の仕事に消耗している方にとっては非常に参考になる記事だと思います。是非とも最後までご覧ください。
目次
なぜファーストキャリアとして、SES会社を選んだのか?
まずは、「数ある会社の中で、なぜファーストキャリアとしてSES会社を選んだのか?」こちらの疑問について見ていきたいと思います。
たまごさんは元々小説家を目指していたということで、就職活動を始めた時点で20代後半へ差し掛かっていました。
小説家として売れるかもわからないし、「30歳になる前に会社員を一度経験しておこう!」と思い立ち、就職を志したということです。
「会社員をやったことがなかったので、30歳になるまえに経験しておこうと思いました。業種・職種は特に決めていなかったです。」
と、インタビューの際、答えてくださいました。
ですので、「未経験歓迎」「残業は基本なし」「有給も取得しやすい」という、プライベート重視で就職先を選んだということです。
職種としてはSESの新規開拓営業ということでしたが、残業は基本ナシで、有休も取得しやすいということだったので入社しました。
ただ正直なところ、そこまで考えがあってのことではありませんでした….大変そうだけど、とりあえずやってみよう、と思っていました。
ということで、大した考えもなしに、SES会社の営業職に未経験から飛び込むこととなるのです。
その結果、地獄を見ることとなったのです…
入社してすぐの研修で、お局さんにいじめられる…
さて、そんなこんなでSES会社に入社したたまごさん。
会社の規模としては、全体で50人程度の社員数です。
まず初めにたまごさんに待ち受けていたのは、人事女性による、執拗ないじめでした。
入社後2週間ほどは、人事部による社会人研修を受けることとなります。
研修の内容としては、『入社1年目の教科書』を元に、人事部の女性からの講義を受けるというもの。
しかし、その考えの古さに、たまごさんは愕然とします。
「アルバイトと社会人は違うんです!」となにかと強調されるんですが、何が違うかと言えば、
「アルバイトはため口で話すけど、社会人は敬語です」
みたいな例を言われ、「なんかずれてるな…」って思ってとても嫌でした。多分、講義を担当してくださった方の考えが古かったんだと思います。
時代錯誤にもほどがありますね…
そもそも、『入社1年目の教科書』自体、内容が古いですから…
「入社1年目の教科書」を必読書籍として紹介している日本企業が未だに多いようだけど、時代錯誤も甚だしいと思うわ
「頼まれたことは必ずやりきる」
「目上の人を尊敬せよ」
「つまらない仕事はない」
「宴会芸は死ぬ気でやれ」社畜まっしぐらやん。これと全く逆のことをやった方が良いくらいと思う
— タコペッティ (@syakaisei) April 5, 2022
ということで、研修が始まってすぐに「この本も無理だし、研修自体も無理だし、何よりこの人事の人が一番無理だ…」とたまごさんは悟ることとなったのです。
しかし、研修は所詮2週間ほど。研修が終われば、本格的に部署に配属され、新規営業を担当することとなります。
「このくだらない研修さえ終わってしまえば、あとは思う存分自分の仕事に集中することができる…!」
たまごさんはそう思い、時代錯誤のズレた研修をなんとか乗り切ります。
研修は終了し、いよいよ新規開拓営業の部署に配属。
しかし、たまごさんに待ち受けていたのは、さらなる地獄だったのです….
SESの新規開拓営業を開始するも、1日にテレアポ100件を強要され、鬱病寸前に
研修段階で既に会社に不信感を抱いていたたまごさん、実際にSESの新規開拓営業部隊に配属されてからは、さらなる地獄を見る羽目となります。
私はSESの新規営業部に配属されたのですが、「できたばかりの部署だから、営業の成功実績はない」と上司から言われて愕然としました。
会社として営業を成功した前例がなかったため、営業ノウハウが全く存在せず、成功例もなかったんです…
一応、営業コンサルと名乗る外部の方もいらっしゃったのですが、「わからない!」とハッキリと言われて絶望しました。
その営業コンサルの方に1つだけ言われたのは、
「電話を1日100件かけてください!」
と、これだけです。
しかし、電話をかけようにも、どこに電話をかければ良いのかすらわからず、リスト収集から始める必要がありました。
もう、配属初日から途方にくれましたよね….
もう、お話を聞いているだけでヤバイですよねw
「電話を1日100件かけろ!」と指示を出されるも、そもそもどこに電話すれば良いかのリストすらないので、リスト作成から始めなければならないという始末…
結局、たまごさんは手動でテレアポリストを作成し、そのリストに沿ってテレアポをするという毎日を送ることとなります。テレアポのトークスクリプトすらも自分で作っていたそうです。
そして、さらに問題だったのは、仮にアポを取れたとしても、自社にレベルの高いエンジニアがいないから紹介できない、という事実です。
そもそも、SESの営業は「人売り営業」とも揶揄される通り、エンジニアの能力を契約対象として販売しているようなものです。
ですので、エンジニアの能力は言わば、「商品の価値」と言っても過言ではありません。自社にレベルの高いエンジニアがいないというのは、紹介できる商品の質が低い、ということでもあります。
仮にアポを入れたとしても、自社に優秀なエンジニアがいないので、話がそこから進まないんです。
テレアポに成功して、せっかく案件を持ってきても、会社として紹介できるエンジニアがいないためにみすみす失注するなんてこともありました。
中には、
「今すぐ優秀なエンジニアを連れてきてくれるなら契約しても良いよ!」
と言ってくださるお客さんもいましたけど、エンジニアが不足しているのでこれもダメでした…
そもそも、優秀なエンジニアを確保することができないのに、新規開拓営業をゴリゴリしても意味がないのではないか?と思ったこともありました。
聞けば聞くほどひどい話ですよね…
入社してからというものの、ひたすらテレアポ。
たまに商談が入ったら商談に行くけれど、優秀なエンジニアを確保できないから案件が流れる….
もう八方塞がりですね…
たまごさん自身は「最低でも1年は勤めなきゃ!」と思っていたそうですが、もう限界でした。
「この会社にいたままではヤバイ!」と感じ、退職を決意することとなります。
この会社にいたらヤバイ!と感じ、退職を決意
ということで、入社して10ヶ月ほどが経過した頃、たまごさんは退職を決意します。
退職を決意した理由としては、大きく分けて次の3点です。
SESの新規開拓営業なんて無理だと悟った
1点目の理由はもう、ここまで記事を読んでくださった方にとっては言うまでもないでしょう。
・前例がない
・自称営業コンサルは役立たず
・上司がテレアポの見本を見せてくれるわけでもない
・1日100件のテレアポ根性論
・アポを獲得しても、紹介できるエンジニアがいない…
これで、このまま新規開拓営業を続けろと言う方が酷ですw
テレアポ営業自体も過酷ですし、テレアポに成功したとしても自社に優秀なエンジニアがいないので受注には繋がらない….
こんなのはやる意味がないと悟ったのが、1点目の理由です。
月給は手取り20万円程度。さらに、新規開拓ができないとボーナスがゼロ
2点目の理由は、「アルバイトの方がマシ」という劣悪な給与水準です。
これは入社後に知らされたことですが、「月に3件の新規開拓ができないと、ボーナスはゼロ」と人事の方から言われました。(エンジニアを月に3人、どこかの企業に直で入れないと、ボーナスがゼロということ)
入社時に確認していなかった私も悪いですが、そもそもボーナスの査定基準がぶれぶれで、後出しで言われたことには腹が立ちました。
そもそも難易度の高い新規開拓営業をさせているのに、月に3件の受注をしないとボーナスがゼロなんて、なんともひどい話ですよね…
しかも、月給は手取り20万円程度だったようで、時給換算をすれば1200円もいかないくらいだったとか。
これではアルバイトの方がマシですよね…
そういえば、元々は「残業ゼロで有給も取得可能」という触れ込みったのに、そんなの見る影もないですね。
求人票に書かれていることは基本的に疑ってかかった方が良いという典型例でしょう….
社会人としてのスキルが身につかないと感じた
3点目は、「この会社にいてもスキルが身につかないと感じたから」という理由です。
そもそも、たまごさんがこの会社に入社したのは、「社会人としての経験を積むため」でした。
しかし、やらされることといえば1日に100件のテレアポばかりで、上司は部下を放置….
会社自体も上層部に私物化されていたようでして、社長と直属上司の2人は毎晩のように夜遊びへ出かけ、それを会社の経費で払っているということでした。
そんなの、会社の将来性もさることながら、愛着をもつことも不可能ですよね。
以上3つの理由から、たまごさんは退職を決意するのです。
Webマーケティング職に転職し、理想の働き方を実現
ということで、退職を決意したたまごさん。
現在はWeb業界に転職し、企業のWebマーケターとして働いております。
テレアポなんてすることもなく、毎日を悠々自適に暮らしているとのことです。
実際、今の日本は特に働かなくとも生きていける社会なんですから、無理にブラック職場で働く必要なんてないんですよね。
理不尽かつ非効率な職場で働き続けても仕事の成果が上がるわけがありませんし、給料が上がるわけでもありません。
そもそも、営業手段がテレアポしかない時点でその会社はクソです。
ビジネス系インフルエンサーであるイケハヤ先生も、このようにツイートしておられます。
新入社員のみなさん、もしもあなたの会社が無差別な電話・訪問営業をやっているようなら、かなりヤバい会社だと思った方がいいですよ。
そもそも非効率なのはもちろんですが、それ「押し売り」しないと売れないレベルの商品だということですから。精神すり減らすのはもったいない。— ikehaya | Blockchain (@IHayato) 2018年4月26日
商品が魅力的で、マーケティングがしっかりしている会社であれば、営業をかけるまでもなく商品は勝手に売れるものなんです。
例えば、iPhoneなんかは良い例ですね。別に営業をかけなくても、消費者は勝手にiPhoneを買っていきます。これは完全にアップルのブランド力とマーケティング力勝ちですよね。
すなわち、新入社員にテレアポを強要する時点で、その会社は大したことがないということなんです。
テレアポでお客さんが引っかからないのも、あなたの責任ではなく会社の商品に魅力がないからなのです。
そんなわけですから、
「SESの営業が辛い….早く辞めたい…」
「テレアポなんてやりたくない…」
このような悩みを抱えている方は、さっさとそんなクソ会社なんか辞めて、もっと儲かっている業界・会社に転職すべきなんです。
では、どこの業界に転職するのがオススメかと申しますと、たまごさんの転職先でもある、Web広告業界がダントツでオススメです。
さらにその中でも、未経験の方であれば「Webマーケティング」「デジタルマーケティング」関連の職種を狙い撃ちするのがオススメです。
なぜなら、Web広告業界は成長産業であり、市場規模が右肩上がりだからです。
今後伸びる業界、儲かる業界に自分の身を置くというのは、何をするにも有利です。
皆さんもご存知の通り、インスタやツイッター、YouTubeやTikTokなどのWeb媒体は、現時点で成長期真っ只中です。
参考までに、今後の世界の広告費の市場規模推移の予測はこちらのグラフの通りです。
(「デジタルが構成比5割超え 世界の広告費、21年は約78.3兆円」(https://www.advertimes.com/20220127/article375333/)より)
新聞や雑誌など、紙媒体の広告費が年々縮小されることになる予測に対し、Web広告費の市場規模は一貫して拡大傾向です。
このデータをご覧になれば、Web広告業界に行くべき理由は明らかではないでしょうか?
拡大する市場に身を置くのは、何をするにも有利なんです。
高度経済成長期の頃の日本企業で、何もしなくとも給料が右肩上がりに上がっていたのと同じ理屈です。
あの時代は日本という国そのものが成長していたので、個人の努力によらずとも給料が右肩上がりに上がっていったんです。
ところが、今はそんな時代ではありません。
数ある業種の中でも、衰退する業種と成長する業種がハッキリしています。
成長産業に身を置けば、給料も自然に上がっていきますし、営業なんてするまでもなく向こうから仕事が舞い込んできます。
しかし、衰退産業に身を置いてしまえばそれは悲惨です。
「SES業界はもう無くなる」と言われて久しいように、頑張っても頑張っても給料は上がらず、やることはといえば無意味なテレアポや飛び込み営業ばかり…
こんなことになってしまいます。
だからこそ、インタビューに協力してくださったたまごさんも、この記事を書いている僕も、これからの更なる成長が期待されるWeb関連の広告代理店に的を絞り、転職活動を行なったのです。
そして実際に、この記事を書いている僕自身も、「Web広告代理店のWebマーケティング職」に転職した結果、
・完全リモートワーク可能
・営業活動もしなくて良い
・面倒なお客さんに悩まされることもない
・いつどこで働いても自由
という、最高にホワイトな働き方を実現することもできました。
Web業界はまさに新時代の働き方
・完全在宅OK
・いつ起きるもいつ仕事するも自由
・学歴不問
・就職・転職に履歴書がいらない
・給料もそこそこ
・論理的な人が多いのでコミュニケーションがスムーズ
・感情的に怒鳴られることがない
・DQNがいない最高すぎますね
— タコペッティ (@syakaisei) November 9, 2021
こちらのツイートの通りです。
ハッキリ言って最高の環境です。
ということで、本記事を読んでWebマーケターという仕事に興味を持った方は、是非とも転職を検討してみてください。
「でも、自分はWeb広告業界未経験で…」という方も心配はありません。僕だって未経験からWeb広告業界に転職しました。
未経験からWeb広告業界に転職するための3つの方法については以下記事に詳しく書いておりますので、興味のある方は是非とも読んでみてください。
→未経験からWeb広告業界への転職を成功させる3つの方法(実体験談もお話しします!)
ではでは、今日はこの辺で
クソ会社からはおさらばして、Webマーケターに転職し、超絶ホワイトな、自由な働き方を実現させていきましょう!
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
ちなみに、
①ブログには書けないようなさらに濃い話
②就活や転職をする際に、必ず知っておくべきこと
③僕が長い年月をかけて編み出した「感情マーケティングを応用した必勝面接術レポート」
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