本日は、「半沢直樹になりたい!」という思いだけでとりあえず大手ネット銀行に就職し、地獄を見た話を記事にしていきます。
「これからはネット銀行の時代!とりあえず大手ネット銀行のどこかに入社できれば勝ち組だろう!」と、考える方も多いと思いますが、ハッキリ言って考えが甘いです。
今回の記事は、 新卒で大手ネット銀行に入社するも、コールセンターに配属されて即転職を決行したOさんのお話です。
Oさんは大学を卒業後、新卒で大手ネット銀行に就職
「これからはネットの時代だし、大手のネット銀行なら一生安泰だろう!」と思ったのも束の間、入社後はコールセンターに配属され、クレーマーからの電話をひたすら受け続けるという地獄のような毎日を送ることとなるのです…
Oさんにとってこれはかなりのストレスでしたから、入社してわずか3ヶ月程度で転職を決意し、入社半年後にはもう会社を辞めていました。
現在はWeb業界に転職し、完全リモートワークで好きな仕事を好きな時にすることができています。
ただ、当時は朝から晩まで電話を取り続けるだけの地獄のような毎日を送っていたということです。
ということで本日は、
・Oさんが大手ネット銀行に就職し、後悔した理由
・朝から晩までクレーマーからの電話を受け続ける、過酷なコールセンターの業務実態
・コールセンター、電話応対の仕事に将来性がない理由
・半年で大手ネット銀行を退職し、Web業界に転職して幸せな働き方を手に入れるまで
これらについて、Oさんへのインタビューをもとに詳しく解説していきます。
「電話応対の仕事が辛い…」「コールセンターの仕事を辞めようか迷っている…」という方にとっては非常に参考になる内容だと思います。ぜひ最後までご覧ください。
目次
なぜ新卒で大手ネット銀行に就職したのか?
まず、Oさんはなぜ大手ネット銀行に就職したのでしょうか?
Oさんはこのように言っていました。
就活生の頃は特に何も考えることなく、手堅いイメージのあった銀行をたくさん受けていました。どこの銀行に就職したいかとか、そんなところまで特段考えていませんでした。
それでも、当時は市況が良かったんでしょうね。いくつかの銀行さんから内定をいただくことができました。
そして、その中で最も将来性がありそうなのがネット銀行でしたので、こちらに就職を決めた感じです。
銀行を志望していた理由としては、別に大した理由はありません。心のどこかで、「自分は半沢直樹になれるだろう」と思い込んでいたんでしょうね。実際、入社してすぐは半沢直樹を目指していました(笑)
「手堅そうだから」「なんとなく安定していそうだから」という理由だけで銀行業界を志望していたOさん。
将来性のありそうな大手ネット銀行への就職が決まり、「これで人生安泰!」と思ったのも束の間。
入社後は、自分の思い描いていたキャリアと全く異なる現実を突きつけられることになるのです….
入社後、コールセンターに配属。将来のキャリアは”コールセンターのマネジャー”という絶望…
「自分はきっと、半沢直樹になれる!」
このような根拠のない自信を持って大手ネット銀行に入社したOさん
入社して3ヶ月程度は、大手企業がよくやるような集団研修を受けることとなります。
しかし、問題は配属先でした。
なんと、Oさんはコールセンターに配属されることとなったのです。
入社後は半沢直樹みたいに営業や融資の仕事をすることになると思っていたのですが、人事部から聞かされた配属先はまさかの「コールセンター」だったんです。
5年10年先のキャリアについても詳しく聞いてみたんですが、仮に出世できたとしても、その先は“コールセンターのマネジャー”にしかなれないということでした。
もちろん、めちゃくちゃ頑張れば“コールセンターのマネジャー”以上の役職に就くこともできるのかもしれませんが、可能性は低く、自分のキャリアに絶望するしかありませんでした。
銀行員ということで、半沢直樹のような仕事をすることになると想像していたOさん
しかし、現実は残酷でした。配属先はコールセンター。どんなに頑張って出世したとしても、その先のキャリアは“コールセンターのマネジャー”という現実
これではやる気を削がれるのはもっともですよね…
それでも、Oさんはめげませんでした。
「まずは精一杯やってみよう!」ということで、配属してしばらくはコールセンターの仕事に真面目に取り組むことを決意します。
しかし、その仕事内容は朝から晩までクレーマーの電話を受け続けるだけという、地獄のようなものでした….
朝から晩まで、クレーマーからの電話を取り続けるだけの地獄の日々…
3ヶ月間の研修を経て、コールセンターの仕事を開始したOさん
仕事内容はとても簡単です。朝から晩まで、会社宛にかかってくる電話を取り続けるだけです。
休憩時間はランチタイムのみです。それ以外の時間はひたすら電話を取り続けることになります。
Oさんはコールセンターの仕事について、次のように振り返っています。
初めのうちはなんとか一生懸命仕事をしようと思って電話を取っていたのですが、「自分はずっとこの仕事をやり続けるのか?」という疑問が常にありました。
また、電話相手のお客さんは基本的にはクレーマーです。さらに、電話が繋がるまでにかなり待たされているので、電話越しのお客さんは常に怒っているのがデフォなんです。
電話の内容にしたって、そのほとんどが
「パスワードを忘れました。」
「どのメールアドレスを登録したのか忘れました。」
などの、「忘れました」系の質問ばかりなんです。
こういう質問はネットを見ればすぐに解決できるはずなんですが、それができないお客さんに限って電話をかけてきます。
ですので、基本的にはリテラシーが低くて話の通じないお客さんが多く、ほとんどの場合で最終的にはお手紙を送ることになります。
しかし、そういうお客さんは、「郵送」を提案すると怒ることが多いんです。
「オレは今すぐにパスワードを知りたいんだ!郵送なんて待ってられるか!」
という感じです。
こちらが真摯に相手と向き合っても話は通じないし、最終手段である「郵送」の提案をしても怒鳴られる。
自分の仕事は何も価値を産んでいない気がして、仕事がどんどん嫌になっていきました。
ネット上の案内に従っていけば、「パスワードを忘れました」という類の質問についても大抵の場合は自力で解決できるはずです。
しかし、それを自力で解決することができないお客さんの不満を、コールセンターの人員が耐えなければいけないのです。
いわば、Oさんのコールセンターの仕事は「お客さんの不満を一手に引き受けるサンドバック」というわけです。
ちなみに、受電回数が多ければ多いほど賞与額も増える仕組みだったそうですが、「だからなんだよ」とOさんは言っていました。
こんなやりとりを朝から晩までし続けるわけですから、賞与額は少し変わろうが何も関係ないですよね….
ただ、Oさんには1つだけ、この仕事の楽しみがあったようです。
それは、「電話をかけてくるお客さんの預金残高を見ること」ということです。
コールセンターの人たちは、お客さんの預金残高を照会することができます。
僕はそれを唯一の楽しみにしていたのですが、「パスワードを忘れました」系の質問をしてくる人に限って、総じて預金残高が少ないことが印象的でした。
また、クレームを言ってくる人の預金残高は、ほとんど0に近い人が多かったです。
性格が悪いかもしれませんが、これを見ることだけが心の癒しでした。
「クレームを言ってくる人に限って貯金がない」というのは面白いですねw
管理ができていない人だからこそ、お金の管理もできておらず、貯金ができないのかもしれません。
とはいえ、こんな心の癒し1つで仕事が楽しくなるわけがありません。
さらにタチが悪いのは、コールセンターで出世したマネジャーも、コールセンター部員に圧をかけてくるということです。
マネジャーはマネジャーで、ストレスの捌け口だかなんだか知りませんが、僕たちに嫌味を言ってきます。
「電話長すぎじゃない?」
なんて嫌味を何回も言われました。
正直、こっちはめんどくさいお客さんの相手をしているだけなので、長すぎだとか言われてもしょうがないです。
こっちだって面倒なお客さんの電話なんて早く切りたいんです。それでも、お客さんが電話口で怒鳴っているから、切るに切れないんです。
そんなことはマネジャーもわかっているだろうに、ストレスが溜まっているのだかなんだか知りませんが、新入社員に文句を言ってくるんです。
これが自分の将来の姿だと思うと、この仕事を続ける気は全くなくなりました。
コールセンターで仮に出世できたとしても、今度はコールセンターの電話番の人たちに圧をかけるだけのマネジャーになるだけ
奴隷が奴隷頭になるのと同じように、本質は何も変わっていないのです。
ということで、Oさんは未来も希望もないこの仕事から、今すぐ逃げることを決意します。
わずか3ヶ月で即退職。Web業界に転職し、前向きになれる仕事を見つける
「損切りは早い方がいい」ということで、コールセンターに配属されてからわずか3ヶ月で、OさんはWeb業界に転職することとなります。
Oさんは転職について、次のように振り返っています。
コールセンターの仕事を経験した結果、
①仕事がつまらない。ストレスが溜まる
②四六時中、社内で座っていなければならない
③将来性がない
この3つに該当する仕事は絶対に避けようと思いました。
このように考えた結果、Oさんはいつでもどこでも自由に仕事ができて、市場自体が成長しているWebマーケティング関係の会社に絞って転職活動を行うことにしました。
そして、とあるWebマーケ関連の会社から内定を獲得することができたので、そこに転職を決めたということです。現在は、Webマーケターとして完全リモートワークで悠々自適に働いております。
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さて、ここまで読んだ方であればお気づきの方も多いかもしれませんが、Oさんと僕は、現在同じ会社で働いております。
つまり、Oさんは僕の同僚というわけです笑
だからこそ、インタビューにも快く協力してくれたんですよね
とまあそんなお話は置いておきまして、Oさんとお話しして改めて思うことは、
①仕事がつまらない。ストレスが溜まる
②四六時中、社内で座っていなければならない
③将来性がない
という三拍子揃った仕事からは、コールセンターの仕事に限らずとも、今すぐ逃げるべきだということです。
幸いにも、Oさんはコールセンターの仕事をわずか3ヶ月で辞めたわけですから、鬱病になったり体調を崩してしまうことはありませんでした。
もしOさんが我慢して仕事を続けていたら….それはもう悲惨なことになっていたことでしょう。
しかし、みんながみんな、Oさんのように嫌な仕事をすぐに辞めているわけではありません。
むしろ、日本人の多くは、嫌な仕事であっても我慢して続けてしまうのではないでしょうか?
実際、僕の知り合いの多くはOさんのように会社をすぐに辞めることができず、我慢して仕事を続けることで体調を崩してしまっています。
(※大手JTCで鬱病を発症した僕の友人の体験談は、こちらの記事に詳しく書いています。)
日本人は幼少期から「嫌なことから逃げてはいけない!」と教え込まれますが、そもそも「逃げる」ことは古来から最も有効な戦略です。
「ニュータイプの時代」という本には、次のような記述もあります。
魏晋南北朝時代に編纂された有名な兵法書「兵法三十六計」の最後には、「走るを上と為せ」という項目があります。これはつまり、「逃走は最善の策である」という意味です。
すなわち、「逃げる」ことは古来から有効な戦略だったわけです。
だからこそ、今の仕事をしていてストレスが溜まり、「将来性もなさそうだ」と感じたら、さっさと逃げることは自分の身を守る上でも最適な戦略なのです。
実際、この記事を書いている僕も、Oさんも、自分に向いていない会社を即退職することで、現在は毎日を悠々自適に過ごすことができるようになりました。
具体的には、僕もOさんも、Webマーケティング職に転職してからというものの、“いつどこで働くのも自由”という、最高の働き方を手に入れることができました。
参考までに、Web業界の素晴らしい点は以下のツイートにまとめています。
Web業界はまさに新時代の働き方
・完全在宅OK
・いつ起きるもいつ仕事するも自由
・学歴不問
・就職・転職に履歴書がいらない
・給料もそこそこ
・論理的な人が多いのでコミュニケーションがスムーズ
・感情的に怒鳴られることがない
・DQNがいない最高すぎますね
— タコペッティ (@syakaisei) November 9, 2021
もう、最高ですよね…!(笑)
これは冗談でもなんでもなく、僕はWeb業界に転職してからというものの、仕事の悩みの大半は消え去りました。
なぜなら、今は働く時間も働く場所も、すべて自分でコントロールできるからです。
ちなみに、Web業界では現在、「ABW」という働き方が主流になっております。
ABWとは、Activity Based Working(アクティビティ・ベースド・ワーキング)の略でして、「時間」と「場所」を自由に選択できる働き方のことを言います。
わかりやすく画像で示すと、次のようになります。
いつ働いても良いし、どこで働いても良いという働き方のことですね。
なんなら、週休3日制とか時短勤務とか、それらも従業員の意思で自由に選ぶことができます。
このように、僕もOさんも、①「働く時間」と②「働く場所」を自由にする働き方ができるWeb業界に勤めているからこそ、ストレスのない毎日を送ることができているのです。
そして、数あるWeb関連のスキルの中でも、“Webマーケティング”というスキルは非常に汎用性が高いスキルです。
プロフェッショナルになれば、自動で売上が上がっていく仕組みを構築することも夢ではありません。
そんな最高の職業が、Webマーケティングという仕事だと思うのです。
ということで、本記事を読んでWeb業界に興味を持たれた方は、未経験からWeb業界に転職して自由なライフスタイルを手に入れる方法について下記記事に詳しく書いておりますので、興味のある方はこちらも合わせてご覧ください。
→未経験からWeb業界への転職を成功させる3つの方法(実体験談もお話しします!)
もちろん、全ての人がWebマーケティングという仕事に向いているとは限りませんので、その辺りはリクナビのグッドポイント診断を受診していただき、ご自身の向き不向きを見極めていただければと思います。
Webマーケター以外でも、動画編集者やライターやコンサルタントなど、自由に働ける職種は他にもたくさん見つかると思います。
ということで、最後は少し話が逸れましたが、本記事で最も主張したかったことはこちらです。
「嫌な仕事、将来性のない仕事は、今すぐ辞めましょう。」
ではでは
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
ちなみに、
①ブログには書けないようなさらに濃い話
②就活や転職をする際に、必ず知っておくべきこと
③僕が長い年月をかけて編み出した「感情マーケティングを応用した必勝面接術レポート」
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ではでは