就活時になると、多くの学生がエントリーシートを書き始めます。
僕はいやしくも慶應大学のOBであるためたまに後輩のエントリーシートを添削したりするのですが、みんな頭がいいはずなのに残念ながらほとんどのエントリーシートはつまらない、つまらないのです。
そして、なぜ多くの学生のエントリーシートがつまらないのかを考えたみた結果、ほとんどのエントリーシートには同じことが書かれているからだという結論に達しました。
学生は多種多様なはずで色々なことを経験しているはずなのに、なぜかほとんどの学生は同じことを書いてくるんですよね。
ということで本日は、多くの学生が書きがちなつまらないエントリーシートの具体例を紹介しながら、なぜ大半の学生のエントリーシートはつまらないのか、というお話をしたいと思います。
もう見飽きた!学生時代に頑張ったこと
学生が書いてくるエントリーシートの自己PRは大別して8割ほどは以下の2パターンに分かれるでしょう。
しかも、PR内容が違えばまだ退屈はしないのですが、残念なことに大半の学生が同じことをPRしてくるのです!
ということで以下、学生がよく書くけれども全く面白くない見飽きたエピソードを紹介したいと思います。
接客バイトの経験
就活になると、不思議なことにとある人種が大量発生します。
それは、バイトリーダーという人種です。
「この世の中にはこんなにもバイトリーダーという人種がいたのかw」と思わずにはいられません。
例えば、就活サイトでよく紹介されているアルバイトリーダーの自己PR模範例はこんな感じです。
物事に真剣に取り組むところが私の強みです。
学生時代のコンビニのアルバイトで仲間の中で最も多くシフトに入り、日々の仕事ではお客様を第一に考えた接客を心掛け、どんなに忙しいときでも笑顔でお客様を接客いたしました。
その結果、多くのお客様からありがとうの言葉や笑顔を頂き、自分も幸せな気持ちになりました。
これらの実績が評価され、私は店長からアルバイトリーダーに指名され、新人教育や売り場作りを任される存在になりました。
どうです??
全然面白くないでしょう。
だって、ありきたりだし情景も伝わってこないし、面白くないじゃないですか。
ちなみにこれ、就活サイトの自己PRの模範例としてよくある内容なんですけど、こんな抽象的で薄っぺらいESが模範例として公開されている時点で世も末と言ったところです…
サークルのリーダー
就活になると、サークルの代表が2倍の人数に増加するというデータがあります。(ソースがないので本当かは知りませんw)
本当にリーダーシップを発揮してサークルを引っ張ってきた人ならいいでしょうが、大半の大学生はそんなことありません。
僕が1番厄介だと思うのが、「潤滑油」アピールをしてくる自称サークルの副代表就活生です。
潤滑油??機械メーカーでも志望しているの??
と思わずにはいられないのですが、リーダーシップの発揮はできなかったけれど裏からチームを支えてきた存在のことをどうやら就活では「潤滑油」と呼ぶらしいです。
Googleの予測変換でも、「潤滑油」と打ち込むとすぐに「就活」と表示されます。
まあそんなことはさておき、多くの自称サークルの潤滑油くんが書いてくる自己PRはこうです!
私はサークルで副代表を務め、組織の潤滑油としての役割を果たしてきました。
大学では野球サークルに所属していたのですが、最初はサークル内の雰囲気が良くありませんでした。
そこで、私が率先してサークルのメンバーと仲良くしたり、飲み会を開催したりしてチームの仲を深めていきました。
その結果、サークルがまとまり、チームも仲良くなっていきました。この経験を活かし、貴社でも組織の潤滑油として貢献していきたいです。
どうです?
これは今僕がパッと思いついて書いたサークルの副代表クラスの就活生にありがちな自己PRなんですけど、
ウン、薄っぺらいよね…
この一言です。
でも本当にこういうことを平気で書いてくる就活生が多いんです!
他に書くことないのかよ…と思わずにはいられないんですが、こうした就活生は頭の悪い就活業者の言葉に惑わされ、組織の潤滑油的な役割を果たしてさえいれば企業から評価される!と思っているようです。
まあ確かにコミュ力が重要なのは間違いないのですが、上記のようなES内容ですとどう仲良くなったかも具体的にわかりませんし、飲み会を開催するなんて行為はバカでもできます。
評価されるべきものでもありません。
こんな薄っぺらい潤滑油のような働きではなく、もっとアピールすべきところがあると思うんですけどね…
君にしか書けないESを書こう
以上、ありがちなつまらないES例を見てきましたが、別にバイトの話もサークルの話も、書いてはいけないということではないです。
むしろ、他に書くことがないのでしょうからガンガン書いちゃってください。
僕が言いたいのは、「周りと同じようなありきたりなことを書くな!!超具体的に書け!」ということです。
例えば接客バイトにしたって、
「笑顔でお客様を接客しました。工夫したこととしては、お客様の持ちやすいようにレジ袋を渡すなどの工夫を心がけました。」
なんて書いたって、面白くないじゃないですか。
正直、この内容だったらフリーターだって書けますからねw
この内容のどこが面白くないかと言うと、具体的ではないし、あなたの個性が表現されていないからです。
人は、情景の思い浮かばないものに関してはつまらなく思えるのです。
そして、面接官はあなたの人となり、個性を知りたいのです。
同じ接客バイトでも、超具体的に、あなたの個性がわかるように書きましょう!
例えばUnistyleから引用させていただきますが、以下のような内容は同じ接客バイトでも面白い内容ですねえ…頭の良さが伝わってきます。
アルバイト先のスターバックスで店舗内組織を立ち上げ、豆の売上を15%アップさせた。
これは現在、他店舗でも成功事例として紹介されている。
私は今まで「新しい価値を届ける」ことに喜びを感じてきた。
今回は、豆という商品が魅力的であるのに、世に広くひろまっていなかったことが取り組んだきっかけである。
私はこの組織で、立ち上げ責任者としてプロジェクトを進めた。目標は10%。
具体的には、データ分析・現状把握・戦略立案を全て行った。そして施行という部分は一人では難しかったため、全体を指揮する立場にあたった。
具体的な一例としては、テイスティングパーティー等イベントがある。お客様の立場に立ち、何が求められているのかを常に考え続けた。
またこの計画の意義や目標をメンバーに共有し続けることで、完成度の高いイベントを行うことができた。
どうです?
説得力あるでしょう!
このくらいのレベルを就活生諸君には書いてもらいたいのですよね…
ちなみにUnistyleは非常に優秀なサイトでして、「アルバイト経験のみで総合商社に内定した学生が考える戦略的自己PR」なんていう記事も公開されています。
自分には特別な経験がないから…なんて言って大したESを書いてこない就活生は、単純に努力が足りていないのです。是非ともこういったサイトを利用して勉強して、質の高いESを書けるようになりましょう。
まだ登録してないよ!って方は下記リンクから登録できますので今のうちに登録しておきましょう。
まとめ
てことでつまらないESの具体例と、どうすれば説得力のあるESが書けるかを見てきました。
ESに限らず良い文章を書くコツは、良い文章に触れること、具体的に書くことです。
世の中の大半の就活サイトの文章はお世辞にも良い文章とは言えませんので、僕がさっき紹介したような一流就活生のためのサイトで目を養っておきましょう。
ではでは今日はこの辺で
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
ちなみに、
①ブログには書けないようなさらに濃い話
②就活や転職をする際に、必ず知っておくべきこと
③僕が長い年月をかけて編み出した「感情マーケティングを応用した必勝面接術レポート」
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ではでは
数字が使ってあって具体的でも学生の身分に不相応な自己PRは嘘臭すぎるので私なら落としますけどね
アルバイトの分際で売上に経営的な視点から貢献することができることはほぼないでしょうから
あと
新しい価値を届ける データ分析・現状把握・戦略立案
が太字になってますけどこれらのどこが具体的なんですかね?
太字にするところを間違ってませんか?
個性的なESを書いてほしいという読み手側の要望は理解できますど、
そのためにありえもしない事実を創作して恥ずかしげもなくESに記載するのはむしろ悪手だと思いますよ。