生命保険営業職(生保レディ)のブラック労働の実態と会社を辞めた実体験談

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厳しいノルマに追われ、離職率も高いことで知られる生命保険営業職(いわゆる生保レディ)

しかし、そもそも生保レディの仕事はなぜブラックなのか??生命保険の営業職ってどんな雇用形態で、どのような仕事内容なのか??ご存知ない方も多いと思います。

ということで本日は、実際に生命保険会社の営業職として入社し、約3年間ほど生保レディの職務を全うしてきた僕の知り合いにお話を伺い、生命保険営業職のブラック労働の実態について記事を書いてみたいと思います。

 

第二次世界大戦直後の国策として、生命保険各社は未亡人の女性を大量雇用し、日本全国で生命保険を販売してきました。

その頃の文化の名残が現今の生保レディ、すなわち生命保険営業職の仕事にあるわけですが、正直なところ生保レディなんていう仕事は時代錯誤も甚だしいと思わざるを得ません。

 

ということで、生保レディのブラックさについて赤裸々にお話しするとともに、生保レディという仕事の将来性についてもお話ししたいと思います。

 

以下、彼女から聞いた話をそのまま記事に書き起こしていきたいと思います。

彼女の発言を引用しつつ、僕がコメントを付け加えるという流れで記事を書いていきたいと思います。

 

では、生々しい生保レディの実態を見ていきましょう!

 

先輩や上司の肩にコブ…生保レディの過酷な労働環境と生活リズム

「この仕事をずっと続けることは不可能だな…」

と私が思ったきっかけは、共通して先輩や上司の肩にコブがあったことです。

 

なぜコブができるかというと、パンフレットやら資料やらお土産やらで毎日重い荷物を背負わねばならないからです。

私はまだ大丈夫でしたが、重いリュックサックを毎日背負って、肩を痛めてまで仕事を続ける気にはなりませんでした…

 

さらには、夜のディナーだったりカフェだったりでお客さんに対し営業活動をすることが多かったので、生活リズムや食生活は極めて不健康になりがちです。

自分の身体に鞭打ってまで仕事を続けるのはどうかと思い、退職を決意しましたね…

 

営業あるあるですが、お客さんからどんな質問をされても、どんな状況になっても対応できるように、営業カバンにはあらゆる資料を入れておくというのが営業職の間では常識とされております。

ですので毎日重い荷物を背負って営業活動に勤しまなきゃいけないわけで、こんな生活が続くと思ったらそりゃ辞めたくもなりますよね….

 

ちなみにこれは住宅業界の方のお話ですが、「一番デカイ鞄を買ってパンフを詰めろ!その方が同情を誘えるから売れるんだ!」という訳のわからないことを言ってくる上司もいるそうです。

 

 

こんな不合理なことしてるから日本企業の生産性はいつまで経っても上がらないと思うんですよね…

全く合理的ではないただの根性論を若者に教えつけてくるのは辞めてほしいものですね…

 

カフェ代もランチ代も自腹!営業すれば営業するほど出費がかさむ生活

身体の面だけでなく、生保レディは金銭的な面でもかなりの出費を強いられます。

 

私の場合、営業先の会社の昼休みと終業後の計2回、訪問をして営業活動を行っていました。

昼休憩に入っている会社員と、終業後に帰宅しようとしている会社員を狙う戦法ですね。

 

それ以外の時間ではオフィスやカフェに篭って営業資料を作成したり、自分史や男性社員へのプレゼントを作ったりしています。要は営業準備ですね。

そして、昼休みと終業後のどちらかでお客さんとアポを取ることができれば、カフェやファミレスで食事をしながら営業をすることとなります。

 

以上が主な営業の流れなのですが、その中で必要となる交通費やカフェ代、ランチ代金、お客さんへのプレゼント、差し入れなどは全て自腹になります。会社で経費精算できるなんてことは一切ありません。

そもそも生保レディは個人事業主の扱いでして、会社から受け取る給料は事業所得扱いになるんですよね。

ですからカフェ代やランチ代や交通費は自分で経費処理をして、自分で確定申告をしなければなりません。

 

実際は正社員という名目で入社したはずなんですが、振り込まれた給与明細を見てみると「外交員報酬」と記載されており、給料が給与所得として振り込まれるわけではありませんでした。

事実上はただの個人事業主扱いだったので普通の会社員と違って給与所得控除もありませんでしたし、交通費や打ち合わせのカフェ代は毎日のようにかかる上それらは全て自腹ですし、先輩や上司も誰も確定申告のやり方を教えてくれませんでした…

 

ですから営業活動に勤しめば勤しむほど出費がかさみ、働いているのに全く貯金ができない状況になってしまいます。

それ以上に営業成績を上げて給料が増えれば良いのですが、全員が全員そんなわけではないので、人によっては毎日真面目に営業活動をしているのに売上が上がらず、働いているのに借金生活に陥ってしまう方もおります…

 

 

いやー…

カフェ代もランチ代も出ないとは噂には聞いておりましたが、個人事業主扱いってのは知りませんでしたね…

お客さんへ差し入れやプレゼントを贈ることで保険が売れれば良いのですが、そうとも限らないわけですから辛いところです…

 

個人事業主、いわゆるフリーランスであるにも関わらず会社に所属し、厳しいノルマをこなさねばならない生保レディ…これだけ聞くとなんてコスパが悪いんだろうかと思いますね…

 

安い保障給。営業成績が上がれば上がるほどきつくなるノルマ。

経費は全て自腹というお話をしましたが、だからといって営業成績が上がれば上がるほど給料が上がるかというとそんなわけでもありません。

 

給料は「保障給プラス歩合制」となっておりまして、私の場合は保障給の21万円のみが保障されていて、残りは営業成績によって、ノルマを達成できたかどうかによってプラスで加算される仕組みでした。

ノルマがクリアできないと、最低保障給しかもらえないことになります。私の場合では、ノルマが達成できなければ保障給の21万円しかもらえませんでした。

 

この説明だけ聞けば毎回ノルマを達成して、毎回の営業成績を上げれば上げるほど給料が上がるように見えるんですが、実際のところはノルマを達成して営業成績が上がれば上がるほど来年のノルマも高くなってしまうので、年々ノルマを達成するのが難しくなってきます。

「ノルマのハードルが上がった結果、ノルマを達成できない…」なんてことになればそれこそ保障給のみしか支給されないことになってしまうので、営業成績が上がったからといって一概に給料が上がるわけではありません。

 

さらに、先ほども申し上げたように出費は全て自腹ですから、ノルマのハードルが上がってそれを達成しようと思えば、今まで以上にお金を使う羽目になってしまうのでいくら給料が増えたところで手元に残るお金はあまり変わらなかったりします。

ですから、中途半端にノルマを達成してもいつまで経っても自転車操業なんですよね…

 

そうなると、「営業活動を適当にサボって最低保障給だけもらえば良いじゃん!」という思考に陥ったりするんですよね。

だって、売上0でも最低保障給の21万円は必ずもらえるわけですから、だったら営業に行くフリをして遊べば良いじゃないですかw 上司からは怒られるだけですし。

 

そして、そんな考えになってくると、ますます「自分はこのままで良いのか….」という気持ちになってきますよね。

 

なるほどなるほど。

頑張っても頑張ってもノルマが増えるだけ。

ならば、いくら頑張ってノルマをクリアしても来年のノルマのハードルが上がるだけなんですから、働かないで最低保障給だけいただければ良いやという考えになりますよね…

 

かつて僕も営業職として勤めていましたが、いくら頑張って成績を上げたとしても対して給料に反映されないわけですから、サボって副業でもやった方がお得だというインセンティブが働いてしまいますよね。

だから平日の真昼間からパチンコやカフェで暇を潰すサラリーマンが跡を絶たないわけですが、そうなると人間弱いものですから、どんどんと堕落した生活を贈る羽目になってしまいますね…

どこかで自分を律せねばなりませんから、恐ろしいことです。

 

自分で良いと思わない商品を、良い人に売らなければならないジレンマ

私の場合は警視庁や総合商社に訪問をして営業をしていたのですが、総じて保険を購入してくださるのはみなさん良い方だったんですよね….

ですので、仲良くなった良い人に対して、自分が良いと思わない金融商品を売らねばならないということで私は非常に罪悪感を抱えていました…

 

また、新入社員に対して保険を販売するときも同様に罪悪感を抱えていましたね。

新入社員の人って、不思議なことに保険は加入するものと思ってるので非常に営業しやすいんです。悪い言い方をすればカモです。ただ、何もわからない新人の子を騙している気がしてこれも罪悪感を感じましたよね…

 

金融業界に就職した方々が総じて抱えるジレンマ、

 

「良い人を騙して金融商品を売らなければならない」

 

資本主義の世の中といえど、これはどうにかならないかと思いますよね…

 

生保レディには将来性がないと気づき、退職を決意

以上の理由から、このまま生保レディとして、生命保険の営業職として働き続けるのは限界があると感じ、退職を決意しました。

具体的な金融知識があるわけでもなく、営業しかできない自分に危機感を感じていたと同時に、生保レディという職種自体がこれから不要になっていくと感じました。

だって、今時の人って保険に加入したかったらネットで調べて、良さそうな生命保険に自ら加入するじゃないですか。わざわざ会社に営業に行って、生命保険を売りつけるやり方なんてもう古いと思いましたよ。

 

僕もこの通りだと感じておりまして、営業は確かに汎用的なノウハウだと思うんですが、営業しかできない人材となると完全に自分の身体が資本の労働集約型ビジネスですので、自分が体調を崩したら終わりなんですよね。

ですので、どこから営業以外の何かのスキルを身につける必要があると思いますし、その中でも生命保険の営業職というのはなくなっていく仕事でしょう。

この辺は「10年後の仕事図鑑」という本にも書かれていることですが、押し売りの営業職というのはインターネットの発達によっていずれは消えてゆく運命にあると思っています。

僕だって、どの生命保険に加入するかといったら自分でネットで調べて良さそうな保険に加入しますからね… イマドキ対面型の営業で金融商品を買うなんてことはしないでしょう…

 

まとめ。生保レディはオワコン

ってことで以上!「生命保険営業職(生保レディ)のブラック労働の実態と会社を辞めた実体験談」でした。

今回インタビューにご協力してくださった彼女は生保レディを退職し、Web業界の会社へと転職を成功させました。

 

Web業界は自由度も高いし、副業もオッケーだし利益率も高いしでなかなかに最高なんですよね..

 

僕は既に3回の転職を経験していますが、結局のところ今はWeb系の会社で働いていますし、今回インタビューに協力してくださった彼女もWeb会社に落ち着きました。

やはり、今の時代はWeb業界への転職が一番コスパが高いと思うんですよね。

 

僕は3回の転職を経験していますが、今まで在職していたどの企業よりもWeb業界が一番働きやすいですよね…

なにより副業OK、リモートワーク可能、給料もそこそこということで言うことないです。本当に、世間体を気にして老舗の日系大企業に就職し、やりたくもない仕事で毎日を消耗していたのがバカみたいです…

 

ということで、僕個人としてはどうせ転職をするなら生保のような古い業界で働くよりもWeb業界のような柔軟な働き方ができる業界へ転職するのをオススメします、

 

未経験からWeb業界に転職を成功させる方法についてはこちらの記事(短期離職を3回した僕が未経験でWeb業界に転職した方法)に詳しく書いておりますので、興味のある方はよければこちらの記事も合わせてご覧ください。

 

ではでは、今日はこの辺で。

 

 

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。


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ではでは

 

コメント

  1. 生保マン より:

    保障給21万もあるなんてすごいですね。

    私の知り合いの生保レディさんなんかは、最初の3ヶ月程度は10万以上保証されますが、
    それ以降は5万前後の保障給+インセンティブです。

    なので、仕事がキツイからではなく、生活ができないから辞めていく生保レディさんがほんとんどです。
    21万保障給があればだれもやめませんよ。

    個人事業主扱いですが、事務所への出勤の時間は義務付けられていますので、一般の会社員のように朝定時には出勤し、全員揃っての朝礼からスタート。

    被保険者に対面での説明が義務付けられているため、会社員の契約者さんが変更や新規等の場合、夜や休日にアポ取りなんて普通です。

    また、契約者さんが辞めてしまうと、担当者の営業ポイントが減らされ、一定期間に既定のポイントに達していない(ノルマ)と、保障給がさげられます。

    高給取りもいますが、ほとんどが1年未満で辞めてしまうような環境ですよ。

  2. 闇かな? より:

    社会保険完備で、個人事業主出来たら、最高ではないですか?彼女が日本の社会保障制度、税務を知らずに保険の営業をしていることに問題があるのであって、生命保険会社がブラックなのでは無いですよね。
    社保完備の正社員がYouTubeやって副業している方が問題では?

  3. ゆのか より:

    最低保証が高いので大卒の総合職の営業でしょうか?
    その辺にいる生保レディは最低保証もっと低いかと思います。人としての扱いもひどいとか。働いたことないのでネットでの情報ですが。

    まあ結局営業という面で変わりないですし、生保レディと言う肩書きもどちらも当てはまるのかもしれません。

    1. takopetty より:

      大卒の方ですね。確かに、その辺にいらっしゃる方はもっと低いかもしれません…

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