スタートアップに新卒入社するメリットとデメリットを就活生に教えよう

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本日は、新規事業立案とかスタートアップという用語に漠然と憧れている就活生へ向けて、「スタートアップのリアル」というテーマで記事を書いていきたいと思います。

僕はスタートアップでの勤務経験はありませんので、某スタートアップ企業に勤務している社員さんに「スタートアップの実態」、「スタートアップに新卒入社するメリットとデメリット」に関する記事を寄稿していただきました。

「成長したい!だからスタートアップ企業に行きたい!」

「新規事業立案とかやってみたい!大きなことをしたいからスタートアップに行きたい!」

 

なんて我が物顔で主張する就活生が多いですが、君たちはスタートアップのリアル、現実を理解してるの?って話なわけですよ。

 

そもそも、皆さんはスタートアップ企業の定義を知っているでしょうか?恐らくはほとんどの皆さんがなんとなくでこれらの言葉を使用していると思います。

スタートアップの定義を今一度おさらいしておくと、スタートアップとは新たなビジネスモデルを開発する企業であり、市場を開拓する段階にある企業のことを指します。一般的には創業から2~3年程度の起業を指すことが多いですね。

最近は日本でもよく用いられる用語ですが、アメリカのIT関連企業が集まるシリコンバレーにて使われる言葉ですので、スタートアップ企業のほとんどはインターネット関連企業であると思って良いでしょう。

 

すなわち、言ってしまえば実績もブランドも何もないIT企業群のことをスタートアップというわけです。

 

そんなスタートアップ企業に憧れる気持ちは確かにわからなくもないですが、しっかりとスタートアップの実態、働き方は理解しておきましょうね。と僕は言いたいわけです。

 

さて、前置きはさておきスタートアップの意味がわかったところで、早速ですが新卒でスタートアップ企業に入社することのメリットとデメリットを見ていきましょう。

本日の記事を寄稿していただいたのは、某スタートアップ企業に入社して2年目で採用マネジャーを担当している若手社員の方です。

入社2年目で採用マネジャーを担当しているという時点で、スタートアップのスピード感の速さを実感していただければと思います。

 

ということで、見ていきましょう!

 

自己紹介

初めまして。某スタートアップ企業にて採用マネジャーを担当しております。

就活時は大手総合商社や大手広告代理店からスタートアップまで幅広く検討した上で、某スタートアップ企業にて某事業に命を捧げることを決意しました。

内定承諾をしたのち、大学卒業まで待ちきれずに内定先の企業にてインターンを開始し、インターン時代にはマーケティングの担当をこなすかたわら、地方拠点の立ち上げにも携わりました。

 

なぜスタートアップに入社したかというとその理由には2つありまして、一つは自分が人生をかけてやりたいことは何なのかを考えた時にそれを実現できる手段(事業)がスタートアップだったからです。

そしてもう一つは、長期的な視点で自分にどんな成長が必要かを考えた時に、スタートアップの環境が最適だと考えたからからです。

 

正直、自分のキャリアとしては個人でキャリアコンサルタントをやっても良いし、国の機関へ行っても良いし、やり方は無限にあるのでどれがベストかはわからないのですが、自分で責任をもって仕事をする経験がしたかったので、スタートアップ企業に就職することを決めました。

 

新卒でスタートアップに入社するデメリット

早速、スタートアップに新卒で入社することのデメリットを見ていきましょう。

 

全てが自分ごとである。「担当じゃないから」は許されない

スタートアップでは、仕事全てが自分ごとです。

部署や担当に関わらず、社内のあらゆる仕事を横断的にこなさねばなりません。マーケティング担当にも関わらず人事の仕事もこなさなければならないなんて日常茶飯事です。

 

そんなわけですから、

 

「担当じゃないからわからない」

 

なんてことは許されません。

 

例えば私はマーケティング担当なのに関わらず、退職者のクレーム対応をしなければならないことがありました。

そんな時も、

 

「それは私の担当ではありませんのでわかりかねます….」

 

なんて答えることは許されません。

 

こういった案件は本来人事部が対応しなければならなかったのですが、本来対応すべき人事部の方も横断的な業務に追われており、私が対応しなければなりませんでした。

労務の知識も何もないのに対応せねばならず、自分の仕事をストップさせてその対応をしなければなりませんでした。

 

自分の担当外の仕事を担当することなんて日常茶飯事ですので、スタートアップの社員は会社の全てを知っていなければならないですし、説明できなければ舐められます。

自分の担当分野の仕事だけやっていれば良い大企業とはそこが違う点だと私は思います。

 

成功の方程式がない

スタートアップには、当たり前ですがビジネスの成功の方程式などありません。

これが大企業であれば今までの成功ノウハウが蓄積されていると思うのですが、スタートアップにはそれがないので全てをゼロから考えなければなりません。

 

ですので、良かれと思ってやったことがマイナスの方向に行くことは普通にあり得ます。

 

成功体験が社内で共有されていないので、全て手探りになるわけです。

 

さらに言えば大企業だと上司がある程度ハンドリングしてくれるはずですが、スタートアップだと前任者も上司もいないのでそもそも何が成功かわかりませんし、仮に上司がいたとしても誰も正解がわからないので全てを自分でこなさねばなりません。

正解がない中で突き進むというのは非常に怖いものです。

 

上司の概念がない

先ほどちょこっとお話ししましたが、スタートアップには上司や前任者という概念がありません。

これは普通の企業ではあり得ないことだと思います。

 

例えばリクルートでは、

 

「君はどうしたいんだ?」

 

と上司から聞かれることはよくあることですが、スタートアップではそもそも「どうしたいんだ?」すら聞かれません。

「自分がどうしたい」と上司に伝えて許可を貰うのではなく、全て自己責任で自分で物事を進めていかねばならないのです。

 

過去にやったこと、前任がやったこと、それらは関係ありません。上司や先輩の助言に関わらず、自分が正しいと思ったこと、やりたいと思ったことをやっていかねばならないのです。

 

「若手だから」は許されない

全てを自己責任であり、上司という概念もないことから、「若手だから」という言い訳は許されません。

新人だろうと何だろうと1人で営業に行き、商談相手からよくわからないカタカナ用語を連呼されても、「知らない」と言っては絶対にいけないのです。わからない用語はその場でググりながらでも会話についていかなければなりません。

 

「入社1年目だから」

「事業始めたてだから」

 

なんて甘えは一切ありません。上司が守ってくれるとかブランドが守ってくれるなども一切ない、そんな実力主義の世界なのです。

 

自ら仕事を生み出さなければ、社内ニートになりうる

自分で何をやるべきか考えて動かないと、誰も「あなたこれやって」と言ってくれないので、何もやらない時間がひたすら流れることとなります。

何をやったらいいかわからず、何もやることがなければ、そのまま会社を潰す人になり得ます。大企業だったら他の人の頑張りでお金をいただけますが、スタートアップだったら人件費をかけてもらいながら社員1人が何も成果を出さなければ、会社が潰れかねないのです。

 

そういった社内ニート社員は大企業であれば窓際族となり生き残れるのかもしれませんが、スタートアップでは普通に自主退職となることが多いです。

 

実績がないけど売り込まなければならない

実績が無い中で売り込まなければならないというのもスタートアップの厳しさの一つ。

例えば日清食品の社員だったとしたら、カップ麺の新製品を作って営業に行ったとして、話を聞いてくれますよね?

 

しかし、スタートアップでは構想を話すだけで実績もブランドも何もないので、実績がない中で自分の商品を売り込まなければならないのです。

 

例えて言うならば、「宿が1つも掲載されていない”じゃらん”を使いませんか?」と言っても誰も信用しないわけです。実績が無い、さらには現状でも何も無い、そんな商品を売り込まねばならないわけですから、営業難易度は普通の企業よりも一層上がりますよね。

 

もう一つ。実績が無いということは信用がないということでもあります。

普通の大企業では1人の営業マンが失態を犯したとしても、また別の担当が来れば、「前任が申し訳ございませんでした…」と謝れば済みます。

しかし、スタートアップではそれが許されません。自分が信頼してもらえない振る舞いをしてしまえば、その瞬間全ての信頼が崩れ落ちるのです。

 

また、仮に誠心誠意ある営業をして、お客様に商品をうまく売り込めたとしても、誰でも知っているような一流企業のトップ営業マンが急に横から割り込んできたせいで提案が覆されることなんて日常茶飯事です。

自社商品をうまく売り込めたから終わりではないのです。ライバルは大手企業からベンチャー企業まで、多種多様です。大企業だと営業のライバルは自分の同僚だと思うのですが、スタートアップでは自分の会社の同僚がライバルではなく、市場をライバルに戦わなければならないのです。

そこがスタートアップの厳しいところでもあり、やりがいでもあります。

 

会社の浮き沈みが手に取るようにわかる

大企業だと会社の成長や衰退を感じることはないと思いますが、小さいスタートアップだと会社が上手くいっていない時はすぐにわかります。

 

「もう潰れるんじゃないか?」

 

と思うことが何度あったことか…

 

その度に精神状態がやばくなるので、やはり安定を求めるなら大企業に行くべきだとは思いますね。

 

休みを楽しめない

これは私だけかもしれませんが、休日にラグビーを2時間だけ観に行っても、常に仕事のことが気になってラグビーの観戦に集中できませんでした。

 

「あの事業は大丈夫かな?クレームとかないかな?」

 

とか、曜日感覚がないので常に仕事のことを考えていなければなりません。

精神が強い人でないと厳しいと思いますねー。

 

スタートアップのメリット

デメリットが長くなりましたが、次に、スタートアップのメリットをお話ししたいと思います。

 

若手でも大きなことができる

スタートアップのデメリットでお話ししてきたことはそのままメリットになり得ます。

全てが自己責任であり、自分で仕事をコントロールでき、上司もいないということは、年次に関わらず若手でも大きな仕事ができるということです。

 

これを求めてスタートアップに行く人も多いのではないでしょうか?

 

視座を高められ、成長ができる

これもデメリットでお話ししてきたことと表裏一体ですね。

全てが自己責任であり、自分で仕事をコントロールできる、責任を取ってくれる上司もいない、ということはすなわち、圧倒的に高い視座を持って仕事を全うすることができるため、成長ができるということでもあります。

 

営業だってマーケティングだって同じです。ライバルは市場全体です。スライムではなく最初からラスボスと戦わなければならないので、負けたとしても経験値はえげつないくらいたまります。その代わり事業が潰れる可能性もありますけどねw

 

また、人から言われての成長ではなく、自分で考えての成長ができるという点も大きいですね。

全部自己責任で、全部自分で選べるので、欲しいリターンが直で返ってくるのです。

 

発想や創造が制限されない

これはかなり主張したいことなのですが、発想や創造が会社によって制限されることがありません。

例えば大企業のマーケ部門では、先輩10人が全員Webマーケティングしかやっていなかったら、マーケティングといえばWebマーケティング以外あり得ないという発想になってしまうと思うんです。

 

しかし、先輩も後輩もおらず、実績もない、前任もいない、そんな1人のマーケティング部だったらどうでしょうか?絶対にWebマーケティング1つに発想が狭まることはないはずです。

新聞広告出そうとか、チラシ配ろうとか、TVCMやろうとか、あらゆる全てのマーケティング手段を考えることができます。

 

これは何事においてもそうでして、ビジコンも大学1年生がやるといろんなアイデアが出てくるのですが、4年生のビジコンだと発想が凝り固まってきますよね。

 

スタートアップでは発想をどこまで外せるかが勝負です。

大企業では自分の部署の仕事が絶対。先輩の仕事のやり方が絶対になってしまうので、発想が凝り固まります。そうではなく、発想がどこまでも自由でいられるのがスタートアップの良いところだと思います。

 

他力本願にならない

居酒屋で上司の愚痴とか言っている人を見ると、

 

「ああ、他力本願なんだなあ…」

 

とか思いますよね。

 

当たり前ですがスタートアップでは全て自分ごとなので、全てを自分ごとで考えることができます。

そのため、物事を他人のせいにすることなどまずあり得ません。そういった視座を持てるのもスタートアップの良いところではないかと思います。

 

アドリブスキルが上がる

どの部署でのトラブルであろうと全ての事象に対応しなければならないので、アドリブスキルが上がります。

スタートアップでは部署間の役割分担が明確ではないため、何か予期せぬ出来事が起こった時の対応スキルが非常に上がります。

 

例えば私の場合、経営学部出身だったというだけで統計の仕事を頼まれたこともあります。

 

統計なんて何も知りませんでしたが、丸々3日間統計の本を読み込んで、なんとかそれなりの仕事に持っていくことができましたよね。

このような無茶振りに対応できるスキルが上がるのも、スタートアップで良かったところでないかなと思います。

 

スタートアップ志望の就活生に伝えたいこと

最後に、スタートアップ志望の就活生に一言です。

 

生半可な気持ちでスタートアップという環境を選択するのはあまりオススメしません。

ただし、それを踏まえた上でも

「本気で挑戦したいことがそこにある」
「どんな困難が起きても、それも含めて楽しむ覚悟がある」

という方にとっては最高の環境だと思います。

自分はどちらなのか。

もう一度自分の胸に聞いてみると良いのではないでしょうか。

 

まとめ

ってことで以上!スタートアップに新卒入社することのメリットとデメリットを見てきました。

個人的には、「発想や創造が制限されない」というのはスタートアップの良いところだと思いましたねー。

 

僕は大企業にいたからこそわかりますが、大企業では先輩の仕事の模倣が仕事の全てになりますもん!!

 

大企業にいると、「モノを売るためには営業と紙のDM以外あり得ない!!」みたいな凝り固まった思考になるわけですよ。

別にYouTubeをやってもいいし、SNSで集客してもいいし、ブログで集客してもいいわけです。

 

僕はたくさんの副業をやっているからこそ発想が凝り固まることはあまりない(と信じています…)ですが、会社にしか居場所がないただの大企業サラリーマンだったと思うと恐ろしいですよ….

 

ですから、副業が重要だと思うと同時に、自由な組織に所属することの重要性はひしひしと感じるのですよ。

 

ってことで、長くなりましたが以上、「スタートアップに新卒入社するメリットとデメリット」でした!

 

 

 

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。


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