新卒就活生がベンチャー企業でなく大企業に行くべき5つの理由

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就活のときって色々な人が色々な意見を言ってきますよね。

「ベンチャー企業のほうが圧倒的な成長ができるよ!」とか、大企業できっちり研修を受けてからのほうが成長できるよ!」とか、例を挙げたらキリがありません。

正直、意見は千差万別あってどの意見が正しいとも言い切れませんので最も自分に当てはまる意見を採用して最も自分に合っているであろう企業に入るのが一番なんですが、人生経験の少ない学生からしてみればなかなかそれを判断できません。

判断できないのはしょうがないし、悩むのは若者の特権ですのでそれは大いに結構なのですが、就活においては持論を振りかざして就活生を間違った方向へ導く人間がなんと多いことか!

例えばベンチャーで働いてる人なんかは

 

「ベンチャーは裁量権も大きいしやりがいがあっていいぞ!大企業だと組織の歯車になってやりたいこともできないし、なんのスキルも身につかない!」

 

と、あたかも大企業論理を全て知り尽くしたかのように語ってくることが多いです。

いやいや!あんた大企業で働いたこと無いやん!っていう。

あと、ベンチャー企業を紹介している人材派遣会社なんかは就活生をベンチャー企業へ誘導したりしますよね。それにだまされる就活生も就活生です。いやいや、仕事なんだからそりゃベンチャー紹介するに決まってるでしょっていう。

就活生には是非とも社会の仕組み、構造、大企業倫理、ベンチャー倫理の全ての概要を知っていただいた上で自分の進路を選んでほしいのです。

ということで、本日は大企業でも中小ベンチャー企業でも勤務経験のある僕が日本社会の真理・社会の仕組みを解説しながら、新卒では絶対にベンチャー企業よりも大企業に入社したほうがいい理由について書いてみたいと思います。

一部、新卒でベンチャーに入社したほうがいいケースもありますが、その一部を除いてほとんどの人間は新卒で大企業に行ったほうがいいのです。それは世の真理です。例外のケースは後に書くこととして、以下、新卒が大企業に行くべき理由を書いていきたいと思います。

 

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社会人の基礎を一から叩き込んでもらえる

ベンチャーに行きたがる就活生がよく言うのが

 

「成長したい!だからベンチャーに行く!」

 

という言葉なんですが、本当にベンチャーで成長できるのでしょうか?

ベンチャーでは教育体制や研修体制が整っていないのがほとんどで、新卒でも研修なしに突然OJTから始まったりします。

そしてベンチャー企業のOJTでは大企業であれば注意される振る舞いが注意されなかったりします。

ベンチャーでは周りの社員がそうしたきちんとした教育、研修を受けていない為にきちんとした教育を新人に施せないのです。また、年が近すぎてついフランクになってしまい、注意すべきところを注意できないなんてことになってしまいます。

例を挙げると、社会人の基礎とも言える電話応対ですが、ベンチャー企業では適当なことが多いです。

「3コール以内に電話に出る」「社外に対しての電話応対特有のマナー」などの基礎的なことが先輩社員ですらできていないケースがあります。

 

大企業であれば研修で電話応対マニュアルが渡され、研修でも練習し、OJTでも逐一注意されたりするのですが、ベンチャー企業ではマナーや敬語と言った社会人の基本の部分が疎かにされる場合が多いです。

ベンチャー企業だと配属されてから敬語が間違っていても周りに何も注意されず電話応対をしていた…なんてケースもありますからね。自分でマニュアル本を買って自助努力ができればいいですが、ファーストキャリアがベンチャーだと自分が間違っていることすら気づかないことが多いです。

「敬語ができないから仕事ができない!」とか名刺交換の渡し方がなってないから仕事ができない!」ということには直接は繋がりませんが、基本的なことができていないのは相手から舐められる要因にもなりえますし、礼儀は社会人としてのマナーです。覚えておかねばなりません。

こうした社会人の基礎力を鍛えるという面では大企業の教育に勝ることはないので、きちんとした社会人になりたいと思ったら大企業に行ってキチンとした教育を受けるべきでしょう。

 

潰れにくく安定している

何を言ってるんだ!シャープ、東芝の件があるじゃないか!と仰る方も多いかもしれませんが、これらは例外中の例外の話です。

そこらへんの中小零細企業と比べれば圧倒的に安定していますし、資金も潤沢にあります。

仮に潰れかけの大企業に入社してしまったとしても、若手のうちはリストラに合う事もありませんので当分は安泰でいられます。

去年新卒で東芝に入社した僕の友人も2年目ですが元気にやっております。

なんでこんなに「大企業はもう安泰じゃない!」とか騒がれるかって言うと、マスコミが言いふらしてるだけなんですよね。

実際には大企業は大企業なだけあって企業体力がありますし、まずもって潰れる事はありません。

東京電力だってあれだけの事件を引き起こしておきながら国が守ってくれたおかげで未だに潰れていませんからね。大企業は国が守ってくれますが、中小ベンチャーはそんなことはありません。次々と潰れて新たな企業が誕生します。

そこらへんのベンチャーや中小零細企業のほうがよっぽど潰れまくっているんですが、その現状が話題にならないのはマスコミが報道しないからなんですよね。そりゃそうですよ。名前も知らない中小ベンチャーの報道したって大衆は見向きもしませんから。ネームバリューのある大企業が倒産しそうになったらここぞとばかりに報道しまくるのです。

それでやたらマスコミが「大企業でも安心できる時代は終わった」とまくし立てるおかげで就活生は中小ベンチャーのほうが安泰なんじゃないのかみたいな幻想に陥ってしまうわけです。実際はまだまだ大企業のほうが安泰なのに。

「年功序列、終身雇用」の文化はもう終わりだ!なんて叫ばれて久しいですが、まだまだ依然として年功序列と終身雇用は続きます。

徳川時代に身分階層がはっきり分かれていたのと同じように、社会構造なんてのは余程のことが無い限りなかなか変わらないものです。

 

大きな仕事ができ、汎用的なスキルが身につく

大企業は潤沢なリソースに会社のブランドを使用できるので、中小やベンチャーでは成し得ることができない大きな仕事を経験することができます。

例えば僕が経験したことで言えば企業のイベント、展示会なんかを主催するときには大企業の力が発揮されます。

展示会に行ったときは是非企業ブースに注目してみてください。中小ベンチャーのブースは取ってつけたようなデザインで椅子と机が置いてある程度ですし、安っぽいカタログを配布しています。イベントなんかもありません。

しかし、名だたる大企業のブースはどうでしょうか。

 

とても短期展示とは思えぬブース設備に美人コンパニオンが立ち並び、ちょっとオシャレな照明が展示製品を明るく照らし出し、時間帯によっては大規模なショーイベントが開催されます。

 

 

もし大企業の展示会担当責任者なんかになろうものならそれだけの大規模イベントを自分の力量で企画できるわけですから、ものすごくやりがいがありますよね。しかも会社の資金を潤沢に使えて。

一方中小企業では、資金もない上に展示会運営ノウハウも蓄積されてないでしょうし、ワンマン企業であればそれこそ上の言いなりになって業務を行わなければなりません。

中小ベンチャーのほうが自由に、大きな仕事ができる汎用的なスキルが見につく!なんて思ったら大間違いですよ。
中小ベンチャーは知名度もなければ資金もない、身に付くスキルもそこでしか使えないスキルばかりです。

 

大企業からベンチャーには転職できるが、ベンチャーから大企業へは転職できない

こちらも世の仕組みなのですが、大企業から中小ベンチャーへ転職するのは簡単ですが、中小ベンチャーから大企業へ転職するのは不可能です。

大企業は新卒至上主義がまかり通っているというのも勿論ありますが、そもそも根本的に大企業と中小ベンチャーの仕事内容が異なるのです。

 

大企業はプロジェクトの全体像を考えて意思決定をすることが仕事ですが、中小ベンチャーは大企業から依頼されたタスクをこなすこと、が仕事になります。

 

例えばSE業界なんかが顕著なんですが、SE業界は完全なるピラミッド構造になっております。

トップに君臨しているのはNTT、日立、富士通らの大企業であり、それらの大企業が下請けにプロジェクトを投げていく構図になります。

この際にプロジェクトの意志決定をするのは全てNTT、日立、富士通らの大企業ですが、実際に手を動かしてプロジェクトを作るのはその下の関連会社・子会社になります。

IT系の会社を受けようと思っているなら主要取引先ないし主要株主を是非確認してみてください。大体は日立とかNTTとか富士通系の名前が入っているはずですから。そこから、「ああ、この会社はNTT系列の会社なんだな…」とかいうのが判別できます。

 

つまり、大企業の下に位置する中小ベンチャー企業は大企業から割り振られたタスクをこなす仕事しかできず、全体像を把握して意思決定をするという仕事を体験することができません。

 

するとどうでしょう。中小ベンチャーでいくら優秀であっても、プロジェクトの中の一部の仕事しか経験していないのでその経験を大企業で活かすことは不可能になります。

逆に大企業にいた人であれば全体像を熟知しているので、中小ベンチャーへ転職したとしても全体像を把握した立ち居振る舞いを行うことが可能になります。大企業の仕事内容を熟知しているので大企業から大企業への転職も可能になります。

就活生諸君は、このような日本企業のピラミッド構造を把握すべきなのです。

就活漫画「銀のアンカー」では、キャリアのプロである草刈氏はこう発言しています。

 

「下請け孫請けの仕事で能力を磨いても、そこのレベルで止まってしまう。上にビルドアップしていくシステムそのものがないのだ」

 

日本社会の真理を表していると思います。

ファーストキャリアが中小ベンチャーであれば、一生下請け孫請けの仕事しかできないということです。

つまり、新卒就活で大企業に入れなければ一生大企業に入ることはできない、企業社会で上に這い上がることは一生できない、ということです。

 

仕事をしなくても高給

さきほどの話にも繋がるのですが、基本的に大企業は仕事をあまりしないで済みます。

何故なら下請け孫請けの方々が大企業の社員がこなさねばならないタスクをやってくれるからです。

SE業界の例であれば、上流工程の大企業は下流工程の下請け企業にプロジェクトを投げるわけですから当たり前ですが仕事はありません。その割に下請けの方々よりも高い給料をもらっております。

そして本業の仕事が無い代わりに、仕事のための仕事が大企業にはたくさんあります。

働き蜂の理論というのがあるのですが、大企業では本当に必要な仕事をしている人が2割、さほど必要のない仕事している人が6割、仕事のための仕事をしている人が2割に及びます。

つまり8割の大企業社員はさほど必要のない仕事をしているわけです。もしかすると業者に発注したほうが人件費を使うより安く済む仕事がたくさんあります。

それでもあえて業者に発注することなく人件費を使ってくれるのは、大企業の雇用維持のためです。社員が路頭に迷っては困るからと雇用維持のための仕事を与えてくれているのです。

大企業社員、忙しぶってる人多くない?と思うのはそのためです。

実際は今の世の中、仕事なんてそんなにないんです。週5で8時間労働もする必要が無いんです。

それでも給料を払うための仕事を大企業は用意してくれているわけです。なんて親切なんでしょうか!

さらにそれでいて大企業社員は中小ベンチャーと比べて圧倒的に高給ですし、ボーナスも多く、残業代もきちんと出るところがほとんどです。

ほとんどの中小ベンチャーなんかボーナスが出たとしても雀の涙ですからね!

2017年の東芝の夏のボーナスが2.5カ月分らしいですが、これって中小ベンチャーからしてみればめちゃめちゃ多いです。

普通の中小ベンチャーならば良くて一カ月分、無いのも普通ですから東芝がいかに恵まれているかがわかるでしょう。役職に就いていても今の東芝に満たないボーナスしか貰えていない中小企業社員なんか一杯いますからね。

いかに大企業が恵まれているかがわかるでしょう。

 

 

以上、新卒で大企業に入るべき理由を書いてきました。

しかし、人によって大企業よりも中小ベンチャーに行ったほうが良い例もありますし、大企業にもデメリットはあります。

それでも一部の人を除いて多くの就活生は背伸びしてでも大企業に入るべきです。それが多くの人にとって安定して楽に幸福に暮らせる道なのですから。

 

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ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。


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ではでは

 

コメント

  1. 大手希望 より:

    突然のコメント失礼します。
    このサイトを見て、何としてでも大企業に行きたい!と考えたのですが、私は偏差値40程度の地方私立大学で、さほど高学歴と言うわけではありません。
    そんな私ですが何としてでも大企業に就職したいです。或いは大企業並みに待遇の良い中小企業(大企業の子会社で大企業に準じる福利厚生を持っているところなど)でも良いのですが…どうやったら大企業に就職することができるでしょうか?その方法を教えてください。

    1. takopetty より:

      コメントありがとうございます。
      そうですね。18卒の方でしたら今の時期ですと大手の採用はだいたい終わっているので、準大企業に的を絞るといいと思います。
      地方ですとなかなか難しいので、首都圏か関西圏に出向いて就活を行うといいと思います。

      http://takope.net/naitei-kimaranai-august

      こちらのページにてまだ内定を持っていらっしゃらない就活生向けの就活法を書いておりますので、ご参考にしていただければ幸いです。
      就活エージェントなどを使えるのであらば利用するといいと思います。

      もし首都圏や関西に出向くことが難しいのであれば、経産省の発表しているグローバルニッチトップ100選
      http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/gnt100/
      などを参考にして隠れ優良企業を探すといいと思います。

      上記がもし厳しいようであれば、年齢がいっていなければ就職留年をするのも手ではあります。(大卒で2浪の年齢までは新卒で許容範囲内です)
      就職留年をすれば来年も新卒カードを使うことができますので、一から大手を受けることができます。
      (もちろん、就職留年したそれなりの理由を考えておかなければなりませんが)

      ご回答になっておりましたでしょうか?

      また何か質問ございましたらお答えいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

  2. 浜崎瑛至 より:

    いつもブログ見させていただいております。
    23年卒の大学生です。映像系の大学に所属し成長を第一に考えていた私は映像制作会社を志望していました。ですがタコペッティさんと、「銀のアンカー」を読んで大手がいいと思うようになりました。
    「銀のアンカー」の田中雄一郎のように、流されやすく、田中雄一郎より勉強をずさんにしてきた自分は流されたまま推薦で大学に入りアニメーション制作を、夢を仕事にしたいと思っていました。
    ですがポートフォリオ作ってクリエイターとしてやってくのもやりがい重視で映像制作の下請けに入るのも自分には向いてないのではと考えるようになりました。
    大手のインターンやOB訪問とかとにかく行動しながら修正していって大手を目標に頑張りたいと思います。

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