新卒で大手自動車部品メーカーに就職するも、発達障害が発覚して会社を退職…発達障害の人は、JTCには向いていない

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本日は、新卒で大手自動車部品メーカーに就職するも、発達障害が発覚して会社を辞めてしまった方の実体験談を書いていきます。

最近でこそ発達障害という病気の知名度も上がってきてはいますが、まだまだ理解が進んでいない職場も多いです。

ということで本記事では、

 

・どのような人が発達障害の傾向にあるのか?

・発達障害の人は、職場でどんな仕事に苦労するのか?

・発達障害の人は、社会でどのように生きていけば良いのか?

 

これらについて、発達障害が理由で会社を辞めてしまった方の実体験談をもとに、詳しく見ていきたいと思います。

今回のインタビューに協力してくださった方を、記事内ではTさんと呼ばせていただきます。

 

Tさんは理系の大学出身でして、大学院修士課程まで卒業しております。

そして、大学院を卒業後は新卒で大手自動車部品メーカーに就職しました。しかも、配属部署は“開発部”です。

大学院を出て、新卒で大手部品メーカーの開発部に就職ですから、世間一般的に見ればエリートです。

 

しかし、Tさんは会社に就職後、仕事のストレスで体調を崩し、いっときは適応障害を発症し、休職にまで追い込まれてしまいます。

3ヶ月ほどで復職するものの、やはり職場に馴染むことができず、メンタルクリニックで再検査をした結果、「発達障害」と診断されることになります。

これを契機に会社を辞め、現在はフリーランスのプログラマーとして活動中とのことです。

 

以下は、そんなTさんが会社を退職し、フリーランスプログラマーとして自由な働き方を獲得するまでの実体験談を書いていきます。

「自分は発達障害ではないか…?」と疑っている方だけでなく、「職場に馴染めない…」「マルチタスクができない…」などとお悩みの方にとっても、非常に参考になる内容だと思います。

ぜひ最後までご覧ください!

大手自動車部品メーカーの技術職に就職するも、専門分野とは全く違う分野の部署に配属され、現場作業をやらされる毎日…

前述の通り、Tさんは理系大学院を卒業後、大手自動車部品メーカーの技術職に就職します。

しかも配属部署は開発部ですから、まさしく敷かれたレールを歩む、順風満帆な人生です。

 

しかし、1つ不安があるとすれば、専門と全く違う分野の開発部に配属されたという事実です。

 

「専門分野なんてのは関係なしに、人が足りていない部署にとりあえず新入社員をぶち込む….そんな感じの配属に思えましたね。」

 

Tさんは、就職してすぐのこの配属に対して、このように思い返していました。

 

そして、Tさんの不安は的中。

配属後は、開発部なのに関わらず、製造現場の仕事ばかりをさせられたのです。

 

配属して最初は、工場の現場仕事ばかりやらされました。「新人はまず現場に出ろ!」というのが名目でしたが、実態は単なる人手不足だったんじゃないかと思っています。

 

専門分野とは全く異なる現場で、派遣社員がやるような現場作業ばかりさせられる毎日…

いきなりの仕事内容に辟易しますが、現場の仕事は3ヶ月で終わるということで、なんとか耐え抜きます。

 

しかし、現場仕事が終わってからTさんに待ち構えていた仕事は、「派遣社員の取りまとめ」という、発達障害の人にとっては非常に困難な仕事でした。

 

派遣社員を取りまとめる仕事を命じられ、適応障害を発症…会社を休職

3ヶ月で現場の仕事を一通り覚えたTさんの次の仕事は、派遣社員にその仕事内容を教え、取りまとめることでした。

正直、入社3ヶ月目の新入社員にやらせる仕事ではないと思うのですが、上からの命令ですからやらざるを得ません。

 

たかが3ヶ月間現場作業をやっただけですから、そもそも仕事を教えるほどの引き出しがありませんでした。しかも、仕事を教えるだけでなく、派遣社員さんに指示出しまでしなければなりません。これは私にとって非常に苦痛でした。

 

Tさんは他人に指示出しをすることはおろか、そもそも他人とコミュニケーションを取ること自体が昔から苦手です。いきなりこんな仕事を任せられても、うまくできるはずがありません。

しかも、取りまとめる相手は地元のヤンキーを中心とした派遣社員軍団です。

 

「これをやってください」

「あれをやってください」

 

などと指示を出すのですが、完全に舐められてしまったTさん、ヤンキーたちからどんどん噛みつかれます。

 

「なんだよこれー!教わってねーよできるわけねーだろ!」

「ちゃんと教えろやー!」

 

などと目の前で愚痴を吐かれ、精神的にどんどん辛くなっていきます。

そもそも、Tさん自身も入社してまだ3ヶ月ですから、自分でも仕事内容をよく理解していません。よくわかっていない状態で仕事の指示をするわけですから、「自分でも申し訳ないという気持ちでいっぱいだった。」と、振り返っていました。

 

そうこうしているうちに、Tさんは仕事中にボーッとしたり、頭が働かなくなったりするようになってきました。

 

「とてもではないが、これ以上もう働けない」

 

こう思ったTさん。メンタルクリニックに行ったら、「適応障害」と診断され、会社を3ヶ月ほど休職することになりました。

 

復職をするも、ミスを連発…適応障害と診断される

3ヶ月ほど休職して、現場に戻ってきたTさん。

そこは腐っても大手企業。会社も反省したらしく、Tさんが担当していた派遣社員の取りまとめの仕事に関しては、応援の社員を呼んでくれました。

今までは1人でやっていた仕事を、複数人で回せるようになったTさん。

会社側の配慮で、部署異動をすると環境に慣れるのも大変だろうと、同じ部署でそのまま働かせてもらえるようになりました。

 

しかし、「これで安心!」と思ったのも束の間。1年ほど働くと、Tさんにまた別の問題が降りかかってくるようになります。

それは、Tさん自身の気質によるものでした。

Tさんが思い悩んだ問題を列挙すると、次のようなものです。

 

・1つの仕事に没頭しすぎて、会議をすっぽかしてしまう

・周囲の会話についていけない

・普通にみんなができる仕事ができない。例えば、フォルダにファイルを入れるだけの作業のような、細かい仕事ができない

・マルチタスクが異常に苦手

・1つの仕事にこだわり過ぎる

 

このような問題点が次々に浮かび上がってきたTさん。

 

自分は、もしかしたら発達障害なんじゃないか?

 

そんな不安が頭をよぎり、もう一度メンタルクリニックに通院することになります。

その結果、医師からはこのように言われました。

 

「君は自閉症の可能性が高いね。ADHDの傾向もちょっとあるし、特にASDの傾向が普通の人より強いね」

 

なんと!Tさんは“ASD”と診断されてしまったのです。

 

さて、ここで簡単に用語の説明をしておくと、前提条件として、発達障害には大きく分けて3種類があります。

ASD、ADHD、SLDの3分類です。

図で示すとこんな感じですね。

 

 

一口に発達障害と言ってもそれぞれに異なる特徴があるわけですが、Tさんはこの中でも特に、ASDの傾向が強いと、そう判断されたのです。

Tさんに特に強かったASDの傾向とは、次の2つです。

 

①社会的コミュニケーションの障害

②限定された興味

 

前者は、「派遣社員の取りまとめ業務ができないこと」「周囲の会話についていけないこと」などが挙げられます。

後者は、「1つの仕事に没頭しすぎて、会議をすっぽかしてしまうこと」「マルチタスクが異常に苦手」などが挙げられます。

 

こうして、Tさんは「自分は発達障害なんだ…」という事実を胸に刻み、生きていくこととなるのです。

 

上司に「発達障害」であることをカミングアウト…しかし、状況は改善せず

とはいえ、自分が発達障害であることは会社に黙っていたというTさん。

なぜかというと、自分が障害者であることを受け入れきれなかったからだそうです。

 

しかし、発達障害の方が普通のサラリーマンとして仕事をずっと続けていれば、どこかで歪みが出てきます。

そのうち、

 

「あの人、ちょっとおかしいよね?」

 

などと、社員から陰口を叩かれるようにもなってきたそうです。

そんなこんなで社内での居心地も悪くなってきたので、Tさんはついに上司に「発達障害」をカミングアウトすることを決断します。

 

カミングアウトした瞬間の上司の反応としては、「えーそうなの?」と驚くような感じだったそうです。

Tさんは言います。

 

その時の上司の物分かりは良い方でしたので、働き方はきちんと変わりました。

しかし、自分が発達障害であることをカミングアウトしてからというものの、自分だけが簡単な仕事を割り当てられ、特別扱いされるようになりました。

それが周囲の反感を買ったのでしょう。「あいつはそのうち会社をやめる気だよ」などと陰口を叩かれるようになり、発達障害をカミングアウトした結果、ますます居心地が悪くなってしまいました。

 

開発部に配属されていたTさんでしたが、会社側も、発達障害の人間を開発部に置いておく余裕がなかったのでしょう。

Tさんは、再び製造技術の現場の仕事に異動させられることとなります。

 

具体的には、部品を磨く仕事のような、簡単な仕事しかさせてもらえないようになりました。

 

つまり、仕事自体が簡単になったのは良いものの、同僚や周囲からの目は冷たく、話し相手はいないものですから、居心地はどんどん悪くなっていったということでした。

会社自体の業績が悪くなってきたということも相まって、このままこの会社にいる意味はないと決断。Tさんは会社を退職し、第二の人生を歩むこととなります。

 

プログラミングを勉強し、現在はフリーランスプログラマーとして自由な生活を謳歌

晴れて会社を退職したTさん。現在は何をしているかというと、フリーランスのプログラマーとして活躍されております。

Tさん曰く、プログラミングという仕事は、

 

①社会的コミュニケーションの障害

②限定された興味

 

というASDの特徴をフル活用できるということです。

これについては、「発達障害は最強の武器である」という本が非常にわかりやすいので、この本をもとに簡単に解説します。

この本には、

 

ASDの人間は、興味のあることについては人並み以上の集中力を発揮する可能性を秘めているのです。

 

という主張が書かれています。

ASDというと、「興味のない仕事は続かない」「マルチタスクができない」のようにネガティブに捉えられることも多いですが、これは裏を返せば、「自分の好きな仕事であればいくらでも集中して作業を続けられる」ということでもあります。

弱みは、ひっくり返せば強みにもなるのです。

 

そして、筆者が本の中で推奨しているのが、好きなことに過集中ができる人は、IT業界に行けば良い」という理論です。

 

実は、この本の筆者である成毛さんはマイクロソフト出身なんですが、

 

「マイクロソフト、いや、IT業界には発達障害を抱える人の割合が高いと私は感じている」

「プログラミングをガンガンやるIT企業なら、過集中できる人に向いている」

 

と本の中で何度も繰り返し主張されております。

これと同じことをまさに、Tさんは実践したのです。

 

ちなみに、これは成毛さんのようなビジネスマンだけではなく、脱力系ニートとして有名なphaさんも、自著「持たない幸福論」において同じようなことを言っています。

こちらも、本の中から文章を一部抜粋します。

 

「人と話すのは苦手だけど黙々とパソコンに向かい続けるのは好きだという人は結構いる。

プログラミングやコーディングなどのIT系のスキルは独学でも勉強できるし、ひたすらコツコツと作業する職人的な仕事なので、ちょっと変人でも技術があればそれなりに働ける。

〜中略〜

人によって向き不向きはあるけど、ニートがプログラミングなどのIT系スキルを身につけるのは結構おすすめだ。

 

このように書かれている通り、IT業界で活躍している人間は、普通の日系企業ではやっていけなさそうな変人ばかりなのです。

むしろ、IT業界の仕事は、好きなことに過集中できる人間が勝てる世界です。

 

一方、発達障害の人間にとって、Tさんが勤めていたようなJTCは明らかに向いていません。
(JTC=Japanese Traditional Company。古き悪しき日系大企業のこと)

 

なぜなら、JTCでは仕事内容そのものよりも、社内の人間関係の方が重視されがちだからです。

人間関係が重視されがちなJTCで、発達障害の人間がうまくやっていくのは至難の業です。良い意味で人間関係が希薄で、過集中できる環境が整っているIT業界でこそ、発達障害の人間が輝ける環境が整っているのです。

 

ということで、TさんのようにJTCで消耗している発達障害気質の方は、是非ともプログラミングを勉強し、IT業界に転職してみることをオススメします

Tさんもプログラミングを勉強することで人生が変わりましたので、間違いはないと思います。

 

ちなみにTさんは、ディープロというプログラミングスクールでプログラミングを勉強したということです。

バックエンドの技術中心に学べるということと、給付金活用で実質月3万円くらいで受講ができるということで、こちらへの入学を決めたとのこと。

さらに、ここでプログラミングをきちんと勉強すれば、エンジニア経験2〜3年の実績と同等くらいのキャリアで就職ができるというんですから、大きな魅力です。

 

今ならオンライン無料相談会も開催中みたいですので、エンジニアとしてのキャリアに少しでも興味がある方は参加してみても良いと思います。

詳細はこちらのページからチェックできますので、興味のある方はどうぞ

 

居場所を変えるだけで、人生は一気に楽になります。

「自分は発達障害なのではないか?」「JTCで働くのが辛い…」と少しでも思われている方は、Tさんのように是非とも最初の一歩を踏み出してみてください。

 

ということで以上、「新卒で大手自動車部品メーカーに就職するも、発達障害が発覚して会社を退職した実体験談」でした!

 

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。


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