保育園、老人ホーム、障害者支援施設…
これら福祉施設での労働環境は文字通り「ブラック」と言われています。
ということで本日は、障害者支援施設で2年以上勤務し、心身ともに疲弊し転職を考えている社員さんにお話を伺い、超絶ブラックな障害者支援施設の労働環境の実態を記事にしました。
福祉施設に就職を考えている方はこれを読んで今一度、就職活動を見直してみましょう。
福祉施設に現在お勤めの方は今一度、ご自身の置かれている環境を見直し、給料を上げることができないか真剣に考えてみましょう!
障害者支援施設に就職した理由
さて、まずは何故よりによってブラックと名高い福祉施設に大卒の新卒として入社したのか?気になるところですので聞いてみました。
私が障害者支援施設に入所した理由は、単純に一般企業から内定を貰えなかったからです。
障害者支援施設の選考は非常に簡単なもので、一般企業で提出するエントリーシートは一切存在せず、履歴書を提出して面接が1回あるのみでした。
普通の企業であれば役員との面接が最後にあると思うのですが、偉い人との面接は一切なく、現場の面接を1回するだけで内定が決まってしまいました。
今思えば、それが悪夢への始まりでした…
なるほどなるほど。
現場での面接1回だけで採用って、普通の企業なら間違いなくブラックパターンですよそれ…
他に受ける人がいない、現場の人が足りてない、と言っているようなもんですからね…
障害者支援施設の研修内容
さて、お次は知られざる障害者支援施設の研修内容についてお聞きしてみました。
障害者支援施設での研修は一般企業の研修とは異なり、電話応対や名刺交換マナーなどの実務的な研修を一切行いませんでした。
ではどんな研修をするのかというと、オムツのあて方や食事の食べさせ方、水分の与え方などを実技で学びます。
特に水分の与え方などは重要で、まともに水を飲めないような障害者も多いため非常に重要な研修になります。
水をしっかり与えていないと肺炎になってしまう可能性もありますし、発作が出てしまう障害者もおります。
そのため水をゼリー状に調理する工夫をして水分を与えるのですが、ゼリーの調理方法の研修なども行います。
一般企業とは全く異なり、身障者を支援するための一通りの作法を教わるみたいですね。
一般企業に就職している僕からすると知られざる研修内容でした…
研修後、障害者1人1人に寄り添ってお世話をする
研修が終了したら障害者1人1人に寄り添い、サポートをすることになります。
担当がつくのでそのなかで最大限障害者に寄り添い、今後の人生を一緒に考えるお仕事をします。
仕事の目的としては、障害者の方をどう輝かせるかというのが目的です。
老人ホームとは違い老若男女問わず入所者がいるため、未来をともに考えてあげることができるのでそこがやりがいなのかなと思います。
研修が終了したら担当の方の補助を行うみたいですね。
やりがいを見出すのが難しそうですが、若い人がいるというのは救いですね。若い人は未来がありますからね…そのための仕事と考えればやりがいは見つけられそうです。
障害者支援施設で働いていて辛かったこと
さて、本インタビューの肝になります。
基本的に福祉施設で働くことには辛いことがつきまといますが、その中でも大変だったことは何でしょうか???聞いてきました!
最も大変だったのは、勤務時間が不安定なことです。
早番と遅番があるのですが、早番は朝の6:00から 15:00、遅番は12:30から21:30の勤務体系です。
これだけならいいのですが、人手が足りず慢性的に残業が発生し、休憩もまともに取れないためとにかく疲れて休日もただ寝るだけの生活になってしまいます。
特に辛いのが、食事休憩をまともに取れないことです。食事の時間は入所者の補助をしなければならないのですが、補助をするのに手一杯で自分が食事を取る暇がなく、結局まともに食事休憩を取れずに休憩時間が終わってしまうことなどザラにあります。
特に、遅番の際は全員が寝静まるまでは帰ることができないため、必然的に深夜残業を強いられます。
お風呂の介護、就寝の介護と、夜になってもとにかくやることが多いため定時で上がることは不可能に近く、残業を強いられます…
また、もう一つ辛いのが入所者の親族からの要求です。
例を挙げるとキリがないですが、「入浴をさせるときは必ずこのシャンプーを使え!」と入浴の際のシャンプーの銘柄を指定されたり、「寝る前は必ずコカコーラを飲ませろ!」と就寝前のジュース摂取を義務付けられたり、とにかく入所者によって親族からの要求が多いのです。
他には就寝前には必ず決まったテレビ番組を視聴させなければならない入所者の方もいらっしゃいます。
知的障害を持った方はこだわりが強いので、決まったルーティンをこなさないと寝付けないという方が多いです。
人によってそのルーティンが全く異なるため、担当の入所者全員のルーティンを把握して、全てのルーティンをこなさねばならないのは非常に気を遣いますし、疲れますね…
いやーきついですね…
確かにこだわりが強い人が多いというのはわかりますので1人1人に対応をしていかねばならないのでしょうが、にしても全員のこだわりを覚えておいて全てに対処しなければならないというのは非常に過酷な業務ですよね…
ちょっとルーティンを忘れるだけで大きな問題に発展しかねないわけですから…
僕だったら「就寝前に〇〇さんに必ずコカコーラを飲ませる!」なんて業務、すぐ忘れてしまいそうですわ….
障害者支援施設のやりがい
さて、では障害者支援施設で働いている方は一体何にやりがいを持っているのでしょうか??
というのは疑問に思うところであると思いますので、そこも聞いてきました!まあ、色々な意見がありますがあくまで一例ということで…
唯一やりがいと言えるのは、施設で開催するイベントです。
模擬店の企画や盆踊り企画などを障害者の方々と一緒に立てて、それを実行に移すのはやりがいになりました。
親御さんや地域の人をどうやって呼ぶかを考えたりもするので、そういった企画の仕事は唯一やりがいがあったかなあと思います。
ただし、それでもいくらお客さんをイベントに呼んだところで給料が変わるわけではないので、それに関しては不満でしたね…
ただ、雨の日にほとんどお客さんがイベントに来ず、赤字になっても予定通りの給料は貰えていたのでそこはどっちもどっちなのかなとも思います。
また、私の場合は一緒に働いていた職員に恵まれたことも救いでした。
職員同士の連携は仕事をする上で重要になるので、職員同士の飲み会もよくありました。そこは恵まれていたのかなとも思います。
確かにイベント企画は文化祭の企画的なノリがあって楽しそうですねー
ただ、いくらお客を動員しても、いくら売上を計上しても給与に反映されないというのは働くモチベーションに関わりそうです。
基本的に頑張ってもお金に反映されないんじゃ働くモチベーションないじゃないですか。社会主義国家じゃないですかそれ。
ですので、イベント企画にやりがいを持って働けているのはすごいと思うのですよ…
まとめ
以上!最後はやりがいについてお話ししましたが、やっぱりお話を聞く限りでは福祉施設はブラックですね~。
福祉施設の採用に関する傾向としては、人がよく辞めるのに関わらず欠員補充をしないんですよね!!
食事補助や入浴補助で補助者は腰をかがめることも多いので腰痛になりがちなんですけど、そのための欠員補充もほとんどありません。
従って人の出入りがほとんどなく、毎日同じようなルーティン仕事、そして親族からのクレームに対応しなければなりません。
ここで得た仕事のスキルは他の業界では当たり前ですが役に立たないので、下手に数年間福祉施設に勤めてしまったら転職することすらままならなくなります。
事実、今回インタビューした彼も既に30代ですが、数年間勤めてしまったため転職機会を逃していますよね…
転職するのは若ければ若いほうがいいのです。
本当に障害者の支援をしたい!!と思って働く気概があるなら別ですが、お話を聞いている限りでは待遇が悪すぎるので早く転職した方がいいんじゃないのかな…なんて思いました。
本人も待遇が悪いし、ルーチンで仕事がつまらないから早く転職したいって言っていましたしね…
こういう仕事って慢性的に人が足りないので、一度就職してしまうと何年もズルズルと勤めてしまい、結果なんのスキルも身に付かず市場価値も上がらず、年齢だけを重ねていく…なんてパターンが非常に多いんですよね。
もし福祉施設への就職を考えている方、もしくは既に就職して働かれている方が本記事を読んでおりましたら、今すぐ転職することをオススメいたします。
今や少子高齢化で人材が足りていないので、スキルがなくても若手人材であれば引く手数多ですからねえ…
もし本当に転職をするのであれば、優良企業が多く掲載されている転職エージェントに登録するのがオススメです。
優良企業に行きたいのでしたらやはり安心の信頼の大手転職エージェントを利用するべきですので、マイナビジョブ20’sあたりに登録をしておくことをオススメします。
ってことでまあ、話は逸れましたが、以上!障害者支援施設の実態!でした!
今回お話を伺った方も就活をたいして頑張らずに障害者支援施設に入所してしまったことをかなり後悔しておりましたので、これから就活を始める方はその辺を考えて就活をしたほうがいいかもしれませんねー
誰かがやらない仕事とはいえ、あなたがやる必然性はありませんからね。日本には職業選択の自由がありますので、その権利、存分に活かして就活頑張っていきましょう。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
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